ホラーミステリー官能小説

『 球 ~鏡~ 』

Shyrock 作



 
球(モデル時名 川崎優)



第7話「Gスポットを擦りすぎると」

 ワタルがが背後からうなじに唇を寄せる。

「あぁっ……」

 球は思わず首をすくめる。
 球の数ある性感帯の中でも特に感じやすい箇所といえる。
 首筋に唇を這わせながら、ワタルの手は前方に廻り込んだ。
 美しい形状をした乳房を揉みしだく。
 ほとんどの男は乳房への愛撫を繰り返すことで興奮を高めていく。
 男とは本来そういう生き物だ。
 女性の乳房を揉みしだくことで、無意識のうちに己が『雄』であることを覚醒していくのかもしれない。

「はぁ~……あぁ~……あぁぁっ……あぁん~……」

 球の甘く切ない声が鏡にぶつかり返ってくる。
 ワタルの舌が首筋を這い、次第に乳房を揉みしだく指に力がこもっていく。

「あぁん、ワタル~……あぁん、もうたまんなくなってきたよぅ~……」
「球がたまんなくなるとどんなことが起こるのかな?」

 ワタルは球の肉体の変化を知っていても、わざと意地悪な質問をしてみる。
 さらに追い打ちをかけるようにつぶやく。

「例えばここがビッショリ濡れてるとか?」
「そんな恥ずかしいことを言わないで……」

 ワタルの指はすでに隠すものを失った秘所へと伸びる。
 薄っすらした茂みの下方に指が触れる。
 そこには潤沢な潤いを見せている小さな泉があった。

「やっぱり」
「やん……」
「球……?」
「え?」

 ワタルは亀裂を数回なぞり、指に付着した愛のエキスをすくい上げた。

「ほら見てみて。このとおりビショビショに濡れてるよ」
「やだ~、恥ずかしいよぅ、そんなの私に見せないでよぉ」
「ところが鏡の前だったら、見たくなくても全部見えてしまうんだよね~」

 ワタルはさらに意地悪な行動に出た。
 鏡に写る球の太腿に手を添えて、両脚を大きく左右に広げてしまった。

「やぁだ~! 恥ずかしすぎるよぉ~!」

 球は恥ずかしさに耐えきれず両手で顔を覆ってはいたが、ときおり指の間から自身の痴態をこっそり覗いていた。
 鏡にはM字に開脚した自身の艶めかしい姿が写っている。

「恥ずかしい……」

 下半身に目を移すと縦に走った美しい亀裂がしっかりとその形状を晒している。
 開脚しているせいで、本来見えないはずのピンク色の肉襞までが鮮明に写されている。

「ほら、球のアソコが丸見えだよ」
「やだ、見たくない……」
「そんなことを言わないでしっかりと見て」
「あぁん、恥ずかしいもん」
「だめ、見なくちゃ」

 ワタルは球の顎に手を添え、無理矢理見せようとした。
 初めは顔を背ける球であったが、やがて視線を鏡へと移した。
 わずかな間、鏡を見つめていたが、すぐに羞恥心に襲われ再び視線を逸らした。、

「だめだめ、しっかりと見なくちゃ」
「やだ、恥ずかしいよ」

 球は拒みながらも、ときおり鏡をちらっと覗いている。
 ワタルは空かさず、花弁に指を副えて亀裂をギュッと広げてみせた。

「ほら、よく見て。中をしっかりと見て」
「きゃぁ~、恥ずかしくて死にそう~」

 球は拒絶の言葉を発するが、決して脚を閉じたりはしない。
 ワタルは女性心理の複雑さをふと垣間見たような気がした。
 球の花弁を広げて球の羞恥心を煽っているうちに、ワタル自身もかなり高ぶってしまい、股間はすでに硬直が始まっていた。

 ワタルが花弁の中心部に指を挿し込んでみると、すっかりと潤っているのが分かった。
 指でこねてみる。

「はぁぁぁ……、あぁぁぁぁぁ……」

 亀裂の上端にひそむ肉突起を指でさすってみる。
 すると突然火が点いたように喘ぎはじめた球。

「ああっ!そこはダメ!」
「じっとしてなくちゃだめだよ。そんなに動いたら触れないよ~。球は鏡を見てるだけでいいんだ。ほら、ここをいじればいじるほど、蜜が溢れてくるだろう?」
「いや、いや、いや……そんな恥ずかしいことを言わないで……」

 球が恥ずかしがってもかまわず肉突起をいじるワタル。

「くはぁ~、はぁ~、ひゃあ……、ふはぁ……」

 すでにシーツの一部がぼとぼとに濡れてしまっている。
 ワタルは肉突起への攻めを止め、再び花弁の中心へと指を伸ばした。
 さきほどよりも一段と濡れているのが分かる。
 もう一本指を増やしてみる。
 花芯は楽々二本の指を咥え込んだ。
 ワタルの指がせわしなく蠢動する。

「あっ、あっ、あっ! そんなに擦っちゃだめ~~~!あっ、あっ、あっ、何か……変!」
「どうしたの? 球?どう変なの?」
「あっ,あっ、あっ、ああっ、あの……ああっ、あ、あ、あああ~~!出ちゃう~~~!」

(プシュ~~~~~~~~~~~~~!)

 花芯から透明の液体が勢いよくほとばしった。
 それは愛液や小水ではなく、明らかに『潮吹き』である。

「あああ~~~! どうしよう~~~! 止まらないよぅ~~~! シーツが濡れちゃう~~~!」
「うわ~~~! しまった! 球が潮吹きするのをうっかり忘れてた~!」



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