第12話 あやの蜜はどんな味

 口元をティッシュで拭っている百合に、笠原が尋ねた。

「何も飲まなくてもいいんじゃねぇか?」
「真司、もしかして妬いてるの?」
「ふっ、冗談はやめろよ。それより味はどうだ?」
「男はみんな同じ。苦いだけよ」
「百合が旦那にフェラしている最中、あやさんが恐い顔をして睨んでいたぜ」
「そうだったの?あやさん、ごめんね。旦那さんの貴重なザーメンを吸い取っちゃって。それにしても旦那さん、私のフェラであんなに興奮するとは思わなかったわ。気真面目そうなのに意外ねぇ」

 百合はあやの嫉妬を搔き立てようとして生々しく語る。
 しかしあやは嫉妬するよりも、あやを嫉妬させようとわざとらしくつぶやく百合を軽蔑した。
 心理学的にも、男は女の性的な浮気に激しい嫉妬心を抱き、女は男の精神的な浮気に嫉妬心を抱く傾向があるので、あやが百合の愛情のない強引なフェラチオにさほど嫉妬しなかったことも納得できる。
 あやは顔を背けたままで百合の方を見なかった。
 百合は意地悪な笑みを浮かべた。

「あら、あやさん、私を無視するの?ふ~ん、別にいいけどさ。旦那さんのザーメンを飲んじゃったからお返しをしてあげないとだめね」
「お返し……?」
「真司が私の代わりにあやさんの蜜を吸ってあげて」
「よし、愛液が枯れるくらい吸ってやるか。あやさん、俺の顔に跨がれ」
「そんなことできません」
「できねぇじゃなくて、やるんだよ!それとも痛い目に遭いたいのか?」

 笠原はだらしなく萎れた肉棒を曝け出したまま仰向けになった。
 観念したあやは笠原の顔を跨ぎ腰を沈めていく。
 笠原の目前に突然無毛の秘所が近づいた。
 無毛の秘所が鼻と唇に密着している。
 笠原の視界には色白な下腹部が映る。
 生温かい感触が笠原の顔面を包み込む。
 熱い吐息が秘所にかかりあやはぶるっと身体を震わせた。
 笠原は花弁にむしゃぶるように舐め始めた。

(ペチョペチョペチョ……ベチョベチョベチョ……)

「あぁ……いや……やめて……」

 舐めているうちにすさまじい興奮が笠原を襲う。
 見る見るうちに肉棒は怒張していく。
 時折口が塞がり息苦しくなるが、興奮は苦しさを上回る。

「おい、どうだ?気持ちいいだろう?」
「はぁ……気持ちよくありません……」
「ふん、嘘言うな。気持ちいいはずだ」
「はぁ……はぁぁ……あぁん……」
「おい、前後に腰を振ってみろ」

 あやの腰が前後に揺れはじめた。
 笠原の唇に押し付けられていた亀裂が顔の上を行き来する。

(これはすごい!パイパン美女の『岩清水』は文句なしだぜ!)

 ツルツルして肌触りがよく素晴らしい感触に、性に長けた笠原がまるで少年のように嬉々とした。
 やわらかな大陰唇の膨らみとこんもりと盛り上がった無毛の恥丘。
 男にとっては贅沢なシチュエーションだ。
 亀裂の中央を舌で擦るとあやの腰がピクリと反応する。

(レロレロレロ……レロレロレロ……グチョグチョグチョ……)

「いやぁ……あぁ……もう舐めるのはやめて……」
「どうした?感じるのか?」

 あやは笠原の問いに答えず意味不明の言葉をつぶやいている。
 亀裂からはおびただしい量の蜜が溢れ出している。
 笠原が少々飲んでもとても追いつかないほどの量だ。
 舌はさらに活発に動く。
 ますます愛液の量が増えもう洪水状態だ。

「んっ……んんっ……!あっ!いやっ!もうダメ~!」

 堪えきれなくなったあやが無意識のうちに笠原の顔面を股間で挟みつけていた。

「うぐっ!」

 息が詰まりそうになった笠原が殺気を感じたのか、思わずあやを払い除けた。

「きゃぁ!」
「うう、苦しい……俺を殺す気か!?」
「そんなこと考えてません!そんなの言いがかりです!」
「この女がぁ!!」

 笠原があやに飛びかかり一気に押し倒してしまった。

「やめてください!いやぁ!」
「もうたまらねぇ!旦那の前でたっぷり犯してやるから覚悟しろ!」

 嫌がるあやの唇にむりやり唇を重ねる笠原。

「んぷっ!いやぁ~!」
「大人しくしろ!」

 乳房を揉む指に力がこもる。

「痛いっ……やめて!」

 笠原の暴走は止まらずあやの白く柔らかな肌に唇を這わせた。
 笠原の強引な指使いにあやの身体は少しづつ反応を示し始める。
 白い肌は紅く変化し乳首や肉豆などの敏感な部分に指が触れるとあやは身体を震わせた。

「気持ちよくなってきたんだろう?」
「そ、そんなことありません……」
「身体は正直だ。旦那の前でこんな風にされて濡れるとはなぁ……まったくいやらしい女だぜ」
「ねぇ、旦那さん、奥さんのワレメちゃんびしょびしょよ。あなた以外の男でも同じように濡れるんだね?あはははは」
「んぐっ!!んんんぐっ!!」

 足をむりやり開かされ露出した無毛の花弁に笠原の指が忍び込んだ。
 いくら感じるまいと頑張ってみても、肉襞を掻き分けて来る指の刺激はあまりにも強すぎる。
 あやは髪を振り乱し叫んだが、巧みな愛撫を受け高まった身体は更なる刺激を求めて笠原の指を締めつけた。

「いやっ!やっ……やめてください!」
「やめてと言う割にはこんなに濡らしてるじゃないか」

 笠原は指を激しく動かし、聞こえよがしにわざと大きな水音を立てた。

(グチョグチョグチョグチョ……)

 そればかりか濡れそぼった亀裂に指を挿し込み愛液をすくい取り、俊介の唇に塗りつけた。

「旦那にも一口飲ませてやるぜ。どうだ?美味いか?」



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