官能小説『地獄の囚人』

赤星直也 作




第1話 入所

 東京のとある法律事務所に、女性が訪ねてきた。
「すみません、片山さんにお会いしたいのですが…」事務所に入るなり叫んだ。
すると「私が片山です。すみませんが、どちら様ですか?」

 「急に押し掛け申し訳ありません。私は片山さんが弁護した小川千香の妹で、夏代と申します」
「ああ、千香さんの妹さんですか。ここでは何ですから奥でお話を」桐子は夏代を応接室に案内した。

 「夏代さん、お姉さんは元気ですか?」
「それが、刑務所で亡くなりまして…」
「刑務所で亡くなったとは、どういうことなの?」
「これを見て下さい」夏代は新聞の切り抜きを見せたが、それには「栃木の刑務所で服役囚がまた自殺」と言う見出しが書かれている。

 「そんなバカな。千香さんは1年の服役で出所できるはずよ。それがどうして死ななくちゃいけないのよ!」
「そうなんです。私も変に思って聞いたんですが、何も答えてくれませんでした…」

 「そうなんだ。それで私を訪ねたのね?」
「はい。姉さんの体にはアザや傷跡が全身に出来ていましたが、いくら尋ねても答えてくれませんでした…」千香は桐子に全てを打ち明けた。
「そうなんだ。刑務所ではそんな事を言っていたんだ…」呟くように桐子が答えた。

 それから半年後、栃木の女刑務所に1人の女性が移送された。
「ほら、行くのよ!」護送車から引きずるように女性を降ろした。
「痛い、やめて。乱暴にしないで!」そう叫んでいるのは桐子だ。

 「ふざけないで。囚人にはそんな事言う資格がないのよ!」桐子の手が効かないのをいい事に胸を掴んだ。
「いい乳しているわね。後でタップリ可愛がってあげるわよ」

 「ふざけないで。あんた達は刑務官でしょう?」足で蹴った。
「元気がいいわね、それも今の内よ。あとでわかるから」そう言うと、拳で桐子の腹部を突いた。

 「うっ!」不意を突かれ、うずくまってしまう。
「知代、それくらいにして。後の楽しみもあるし、程々にしないと」
「わかっているわよ。美香、今回はこれくらいにしておく」知代は桐子の髪の毛を掴み引いて歩き出し「イヤ、痛いからイヤ~!」悲鳴を上げ、引きずられるように建物の中に連れ込まれた。

 建物は鉄格子で部屋が区切られている。
「お願い、髪は掴まないで!」桐子が頼み込んだ。
「あんた、口の利き方知らないのね。人に頼むのに、そんな言い方はないでしょう?」知代は足で尻を蹴った。

 「ヒ~。虐待よ、これは虐待よ…。人権無視で訴えてやる!」泣きながら叫いている。
「ふざけないで。囚人の分際で何が人権よ。ここに来たからにはタップリ教育してやるわ」美香は髪の毛を振り乱した。

 「やめて下さい。お願いします…」痛みを我慢できなくて、叫ぶ。
「最初からそう言えば、乱暴な真似はしないの。これからは素直になる事ね」蹴った尻を、和代がが撫でだした。
「知代、それより所長のところよ。一緒に来て!」
「わかっている。行くわよ」うんざりした顔で返事し、3人は所長室へと向かった。

 途中、桐子は入所者と顔を合わせた。
(元気のない顔だわ。それに、暗く沈んでいるし…)気に掛かったが、今はそんな事に関わる余裕はなく、鉄格子を両脇に見ながら歩いて行く。
そして、鉄格子が無くなると風景が一変し、事務所の感じで、ドアには名札が付けられていた。

 数個のドアを通りすぎると、所長室と名札が付いたドアがある。
美香はドアをノックし「失礼します」と言ってドアを開けた。
桐子も、知代から押されに入ると、まだ40歳前後と思われる女性がいた。

 「所長、新しい服役囚を連れてきました」と2人が敬礼する。
「ご苦労さん。私は所長の緒方涼子よ。ところであなたの名前は何というの?」
「新藤妙子と言います。それより所長、この2人に私は暴力を振るわれました!」涼子を見るなり言いだす。

 それには、美香と知代は顔を見合わせ、苦笑いをしている。
「暴力とは穏やかじゃないわね。美香さんに知代さん、やったの?」
「所長、暴力だなんてしていません。服役囚が勝手に言っているだけです」

