第二話 “上級生の場合”その1

「・・・・・いけないわ・・・・・・斗也クン・・・・・こんな事・・・・・・」
「先輩・・・・・・・麻衣子先輩が・・・・・欲しいんだよ・・・・・」

青葉台高校・体育館の裏手。麻衣子先輩、と呼ばれた少女の後ろから彼女の肢体を
抱きしめている少年は・・・・・・・長谷川斗也だ。
麻衣子先輩。香坂麻衣子。三年生で、斗也の一つ上に当たる。
「駄目よ・・・・斗也クン・・・・・・駄目・・・・・」

そう言って抗う麻衣子だが、本気で拒絶していないコトは端から見ていても直ぐに
判る。
斗也の指は図に乗って麻衣子の大きな胸を揉み捏ねる。

「あふっ・・・・・・こ、こんなトコロじゃ・・・・・いつ、いつ人がくるか・・
・・判らないわ・・・・」
「・・・・・それじゃあ、人気の無いトコロなら・・・・・いいの?」
「ああっ・・・・そんな意味じゃ・・・・・・」
「先輩・・・・・・・僕、もう我慢出来ないよ・・・・」
麻衣子の腰に自らの腰をグイグイと押し付ける。

「ああん・・・・・・斗也クン・・・・・・・・私・・・・・困るわ・・・・」

尻溝に斗也の分身が嵌まり込んでいる。間に何枚かの布を隔てていてもハッキリと
彼の怒張を感じる。

淫魔の手が麻衣子のしなやかな手首を握り、自らの股間に導く。いつの間に開けた
のであろうか。麻衣子の手は斗也のズボンの中へと誘導される。
「ああっ!?・・・・・こ、怖いわ・・・・・斗也クン・・・・・・」
布越しでは感じられなかった、彼の強張り。
熱さ。
硬さ。
大きさ。
ビクビクと脈打つソレは端正な斗也の容貌からは想像も出来ない凶悪さだ。
驚きの余り、手を引っ込めようとする麻衣子。
だが淫鬼はソレを許さない。

「・・・・・・麻衣子先輩・・・・・・・握って・・・・・握って下さい・・・
・」
「・・・・・・・・・・」
駄目よ。
出来ないわ。
その言葉が言えない。
愛する斗也に耳元で囁かれては、麻衣子に抗う術は無かった。
オズオズと彼の肉棒を握る麻衣子。
「ああっ・・・・・・・気持ち良いよ・・・・・麻衣子先輩・・・・・」
真っ赤になってうつむく麻衣子。

二人の肉体関係はまだキスまでだった。ついこの間、夜の公園でようやく舌を絡ま
せたばかりだった。

経験豊富な彼のコトだ、いずれは身体を求めてくるであろう事は奥手な麻衣子にも
察しがついていた。
だが、それはもっと先の事だと思っていた。
しかし、彼は一気にその一線を越えようとしてきたのだった。
三年生の間にも伝わってくる彼の艶聞。
それでも麻衣子は信じていた。
彼が愛しているのは本当は自分だけだと。

普段は大人びていて時々高校生とは思えなくなる彼が、自分の前では頼りないトコ
ロを見せ、甘えてくる。
自分の前だけで。

だからたとえどんな噂を聞いても、麻衣子の斗也への信頼は揺らぐ事などなかっ
た。
一昨日までは。
水曜日までは。

その日の下校時間に彼が出てくるのを校門で待っていた麻衣子は、斗也が一人の女
生徒と楽しげに談笑しながら学校から出てくるのを目撃してしまった。
森下茜。二年生ではあったが、麻衣子は茜の事を知っていた。
いや。
この学校で茜の事を知らない人間などいないだろう。

黄色いリボンで後ろで髪をまとめてポニーテールにした、活発な美少女。三年の男
子生徒の間でもファンがいるほどの美少女だ。
彼女と斗也を見て、思わず麻衣子は校門の陰に隠れてしまった。
嫉妬。
嫉妬。
初めて嫉妬と言う感情を抱いた。
それ程までに美男美女のカップルはお似合いだった。
周りに居る人間も全く冷やかしたりなどしなかった。

彼と彼女のカップルには周囲の人間を沈黙させるだけの説得力の様なものがあった
・・・・・


だがおっとりしている麻衣子は激しくジェラシーの炎を燃やす、と言ったタイプで
は無かった。

朝起きてから、夜寝るまで、いや、夢の中ですら麻衣子は斗也に問いただした。
彼女とはどういう関係?
私の事を好きだと言ったのは嘘なの?
私と彼女、どっちが好き?
答えは出るハズもなかった。
そんな状態のまま、今日、金曜日の斗也とのデートの日が来てしまった。
一昨日までの自分なら、喜んで斗也の前に身体を開いたかもしれない。
だが、今となっては迷いがある。
麻衣子の心は千千に心が乱れていた。


「麻衣子先輩・・・・・・・さすってよ・・・・・・・ああっ・・・・そう・・・
・・・・気持ち・・・・いいよ・・・・」
それでも彼に耳元で囁かれると拒む事の出来ない麻衣子。
彼の怒張は麻衣子の愛撫を受けてさらに大きく、硬く、熱くなる。
(ああっ・・・・・こんなに・・・・・)
(こんなに・・・・・なるなんて・・・・)
(コレを・・・・・・・・イレたのね・・・・・)
(・・・・・彼女の・・・・・アソコに・・・・・)
(・・・・茜ちゃんの・・・・・・・オ○ンコに・・・・・・)
(・・・・・茜ちゃんの膣内は気持ち良かった?)
(茜ちゃんは声を上げたの?)
(茜ちゃんは腰を振ったの?)
(茜ちゃんは・・・・)
(茜ちゃんは・・・・)
(茜ちゃんは・・・・)



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