第8話 緑のディルド

 口にガムテープを貼られ後手縛りにされた俊介が、笠原に追い立てられてあやたちの傍にやって来た。

「あやさん、愛しの旦那さまを連れてきてやったぜ」
「あなた、こっちを見ないで!」
「んぐぐぐっ……!」
「まあそう言わず、恥ずかしい姿をじっくりと見てもらいな」
「旦那は毎晩見てるから、もう見飽きてるんじゃないかな?」
「がははは~、それもそうだな。だけど愛妻が他人にいたぶられる姿って滅多に見られるものじゃねぇよ。しっかりと目に焼き付けときな」

 笠原は残酷な宣言をした。

「百合、どうだ。濡れて来たか?」
「そうね。あやさんってかなり敏感なようで、毛先が大陰唇にちょっと触れるだけで身体をビクンとさせてるわ。それに微かだけど割れ目からよだれを垂らしているしね。あはは」
「どれどれ?」

 笠原はわざとあやの臀部に顔を近づけじっくりと覗き込んだ。

「うんうん、確かに濡れてるな。本当ならこの蜜を旦那が美味そうに啜って、あやさんはヒィヒィ言わされてたんだろうが、俺たちが邪魔してしまったからな~。悪いことをしちまったなあ」
「私たちがその埋め合わせをしてあげれば丸く収まるんじゃないの?」
「そうだな。俺たちが代わりにあやさんを可愛がってやれば、旦那も大満足って訳か。がはははは~。よし、百合、もっと激しく攻めてあやさんを泣かせてやれ」
「うん、分かった」
「やめて!」

 俊介に見せつけるため、百合はわざと派手な動作であやを攻めはじめた。
 四つ這いと言う羞恥のポーズを命じられたあやは、たちまちフェイスブラシの餌食になってしまった。
 百合はフェイスブラシで小陰唇を数回擦った後、直ぐにクリトリスを剝き出しにし毛先を動かした。

「ひゃうっ……いやぁ……そこはダメっ……」
「フェイスブラシを一本無駄にして可愛がってあげてるんだから、ダメなんて言わないで欲しいなあ」
「はぁっ……ひぃっ……本当にそこはダメぇ……」

 元々少し大きめだったあやのクリトリスは、百合の虐待によって更に肥大化して、慎ましいピンク色の割れ目の中で、一際いやらしくその存在を主張していた。
 あやの反応に気をよくした百合はにやりと微笑みながら、充血した肉の豆へと筆を伸ばす。

「ダメダメと言ってる割りには結構濡れてるじゃないの?」
「ひぃぃぃ……本当にダメなんですぅ……」

 あやは言葉とは裏腹に身体をびくびくと震わせ、だらしなく口を開き腰を捻じらせた。

「そろそろ俺の出番のようだな」
「フェイスブラシ交代してあげようか?それとも指で穴いじめかな?」
「どっちもやらねぇよ」
「ってことは……」
「……ってことだよ」
「うふふ、反応が楽しみね」

 笠原はだらしない笑みを浮かべながら、あやの前に一本のキュウリを差し出した。

「あやさん、冷蔵庫でいい物見つけたぜ。ちょっと細いけど長さは手頃だろう?」

 キュウリを目にしたあやの顔がひきつった。

「それをどうする気ですか」
「まさか俺が生で喰うとでも思ったのか?これであやさんを気持ちよくしてやるんだよ。がっはっはっは~」

 あやは青ざめた表情で叫んでる。

「いやぁっ!やめて……そんなの入れないで!」
「つべこべ言ってると旦那がまた痛い目に遭うが、いいんだな?」
「俊介さんに手を出さないで……」
「じゃあ言われたとおりにしな。尻を高く上げるんだ」

 あやは観念して尻を高く突き出した。
 背後には笠原と百合だけではなく、俊介までが悲しそうな顔であやを見つめている。
 夫の見ている前で妻が見知らぬ男にキュウリで犯される。そんな破廉恥なことが許されていいのだろうか。

「キュウリが入っている間、絶対に尻を動かすなよ。もし動かせて中で折れても知らねえからな。分かったか」
「は、はい……」

 笠原はニヤニヤと笑いながら野菜室から出してまだ間のない少し冷えたキュウリを構えた。
 その太さは男根と比べるまでもないが、長さと反り具合は男根に引けを取らない。
 秘所を広げゆっくりと挿入していく。

「どうだ?旦那の竿よりかなり細めだと思うがひんやりして気持ちいいだろう?」

 しっかりと秘所に埋まったキュウリの緑色が、あやの白い肌と相まって美しいコントラストを醸し出している。

「いやっ…いやぁ……はぁ……気持ちよくなんかありません……」
「まあそう言わないでしっかりと味わえよ!」

(ズッチズッチズッチ……)

「あぁ…やめて……いやっ……」

 しばらく手を休めキュウリによるいたぶりを興味深そうに見つめていた百合の右手が再び動き出した。
 無毛の股間でキュウリとフェイスブラシという奇妙な競演の幕が切って落とされた。
 緑のディルドのようなキュウリを膣穴深く挿し込みピストンを繰り返す笠原。
 包皮を剝きあげたクリトリスをフェイスブラシでじっくり撫でる百合。
 鋭敏な二か所を同時に攻められては堪ったものではない。
 あやはたちまち狂ったように反応しはじめた。

「そんなぁ~~~!……いやぁっ、だめぇ~~~!そこはダメぇ~~~っ!」

 四つ這いで口を大きく開き頭を反り上げる女の姿は野生の美獣を彷彿とさせる。
 野生の美獣は徐々に下半身から伝わる凄まじい刺激に反応し始めていた。
 笠原はキュウリを握りしめ、無我夢中で野生の美獣の膣を拷問のように責め上げていた。
 キュウリとフェイスブラシの同時攻撃を浴びたあやは髪を振り乱し叫んだ。

「ダメっ、ダメっ!いやっ、そんなっ!……もうやめてぇ~~~!」

 キュウリとフェイスブラシのダブル攻撃に狼狽するあやに、突然笠原はキュウリを抜き取りつぶやいた。

「キュウリは細過ぎるから次はナスにしようか」



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