ありさ CONVERSATION

Shyrock作

ショートショート・オムニバス小説








第2話 ローションバスで大興奮の巻

「急いで来てと言うからチャリンコすっ飛ばして来たのに、なんか落ち着いてるなあ」
「息切らしてるじゃん。そこまで必死にならなくてもよかったのに」
「なんだよ、急がせておいて。で、なに?」
「実はね、ローション買ったの~」
「なんだ、ローションか?」
「な~んだ、はないっしょぉ~?」
「だって保湿しなくても、ありさは肌ツヤツヤじゃん」
「たまには嬉しいこと言うねぇ」
「けっこう言ってるつもりだけど」
「でも勘違いしてるよ。顔につけるローションじゃなくて、お風呂で使うローションだよ」
「おおっ!おおおおおお~~~!」
「なんか大げさなだな」
「風呂のローションってことは、もしかしたらありさといっしょに風呂に入れるってこと?」
「そうだよ」
「いくら誘っても『お風呂は一人でゆっくりと入りたいの』とか言っちゃって全然いっしょに入ってくれないのに、今日はいったいどう言う風の吹きまわし?」
「今女の子の間で静かなブームになってて、とにかく気持ちがよくて入浴するだけですぐにイッチャうんだって」
「ん?入浴するだけでイケるんだったら、俺いなくても一人でいいんじゃね?」
「そんなイジワル言うんだったらもういい!一人で入るもん」
「そんなに怒らなくても」
「だってたかしが冷たいんだもん。この前、わたしがコンパに行ったことまだ根に持ってるんだ」
「コンパに行ったこと?忘れてたぞ。俺がそんな気の小さな男だと思ってるのか?」
「うん」
「なんだよ、そこ頷くとこか?いずれにしても『風呂一人で』と言ったのは謝る。悪かった。俺も入れてくれ」
「珍しく素直だね」
「『珍しく』は余計だが」
「じゃあ風呂入ろうか!」
「ワクワクしてきたな~」

☆☆☆

「湯はどのぐらい張るんだ?」
「湯船に半分ぐらいだって」
「じゃあ直ぐだな」
「ドキドキしてきた~。ときめきの瞬間までもう少しだね」
「ありさ……お前、服着たまま入るつもりか?浴槽を覗いてないで早く脱いで来たら?」
「たかしはまだ脱がないの?」
「俺は湯が半分溜まったら蛇口を止めてから脱ぐから」
「じゃあ脱いでくるね」
「ここで脱いでもいいぞ」
「やだぁ~エッチ~」
「最終的には裸を俺に見せるんだから、脱衣所で脱いでもここで脱いでもいっしょじゃん」
「いっしょじゃないもん、女の子の心理を分かってないな~」
「男の俺にそんなむちゃ言うな」
「むちゃじゃないと思うんだけどな~」
「つべこべ言ってないで早く脱げよ」
「早く見たいから?」
「違う。風呂に早く入りたいから」
「ぶぅ……見たくないんだ」
「またブ~たれてる~」
「だってだってぇ……」
「すぐに拗ねるんだから。はいはい、見たいです」
「じゃ~ん!」
「わっ!急に裸で現れたらびっくりするじゃん!」
「風呂場で裸にならないで、どこでなるの?」
「俺とナニするときベッドでもなるだろ?」
「ピンポ~ン♪」
「クイズやってる場合か。湯が溜まったぞ。俺も脱いでくる」
「その間に湯船にローション入れとくね~」
「どんな風呂になるんだろう」
「今、お湯にローションを入れたよ!さあ混ぜようかな」
「じゃ~ん!」
「わっ!はやっ!もう脱いできたの!?」
「早いのが取柄で~」
「アレの早いのはよくないけど」
「なんだよ、それ。俺そんなに早くないぞ」
「わぁ~、混ぜてるとだんだんとろみが出てきた~!」
「どれどれ?」
「どこ触ってるの!?そこじゃないよぉ」
「ははは、混ぜると、とろみが出るし、てっきりここかと」
「もう~、とろみ違いだよ~」
「ほんとだ。お湯を混ぜてるとだんだんどろりとしてきて重くなってきた!」
「じゃあお風呂に入る?その前にシャワー浴びなきゃ」
「いっしょにシャワーするから、ありさ、俺にくっついてろ」
「いっしょにシャワー浴びるって幸せな気分。……ん?」
「……」
「お腹に何か硬いものが当たるんだけど?」
「気のせい気のせい」
「きゃっ!もう大きくなってる!」
「仕方ないだろ?魅力的な女とくっつくと大きくなるのが男と言うもの」
「こんなところで殺し文句はずるいよ~」
「さあ、ローション風呂に入るぞ~」
「わ~い!ヌルヌルでいい気持ち♪浴槽狭いのがたまに傷だけど」
「ありさ、俺の膝に座れ」
「え?お風呂で抱っこしてくれるの?」
「ヌルヌルの風呂って気分いいじゃん」
「ローション風呂でたかしに後ろから抱かれるって、幸せだな~♪」
「ありさの肌、めちゃきれいだな~」
「うれしい……ん?あれ?また硬いものがお尻に当たってるんですけど」
「おっぱいいい感触だ」
「あぁん、そんなに揉んだら……」
「割れ目ちゃんも触りたくなってきた」
「ぃやん、だめぇ……そこはぁ……」
「ヌルヌルの中で触るのっていつもと違った感触」
「あぁんあぁん……気持ちいい……感じるぅ……」
「あぁ…ありさ……」
「たかし、そこすごくいい……もっと触ってぇ…もっとぉ~……ぃやん、あぁっ……」
「ここグチョグチョになってきたぁ」
「そんな恥ずかしいこと言わないでぇ……あっ、すごく感じるよぉ……わたし早くイッちゃうかも……」
「俺もかなりやばい……挿れるより前にイクかも」
「そ、それは拙いよぉ、スキン付けてないし……がまんしてぇ~」
「うううっ!このまま風呂に入ってたらがまんできなくなって絶対に挿れてしまう!」
「ええ?お風呂もう出るの?せっかくローション入れたのに……」
「だって暴発したらどうするんだ!?」
「そりゃそうだけど」
「ありさ!」
「ん?」
「ベッドに行くぞ!」
「は、はい!」



第2話終



戻る/進む




































作品表紙

自作官能小説

トップページ



inserted by FC2 system