第20話  処女肉を儀式に捧げて


「み、見えますか? 遥香の……オマ○コ。ほらぁ、なかのお肉までピンク色をして……もっと遠慮しないで見てくださいね」

両手を股の付け根へ運ぶと、割れ目のお肉に指を掛けた。
湿り気を帯びている肉の狭間に指先を突っ込んで、遥香の女の子をすべて曝け出してみせる。

隣では気を付けの姿で床に寝そべった孝太を、皐月さんがわたしをマネして跨いでいる。
ううん、違う。マネをしているのは、遥香の方。

顔を真っ赤に染めた皐月さんが手足を動かすたびに、わたしも身体を動かしてみせて。
皐月さんが甘くてエッチに語り出すのを鼓膜で聞き取って、わたしも唇を動かしてみせて。

「さすが、処女のオマ○コは違うねぇ」
「ああ。生娘のマン肉ってのは、肉ヒダの壁まで瑞々しいじゃねえか」
「いや、皐月ちゃんのオマ○コだって、まだまだ初々しいもんだぜ」
「それによぉ、今さっきまで弥生ちゃんのチ○ポに犯されてたんだ。肉の潤いなら、こっちの方が断然上だな」

皐月さんとわたしは比較されていた。
10本の指で裂けるほど引っ張った恥ずかしいお肉を、興味本位だけの視線に覗かれていた。

「孝太様の筆おろし、皐月のオマンコがお相手します」

「遥香様の水揚げ、弥生のオチ○チンがお相手します」

「こ、孝太のオチ○チンを男にしてください。お願いします」

「は、遥香のオマ○コも、女にしてください。お願いします」

皐月さんと弥生さんが先導して挨拶して、孝太とわたしがちょっぴり怯える声で挨拶を交わした。
そして、皐月さんの腰がゆっくりと下降する。
わたしも遅れないように腰を落としていく。

和式トイレスタイルの皐月さんが、割れ目に孝太のオチ○チンをひっつけて、前後に揺すった。
わたしもヒザを折り曲げてしゃがむと、割れ目のお肉に硬いオチ○チンを感じさせた。
結合部を覗き上げるおじさん達を意識しながら、お尻を振った。

「ふぅん……孝太様のオチ○チン、先っぽまで硬くなってる」

「あ、はあぁぁ……遥香様に揺らされて、んふぅ……弥生のオチ○チン、きもちいいです」

皐月さんが鼻から声を漏らして、弥生さんが腰を固定したまま首を反らせた。
二人して甘い声を大げさに口にして、わたしと孝太の緊張を解きほぐそうする。

ちゅく、ちゅぶ……ずにゅ……ずりゅ……ズズズッ!

「んぐぅっ……ひぐうぅっっ! おぉ、オチ○チンがぁ……なかに入って……」

「ふぁ、あはぁぁ……皐月のオマ○コにぃ……孝太様の熱いのがぁ……んはぁぁっっ!」

皐月さんとわたし。どっちが先に挿入させたかなんて、どうでも良かった。
ものすごく自然な感じで太股の力が抜けて、膣口付近に待機したオチ○チンが勝手に侵入する。
弥生さんと皐月さんのレズセックスに感じていた膣壁が、硬質な模造オチ○チンを本物と勘違いして受け入れていく。

その途端、痛みと後悔が手を組んで遥香の決意を蝕もうとした。
だからわたしは、泣きべそを掻いたまま弥生さんと目を合わせて。
悶えるフリをしながら、目尻にシワを寄せて初体験している孝太を見つめて。
ゆっくり優しく腰を落としてくれている皐月さんにも目をやって。

最後に泣きべそに笑顔をプラスして、お客さんを見まわした。
バージンなのにエッチな遥香を証明しようと、2度と取り返せない女の子の思い出を自分から破壊した。

ズニュ、ズニュ、ズズ……ズズズ……プチ、プチ、プチ……

「ンアァァッッ! むぐぅっ、あぁ、はあぁぁッッ!」

落ちて来たわたしのお尻を、弥生さんのあったかい下腹部が受け止めてくれた。
信じられないけど、信じたくないけど。
薄い粘膜を剥がされる痛みと、頭の中心にまで届いたバージンの悲鳴。
それをまとめて全部、弥生さんのすべすべの肌が抱きとめてくれた。

「んあっ……ぼ、僕……は、はぁ」

「ふ、ううぅん……孝太様のがぁ、オマ○コの奥まで……はぁぁ、届いてぇ……」

隣から男になった孝太の息遣いが聞こえた。
それを手助けしてくれた皐月さんの甘い声も聞こえた。

ありがとう、皐月さん。孝太を優しく導いてくれて。
ありがとう、弥生さん。遥香のバージンをもらってくれて。
ごめんね、孝太。あなたを巻き込ませてしまって。

わたしは、涙を滲ませた弥生さんと目を合わせた。
口を固く結んで首を小さく左右に振って、最後にコクンと頷いてみせる。
そして唇を開きかけた弥生さんに、もう一度首を振って応える。

そうよ。ここからのステージは、市川遥香の独占ショータイムなの。
わたしの下で寝そべっている弥生さんも、隣でセックスしている二人連れもウォールフラワーみたいなモノ。
お客さんの視線は全部。このわたしが頂くの。
遥香の未熟だけどピチピチの性技でみんなのハートを射止めるの。

『いよいよだね、遥香、孝太。お前達の頑張り次第で後のイベントが変化するからね』

お義母さんの一言を、もう一度噛み締める。
耳の鼓膜に反響させる。

「んぐ、は、はあぁぁ……みぃ、見てぇッ……遥香ぁ、処女とバイバイ……しちゃったぁ」

わたしは弥生さんと繋がったまま、指を結合部に差し込んでみせる。
割り裂かれたお肉から滴る液体で指先を濡らすと、顔の前で掲げた。
白い指を真っ赤に染めて、涙目なのに白い歯を見せて、おバカ女丸出しで自慢そうに振ってみせる。

「すげえな、この子」
「ああ、バージンを失ってもあっけらかんとしていやがる」
「可愛い顔をして、遥香ちゃんは相当なスキモノだな。ははははっ……」

囲まれたお客さんの間から、下卑た笑いが巻き起こる。
それはあっという間に伝染して、大広間に集まったみんなにわたしは笑われた。

そうよ、遥香はスキモノでエッチな女の子なの!
弥生さんや皐月さんみたいに、脅迫されてお色気を振り撒いている清純な女の子とは違うの!
男の人を悦ばせる性技は身に着けていないけど、心だけなら正真正銘の変態なの!



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