官能小説『地獄の囚人』

赤星直也 作




第18話 劇場

 桐子はビデオに撮られながら犯されていたが、身に覚えがないから答えようがない。
「やめて。もう充分でしょう?」
「そうは行かないな。白状するまでは、何回でもやらせて貰うよ」膣の中は、男達の放出した精液でヌルヌルしている。

 (これ以上レイプされたくない…。でも…)次第に意志が弱まっていった。
それを見透かしたかのように、男達は肛門にワセリンを塗りだし「イヤ。お尻はイヤ、やめて~!」手足をバタバタするがどうにもならない。

 「嫌がるなよ。ケツも結構いけるんだ」指が直腸の中に入り動いていく。
「イヤ、お尻はイヤ。入れないで~!」
「だったらいえよ。正直に言えばケツは勘弁してやるぞ」狭い肛門を肉竿が押し広げだすと「ヒ~!」悲鳴を上げ体を震わせ出した。

 「まだ入口だ。これからが本番だぞ!」更に腰を押しつけて「抜いて。それ以上はイヤ~!」今まで味わった事のない苦痛が襲っている。
(我慢できない。もうどうなってもいい…)もう、男達の言うがままになって「や、やりました。ですから抜いて下さい…」途切れ途切れに言った。

 「何をやったんだ。オ○ンコか?」根本まで押し込んだ肉竿が動きだした。
「ギャ~。動かさないで…覚醒剤を…やりました…」
「認めるんだな?」
「はい、認めます。ですからお尻から…」

 「もうすぐ終わるから我慢しろ!」肉竿は桐子が認めても動き続けた。
「やめて下さい、やったのを認めますから」言い終わると同時に肉竿の動きが停まり腸の中に液体が噴射され「イヤ。射精はイヤ~!」悲鳴を上げた。
「これくらい我慢しろ。嘘を付いていた罰もあるんだからな」肉竿がやっと抜かれ(やっと、終わったわ)ホッとするがこれで終わりではなかった。

 「やっと認めたわね。嘘を付いた罰を受けて貰うわよ」楽しい思いを終えた美香と和子が現れた。
「罰といいますと?」
「行けばわかるわよ。汚れも洗わなければいけないしね」美香はそれ以上言わない。

 (どんな罰があるのかしら?)知らされない方が、返って不安になっていくが、桐子のロープが解かれ、立てるようにされた。
ロープは解かれたが、両手は相変わらず後ろ手に手錠を掛けられたままだ。

 桐子は歩かされて、別な部屋に連れて行かれると、そこには大きな水槽があり「汚れた体ではイヤでしょう。洗わないとね」今度は両足首にロープが巻かれ(もしかして、ここに落とされるのでは?)不安に顔が強ばった。

 「あら、察しがいいわね。ここで泳ぐのよ。ただ、頭からだけど」するとロープが引き上げられて、逆さ釣りになった。
「やめて、放して~!」その瞬間にロープが弛んで頭から水槽に落ちた。
(苦しい、死んでしまう…)「ブク、ブク、ブク!」泡が水面から吹き上がり、それを美香達が見守っている。

 やがて、時間も過ぎて泡も消えている。
「引いて!」ロープが引かれ、水面から桐子の顔が浮かび「助けて。殺さないで~!」息が付けると直ぐに叫ぶ。
「大丈夫よ。殺すような事はしないわ。罰を受けて貰うだけよ。今度はオ○ンコも洗わないとね」腰に重しを付けた。

 「イヤ、イヤ。お願いだからイヤ~!」叫んでもロープが緩んで、足首まで水槽に入っていく。
「これで、懲りたはずよ」
「そうよね。後は言うがままってとこね」
「これで、またご褒美が貰えるわ」水面から吹き上がる泡を見ながら話していく。

 そして「引いて!」水面からまた顔が浮き上がった。
「もうやめて。どんな事もしますから、もうやめて!」泣き声で叫んだ。
この苦しみから逃れる為で、正義も何もない。

 「やめてもいいわよ、ただ、あなた次第だけど」
「何をすればいいの?」
「そうね。もう二度と逆らえないように、またヌードダンスでもして貰おうかしら?」
「やります。それでしたら、やります!」

 「でも、場所が今までとは違うの。ホールでやるのよ」
「まさか、見ず知らずの人前でやれとでも?」
「そうよ。それをやって貰うわ」

 「人前ではイヤです…」言い終わらない内に、またロープが緩んだ。
「残念ね。イヤならもっと罰を受けて貰わないと」それを聞き終える前に、また水槽の中に体が落ちた。

 それが数回繰り返されては、意志の強い桐子も参ってしまい「やります、ヌードダンスをします…」苦し紛れに言ってしまった。
「やるんだ。それなら今日はこれで許してあげる!」逆さ吊りから解放された。

