(第55話)


 
衣葡(イメージイラスト)




第55話「割れ目のシーソーゲーム(1)」

 狂ってしまうのではないかというほどの快感が襲いかかってくる。
 頭の中から快楽以外の全てが追い出される。
 ありさや俊介、悠太の姿すらも、衣葡の頭の中から消え去っていた。

「五、四、三……」

 富成の無情なカウントダウンが響く中、衣葡は一瞬意識を失って床に倒れ込んだ。
 冷ややかなフローリングの感触が、衣葡の意識を呼び覚ます。
 起き上がろうとした。
 だが……
 カウントダウンはすでに“ゼロ”を告げていた。
 朦朧とする意識の中で、衣葡は自分が時間内のゴールできなかったことに落胆する。
 殿井の無慈悲な言葉が衣葡を絶望へと導く。

「残念だったな。がんばったことは褒めてやるぜ。だけどルールはルールだ。今回はありさに罰を受けてもらう」
「どうしてありさちゃんなのよ。私が失敗したのだから私を罰するべきではないの?」
「おまえには別のメニューを考えている。今回はありさを罰する」

 ありさと衣葡は殿井たちのやり口に辟易していた。
 殿井たちはありさたちに無理難題を押し付け失敗したら罰を与える、つまりありさたちを手のひらの上で踊らせ、楽しんでいるに過ぎなかった。
 逆らえば俊介たちへの暴力が実行され、迂闊に反抗的な態度をとるわけにもいかなかった。

 はたしてありさにどんな罰を当たえようというのか。

 崎野が説明を始めた。

「ここに二メートルのロープがある。中央に一個だけこぶが付いている。これを股間に宛がって前後で綱引きをする。三回イッたら終了だ」

 殿井が崎野に尋ねる。

「この罰ゲームは何というのだ?」
「“割れ目のシーソーゲーム”というらしい。なんでも秘密クラブでスケベな社長たちが集まって素人美人をいたぶる余興らしい」
「ほう、そりゃ面白そうじゃねえか」

 ありさが怯えている。

「お願い、もう許して。これ以上されたら狂っちゃうわ……」

 衣葡も中止を訴えたが、殿井は黙殺した。

「つまりありさのマンコにロープを当てて綱引きをすればいいんだな。崎野、おまえに前を任せる。俺は後ろから引っ張る。それでいいか?」
「おお、いいとも。三回イキの確認は富成に任せる」

 富成は黙ってうなづいた。
 崎野が俊介たちに声をかけた。

「旦那と悠太氏も楽しんでくれ。だけど興奮しすぎて射精しないような。後始末が大変だからな」
「はははは~、興奮するなっていうのが無茶じゃねえのか」

 ありさは部屋の中央で、直立の姿勢を強いられた。
 相変わらず穴の開いたショーツ一枚の姿で。

 殿井はこれ見よがしに一本のロープを公開した。
 ロープの中央辺りには結び目が一つ存在する。
 ロープが股間に通された。
 崎野がありさの前方でロープの端を持ち、ありさの背後で殿井が同様にロープの端を持っている。
 ロープに雫が垂れるほどにたっぷりとローションが塗りこめられた。

 ロープが股間の下でピンと張られた。
 まもなく花裂に密着した。

「うっ……」

 冷ややかな感触が敏感な箇所に伝わった。
 ロープが花裂に食い込み、ゆっくりとした速さで前後に動き始めた。
 まるで鋸引きのような要領だ。
 結び目がありさの尻から入り、肛門をなぞり、花裂をまさぐり、最後に肉芽を押し上げながらこすり、たっぷりとローション付着させて前へ抜けていく。

 その結び目が通り抜けた時、決まってありさが喘ぎ声をあげる。

「ん……ああんっ……!」

 思わずよろけそうになるありさを、背後の殿井ががっちりと支える。

「殿井、ロープを上げるぞ。割れ目にロープを食い込ませるんだ」
「よしきた!」

 ロープが花裂を深くえぐり、前方の崎野の手の動きが早くなる。
 結び目が花芯辺りに移動し時折没入する。

「いやっ……! だめっ……!」

 またもや倒れそうになったありさを威嚇する殿井。

「こけるなよ、もしこけたら絶頂回数を四回に増やすからな」

 そうつぶやきながら、ありさの尻に本気のスパンキング。

「いたいっ!」

 ありさは顔を歪めたが、尻肉がほんのりと赤くなるまで、さらにもう一度スパンキングを打つ殿井。
 右手でロープの端を持ち、空いている左手を前に回し乳房が絞り上げる。

「やめて……」

 崎野は結び目がクリトリスに触れるよう細やかに操作し、クリトリス中心に擦りだした。

「あああっ……そこはぁ……ダメですぅ……」

 軽く触れらっれるだけでも感じるのに、こんなに強く擦られては、思わずのけぞってしまった。
 しかし倒れるまいと必死に耐えるありさ。

「立ちっぱなしじゃ退屈だろう? 部屋の中を一周しようか? 旦那と悠太の前に立ち止まってしっかりと見せてやりなよ」
「いや、それは許して」
「ふん、今更、何を言ってやがる。さあ歩け!」

 背後からまたもや催促の一撃がありさの白い尻にとぶ。

「うっ……!」

 歩き出して、ありさは気が付いた。
 立ち止まっているより、歩く方がロープの接触頻度が高く、刺激がいっそう増幅してしまうことを。
 またもや立ち止まったありさに、崎野の叱責の声が耳をつんざく。



前頁/次頁

 
ありさ(油絵風に加工)












表紙
自作小説トップ
トップページ




inserted by FC2 system