3 契約書

 ルミは下着を着込むと、クローゼットを開けた。
「わからない。なぜなの?」昨日の記憶は、夕食を一緒に食べたまでしかない。
その後は、いっさい記憶が消えていた。

 「とにかく、急がないと!」着替えを終えるとホテルを出て、自分のマンションに向かっていく。
ルミのマンションはTVCの近くにあり、まだ早朝なので人通りが少ない。
急いでマンションに入ると、しっかりと鍵を掛け、衣服を脱いでいく。

 「きっと、夢よ。これは夢よ!」無毛の股間を鏡に写して確認した。
「そんな~!」明らかにルミの絨毛が消えている。
「どうしよう。他人に知られないようにしないと…」再び下着を着込んでくが、お揃いのブルーだ。

 ルミはスケスケが好みで、乳房が透けている。
「性器まで見えている!」淡いブルーのパンティからは、ピンクの淫裂が透けている。
「まだ、時間があるわ」ルミはベッドで横になっているが眠れない。
ウトウトしながら8時になった。

 「時間だわ。着替えないと!」ベッドから起きあがり、スリップを着込むとツーピースを着て、TVCへと歩いて行った。
「おはようございます!」挨拶をしながらスタジオに入ると「白石君、決心は変わらないかね」「はい、変わりません」服部はそれを聞くとスタジオから出た。

 それと入れ替わって、小谷が入り「やめるんだってね?」「はい、フリーになって働きたいんです…」
「それも自由だからな」あっさりと答えた。
しかし(そうはいかないぞ。俺と一生オ○ンコをするんだ!)ニヤニヤしながら出て行く。
そして、収録が始まり、収録が終わったのはは5時近くだった。

 収録が終わるのを、待っていたかのように服部が現れ「役員会が話したいそうだ。つき合って貰えるね?」
「はい。でも決心は変わりません…」
(そんなのはどうでもいいんだ。お前のヌードを見たいだけだ)2人は連れ添ってエレベーターに乗った。

 服部はカードを差し込み14を押す。
ルミは14階に入るのは初めで「そうやって禁断の14階に入るんですか?」
「ルミ君は初めてかね?」
「はい、長年勤務しましたが、足を踏み入れるのは今日が初めてです…」
「よく、覚えていた方がいいよ、やり方を!」
「はあ?」(私はもうすぐ辞めるから必要ないのに!)ルミは怪訝な顔をしている。

 エレベーターは14のところで止まってドアが開いた。
2人は誰もいない廊下を歩いていくと「コツ、コツ!」2人の靴音が響いている。
服部は「社長室」と書かれた部屋で足を止め、ドアをノックしてからドアを開いて中に入った。

 「失礼します」一礼してから中に入ると、中には後藤、小谷、中山の3人がいる。
「決心は変わらないかね?」
「はい。変わりません」
「仕方ないな。これに記入してくれ!」後藤は紙袋をルミに渡した。

 それを受け取ると、ルミは開いて中身を取り出し「これで自由になるのね」中から取った書類には写真がはさまっていた。
「!」それを見たルミの顔が、一瞬にして青ざめた。


 「どうかしたかね?」後藤が声を掛けた。
(自分のヌード写真に驚いているな)小谷や中山も顔にこそ出さないが微笑んでいる。
「どうして、これが?」ルミには信じられなかった。
写真はルミの絨毛の剃られたヌード写真だった。

 「あ、それは関係ないよ。先ほど売り込みがあったんだ!」
「誰ですか?」震えながらルミが尋ねた。
「たぶん、裏に通じたやつだ。とにかく、おもしろいんで買ったんだ。君のそっくりさんだよ」

 (違うわ、これは私よ。でも、どうして?)乳房と淫裂を晒している写真を眺めているルミだ。
写真は1枚だけではなく、淫裂を晒した写真もある。
それを見たルミは、ガチガチと奥歯が鳴っていた。

 「もしかして、それは白石君のヌード写真かね?」
「いいえ、違います…」それだけ答えると、目からは涙が流れていく。
「やっぱりな。これは白石君だね?」泣きながら頷くルミだった。
「そうか。やっぱり白石君か!」後藤はニヤリと笑い「どうかね、これを秘密にして置くから、ここで引き続き働いてくれんかね?」

 「一応、白石君の言い分を聞いて退社して自立を認めよう。その代わり、優先的にここで働いて欲しい」服部が付け加えた。
「わかりました。感謝します」泣きながら答えるルミだ。
「早速だが契約書にサインして欲しい!」「わかりました」ルミは契約書を読みだした。

 暫くして「そ、そんなのできません!」ルミは声を上げて拒んだ。
「契約しなくてもいいよ。でも、この写真は雑誌社に売り込ませて貰うよ」後藤が言う。
「白石君、オ○ンコ丸出しの写真を流されたら終わりだよ」そんな事はルミにもわかっている。

「でも、ヌードでテレビには出たくないです!」再び泣き出すルミだ。
「ヘアヌードじゃないんだ。オッパイだけのスケスケでいいんだ。それがイヤなら契約しないよ」
「わかりました。契約します…」そう言うしか道はない。

 「それから、収録が終わったら、ここに来て欲しい。ここで素っ裸になるんだ!」
顔が引き吊って「そんな!」それだけ言うとルミの声がでない。
「この階は役員だけしか入れない。僕たちの性処理をしてくれ!」ガチガチと奥歯が鳴っているルミだ。

「その代わりに、給料は弾むよ。独立のプロダクションなら、いくらでも払えるからな」人事の服部が付け加えたが、ルミはただ泣くだけだ。
負い目を持ったルミは契約書にサインをするしか道がなく、泣きながら契約書にサインをしていく。

 「早速だが、今からここで素っ裸になってくれ!」後藤は勝ち誇ったようにルミに命令をする。
ルミは両手で顔を押さえ、泣くだけだった。
「脱がないなら、契約なしと考えていいんだね?」中山も口出しする。

 「脱ぎます。ヌードになります…」泣きながら、ルミは着ていたツーピースのボタンを外していく。
(そうだ、それでいい。早く素っ裸になるんだ!)4人の役員は衣服を脱いでいくルミを黙って見ている。
ルミは上着を脱ぎ終えるとニットシャツを脱ぐと、上半身はブルーのスリップ姿になっている。

 (どうしてこんな事に…)震える両手でスカートを脱いでいく。
(早く、オ○ンコとオッパイを出すんだ!)衣服を脱いでいくルミの様子を黙って見ている4人だった。



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