最終話 ブルマとレズと時々セックスと


「ま、真由美……その調子よぉ、あぅっ、はぁっ……せぇのぉ……」

「ひくぅんっ、ズンって奥までぇ……智花に突かれてぇ、気持ちいいぃ……くはぁ、せぇのぉ……」

稚拙すぎる肉の交わりは、腰を揺らし合うごとにスムーズな流れへと。
まるで双頭のバイブのように、一本のバトンを互いの膣に深く挿しこみ合っては、智花が真由美を。
真由美が智花を。
息を合わせた抜き挿しを披露し合い、沸き起こる官能の波までも共有し合おうとしている。

シュ、シュル、シュ……

「はっ、ふっ……どっちのオマ〇コも、べちょべちょになってるぞ」

「はあぁ、当たり前でしょ。智花に愛してもらってぇ、ふぅ……あたしはとっても気持ちいいんだから」

「わたしもぉ、真由美もそうなのぉ……ふぁ、あはぁっ、バージンだったのに……智花とセックスしてぇ、感じてるのぉ」

瑞々しく張りのあるヒップが、リズムよくぶつかり合い、そして少しのすき間を拡げる。
割り裂けた恥肉と恥肉の間から、わずかながらに濡れたバトンが姿を覗かせ、瞬く間に乙女の体内へと飲みこまれていく。

「子宮がぁ、ジンジンしてぇ……真由美、もっと激しく……」

「つ、突いていいのねぇ、智花のオマ〇コを……はくぁっ、めちゃくちゃに……」

透き通るように青白いステージで、清らかな女体が戯れていた。
尻肉と尻肉とを打ち合わせ、膣肉と膣肉とをこすり合わせ、淫らな匂いを漂わせる愛液をお互いに噴きこぼさせていた。

穿いても穿かなくても変わらない濃紺の食いこみブルマが、振りたてるヒップに煽られて黒い染みを拡大させる。
しっかりと膝のところまでずり落とされた臙脂色のブルマへと、搾りたての蜜液が内腿の肌を伝いタラタラと滴り落ちる。

「わたし、初めてのセックスなのに……あぁん、イッても……いいのぉ?」

「ま、真由美は……エッチな女の子だからぁ……んふぁ、だけど……イクときは、智花もいっしょだから……」

女の子の秘孔に絞めつけられるバトンがある。
身も心も一つにさせた二人の少女を、固くつなぎ留めた掛け替えのない淫具でもある。
そして極太で長大なソレは、削りほぐされた膣の粘膜に、初々しい官能の刺激を撒き散らし……

「と、飛んじゃうかもぉ……智花、もう……」

「待ってよぉ、わたしも……くふぅんっ……」

打ち合わせる尻のピストンが激しくなる。
智花が机に乗せた四肢を強張らせる。
真由美が薄ピンク色に染めた愛液を、飛沫のように跳ね飛ばす。
そして……

「オマ〇コ、溶けちゃうぅ……大好きな真由美とエッチしてぇ……智花ぁ、いぃ……イクぅぅっっ!!」

「好き、好き、智花のこと……あはぁ、大好きぃ……真由美もぉ、イッちゃう……はあぁぁっっ!!」

四つん這いな少女の肢体が、タイミングを揃えてエクスタシーを迎えた。
青春の汗と涙を共にしたバトンを互いの体内に挿しこみ合い、背中のラインを美しく湾曲させる。
バチンと肉音を響かせて貼り合わせたヒップとヒップを、ギュウギュウと押し合うようにさせながら、智花は真由美の子宮を。
真由美は智花の子宮を。
青くて丸いそのバトンを通じて感じ合うのだ。
乙女な女の子どうしだからこその、愛しい快感のフィナーレを。

「くはぁ、見せつけやがって……はあぁ、俺も……」

最後まで自家発電に徹した治彦も、己のペニスを解放させた。
絶頂の余韻に浸るように、バトンを通じてつながり合ったままの美少女達の肢体へと、白い液を放射させる。

「キャ! かけないでよ」

「あぁん、髪にかかっちゃったぁ」

月夜に染められた特設のベッドで、智花は目を笑わせながら治彦をにらんだ。
そんな彼女の姿を、首をひねるようにして覗いた真由美は、ほっぺたを笑わせながら拗ねたような目をこしらえる。

