第11章 彼女を絶頂感に導くのにペニスは要らない

 舌技というと、舌の運動だけではなく、口周辺の全体運動である。舌を動かし、口唇を動かすのはもちろん、鼻先や頬をこすりつけてもいいし、時には、アゴヒゲや鼻ヒゲが重要な武器になることもある。顔全体を使うことが、女を歓ばせる舌技につながるのである。この顔全体を使う舌技は、指先や髪への舌技から、口唇、乳房への舌技まですべてに応用できる。

 中でも、もっとも顔全体を駆使して効果的なのは、女性器への舌技である。女性器は、膣口、膣内壁、クリトリス、膣前庭、尿道口、大陰唇、小陰唇といった数多くの敏感な部分が集中し、そのまわりに恥丘や恥毛、会陰部といった敏感な部分がより集まっている。 これを刺激するのに舌先だけでは、どんなにうまく行なっても十分とはいえない。顔面にある唇、鼻先、頬などを総動員することが大切になる。自然の摂理はうまくできているのか、ちょうど顔の半分程度の大きさが女性器周辺の大きさと等しくなっている。

 神が造ったこの配慮を生かさない手はないだろう。具体的なやり方の一例として、口唇を大陰唇、小陰唇に当て軽く吸いながら、舌先を膣口に当てる。彼女が高まってきたら、舌先を膣口内に差し入れてやる。また、鼻先はクリトリスに当て、ときおり左右上下に揺すってみる。会陰部にアゴをこすりつける。もし、鼻ヒゲがある人なら、やわらかい毛先で、腰全体やクリトリスをなでてやる。 

 これはほんのひとつのバリエーションで、時には顔全体を上下にずらし、顔の各部位の当たる位置を変えてみるのも一法である。上にずらせば、舌先でクリトリス、鼻先で恥毛や恥丘、アゴで膣口を刺激することになるし、下へずらせば、鼻先でクリトリス、鼻先で膣口、舌先で会陰部、アゴで肛門付近も刺激できる。もちろん、この時は、手指を使って、指先で彼女のとがった乳房をつまんだり、手のひらで乳首のてっぺんを押しつけたりしてやる。

 あるいは、顔だけでは補いきれない女性器周辺を愛撫することだ。クリトリス周辺を指で小刻みにさすったり、太ももの付け根の部分をやさしく愛撫してやることだ。

  こうした舌技を行なえば、彼女が絶頂感を味わうことは間違いないだろう。彼女は身をよじらせ、背中を弓なりにして、歓喜の声をあげるはずである。

彼女を絶頂感に導くには、ペニスは要らない。舌技だけでも十分なのである。



第12章につづく












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