第2章 クリトリスは大切に包まれた宝物
クリトリスは、男性でいえばペニスの亀頭部に相当する敏感な性感帯であるが、いつもは包皮をかぶっている点で、成人男性のペニスとは違う。
男性ならばお分かりのように、包茎のままのオナニーでは、露出した亀頭部を直接オナニーするほどには快感が得られない。この点は、クリトリスの場合も全く同じで、包皮の上から舌技を行なつても、快感の度合いはクリトリスを直接に刺激するほとには高まらない。
そこで、クリトリスに舌技を行なう場合、包皮にさまたげられ、快感のポイントを外してしまうことのないテクニックが必要になってくる。
前章で恥骨の皮膚を上のほうへ引っぱってクリトリスの包皮をめくればいいとお話ししたが、他にもテクニックがある。それはクリトリスを下側、つまり膣口から舐めあげてやることだ。
もちろん、ここで恥骨のほうから包皮をめくりあげるテクニックを併用すると、さらにうまくいく。この舌技で、クリトリスは勃起し、舌技を行ないやすくなる。ここまでくれば、下から舐め上げる動きを中心に、舌先で転がしたり、左右にゆすったりとさまざまなテクニックを駆使することだ。
そのために、無理なく舌技が行なえる姿勢をキープすることも大切である。男性のペニスに同じ形状のものがふたつとはないように、女性のクリトリスもまたそれぞれに個性がある。
形状は違っても扱いは同じで、なめらかな舌技を心がけるのが、高まりを引き出す最大のコツである。この舌技に、さらにワンポイントのテクニックを加えてみるといい。例えば、舌でクリトリスを舐め上げながら、鼻先で恥毛をかきわけるとか。
クリトリスヘの愛撫で、快感に歯止めが利かなくなっているだけに、この新たな刺激で、乱れ方もピークに達するはずだ。
第3章につづく