第3話 潜入
 
 貴子はアパートを出ると駅に向かい、そこからは電車で言われた通りの場所に向かった。
「ここでいいのかしら?」言われた駅で降りて外に出ると、仕事を終えた人々が行き交い、駅前には公園があり「あそこだわ」言われた通りの場所で相手を待った。
5分ほどしてから「待ったかい?」声が掛けられ、振り返るとあの金髪がいる。
「何の用なのよ」
「ここでは何だから行こう」貴子は腕を掴まれて駅前から路地に入ると、行き交う人もなくひっそりしている。
男は暫く歩いてビルの中に入った。
(ここはどこかしら?)不安を抱きながらもビルの中の事務所に連れ込まれた。
「福原さん、お連れしました」中には目が鋭い顔をした男がいる。
「管野、ご苦労だった。後は任せろ」
(この人は管野で、こっちが福原か…)貴子は顔と名前を叩き込むと「わかりました、福原さん」管野は部屋から出て2人きりになった。
「何のご用で?」貴子の声が上擦っている。
「その前に挨拶だ。俺は福原五郎だ。で、あんたの名前は?」
「石川瞳よ、で、何で呼び出したのよ」
「その前に見てくれ!」福原は早速ビデオを再生していく。
 
 画面には裸になった女性が犯されていくのが映っている。
それには「イヤよ、お願い消して!」泣き出す貴子だ。
「これはあんただよな。気持ちよさそうにオ○ンコしてるね」
「違うわ、私じゃないわ」泣きながら応えた。
「そうか、違うか。だったらこれはどうかな?」今度は写真をテーブルに並べた。
それは淫裂を露わにした女性が写っていて(私が写っている…)それには「う、う、う!」堪え切れず遂に泣き出してしまった。
「泣かなくてもいいよ、俺が慰めてあげるから」福原は貴子を抱いてスカートのホックを外す。
「イヤ、やめて、イヤです!」
「俺はこれを複製して売るのが商売なんだ。俗にポルノ屋さ」その言葉に顔色が真っ青に変わった。
「こんなのが公になったら困るだろう、だから我慢しな。シャブが欲しいんだろう?」スカートのファスナーも引き下げられた。
「シャブは欲しいけど、体を汚すのはイヤよ!」福原の手を押さえると「ビデオと写真がどうなってもいいのだな?」
「イヤ、やめて、売るのはやめて!」
「だったら俺の言う事を聞くんだ。薬は何でも手にはいるからいくらでもくれてやるぞ」スカートを引き下げ、真っ黒なレースのパンティが露わになった。
(この人が元締めかも知れない…。久美さんには負けたくないけど、体を汚すなんて…)力が抜けていく。
 
 「そうだ、それでいい!」勝ったとばかりに今度はシャツを脱がせに掛かった。
「やめて、いやです!」拒むが無理であっけなくブラジャーとパンティだけにされた。
「いい体だ。これならかなり稼げるな」ブラジャーのホックを外すと、白い乳房がカップから飛び出し揺れている。
「イヤ、やめて下さい!」貴子は両手で乳房を押さえた。
「そうは行かないよ、これも脱いで素っ裸だ」
「イヤ、レイプしないで。イヤです!」福原はパンティを掴んで引き下げた。
貴子も慌てて掴み、引んで合いが始まると「ビリ、ビリ!」レースのパンティが引き裂かれ、下半身が剥き出しになった。
「いや、いや!」泣きながら淫裂を押さえてうずくまると「いいね、若い女の素っ裸も。オ○ンコの前にこれを使うか」福原は白い粉を取りだして水でこねていく。
その後、注射器で吸い取り貴子の腕に注射した。
「もうすぐだぞ、凄くいい気持ちになるからな」
「いや、いやです!」逃れようにも逃れられず、貴子は次第に意識がもうろうとしていく。
 
