第13話 もうひとりの捜査官


それから1時間以上経っただろうか。
美佳がバイブに狂っている間、どこかへ
行っていた男が、また部屋に戻ってきた。

「もうひとりいたようだな」

男が、私の前でニヤリと笑いながら言った。
そしてまた、私の横の壁のスイッチを押すと、
私を固定している壁全体が、反転しはじめた。

ぎぃぃ・・・。

カラクリになっている壁がクルッと一回転すると、
私の目の前に、同じような部屋が現われた。

(あっ!!!)

その部屋の中央、私の2メートルほど前に、
ひとりの女が、こちら向きに立たされていた。
両手は、天井からぶら下がった2本の鎖に、
両脚は、床にある鉄の輪に固定されている。
衣類はいっさい身につけておらず、両手足は
大きく広げさせられたみじめな格好だった。

それは、私たちとは別の入口からこの倉庫に
潜入していた、私の同僚の片桐彩子だった。
彩子は美佳よりふたつ歳上だが、美佳と並び、
仲間内では、美人と言われる捜査官だった。
その彩子も捕えられてしまったようだった。

「こいつもいい女じゃねぇか・・・」

壁の回転とともにこの部屋に移動していた男が、
彩子の身体を値踏みするようにじっと眺めている。
彩子は眠らされているのか、目を閉じたままだった。
美佳より全体的にふっくらした身体つきだったが、
拘束されている彩子のスタイルは申し分なかった。
豊かな胸、女らしい腰、ふっくらした大きなヒップ、
むっちりした白い太ももが、私の目に眩しかった。
太ももの付け根には、美しい顔には似つかわしく
ないほどの、大きな黒い草むらが息づいていた。

「うぅぅぅん・・・」

彩子が小さくうめきながら首を振った。

「いやああああ!!!」

目を開けた彩子は、すぐに事情を察したようだった。

ジャララ~~~ン。

彩子が上半身をよじると、2本の鎖が鳴った。

(彩子・・・)

彩子も美佳と同様、この薄汚い男の餌食になり、
普段、人に見せることのない姿をさらすのだろう。
恥ずかしい箇所を蹂躙され、嬌声を響かせる。
あの美しい美佳がそうであったように・・・。



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