第6話「ありさの蜜は少ししょっぱいヨーグルトのような味」
クロッチの少し窪んだ箇所まで来ると、ぬるっとした感触が車村の指に触れた。
その箇所を軽く押してみる。
ありさが小さくあえぐ。
乳首を強く吸って放し、車村が「濡れてるの?」と尋ねると、ありさは目を閉じたまま、コクンとうなずいた。
ありさのうるみが男心を刺激する。
ショーツの上からでも分かるほどの熱いうるみだ。
車村は身体を起こし、ありさの足元に移動して向き合い、両脚を自身の両肩にかついで、ショーツの左右に指をかけた。
車村がショーツを脱がしにかかると、ありさは尻を片方ずつ上げて脱がしやすくしてやる。
ブラジャーと同様に白いリボンが付いているショーツを脚から抜く。
そして車村は、ありさの膝を持って左右に開いた。
ありさの胸の鼓動は、車村の耳にまで届くほど大きく高鳴っている。
そこには熱い秘芯があった。すでにしっかりとうるおっていた。
薄くてひかえめな陰毛の奥に、すこしだけ口を開けて佇んでいた。
車村がうるみを指で優しくかきまわすと、ありさが身体をくねらせた。
くちゅくちゅとよい音がする。
車村は夢中で、ありさの溝をかき回す。
ちょっと深く沈めてみる。
車村の指に、ありさの蜜がコーティングされる。
蜜に濡れた指で、小さな突起のある方に溝をこそぐと、ありさは鼻にかかった声で「はぅんっ」と漏らす。
甘酸っぱい女子高生らしい香りが、車村の鼻腔をくすぐる。
弱々しい照明に照らされて、車村はありさのうるみに口をつけた。
ありさが身体をのけ反らせる。
熱い裂け目全体を舐め上げ、両手の親指で開いてみる。
姫貝によく似た形状のピンク色の秘芯が熱くうるんでいる。
開いた溝の中に舌をうずめる。
ありさの押し殺したあえぎ声が至福のBGMだ。
舌を柔らかく、硬く変化させながら隅々まで舐めていくうちに、ありさは車村の頭に両手を添える。
車村はその手をつかみ、ありさに自身で膝を抱かせ、さらに脚を拡げさせる。
舌が突起をとらえる。
車村の口の周囲は柔らかなクッションの感触、顎はありさの蜜でヌルヌルになっている。
ありさの蜜は、少ししょっぱいヨーグルトのような味がする。
スマホのフラッシュライトで断続的に見えるものの中に、車村がさっきから気にしているものがあった。
元々、紐にぶら下がっていたコンニャクだ。
車村は手を伸ばしてコンニャクをつかむと、かたわらの少しだけ水を張った容器に乾きかけたそれを浸した。
舌先はありさのクリトリスを刺激し続けている。
縦に舐め、横に舐める。
ありさは横舐めのほうが感じやすいのか、強く反応する。
、硬くした舌先ではじく……転がす……
車村の顎を濡らす蜜は、見ると裂け目からこぼれてアヌスを濡らし、さらに落ちて制服のスカートに染みていた。
しまった、と思った車村だったが、もう遅かった。
せめてもの対処として、車村はありさに尻を上げさせ、スカートの後ろ側を背中に回す。
ありさの尻は直接ダンボールに触れた。
車村はコンニャクに触れて、ある程度プルプルした感触が戻っていると判断した。
ありさの割れ目を指で開いて、車村はコンニャクの角をクリトリスに当てた。
「キャッ! 冷た~い!」
「これ、どうかな? 感触違う?」
たずねながらクリトリスをコンニャクで突っつく。
「ん……ちょっとゆっくりしてみて」
ゆっくり、上下左右に動かしてみる。
「ん……悪くはないけど、やっぱり俊介がいいなぁ」
休憩計画失敗。
でも正直、車村は顎がつらかったので、コンニャクと指の連合軍で許してもらうことにした。
コンニャクで刺激を続けながら、人差し指をありさに挿入する。
肉襞の壁をこする。
「あぁっ……気持ちいい……」
入口の刺激から、指をゆっくりと奥に進める。
上下に狭い肉道を押してみる。
ありさは『お尻側の壁の一点を押されるのが好き』だと発見した車村。
指を前後にスライドさせる。
しばらくピストンして指を抜き、中指も添えた。
手首を回転させるように捻りながらのピストン。
潤滑感はどんどん増していく。
ありさがぽつりとつぶやいた。
「ねぇ、もう……欲しいよ……」
愛撫だけで一度イくところを見たかった車村だが、彼もしょせんは血気盛んな高校生、下半身が我慢の限界に近づいている。
車村はベルトをゆるめてボクサーパンツごとズボンを脱ぎ、ありさの脚の間に入ろうとした。
するとありさは車村をもう一度立たせ、おもむろに正座すると口をあんぐりと開け車村の肉柱を咥え込んだ。
ありさの温かい口の中。舌が車村の肉柱を刺激する。
亀頭を、尿道口をぺろぺろと舐める。
「ううっ……」
車村にとって、ありさに舐められる快感はかなりのものであったが、吸われる快感はさらに強烈であり、筆舌に尽くしがたいほどのものであった。
(うううっっっ……こんな快感は初めてだ!……な、な、なんと不思議な子だろう……純情そうなのに……ありさちゃんって……)
フェラチオの技術が、経験よりも天性がものをいうことを、まだ十代の車村が知っているはずもなかった。
ありさは車村の肉柱を口から抜くと、愛らしい声でささやく。
「私でこんなに硬くなってるの? すごく嬉しい……」
その一言で、車村の限界が訪れた。
車村は突き飛ばす寸前のような勢いでありさの身体を押し倒し、指で割れ目を拡げて肉柱をあてがい、一気に腰を進めた。