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第11話 アナルに染み込む白い体液
「そろそろ終わらせないと、本当にやばいかもね」
「ひぐ、ぐぅ……そんな、誰かに見られたりしたら……」
吉村の腰が豪快に前後していた。
無防備なまま生贄のように差し出されるヒップを目がけて、ヌラヌラとテカる肉棒が優子のアナルを目指してねじ込まれる。
肛門の括約筋を引き伸ばし、内臓の粘膜までえぐり取るかのように深く深く突き貫かれる。
「その時は、素っ裸にさせた優子を囮に、僕だけ消えさせてもらおうかな。驚いてる生徒を相手に、ヌードデッサンのモデルでも買って出るなんて、どうかな?」
「はぁ、はい……隼人君がぁ……んはぁ、そう言うなら」
男として最低な物言いを、冗談ぽく語る吉村であった。
それを悩ましく上ずった喉で、真に受けたように応える優子でもあった。
だがその間も、彼女の尻穴は好きなように犯され続けている。
(もっと絞めつけたら……ダメ、お尻の穴が麻痺しちゃって、ぜんぜん力が入らないの)
腸壁をこすり撫でる肉棒からの刺激。
排泄器官を、セックスの道具として弄ばれる汚辱感。
挿入当初のひりつく痛みは、初体験のセックスと同じく霧のように消え失せていた。
けれども取り残されたような、わだかまりにも似た感触はいったい何なのか?
いつしか棚板にしがみつき、ただ一方的に男のセックスに付き合わせられながらも、優子は思った。
突かれるたびに背中のラインが湾曲し、ぶら下がるだけの乳房を制服の中で揺らせながら、思考の鈍る頭で考え続けていた。
「こっちの穴なら出しても構わないよね。妊娠なんて有りえないからさ」
「い、いいよ……はぁ、隼人君の精液……ふぅ、優子のお尻に……」
直腸の粘膜を削り抉られながら、優子は応える。
胸を掻き毟られるような、どうしようもない背徳感の刺激を覚えながらも、沸々と煮え立つ切ないモノも混ぜ込ませて。
「僕に優子の身体を自由にさせてくれるなら、その間は……ううっ……」
「ひやぁ、掛けられてるぅ……優子のお腹の中にぃ、んんふぁっ、ピュッ、ピュッってぇ……」
とても大切なことを両耳が聞いた気がする。
けれども優子は、内臓に沁みこむ男の体液の感触だけを意識していた。
崩れ落ちそうになる身体を懸命に支えながら、男が残した体温だけを感じていた。
「あっ?」
教室の扉が開かれていた。
顔を覗かせた下級生らしい少女が揃って立ち竦み、二人の姿を唖然とした目で見つめていた。
「もう、こんな時間か。結局、先生に頼まれてたデッサンの教本、ここには無かったようだね。ねぇ、川口さん」
「えぇ、そうだね。きっと先生がどこか他のところに置き忘れたのかも。行きましょ、はや……ううん、吉村君」
大きくまくり上げられていたスカートは、下ろされる途中であった。
行為の最中、足元から抜き取られていたパンティーは、小さく丸められ、吉村の手の中へと。
そして白々しいセリフを残して、二人は身体を離した。
しっかりと匂い立つように漂う男女の体臭を意識しながら、美術教室を後にする。
なんともいえない表情で見送る女子生徒から逃れるかのように、どこか足早の歩みで。
(やだ、垂れてきてる。隼人君の精液が下の方まで)
アナルセックスの名残りが、優子の内腿を汚していた。
歩くたびにそれはたらたらと流れ落ち、足首までを覆う白いソックスに沁みこんでいくのだった。
作者とっきーさっきーさんのHP 羞恥と自己犠牲をテーマにした健気な少女たちの作品の数々。 投稿小説も多数あり。 『羞恥の風』 |