 「嘘よ。私を蹴ったり、髪の毛を掴んで引きずったじゃないのよ!」桐子は訴えるが「困ったもんだわ、入所からこんな嘘を並べるなんて。確か、服役は半年だけど長くなるわね」ギラリと目を輝かせて桐子を見た。

 (脅している。この私に嘘だったと言えと…)だが、桐子は怯まずに「本当です、この人にお尻も蹴られました」と知代を指さす。
涼子は暫く間をおいて「美香さん、連れって。知代さんには聞きたい事があるから残って」
「わかりました。所長!」美香は苦虫を潰したような顔で、桐子と所長室から出た。

 廊下に出るなり「やってくれたわね。今すぐ思い知って貰うからね!」睨みながら桐子の顎を掴んだ。
「当然の事を言った迄よ。私は嘘は言わない主義だからね!」

 「そこまで言うなら仕方ないわね。こっちへ来るのよ!」美香は鉄格子で区切られた雑居房を通り過ぎてドアを開けた。
「入るのよ!」背中を押して桐子を入れる。

 「何よ、この部屋は。まさか、私をリンチに…」怯えて後ずさりしる。
「リンチだなんてとんでもない。ここでは虐待は禁止されているの」そう言いながら不自由な美香の両手首をロープで縛り上げる。

 「イヤ。やめて、お願いです!」怯えて首を振るが、縛り終えるとロープを引いた。
ロープは桐子の体を浮かせ「やめて。イヤ~!」悲鳴を上げても、なおも引かれ爪先でやっと立っている。

 美香はロープを固定すると、獲物を狙う鷹のように胸のボタンを外しだす。
「何するのよ。やめてよ!」不安で叫んだ。
「何もしないわ。ただ、入所記念に、気持ちいい事してあげるだけよ」ボタンを外し終えると前を広げた。

 桐子はピンクのブラジャーで乳房を包んでいた。
「囚人には、これは不要なの。直に着るから」背中のホックを外した。
「やめて。いや~!」首を振ると桐子の乳房が揺れている。

 「あなたの大きいわね。Cカップかしら」独り言を言いながら両手で掴み揉み出す。
「やめて。レズじゃないのよ~!」叫んでも美香の手は乳房を揉み、乳首も摘んだ。
「変態よ。あなたは変態よ!」
「そうかしら。あなたに気持ちいい思いをして貰うだけよ」乳首も吸いだす。

 「ん、ん~!」桐子は乳首が敏感で、その急所を吸われ背中が反っていく。
「ダメ。吸わないで、オッパイを吸わないで…」途切れ途切れに言う。
「オッパイを吸われるのはイヤなんだ。だったら、ここはどうなの?」乳房を揉んでいた手がズボンを引き下げていく。

 「イヤ。それはイヤ。やめて~!」狂ったように声を出し、体を揺り抵抗していく。
だが、ズボンが膝まで引き下げられ、ブラジャーと揃いのパンティが露わになり、薄い布地からは、黒い絨毛がうっすらと透けている。

 美香はなおも引き下げ、ズボンを脱がすとパンティの黒ずんだ部分を撫でだした。
「やめて、触らないで~!」桐子が叫んでも、美香は容赦なくパンティの中に手を入れた。
桐子は淫裂を美香に触られて「う、う、う!」悔しさに泣きだした。

 「どうして泣いているの。もっといい事してあげるわよ」両手で腰のゴムを掴み引き下げた。
今まで布で隠されていた股間が美香に見られている。
「イヤ、イヤです!」気丈な桐子も、下半身を剥き出しにされ、涙を流している。

 「何がイヤよ。やって欲しいくせに…」なおもパンティを引き下げ、足から脱がせた。
美香はパンティを脱がすと、股間を撫でだす。
「お願いやめて。もう触らないで…」泣きながら言う。

 「まだ始まったばかりよ。これからが本番なの」指が淫裂の中に入って、ピンクの突起を撫でだした。
「ダメ、そこはダメ…!」クリトリスを撫でられ太股が震え、体も後ろに反っている。

 「気持ちいいでしょう。でも、今日だけよ。オナニーは禁止されているから」指先が円を描いて突起を撫でている。
それにはたまらず「あ、あ、あ~!」と声をあげてしまった。

 「どう、もっとやって欲しいでしょう?」
「欲しくない。こんなの欲しくない…」首を振って否定しても、心地よい感触に膣の中が濡れだす。

 「また嘘を並べるのね。これならどうなの?」クリトリスを撫でている指が、遂に膣の中に入り、ゆっくりと動き出した。
「抜いて。お願い入れないで…」桐子は目を閉じ、息を荒くしている。