 「約束よ。忘れないで」
「わかっています…」蚊のなるような声で言う。
「それならいいわ。早速やって貰うからね」桐子は建物の外に置いた車に乗せられた。

 「お願いです。服を着させて下さい」
「そうよね。一般道を走るから、着た方がいいかも」手錠が外され、自由になった桐子は狭い車の中で服を着せられ、着終えると走り出した。

 車は今までとは違い、繁華街を走って、ビルの地下駐車場に停まり「着いたわよ」車を降りてビルに入ると、殺風景な部屋に連れ込まれた。
「お待ちしていました。片山桐子先生!」見覚えのない男が声を掛けてくる。

 「すみませんが、どちらで?」
「申し訳ありません、ここの劇場で支配人をしている立花幸平といいます」立花は名刺を渡す。

 「支配人、準備は出来ているの?」
「それは手抜かりありませんよ。現職の弁護士が素っ裸になるんですから」それを聞いて桐子の顔が強ばっている。

 「初ヌードよ。失敗しても許してあげて」
「それは充分心得ております。それよりも、準備のほうを…」
「聞いたわよね。今更逃げられないからね」それには黙って頷く桐子だ。

 「それから、ついでと言っては何ですが、ショーもお願いできませんか?」
「どんなショーなの?」
「片山先生を虐めるショーです。早い話がSMです」

 「面白いわね。弁護士がマゾなんて」
「そうでしょう。これなら受けますよ」
「わかった。準備もお願いよ」立花は美香達と勝手に決めてしまった。

 「聞いた通りよ。ヌードダンスの後はマゾになって貰うからね」
(イヤよ。マゾなんて…)項垂れて黙ったままいると「返事はどうしたのよ」和子の平手が頬を捕らえた。
「やります。マゾも…」頬を抑え、返事をするが泣き顔になっている。
「それならいいわ。それより準備よ」桐子は皆に背中を向け、服を脱ぎだした。

 囚人服を脱ぎ、パンティ、ブラジャーと脱いで全裸になると「ほう。ヘアを剃っているんですか。それでしたら、ショーでもお願いしますよ」短い絨毛に立花も笑顔になった。
「剃ればいいのね?」

 「ただ剃るだけじゃ、ありません。嫌々しながら剃られて下さい」
「それだけで、いいの?」
「後は共演者がやります。それにしても、弁護士が素っ裸になりたいなんてね…」食い入るように、乳房と股間を眺めている。

 (裸に何かなりたくないわよ。勝手にやらされているだけなのに…)反論も出来ず項垂れたままだ。
立花は暫く桐子を眺めてから、時計を見て「そろそろ出番ですね。出番が来たら呼びに来ます」そう言って出ていく。

 「いい、元気に踊るのよ。ここを惜しげもなく見せてね」美香の手が淫裂を撫でていく。
「やめて。そこは痛いです」美香の手を押さえた。
「そうよね。何回男にやれたの?」意地悪く聞いた。
「10回です。無理矢理レイプされました…」

 「そう、羨ましいわ。私もそれくらいやられたいわ」和子も加わり乳房を撫でていく。
(だったら、やりなさいよ。レイプがどれだけ辛いか、体験しなさいよ!)叫びたいが黙ったままだ。

 桐子が二人に辱められていると立花が「片山先生、出番です!」と迎えに来た。
(行きたくない…。ヌードを人前で晒すなんてやりたくない…)泣きそうな顔をしながら両脇を美香と和子に抑えられて、立花の後を歩いていくが、話し声が聞こえてくる。

 (大勢だ。大勢いる!)体か硬直して足が止まった。
「先生、どうかなさいましたか?」
「な、なんでもありません」緊張に声が上擦っている。
「初めは皆そうです。次からは慣れて平気ですよ」立花は桐子を励ましている。

 そして、桐子は舞台に立たされた。
すると「長らくお待たせしました。これより、現職弁護士片山桐子さんによりますヌードショーの開演です!」アナウンスが流され「やめて。そんな事まで、言わなくていいわよ!」泣き顔になっている。

 その桐子を無視するかのように、緞帳が上がりライトが照らされた。
後ろには「片山桐子弁護士のヌードショー」と垂れ幕が降りてくる。
「もうダメだわ。こんな事が知られたら、仕事が出来ない…」足がガクガク震え出す。
それでも容赦なく、音楽が流され「桐子、始めるのよ!」脇から和子が急かした。

