第12章 ― 日  常(2) ―

「…それでも…それでも証がもらえるなら…私、します。」
炎之花はピアスを握ると強い目を俺に向けた。

「私もつけます。私にも証をください。」
続いて一美。

そして綾香も決心を決めた目を俺に向けた。
「私も証を頂戴。旦那とは最近寝てないから大丈夫。それにあの人同僚の人と会う回数が増えてるみたいで帰ってこないの。だから私にも証をください。」

「わかった。お前ら脱げ。」
「はい。」
三人は服を脱ぎ全裸になると俺の前に膝まづいた。

そして俺は小さな機械を取り出し握った。
ゴツイ注射器のようなピストンがあり、円柱の本体に1cmくらいの隙間がある。
ピアサー。ピアスを開ける機械だ。

「さて、一人一個だ。まずは綾香。」
「は、はい。」
「お前はラビアにつけてやる。股を広げろ。」

綾香は一歩前に出て俺に向け足を広げた。
まずは全体に消毒液をつけ、そして右のラビアをつまみ、ピアサーで挟んだ。

「覚悟は良いか?」
「は、はいッ…」

綾香は短い返事をして目をギュッと閉じた。

「目を開けろ。ちゃんと瞬間を目に刻め。」
「…はい」

バチンッ
ピアサーのトリガーを押し込み針を貫通させた。

「ひッ…くぅぅ…」

短く鋭い痛みと、後を引く鈍い痛みが下半身を遅い。目尻に涙を浮かべる。

「まだ穴が開いただけだ。」
「ひうぅッ…」

針を抜き、用意してあったピアスを穴に通した。穴を貫通した箇所に鮮血が塗られ怪しい輝きを放つ。

「終りだ。毎日消毒しろよ。小便した後は特にだ。」
「はい…はぁ…はぁ…」

痛みだけで少し疲れたのか息を上げている。

「………」

俺はそんな綾香を見ながら、ピアサーの針を消毒し自分の右耳の軟骨の真ん中あたりを挟んだ。

「え? 御主人様…?」

バチンッ

「つッ…」
自分の耳に穴を開け、綾香と同じデザインのピアスを通した。

「ふぅ――…いってぇ…」
「何を…?」

「お前らの飼い主の宣言ってやつだ。三人分俺も開ける。」
「御主人様…」

またピアサーを消毒し、針をセットした。

「次、一美。」
「は、はい…」
「一美は……乳にするか。左の乳首。」

俺がそう言うと一美は自らの左の乳房を持ち上げた。
言わずとも準備する一美。覚悟は充分と言うことか。

「少し痛いぞ。我慢しろ。」
「はい…」

乳輪を縦に潰し、それをピアサーで挟んでトリガーに指をかける。

「……」

バチンッ

「ぎぃッ…うあ…」

貫通した針を抜き、ピアスを通す。
そして俺自身の右耳の一番上より少し下に穴を開ける。

「つッ…二つ。」
「あ、ありがとうございました…」

俺の目尻にも涙が溜り始めた。耳たぶより軟骨に開けた方が痛いからそのせいだろう。

「最後は炎之花。お前だ。お前はクリ○リスに開ける。」
「そんなところに…」
「我慢できるか?」
「…わからないです…でもお願いします。私のクリ○リスに御主人様の奴隷である証をください。」
「わかった。開け。」

炎之花は秘部を開き、クリ○リスの皮をめくった。


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