第8話   綾音がイクところを、ちゃんと見ててね♪


「ひゃぁっ! すごい……アソコがぁ、ビリビリしてるぅっ……は、あぁぁっ」

ペニスを模した先端にサーモンピンクの恥肉をなぞられ、綾音は甘い声で鳴かされた。
バイブを握り締めた吉貴が腕を上下に振るたびに、太股がガクガクと揺れる。
電気信号が送られたように、シーツの上でお尻がもぞもぞと震える。

「もう、濡れてきた。やっぱりバイブだと早いね。エッチなお汁がほら、割れ目から溢れてきてるよ」

「はっ、はあ……いやぁ、恥ずかしい。そんなこと言わないでよ」

指で2、3分の愛撫と、振動するバイブの2、3分の愛撫では、比較になどならない。
いつも同じ角度から指を差し込んで、割れ目を往復させるだけの味気ない吉貴の指とは違う。
花弁を割り拡げるように沈んだバイブが、秒速の振動で恥肉を揺さぶるのである。
経験したことのない刺激に、これだけで綾音の心が白く濁り始めていた。

「そろそろOKかな。オマ○コもびしょ濡れだし」

「んん、はあぁぁ……いいわよ、吉貴。バイブを入れてみて。でも、そっとよ、ゆっくりね」

「ああ、任せてよ。ちゃんと挿入してあげるからさ」

吉貴はバイブのスイッチを切ると、模造ペニスと化した先端部分を綾音の膣口に当てた。
肉唇を左手の指で拡げながら、ゆっくりと慎重に挿入を開始する。

ズズッ……ズニュ、ズニュ、ズニュ……ズズズッ……

「はぁぁ、入って……くるぅっ! 綾音のなかに入ってぇきちゃうぅぅっっっ!」

ジュース缶を思わせる極太バイブが、膣壁をこじ開けるように侵入する。
デリケートな粘膜を内側へと巻き込みながら、膣奥を目指して狭い軌道を拡張していく。

念入りなバイブの愛撫に、綾音のヴァギナは充分に濡らされていた。
けれども、標準型のペニスしか受け入れたことのない綾音にとっては、未知の恐怖との戦いであった。

「大丈夫かい? 綾音。苦しかったら、抜いてあげるけど」

「へ、平気よ。全然、大丈夫だから。だって、ここの通路って赤ちゃんの通り道なんだよ。い、今から這い這いできるように拡げてあげないと」

(そうよ。綾音は怖がったりしたらいけないの。わたしは、『パワー自慢!デカチン君』を悦んだ顔をして受け入れないといけないの。だって分かるもん。吉貴が興奮しているのが。バイブを押し込む手が震えてそれが伝わって、綾音のアソコも震えているから。全然怯えているわけじゃないのに)

「もう少し……あと……少しで……入ったぁ! こんなに太かったのに、バイブが綾音のオマ○コの中にすっぽりと入ったよ! 分かるかい? 綾音」

反発する肉の抵抗を押し退けて、バイブが根元まで挿入される。
立て膝をした綾音の股間に顔を突っ込んだまま、吉貴が声を裏返して叫んでいた。

「んくっ、は、入ったんだね。うん、わかるよ、バイブがぁ、子宮の扉に当てってるから……はあぁぁ」

綾音も声を裏返していた。
まるで巨大な杭にお腹を貫かれたような、今までに経験したことのない感触に。
内臓を丸ごと押し上げられたような、人のペニスとは段違いな存在感に。

これが気持ちいいのか?
それとも苦痛なだけなのか?
2年間、人妻として生きてきた綾音にも判断できなかった。
ただ身体の芯をじわじわと侵食する熱いモノが、その答えを前者だと教えてくれているような気がする。

(そうなの。『パワー自慢!デカチン君』は、吉貴のオチ○チン君なの。綾音は今、あの人と繋がっているの。セックスしようとしているの。だから……)

「ね、ねぇ吉貴。バ、バイブのスイッチを入れて……今度はクネクネ運動で……お願い」

綾音は薄暗い天井を見上げたまま唇を開いていた。
これから始まる想像もつかない刺激に、心を大げさに怯えさせて。身体でほんのちょっぴり期待して。

「えっ、綾音いいの? スイッチを入れても」

相変わらず声が裏返ったまま、吉貴が聞き返してきた。
息苦しさを我慢して、綾音は首だけを持ち上げてみせる。

「んん、はぁっ……だって、このままだと……気持ちよく、なれないもの。さ、遠慮しないで」

「あ、ああ。それじゃ……」

愛する妻に促されて、愛する夫の指がスイッチに触れた。
それでもちらっと綾音を覗って、また彼女に頷かれて、その指が力強くスイッチをスライドさせる。
その指の力強さが伝わったように、バイブに内蔵されたモーターが力強い音を立てる。

カチッ……ヴィィーン、ヴィィーン、ヴィィーン……

「んんっ、はあぁぁんんっっ、お腹がぁっ! お腹の中でぇっ……バイブ、暴れてぇっ……んはっ」

綾音は仰向けのまま背中を仰け反らせていた。
ブリッジするように背骨を湾曲させて、完熟した双乳をプルンプルンと揺らせた。

ぐちゅ、ぐちゅ……ぐにゅ、にゅちょ、にゅちょ……

吉貴の目の前で、くるくると円を描くように回転するピンク色のグリップ。
それが、限界にまで拡がったサーモンピンクの亀裂を、歪な形に変形させながら掻き回していく。

「ふうぅぅ、んんっ……あっ、ひゃぁっ!」

綾音が半開きにした唇から、言葉にならない声を吐いた。
隙間なく密着した膣壁が、バイブの踊りに合わせてゴムのように引き伸ばされていたのだ。
続けて、折り曲げていた膝関節がグラグラと揺れると、脱力したように解放される。
その瞬間、伸ばされた粘膜から湧き出た愛液が、搾りたての生ジュースのように亀裂の間を縫って溢れ出してくる。

「綾音……綾音ぇっ!」

吉貴が興奮とも悲痛とも取れる声で、名前を呼んだ。

「あふん……んあっ! 感じるぅっ、気持ちいい、気持ちいいのぉっ!バイブが膣をグリグリしてぇ……はあ、はっ、いいのぉっ!」

朦朧としてきた綾音の意識に代わって、淫らな女を買って出たもう一人の綾音が舌を突き出しながら吠えた。



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