第二話 “上級生の場合”その4

「ああっ、斗也クン、斗也クン、斗也クンっ・・・・・・・・好き・・・・・・・
・・好きよ・・・・・・・」
長い口付けを交わす二人。

だが、その唇の距離とは裏腹に、二人の心の間には遠い、遠い、あまりにも遠い漆
黒の闇があった・・・・・・・

「・・・・・・・・・・ありがとう、斗也クン・・・・・・また明日ね」
「さよなら、麻衣子先輩」

麻衣子を送って彼女に自宅の側まで来た斗也は、彼女が門の内側に入るまで見送
る。
踵を返すと、地平線の太陽が空を紅く焦がしている。
斗也も赤く染まる。
いや。
彼を赤く染めているのは夕日だけであろうか。

彼が今までに散らした処女の鮮血がこの悪魔を染め上げているのかもしれない。
神ですらその眉目秀麗な容貌に隠された淫鬼の心を知らない。
ただ太陽だけが彼の行いを糾弾するかの如く、彼の身を赤々と焦がしていた。

自宅のソファーに腰をおろす美少年・長谷川斗也。
「ほら、さっさとしゃぶれよ」
大きく開かれた斗也の長い脚の間に膝をついて佇む少女。

「ああっ・・・・・長谷川君、お願いよ・・・・・普通に、普通にして欲しいの・
・・・」
目に涙を浮かべて斗也に懇願するポニーテールの美少女は森下茜。

斗也と同じく、青葉台高校に通う二年生の女子生徒だ。学校ではバスケットボール
部に所属し、その周りにはいつでも友人の輪が出来る、活発で誰からも好かれる少女
が皆の前では決して見せない泣き出しそうな表情で目の前の淫魔を見詰める。

だが言葉とは裏腹に、少女の白くしなやかな指は躊躇うコトなく斗也のズボンの
ジッパーを下げる。

手慣れた様子でトランクスの中のイチモツを取り出すその視線は欲情に潤んでい
る。
桜色に艶々と輝く初々しい唇が斗也の萎えたイチモツを包み込む。
ぢゅぽっ、ぢゅぴゅ、ずちゅちゅちゅちゅ~。
「むふっ、うっ、ぬふっ、うん、んふっ」

前後する茜の頭に合わせてリズミカルに揺れるポニーテールは、まさにギャロップ
している馬のソレだ。
柔らかな肉茎を唇でしごき立てながら、舌は先端の亀裂をなぞり上げる。

インポの老人のモノですらヘソを叩きかねない、凄まじいフェラチオのテクニック
だ。

若い斗也のシンボルは見る見るうちに硬度を増して、肉の凶器へと変貌して行く。

これだけの淫技が、たった二週間程前には涙を零しながら淫魔の槍で処女の花びら
を散らせた美少女がマスターしたモノだと、誰が思うだろうか。

既に臨戦態勢に入った斗也のイチモツの裏筋を舐め上げ、陰嚢を口の中で転がす。
たった十数日たらずで無垢な美少女をここまで調教した己の手腕に斗也はほくそ笑
む。

「お願い・・・・・・長谷川くぅん・・・・・・早くコレを・・・・・・頂戴・・
・・・・」
「駄目だ。いつものように、まず一本絞り取ってからだ」
「・・・・・・・・・解りました・・・・・・・・・・・」

再び口腔の中へと淫茎を導く茜。そっと伏せられた長い睫毛に縁どられた瞼の端か
らは、一筋の涙が零れ落ちる。真珠のようなソレは茜の頬を伝って、ソファーに落ち
る。

可憐な容貌とは裏腹に、唇は先程までの愛撫を凌ぐかのような、激しい奉仕をす
る。

太い血管を浮き上がらせ今までの歴戦の激しさを物語るかのように黒々とした長大
なシャフトを、苦も無く根元まで飲み込む。

喉の奥まで使って男性自身を愛するテクニックも、勿論斗也に叩き込まれたモノ
だ。

並みのオトコであればたちまち暴発させてしまいかねない超絶のフェラテクの前に
も、斗也は涼しい顔だ。
「んむむむっ、ふんんん・・・・・・・むふっ・・・・・・あむっ、むっ」
シャフトは茜の唾液でヌメヌメと濡れ輝いている。
ぢゅりゅりゅりゅりゅりゅ・・・・・・・・

精巣の奥からザーメンを吸い出そうとするかのようなバキューム・フェラチオだっ
た。

そんな茜の努力に免じて己の肉棒の手綱をゆるめてやる。茜の狭い口腔内で暴れま
わる悪魔の悍馬。ソレが一瞬動きを止めたかと思うと、不意に、力強く脈打つ。
びゅりゅりゅりゅりゅ~。
放つ。
茜の喉の奥に叩き付ける。
茜もさっきまでの激しい愛撫を中断して、ソレに耐える。
どどどどどどどどおう・・・・・・
破裂した水道管のように、驚くべき大量の毒液を放出するシャフト。

ようやく射精が終わると、口腔に溜まった青臭い精液を一滴も零さない様に、慎重
に、シャフトを唇から引き抜く。

口の中に溢れる精液をそのまま嚥下せずに、許しを乞う様な、上目遣いの視線で斗
也を見つめる茜。
「飲め」
非情な淫魔の声。
絶望に瞼を閉じながら、飲み下す茜。
こくっ、こくっ、こくっ。

おぞましさに全身を総毛立たせ、イヤイヤをしながら白い喉を鳴らして飲み込む。
「・・・・・・・・どうだ、美味かったか?」

「・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・・・・美味し・・・・・・・・
かっ・・・・・・・た、です・・・・・・・・」
泣きながら答える茜。
拒絶のポーズ。全ては「振り」だった。



戻る/進む








image


















cover

投稿官能小説(2)

トップページ



inserted by FC2 system