第3話「屋上は二人だけの世界」
ちゅくっ……ぬぶぷっ……
指でかき回すたびにエッチな音が聞こえて来ます。
「いやぁ……はぁ……」
「もえもえ、可愛いパンツ穿いてるね? でももう脱いじゃおうか?」
そうささやくと私の脚からするりとショーツを脱がせてしまったのです。
そして引き続き同じ体勢で私は攻められました。
ショーツがなくなったことで、先生の指の動きが先程よりも活発になりました。
谷間からは止めどなく蜜が溢れました。
もうどうにも止まりそうもありません。
先生の手もすでにびちょびちょに濡れてます。
私の大切な場所もすっかり蜜でボトボトになり、太腿まで伝っています。
「うわあ、すごく濡れているね」
「いやぁ、そんなこと言わないでください……」
太腿を伝って流れ落ちる蜜は、ついにシーツまで濡らしてしまいました。
保健室のシーツを濡らすなんて、私ってすごく悪い子です。
でも止まらないんだもの。
「あはん、先生っ……!」
先生の巧みな愛撫に堪らなくなった私は、振り返りざま先生に訴えました。
「すごいなあ、もえもえの感度は最高だよ。早くひとつになりたいな。でもね、いくら何でもこの時間にこの場所だとちょっと無理だなあ。ねえ、もえもえ、放課後4時に屋上に来てくれる? 待っているから」
巧みな指さばきでイク寸前になっていた私は、先生の誘いに導かれるようにこっくりと肯きました。
体調も落ち着いた頃、保健室を出て教室に戻ると、授業はすでに4時限目に進んでいました。
教室の後ろドアからそっと入り、お辞儀をして着席しました。
授業は漢文でした。
隣の席の貴美子は私の大の仲良しなんです。
心配そうな表情で私に言いました。
「だいじょうぶ? まだちょっと辛そうよ」
「うん、もう大丈夫」
◇◇◇
午後の授業は2時限ありました。
だけど授業の中身はほとんど記憶していません。
席には着いていましたが、心は他のところに飛んでました。
脳裏に深く刻まれたさっきの保健室での出来事、そして屋上での先生との約束。
二つのことが頭の中を交互に駆け巡ります。
保健室のことを思い出すだけで、せっかく渇いたショーツがまたじっとりと濡れて来ました。
まもなく訪れる屋上の約束も、期待と不安が入り混じって、胸が大きく高鳴ります。
シャーペンをつかんだり机に置いたりを繰り返し、私はいったい何をしているのでしょうか。
◇◇◇
午後3時に授業が終わり、約束の4時まで時間があるので、私は教室でぼんやりと過ごしました。
貴美子がいっしょに帰ろうと誘って来ましたが、少し補習をしたいと言って断りました。
長い長い1時間がようやく過ぎようとしています。
約束の5分前、私は屋上に向いました。
まるで何かに引き寄せられたように。
途中で誰かに会ったらどう言い訳をしようとか考えていましたが、幸い誰にも会いませんでした。
屋上につづくドアを開けました。
暮れかかった灰色の空が、墨の滲みのような濃淡を去来させています。
辺りを見回しましたが誰もいません。
頬が火照り胸が弾んでいます。
その時突然、うしろから車野先生の声がしました。
「待った? ごめんね」
先生はドアの内側から鍵を掛けました。
「これでももう誰も来ない。二人だけの世界だよ」
優しい口調でつぶやきました。
何か先生と生徒という感じではなくて、まるで恋人同士の密会デートのようです。
嬉しさのあまり胸がキュンキュンしています。
「さっきは中途半端で終わっちゃったね。もえもえは消化不良を起こしたんじゃないか?」
「そんなことないですよ。でもすごく濡れちゃってぇ……」
「よく濡れるのは健康な証拠だよ」
そうささやくと先生は微笑みながら、私を抱き寄せました。
もう先生のされるがままでした。
唇を重ね合いました。それだけで私の胸は大きくときめいています。
保健室と違って、濃厚なキスでした。
舌と舌とを絡め合いました。
どうすればいいのかよく分からなくて戸惑っていたら、先生の舌が私の舌に絡めて来ました。
(あぁん……もう身体が熱くなって来たぁ……)
先生は唇を離すと、私にささやきました。
「もえもえ、ここは屋上だから放課後誰も来ないし念のため鍵もかけておいた。二人きりになれたよ。さっきの続きをするよ。いや、さっきよりももっともっと良い気持ちにさせてあげるからね」
「先生……」
私は先生のその言葉だけで、十分顔を赤らめていたと思います。
この屋上でのことはすべて先生の言葉に従おうと思いました。
先生は私を給水用ポンプ室の壁面まで連れて行きました。
そこには塔屋に昇るためのタラップが付いています。
「タラップを背にして、両手を上に伸ばしてタラップつかんで。僕が何をしても絶対に両手をタラップから離さないようにね」
『僕が何をしても』という含みのある言葉に、私は心ときめきました。
先生は私の前で屈みこむと、おもむろにスカートをまくってきました。
そしてあっけなくショーツを剥ぎ取られたのです。