 (ここまで来たら、やるしかないわ。もう、どうなってもいい…)自棄になって踊り出した。
「お~!」会場から揺れ動く乳房と、口を開く淫裂に歓声が上がっている。
その歓声と同時に「ピカ!」閃光が瞬きだす。

 (写真だ。私のヌードを撮っている!)さすがに、全裸を撮られたくはないから、すかさず、振り向いて踊っていく。
それには「桐子、前を向くのよ。客に尻を見せるのは失礼でしょう」チェックが入り(撮られるのよ。見られるだけならいいけど、写真はイヤ!)泣き顔をして、客に乳房と淫裂を晒して踊り出した。

 踊り始めて15分が過ぎた。
額や全身に汗が浮かび、音楽もフィナーレを迎え動きが早まっている。
(もうすぐだわ。もうすぐ終わる…)全裸を撮られながら、音楽が鳴り終わるまで踊り続けた。

 「桐子、よくやったわ。次もやるのよ」緞帳が降ろされると、また両脇を抱えられた。
そこに「いやあ、凄いですね。バッチリ見せて貰いましたよ」ニヤニヤしながら立花が話し掛けてくる。

 「次は、どうすればいいの?」
「そうですね。マゾですから、こんな事もさせて貰います!」いきなり両乳房を握りしめる。
「イヤ。触らないで!」その手を押さえると「ふざけるな。お前はマゾだぞ!」掴んだ手に力が入っていく。

 桐子は「う~!」息が詰まり声も出せない。
「いいか、お前はマゾだ。こんな事をされて喜ぶ女だ!」乳首が潰された。
それには、手の力も抜けて顔を歪めるだけで「わ、か、り、ま、し、た…」途切れ途切れに、やっと言えた。

 「わかればいい。後はこの2人の通りの事をやれ」立花はやっと手を退け、それと同時に、指名された2人の男は、足首を鎖で繋いでいく。
それに、首輪も掛けられ鎖で繋いだ。

「やめて。これはイヤです!」首輪を外そうとしても外れない。
「いいか、お前は弁護士でなく、ただのマゾだ。それを忘れるな!」そう言って鎖が引かれた。
「う~。息が詰まる…」鎖を両手で押さえ、やっと息をしている。

 「準備はいいですね。それではお願いしますよ」立花に言われ「行くぞ!」また鎖が引かれ(引かないで。そんなに早くは歩けないのよ!)足首の鎖を引きずりながら歩いていく。

 鎖で繋がれたまま舞台に立つと、またアナウンスが流される。
「片山桐子先生のマゾショーの開演です。弁護士を忘れただひたすらマゾに徹して…」長い説明が始まり(言わなくていいわよ。これは演技だけだから…)それを項垂れて聞いている。

 やがて、アナウンスが終わると同時に、2人が桐子の体をムチで叩きだし「やめて、お願いです~!」悲鳴を上げうずくまった。
「立て。立ってお前の素っ裸を見せてやれ!」鎖も引かれ、それに従い立って乳房と股間を晒していく。

 「これは何だ。オ○ンコを見せられないじゃないか!」短い絨毛が掴まれた。
「そ、剃って下さい…」呟くような声だ。
「聞こえないな。もっと大きな声で、何をして欲しいか言え!」背中がまた叩かれた。
「ヘアです。私のヘアを剃って下さい…」

 「ヘアね。オ○ンコのヘアか?」男は桐子をいたぶるように聞き返す。
「そうです。剃って、あそこを丸出しに…」
「あそこって、どこだ?」執拗に聞き返す。
「お、オ○ンコです、私のオ○ンコを丸出しにして下さい…」言い終わると悔しさに涙が滲んでいく。

 「パイパンか。弁護士がパイパンになりたいとはね。とにかく剃ってやるぞ」短い絨毛にスプレーが吹き掛けられ、手で伸ばされた。
「撮って貰いたいだろう?」暗に、屈辱を撮らせるように仕向ける。
「はい。私がパイパンオ○ンコにされるのを撮って下さい…」桐子が言い終わると同時に閃光が瞬きだす。

 それを確かめると、カミソリが当てられた。
「ジョリ、ジョリ!」短い絨毛が消え、地肌が現れてくる。
「ほ~!」歓声と共に、また閃光が瞬いていく。
(撮らないで。お願いだから、見るだけにして下さい…)絨毛はあっけなく消され、ピンクの淫裂が露わにされた。

 「剃ったぞ。撮って貰え!」
「パイパンになりました。記念に撮って下さい…」両手で淫裂を広げていく。
「顔も上げないとダメだろう?」俯いた顔が持ち上げられ、カメラを向かされる。
(イヤよ。こんな事イヤ!)閃光が瞬く中、桐子の目から涙がこぼれていく。



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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
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