第4話 引き裂かれる服


男は、美佳の正面に立って、再び聞いた。

「お前の名前は?」
「忘れたって言ったでしょう!」
「そうだったな」

そう言いながら、いきなり両手を伸ばすと、
美佳の半袖のブラウスの上から胸のふくらみを触った。
「何するのよ!」

美佳が、上半身をひねりながら叫んだ。

「こうすれば思い出すかもしれんと思ってな」

男は、手の平を美佳の胸の下側あたりに押し当てた。
美佳の美しい顔が歪んでいる。

「いや、いやっ・・・やめて!!!」
「やめろ。彼女には手を出すな!」
「お前は、この女の名前を知っているか?」
「それは・・・知らん」
「そうだろうな」

男は、感触を確かめるように、ゆっくり手を動かす。

「いやっ! 触らないで!!!」

男は、美佳の胸を揉み込むように手を動かしている。

「けっこう大きいおっぱいしてるな」
「手を離せ!」

私が叫ぶと、男はあっさり手を離した。
そして、私のほうに歩み寄ってきた。

「名前、思い出したのか?」
「知らん!」
「じゃあ、黙ってろ!」

男はポケットから薄汚れたハンカチを取り出した。
そして、私の口に挟もうとした。

「やめてくれ!」

私は首を振って抵抗したが、無駄だった。
ハンカチを口に挟まれ、首に縛られてしまった。

「うぐ・・・うぅぅぅぅ・・・」

男はうめく私に背を向けて、美佳の元へ戻った。
そして、右手をゆっくりと美佳の胸に伸ばした。
そして、ふくらみを楽しむように揉みしだいている。
やがて、男の手が美佳の細い首のほうへ伸びた。
そして、白いブラウスの襟元に手がかけられた。

「やめて!」

美佳は、無駄だと知りながら、身体を揺すった。
男は、かまわず思い切り手を下に振り下ろした。

ブチブチブチッ!!!

ブラウスのボタンが勢いよく吹っ飛んだ。
間から美佳のブラジャーがチラッと見えた。



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