 「言いなさいよ、気持ちいいんでしょう?」指の動きが早まった。
それに、美香は乳首も吸いだし、それにはたまらず「あ、あ、あ~!」喘ぐ声をあげている。

 「ダメ、指を、抜いて…。オッパイ、吸わないで…」恍惚とした顔で途切れ途切れにになっている。
(このままされたら、行ってしまう…)桐子は膣の中の濡れ具合が気になっている。

 そこに「美香、やっているわね。私にもやらせて!」息を弾ませ知代が現れた。
「いいわよ。でも、指で濡らしているわよ」
「私は違うやり方よ。さっきは、恥を掻かせてくれたわね。おかげでタップリ説教されたわよ」知代は所長に説教されたようで、怒りを桐子にぶつけ、両乳房を握りしめた。

「い、痛い…」息が詰まり話す事が出来ない。
それでも指に力を入れ「何か、言ったの?」と問いただす。
「離して、手を離して…」苦痛に顔も歪んでいる。

 「ふざけないで。これくらいで、私が収まるとでも思っているの?」今度は乳首を潰しに掛かった。
それには「ギャー!」体を震わせ悲鳴を上げた。

 「痛いでしょう。ここは女性の急所だもんね」なおも力を入れて潰すと、丸い乳首が平べったくなっている。
「許して。お願いですから、許して下さい…」哀れにも、大粒の涙を流している。

 「やっとしゃべり方がわかったようね。でも、まだまだよ」知代は乳首から淫裂に狙いを変えた。
「ここも痛いはずよね?」指を膣に入れて広げていく。

 「やめて、お願いやめて!」首を振って叫ぶが、指は膣の中を露わにしていく。
「あんた、あまり使っていないわね、こんなに綺麗な色出し…」ピンクの肉襞や突起に目が輝いている。

 「知代、これから楽しめそうね。ここもピンクだし…」美香もクリトリスを掴み、撫でていく。
「ダメ、お願いやめて~!」逃れようと腰を動かしている。

 「そう言われても、まだ気分が悪いの。もう少しやったら収まるけど…」知代は指を膣の中に入れて、動かしていく。
指はピンクの皮膚を擦り「だめ。やめて…あ、あ、あ~!」指の動きに声をあげてしまった。

 「あんたもやっぱり女ね。ここが弱いし」知代はなおも指を動かしていく。
(濡れていく、膣が濡れていく…)首を振るが、膣の中がヌルヌルに濡れている。
「知代、もう濡らしているわ。行ったら困るじゃないのよ!」

 「わかったわ、美香が言うならこれくらいにする。いい事、これからは逆らわないのよ」膣から指を抜き桐子の口に入れた。
それを舌で押し返すが「なめるのよ、あなたのオ○ンコ汁を…」鼻を掴み押し込む。

 「ウグ、ウグ」指が入れられ、声が出せない。
「今度逆らったら、これじゃあ済まないからね」指が舌に絡まっていく。
(やめて。膣に入れた指なんて、なめたくない…)そう思っても「なめるのよ、自分のオ○ンコ汁を自分で!」美香も乳房を握りしめる。

 (痛い。オッパイが痛い…)やむなく舌でなめていく。
「そうよ、それでいいの。後は反省して貰わないとね」満足そうに知代は指を抜いてロープを解いた。

 やっと、桐子は自由になるが、まだ両手には手錠が掛けられている。
「知代、あれでやるの?」
「そうよ、だからお願いするわ」
「仕方ないわね。知代の頼みなら」美香は手錠の鍵を外し、桐子の手から外す。

 (どういうつもりかしら、手錠を外すなんて…)不審に思っていると服が脱がされる。
「やめて、何するのよ。裸になってしまうでしょう!」
「そうよ。ここからは、裸になって刑務所を案内するの」知代と美香は桐子を文字通りの生まれたままにした。

 「やめて、ヌードなんてイヤ。お願いだから服を返して!」服を奪い返そうとしても、2人にはかなわず、反対に後ろ手に手錠をかけられ何も出来なくなった。
「いい体ね。このヘアもいずれは手入れしてあげるからね」妖しい目をして絨毛を撫でていく。

 「知代。それよりここの説明よ。行くわよ」桐子を外に出そうとする。
「イヤです。他人に裸を見られたくありません!」泣き声で叫ぶが、桐子は部屋から出され「イヤ、行くのはイヤ~!」首を振って叫んだ。



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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
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