※ 本作品は年齢指定を設けておりません ※ 使用画像はイネの十四郎様からのご提供によります |
Chapter 7 <--- ---=""> さて翌朝、3日目です。今回の旅行も最終日です。 朝のバイキングは、今日は和食風に。 焼き魚とサラダと・・・ついでに卵とソーセージも頂きました(どこが和風じゃ)。 お味は、なかなかよろしかったですよ。ご飯も2膳、しっかりいただきましたし(^^ 今日は遠出するつもりはないので、グダグダと時間を潰します。 9時少し過ぎにチェックアウトします。 2日間で飲んだ生ビール2杯(@550円×2=1100円)とチュウハイ4杯(@450円×4=1800円)を清算します。 んで外に出ると小雨がぱらぱら・・・風はないのですが、やや寒い感じです。 と言うわけで、アドベンチャーワールドでパンダさんに会いに行くのは急遽とりやめ。 代わりに……。 宿を出て向かった先は、「南方熊楠顕彰館」です。 白浜からは北隣の、田辺市にあります。車でおよそ20分ですね。 南方熊楠(みなかた・くまぐす)ってナニモノじゃ?・・って思ってません? 日本ではあまり知られていないようですが、和歌山県の生んだ偉大な博物学者、明治時代に世界にその名を知られた日本人の一人なのです。 今でこそインターネットで、いくらでも情報を集めることができますが、以前はなかなか調べるのも大変だったのです。 簡単に、その略歴を書いておきますね。 1867年(慶応3年)和歌山県生まれ。 小さい時から書物を読むのが好きで、「歩く百科事典」などとも呼ばれたようです。 実家はかなり裕福だったようで、そのお陰か、興味のあることはとことん調べる、その代わり興味のもてないことはまったく無視、って感じで、かなり奇抜な言動の主だったみたいですね。 ま、平たく言えば「奇人」でしょう。 高校の頃から植物学、特に菌類に興味を持っていたようで、彼が生涯を掛けて集めた菌類の標本は、いまでも並ぶもののない規模だそうです。 大学予備門(今の東大)に進学したのですが、中間試験であっさり落第。中退して、そのままアメリカへ渡ってミシガン大学へ入学するという破天荒ぶり。 もっともミシガン大学も、寮で飲酒したとかでさっさと退学しています。 その頃、彼が発見した緑藻を科学雑誌『ネイチャー』に発表、ワシントン(D.C.)の国立博物館の目に留まり、名前を知られるようになったみたいです。 その後、イギリスの大英博物館で学芸員になったりしていましたが、暴力事件を起こしたとか。明治33年に帰国、しばらく熊野に住んだ後、田辺市に永住したみたいです。 まぁ、興味のある方は、あとは自分で調べてくださいな。 私の行った「顕彰館」は、この田辺の熊楠邸に隣接して建てられているんです。 Photo-38 └──────────┘ この写真(↑)はネットで拾ったものです。当日は小雨(念のため)。 明るくモダンな感じの建物でした。 内部はこんな雰囲気です。 Photo-39 └──────────┘ Photo-40 └──────────┘ で、玄関を入ったところに小さな受付があり、いかにも学芸員という感じの清楚なお姉さんが「いらっしゃいませ、お一人様300円です」と。 その時はなんの疑問もなく二人で600円を払ったのですが・・・はてな? ガイドブックには入館無料とあったハズ。でチケットをよ~く見てみると、小さな文字で「南方熊楠旧邸の見学料」が300円ってなってました。 ま、騒ぐようなことじゃありませんけど、ね。 顕彰館だけでいい、って人はどうするのかな・・・余計な心配ですか。はい。 小さいながらも図書室(というより図書コーナー)も完備していて、他ではなかなかお目にかかれない伝記や資料などもたくさん揃えてありました。 相方さんと二人でお昼近くまで、のんびりと浸っておりました。 それで、南方熊楠の旧邸です。 まず玄関はこんな感じ。 Photo-41 └──────────┘ 明治から大正時代の民家としては、実に堂々たる門構えですね。 当時からの建物は、やはり傷みが激しく、つい最近復元されたものだそうです。 敷地内の配置はこんな感じになります。 Photo-42 └──────────┘ さっきの玄関は、この図の下、やや右のところ。顕彰館はこの敷地の右(北側)隣になります。 邸内には大きな楠や柿、みかんの木があり、顕花植物も数百種あったそうです。 柿の木から新種の粘菌を発見するなど、庭は熊楠の研究園そのもので、お手伝いさんは落ち葉を掃除するにも気を遣ったとのこと。 いかにも生涯を菌類の研究(というか収集)に掛けた熊楠らしい逸話ですよね。 ここにも、正統派の学芸員って雰囲気ぷんぷんの、元お姉さん(失礼!)がいて、相方さん、さっき仕入れたばかりの熊楠の伝記をネタに、30分も話こんでいました。 それで気がつくと、もうお昼もだいぶ過ぎ。顕彰館を後にして、白浜へ戻ります。 途中、ちょっといい感じのスパゲッティ屋さんを見つけて、そこで昼食。 場所は田辺バイパスの、白浜までの間のどこか・・・後で調べたのですが、分からなくなってしまいました。 でも、結構おいしかったですよ。 相方さんがホワイトシチュー系、私は和風にたらこのスパゲッティをいただきました。 ここでお昼代が950円×2。 お昼を済ませると、結構いい時間になってました。 近くのGSでガソリンを補給。約280Km走って、約24リットル。単価135円で3200円くらいでした。 ・・・って、レギュラーでリッター135円! 東京じゃハイオクの値段なんすけど、ね。 輸送費がかかるのは分かっているのですが、チョッピリ納得いかない気分。いいんですけど。 それでレンタカー返して、その車で(例のお兄さんに)空港まで送ってもらいました。 で来るときに乗ってきた飛行機の折り返し便(15:05発)で一路羽田へ。 命の洗濯をした2泊3日の、南紀ぶらり旅でした。 オシマイです……チャンチャン。 完 back |
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