「効いたか、今度は俺が素っ裸になる番だな」福原も服を脱ぎだした。
シャツを脱ぐと背中には入れ墨が彫ってあり、下半身にも延びていて、ズボン、パンツと脱いで全裸になると入れ墨は太股まで彫られていた。
「どれ、楽しむか」貴子を抱いて乳房を揉みながら淫裂を撫でだすと貴子は「いいわ、気持ちいい…」朦朧としながら言う。
「そうさ、オ○ンコは最高にいいんだ」指がゆっくりと淫裂の中を掻き回して「あ、あ、あ!」声をあげ、それに、白い淫汁が流れ出てくる。
「何だ、もうオ○ンコしたいのか?」
「して、早くして…」無意識に応え、福原の肉竿を擦り出す。
「しかたないな。やるか」貴子をソファーに押しつけてると、足を持ち上げ、肩に乗せた。
淫裂と肉竿が触れ合い「行くぞ!」ゆっくり体を倒して、肉竿を押し込んでいくと「あ、あ、あ!」すんなりと入り込んだ。
「何だ、こんなに濡らして。オ○ンコしたかったのか?」
「したい、だから一杯して…」貴子の焦点が定まっていない。
「そうか、だったら遠慮無くやるぞ」肉竿を根本まで押し込み、腰を振り始めた。
「クチャ、クチャ!」淫裂からは卑猥な音が出て行き「いいわ、凄くいい…」貴子は気持ちよさそうな顔をしている。
やがて福原も登りつめたのか、根本まで押し込むと腰の動きを止めた。
「やめないで、もっとして!」
「ダメだ、限界だ!」淫裂から白い液体が流れ出てきた。
「欲しいの、もっと欲しい!」
「わかったよ、やってやるよ。管野、お前もやれ」福原は管野を呼んだ。
「福原さん、ホントにいいんですね。オ○ンコしても…」
「ああ、いいよ、欲しいと言っているんだからな」ニヤニヤしながら言う福原だ。
「それでしたら遠慮無くやらせて頂きます」管野も下半身を剥き出しにして貴子の淫裂に肉竿を押し込んでいく。
「いいわ、最高に気持ちいい…」覚醒剤が効いているから貴子は快楽に酔っている。
やがて、管野も登りつめて淫裂の中に放出してしまった。
「いいわ、凄くいいわ…」ソファーに座ったままの貴子は足を開いたままで、淫裂からは白い液体がれてソファーを濡らしている。
 
 それから、数時間が過ぎて貴子も覚醒剤が切れてきた。
「う、う、う。また、レイプされてしまった…」全裸姿に気づくと泣き出してしまった。
「レイプじゃないよ、あんたがオ○ンコしてくれって言っていたんだ」
「嘘よ、そんな事を言った覚えはないわ」
「薬を使ったから覚えていないだけさ。間違いなく言っていたよ」管野と福原の言葉に泣き出す貴子だ。
「でも凄かったぞ。もう一回やろうな」
「いや、もうやめて!」
「そうは行くか、やらせろ!」福原はソファーから引きずり落としマットに仰向けにし、乳房を掴んだまま覆い被さった。
「イヤ、抜いて、お願いだから入れないで!」叫ぶが容赦はない。
「うるさい、静かにしろ!」思い切り乳房を掴まれ「ヒー!」顔を歪め悲鳴を上げる。
(犯された、ヤクザに犯された…)もう抵抗する気が消え失せて、肉竿は根本まで入り込みとピストンを始めていく。
「う、う、う!」涙を流しながら堪える貴子だった。
福原は貴子を犯し終えると服を着ていき「管野、今夜はこれだけを捌いてこい!」白い粉の入った袋を渡した。
(覚醒剤だわ、福原が元締めなんだ!)泣きながら見ている。
「ほら、いつまで素っ裸でいたいんだ?」管野は乳房を足で踏みつけた。
「ギャー!」悲鳴を上げると「そんなに怒るな。こいつにはもっと稼いで貰わないとな」
「そうですよね、2回使ったんですからね」管野は出て行く。
 
 貴子も起きあがって剥ぎ取られた服を拾うと「瞳とか言ったな、仕事は何をしている?」
「前まではホステスでしたが今は何もしてない…」ブラジャーを乳房に押しつけながら言う。
「そうか、無職か。だったら都合がいいな。明日からは俺が知っている店で働け」
「どんな店なのよ」
「キャバレーだ。新宿にあるマリアンだ。知っているだろう?」
「知っているわ、でも、あそこは過激だって聞いているけど…」(それに、ヤクザが経営しているって聞いていたけど…)
「過激ね、オッパイとオ○ンコを見せるだけじゃないか。金にはなるぞ」淫裂を触りながら言う。
「イヤ、人前で肌をさらすなんてイヤです!」引き裂かれたパンティを仕舞い込み、スカートを履いていく。
「働けば薬をやるぞ。欲しいんだろう?」
「シャブは欲しいけど、肌を晒すのには抵抗があるし…」
「なあに、直ぐに慣れるさ。写真だって公にはされたくないだろうしな」
「やめて。それだけは、やめて!」
「それは、瞳次第さ。意味がわかっているだろうな?」
「わかったわよ、働けばいいんでしょう」(もしかして、元締めを掴まえられるかも知れない。でも危険だわ…)不安になっている。
 
