官能短編/惠 バスルーム




Shyrock作









前編


「だいじょうぶ?」
「うん、だいじょうぶ」

 俊介はわずか1杯のシャンパンでほろ酔い加減になってしまった惠の身体を脇から抱えるようにして、バスルームへ向かった。
 ユニット式のバスルームの大きな鏡の前で、惠のひどく丈の短い、身体にぴったりフィットした綿のワンピースのファスナーを下ろし、脱がせる。
 俊介は、息を飲んだ。
 惠の身体につけていたブラジャーやパンティ、ガーターベルトは、どれも真っ赤だったのだ。
 きっとクリスマスイヴにふさわしい下着を選んできたのだろう。
 俊介は惠の心にくい演出がうれしかった。

 俊介は赤いブラジャーのホックを、ぷつりとはずす。
 白くやや小振りの乳房が、ぷるんとゆれてあらわれた。
 惠の肌は息を飲むほどに白くてきれいだ。
 いや、白いというより透明で、青い動脈が乳房をいなずまのように走る様子が、手にとるようにわかった。
 そのかわり乳首は、小さいながらもやや暗い色のように思える。
 俊介はその乳首にむしゃぶりつきたかったが、甘えた声で「先に身体を洗って欲しい」とささやかれたので、がまんする。

「おれ、これの取り方分からない・・・」

 俊介がガーターベルトを指さしてつぶやくと、惠は無言で赤いパンティをおろした。
 赤のガーターに縁取られた惠の、その部分に生えている陰毛に、俊介の目は釘づけになった。
 ハイレグの水着を切るための処理なのだろう、割れ目のごくそばまで陰毛を抜いてあった。
 残している毛もきれいにカットして整えてある。
 間近で見ると、ひどく猥雑でそそられる。
 惠は、残されたガーターベルトとストッキングを、くるくると脱いでいく。
 俊介はシャンプーとリンスを渡し、コックをひねって湯を出してやると、自分も着ているものを脱ぎはじめた。
 バスタブに座り込み、身体を丸めて髪を洗っている惠の身体を、俊介はゆで卵 みたいだと思った。
 両手でほっくりと、ちぎってみたくなる。
 惠が髪を洗っているあいだ、俊介はそのうしろで身体を洗った。
 彼のペニスは、じゅうぶん挿入できるほどの固さになっている。
 もうこのまま、あらわになっているうなじを抑えこみ、ずぶずぶと穴の中へと突き立ててしまいたかった。

 惠が髪を洗い終えて、俊介の前に立った。
 俊介は自分の使っていたスポンジを一度湯ですすぐと、惠の首すじにこすりつけ、それから念入りに身体の隅々までを洗いはじめた。
 腕をあげさせて脇の下を洗うと、乳首がツンツンと揺れて淫らだった。
 太ももを洗おうとしてかがむと、彼女の割れ目が目の前にきて、たまらない。
 思わずスポンジを割れ目に食い込ませて強くすりつけると、惠は「あん」と小さく声をたてて、爪先立ちになった。
 俊介はじれながらも足先までていねいに洗う。
 惠は、踵や足の指の形までもが美しい。
 俊介は惠の身体を洗い終わるとスポンジを放り出し、両手でその乳房をつかんだ。
 そして人差し指をたてて、シャボンのついた乳首をクリクリと転がしてやる。

「あ、ああ・・・」

 惠は、くねくねと腰を動かした。
 俊介はなおも乳首を責めたて、シャボンにまみれた彼女の身体を、バスルームの壁に押しつける。
 そして惠の乳首をつまんでは乳房を揉み上げ、彼女の反応を観察した。
 まぶたを半ば閉じて、口をうっすら開けている惠の顔はマネキンめいていて、見ていると彼女が人でないような気がしてくる。
 俊介はその両手をシャボンですべらせて、ウエストをつかんだ。
 これほど細い胴に、内臓がきちんと収まっていることに驚く。
 そのまま俊介はうしろへ手をすべらせ、尻の肉をかるくつかむ。
 尻は脂が薄いせいか、思ったよりずっと固かった。
 俊介は惠の尻から手をはなし、シャワーヘッドをとって、コックを全開までひねって惠に浴びせかけた。



後編


 湯を浴びせかけながら、手のひらで惠の身体をこすっていくと、白い泡の下からつるつるの肌があらわれてくる。
 俊介は全身をこすってやり、最後に惠の股間にシャワーヘッドをぴったりとあてがって、指で陰唇を左右に開いた。

「い、いや・・・」

 じょわじょわじょわと品のない音をたてて、彼女の股間から湯が落下している。
 惠はすこし眉をよせて、シャワーの刺激に身をまかせていた。
 しばらくして俊介がコックを閉め、バスルームは静かになった。
 彼はシャワーヘッドをもどし、惠の耳に口をよせて、ささやく。

「お○んこ、見せて」

 惠は身体をひるがえして抵抗しようとしたが、俊介が割れ目に指を二本添わせて、きゅっきゅっとこすってやると、「ふうん」と鼻を鳴らして抵抗しなくなった。
 俊介はそんな惠をバスタブの縁に座らせ、片方の太ももをつかんで膝を曲げさせたまま、やはり縁にあげて脚を開かせた。
 ぷっくりとした割れ目を、指でV字をつくってそっと開いた。
 惠のそこは、ピンク色というよりむしろサーモンピンクに近かった。
 今までどんな男と交わったのだろうかと、俊介に瞬時、猥雑な妄想が浮かぶ。
 俊介はその、サーモンピンクのクリトリスに唇をあて、強くすすった。

「あああん、そこだめぇ・・・」

 惠は小さく悲鳴をあげ、俊介の頭を両手で包んだ。
 俊介はなおも惠のクリトリスを吸い上げ、表皮のめくれあがった突起を、舌先でくりくりと嬲った。

「ああっ、待って、待って、そんなぁ・・・」

 惠はももの付け根をひくひくさせて、強すぎる快感に耐えている。
 俊介は人差し指と中指をそろえて、惠の穴の中へねじ込んだ。

「あううっ」

 惠の足の付け根が、ひときわ強くひくついた。
 俊介は夢中で、惠の穴の中に指を回しながら抜き挿ししてやる。

「う、ううんっ、ん~~っ」

 穴の中がしだいに熱くなっていき、惠の太ももが痙攣しはじめたのを見て、俊介はあわてて指を抜いた。

「立って」

 俊介は惠を立たせ、バスルームの壁に手をつかせた。
 そして軽く前屈みにさせると、ウエストを引き寄せ、後ろから一気に突き立てた。

「あああっ」

 惠とともに、俊介も少しうめいた。
 どういう構造になっているのか、惠の穴の中は、卓也のペニスをやわらかくねじって吸い上げるような感触なのである。
 俊介は穴の奥までつきたて、惠の腰をもっガクガクとゆさぶった。

「ああっ、ダメダメっ、もういっちゃう!」

 惠が叫ぶと同時に、俊介のペニスをしぼるようにして収縮した。
 俊介はたまらなくなってペニスを引き抜く。
 そしてがっくりとひざを落として座り込んだ惠のよく引き締まった小ぶりの双臀に、快楽の液体を浴びせかけたのだった。


















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