(結局、俺と真由美のラインは、結ばれることなく『ジ・エンド』って感じだな)

治彦は男性臭を放つ己の息子を、爪先でチョンチョンと弾いた。



「あたし達って、露出狂かも」

「あたし達ってことは、智花? 真由美も露出狂ってことなの?」

「だって、そうでしょ。あたしも真由美も、ブルマしか穿いてないんじゃない。ここは学校のグラウンドなのに」

智花はグンと背伸びをして、周囲を見回した。
隣に並んだ真由美も、深呼吸をするように胸の中に空気を詰めこんでから、智花のマネをする。

「あたしね、本当は怖かったの。陸上部のエースだって、もてはやされて……」

月の光を遮るように校舎の影が射していた。
整地されたグラウンドの土を踏みしめるように、智花は歩き始めた。
美しいバストラインが、心地よく揺らされている。
若々しい太腿の筋肉がキュッと引きしめられ、ブルマから食み出そうなヒップがツンと上向いたまま弾んでいる。

「足の怪我はね、大したことなかったの。診察してくれたお医者様も、直ぐに走れるようになるって。でも、わたしは……」

「周囲のプレッシャーに、押しつぶされそうになったんだよね」

寄り添うように歩く真由美が、足を止めた。
智花に負けるとも劣らない、爽やかな色気に包まれたボディを堂々と晒したまま、遠くを見つめた。

「松葉杖をついて、わたしが走ってるところを眺めてる智花って……見つめられるこっちも、とても辛かったのよ。わたしは永遠の補欠……」

「違うわ。エースも補欠も関係ないの。結果を出せなかった、あたしなんて……」

重苦しい雰囲気が二人の少女を取り巻いていた。
晴れて肉体の関係を結んだ智花と真由美を、いたたまれない空気が包みこんでいた。

愛し合う女の子どうしのカップルなのに、言葉が消えた。
闇の中で深く沈んだ顔を横並びにさせ、生気を失ったように佇んでいた。

「おーい、智花、真由美!」

そんな中である。
吹き寄せる深夜の風をかき乱すように、野太い声に呼ばれた。
ガサツな靴音が地面を蹴り、振り返る少女達の元へと。

「やだ、治彦ったら。せめて下着くらい」

「露出狂のお前が言うなよ。それより……」

「それより……?」

全裸な身体を曝け出した少年と、色違いなブルマだけを穿いた美少女二人組と。
深く知り合っている仲のに、妙にぎこちない何かを漂わせて……

「すぅーっ……」

何気なく少年の下半身へと向けられた乙女の視線が、這い上る。
なぜか急に両手を広げ、鼻の穴をいっぱいに拡げながら息を吸いこむ逞しい顔へと吸い寄せられていく。

「ちょっと思いついたんだ」

治彦は胸の中に空気を詰めたまま、低くつぶやいた。
重たく沈んだ空気に挑むかのようにニヤリとした。

「決着つけようぜ!」

そして、絶叫した。

「……?!」

単純明快な言葉が、闇の中へとこだまする。
合わせ鏡の前に立つように、智花と真由美がまったく同じ仕草で、きょとんとした顔を見合わせた。

「今から走って決着をつければいいじゃん。頭ん中に溜まってるモヤモヤを、それで吹っ切ってしまおうぜ」

治彦は軽く地面を蹴っていた。
ぶら下げた己の息子をブンブンと揺らせながら、不器用な走りを見せつけた。

「ぜんぜんなってないフォームね」

「うふふ、あれじゃまるで……えっと、ゴリラがかけっこしてるみたい」

「真由美、あたしとあなたとで、本当の陸上の走りを見せてあげましょ」

「うん、そうだね」

いつのまにか、モヤモヤとした空気は取り払われていた。
智花と真由美は、互いの顔を見ることなくうなずき合うと、息を乱れさせながら膝に手を当てている少年の元へと急いだ。

「はあ、ふぅ……勝負はこのレーンを一周だからな」

大げさに額の汗を拭った治彦が、白線のラインを指さした。

「負けないわよ、真由美」

「わたしだって。智花には絶対に……」

二度と味わえない。
様々な想いを胸に、少女達は腰を屈めた。
踏み固められた地面に両手をつくと、膝をゆるやかに伸ばした。
濃紺色と臙脂色と。
尻肉に深くめりこむブルマを、高々と掲げる。

「用意!」








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