 服を着込んだ貴子は早速、高島と連絡を取った。
「そうか、マリアンか。そこは桜井組の隠れ蓑なんだ。福原はそこの幹部だぞ」
「そこで働くように言われましたが…」
「1人では危ないな。岡江と一緒に行動しろ。岡江も隣に住ませるから。それにしてもよくやったな。お手柄だぞ」
「はい、頑張りました。それから、今度合ったら、欲しいんですが…」
「わかっている、僕も貴子が欲しいよ」
「本当ですね?」
「本当だ。とにかく岡江と一緒だぞ。気を抜くなよ」
「わかりました」連絡を済ませるとアパートに戻っていくが(警部が私を欲しがっているなんて嬉しいわ)福原や管野に犯された事など忘れて浮き浮きしている。
駅を降り、途中で買い物をしてアパートに戻ると隣には久美がもう住んでいた。
「あら、榊原さんじゃないの。お久しぶりね、お茶でもどう?」
「そうね、久しぶりだから石川さんのお世話になるわ」2人は偽名を呼び合って貴子の部屋に入った。
 
 部屋に入るなり久美は「これからは抜け駆け無しよ。危険だから一緒に行動しないと」注意した。
「わかっています、言われなくとも」
「それならいいけど。今度の相手はかなりの大物なんだから危ないのよ」
(私が手がかりを掴んだのよ。あんたは何もやってないのに、よく言うわね)黙ってお茶を入れていく。
「それから、私ね、高島さんの指示で、新宿のマリアンで働く事になりそうなの」
「ま、マリアンで働くの?」久美の顔色が変わった。
「ええ、そうしてくれって言われて」
「わ、私も働くわ。そこで!」
「体に自信あるの。オッパイは丸出しにするのよ?」
「平気よ、私だってまだ若いわ。触ってみて!」久美は貴子の手を掴んで胸に押しつけた。
「そうね、大丈夫かもね」(無理言って。私のオッパイよりも、かなり小さいくせに!)
「よかった。そう言って貰えて自信付いたわ。明日は一緒に行こうね」
「ええ、そうしましょうね」久美はお茶を飲むと自分の部屋に戻った。
 
 翌日、2人は一緒にアパートから出た。
「いい、名前を絶対に間違えないでよ」
「わかっています、愛さん」
「そうよ、瞳」2人は福原が言ったマリアンに向かった。
店は開店前だったが店員が掃除をしている。
「見て、ホステスを募集してる。私も雇って貰えるチャンスね」久美はホステス募集の立て看板を見つけ、見ながら言う。
「そのようね、冒険するしかないわね」立て看板を見ながら二人は考えていた。
そんな2人に掃除をしていた店員が気付いて「あんた達、働きたいのかい?」声を掛けてきた。
「そうなの、福原さんという人に紹介されたの。友達の愛さんもいいかしら?」
「それは支配人次第だよ、とにかく面接だけでも受けたら」店員は丁寧に中へと案内していく。
「ここが支配人室だよ」支配人室と書かれた看板がある。
「失礼します!」貴子はドアをノックすると「入れ!」中から声がする。
ドアを開けて中に入ると男性がおり、部屋の中には事務机とソファーが置かれてあった。
(この人が支配人なんだ)貴子は緊張しながら「福原さんからここを勧められまして…」
「ああ、福原ね。確か、石川瞳さんだったよね?」
「はい、石川です、よろしくお願いします」
「で、そちらは?」
「友人です。愛さんもここで働きたいと言うもんで、お連れしましたが…」
「構わないよ。でも、面接次第だからね」
「よろしくお願いします。榊原愛と申します」
「こちらこそ、支配人の糸沢です。どうぞ、おかけ下さい」支配人は座るように薦めた。
久美と貴子が言われるままソファーに座ると、支配人の糸沢は二人にいろいろと質問をしていく。
 
 そして「どうです。働きますか。最初は時給5千円ですが、その内に上がっていきますから」
「そんなにもらえるの。前の会社は3千円ですたから」
「ここは過激だから水商売は高いのですよ。覚悟は出来ていますよね?」
「伺っています。お金が欲しいからお願いします」
「それでしたら、ぜひ働いて下さい。今日からでも構いませんよ。取り合えず、これに書いて下さい」糸沢は契約書を渡し、2人はそれに記入していく。
「今日は無理ですが、明日からなら働けますが?」
「それだったら、明日からお願いします」
「わかりました、明日から来ます」二人は支配人室から出ていく。
すると「どうでしたか?」支配人室まで案内した従業員が声を掛けてきた。
「採用されました、明日から来ますからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いしますよ」店員に礼を言ってアパートに戻った。
一方、支配人室に残った糸沢は「あいつらは上玉だな。こいつらで稼げるぞ」顔面が微笑んでいた。
貴子と久美が潜入を計っている頃、目黒と山崎もコネを付けてマリアンに入り込もうとしていた。
山崎はマリアンが入ったビルの管理会社に入社し、目黒も呼び込みとしてマリアンに雇われた。
しかも、2人は久美や貴子が住むアパートの近くに住み込んでいる。


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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
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