第4話 谷崎洋子35歳人妻
次の日は人妻セフレとのデイトだ。
最近は元女子大生の子との連続だったから彼女とは1カ月ぶりだ。
飢えに飢えているのが判るからラブホに直行だ。
部屋に入るなり今村のネクタイを外す。
「焦らないでよ。『前戯に30分以上かけろ。』って達人の言葉を教えて呉れたのは奥さんですよ。僕はアレンジして『乳首迄15分マンコ迄40分』に徹しているんだ。
「そんな事、時と場合でしょ。1か月もほっておいてよくそんな事が言えるわね。」
「僕は達人の盲信者だよ。『マンコに触れるのは出来るだけ遅らせろ。』『最後まで男のペースで事に当たれ。』そうする積りだ。」
思えば彼女も35歳の美熟女ですれ違う男が必ず振り返るほどのナイスバディの人妻なのだ。
最初は子供扱いされた。
そうされても文句を言えない程セックスのレベル差があった。
達人の教えと彼女の献身的な教育によって今村のセックスレベルは一気に跳ね上がる。
そして対等のセックスフレンドとして太刀打ちできるまでに成長を果たす。
その後も女子大生や探偵業務のつまみ食いによってさらに腕を上げる。
今、相手は欲求不満のど真ん中でその立場は完全に逆転している。
焦らしに焦らして40分後ハメてからも焦らし続ける。
必死の懇願に応じ歓喜の泣き声をあげさせる。
女はのろのろと身体を反転させ四つん這いになる。
いつも通りの2回戦の後背位の体勢だ。
なのに手を出さない男を振り返る。
パンツを履いた男がズボンを履こうとしている。
「何でよ?未だ射精してないでしょ。1度だけなんて嫌よ。いつも通りしてよ。」
「僕たちもう終わりにしないか?あなたには感謝していますが少し飽いてきちゃったんだ。」
女もそれは薄々感じていた。
求めてくる回数が徐々に減り始め最近は月に一度だ。
「いやよ。今の私には君しかいないのよ。別れるなんて絶対に嫌。」
「ご主人がいるじゃないか。」
「夫じゃ駄目なのは知っているでしょ。」
「先輩夫婦から聞いたんだけど『マンネリ打破には夫婦交換や貸し出しが最適で新鮮な気持ちになった。』らしいよ。」
「そんなこと出来る訳ないでしょう。スワップもレンタルも中年夫婦の汚らわしい欲望のはけ口だわ。おかしいんじゃないの?」
「わかったよ。もう泣き止んで萎えたのを何とかしてくれ。」
絶妙のフェラに瞬時にして復活する。
もうどちらもすぐに性交できる状態なのに男は時間を30分巻き戻す。。
男のペース15分で乳首の愛撫が終ったところからの再現だ。
達人の教え「手間ひまを惜しむな。一切の手抜き無用で己より相手を優先させよ。」に従ったのだ。
くわえさせたまま身体を反転させ69の体位で快感を送り合う。
まもなく息も絶え絶えの女はペニスを吐き出し大きな呼吸音に泣き声が混じる。
もう我慢の限界がきているのは確かだ。
男の舌に腰の動きで反応し始めたのでそれが判る。
しかし男は自分のペース守り着実に行為を積み重ねていく。
「あ~もう駄目だわ。お願いだからもうハメてよ。」
横目でスマホのタイマーを見る。
「未だ駄目だ。フェラをサボるから萎えてきたじゃないか。」
はっと気付き必死の舌使いを始める。
急かされて後背位の体勢に入る。
挿入迄あと2分、亀頭は膣口で遊ぶ。
狂ったように挿入を即す。
「マンネリ打破に協力してくれる?」
「嫌だって言ってるでしょ。」
女は器用な動きで挿入させ不自由な動きで腰を前後させる。
あと1分。だがここで抜くほど無粋ではない。
ゆっくりとピストンを作動させる。
彼女の気持ちの高揚に合わせてピストンは加速していく。
いつものスローセックスと違う事に違和感を感じながらも一気に頂上までもって行かれる。
「あ~もう逝きそう。あ~逝くわよ~逝くわよ~」
ピストンはピタリと止まる。
女は後ろ向きに腰を使う。
男は無情にも抜き去る。
「なぜ止めるのよ。」女はヒステリックに叫ぶ。
「マンネリ打破して新鮮な気持ちでセックスしようよ。」
「嫌よ。汚らわしい。」
再びゆっくりとピストンが動き出す。
そして停止。
ここまできて男の思惑を見抜く。
だがもう遅い。
30日間砂漠をさまよいやっと辿り着いたオアシスで1杯の水だけ与えられた状態だ。
並々と注がれた杯が目の前にあるのに与えられないのだ。
何度も寸止めを繰り返して「マンネリ打破して新鮮な気持ちでやろうよ。」を繰り返す。
了解するまで絶対に逝かせないつもりだ。
今の今村は完全に射精をコントロール出来る。
「嫌よ。汚らわしい。」と言う言葉がだんだん弱くなる。
男はスローピストンに加え遊んでいる両手指も参加させる。
一つはクリへもう一つはアナルへ。
この三所攻めに耐えきれず遂に落ちる。
「一度だけよ。」言った瞬間ピストンは早くなり根本まで差し込まれる。
35歳の洋子が初めて経験する恐ろしいほどの快感が全身を包む。
そして初めての失神をも経験する。
過去の立場を考えれば今村の進化は奇跡の領域に達しているに違いない。
その後も三杯目四杯目の水を与えられやっと喉が潤う。
その間今村は一度も射精していない。
「もう別れるなんて言わないでね。」
「それは約束を守ってくれたあとで話し合おう。」
今村はその後トドメの一撃を与え今日初めての快感を味わう。