第13話 美少女の股間は甘い蜜とおしっこの匂い


身体がつんのめるほど、真由美は背中を屈めていた。
露わにされたばかりの双球を下向きに吊り下げながら、下腹部を包む一枚を両手で引き下ろしていた。

(これがブルマだったら? ピチピチのブルマをゴムみたいに引っ張って、女のアソコを覗かせて……)

そうそうお目にかかれない、美少女の全裸脱衣ショーである。
にもかかわらず、治彦の脳みそは邪念に取り憑かれていた。

ブラジャーと揃いの刺繍が施された白い布地を、目で追いながら。
ずらされるごとに露出する乙女の恥部に、ぎらつく瞳を這わせながら。

(智花だったら……俺の前でブルマを脱いでオマ〇コを見せてくれてるのが、俺の……智花なら……)

羞恥の炎に焼かれている美少女に、心を通わせる女の画像を重ねていた。
生温かい下着を丸めるように足首に絡める真由美。
その彼女に、濃紺のブルマをチロリと舌を覗かせながら、足首から抜き取る智花へとすり替えていた。

「い、嫌……顔を近づけないで……恥ずかしいの……死にそうなくらいに恥ずかしいの……」

身勝手な妄想を抱いて、それなのにリアルな治彦の顔面は、真由美の股間へと迫らせ。
いつのまにか彼女よりも腰を折り曲げて、杖を突く年寄りのスタイルのまま、むき出しにされた少女の恥肉に熱い息まで吹きかける。
そして、吐き出した息を倍返しさせるように、ありったけの空気を肺の中へと詰めこんでいく。

「むはぁ、オマ〇コの匂い……」

「ヒィ、ヒィッッ!」

真由美の喉が引きつるような悲鳴に鳴いた。
辛うじて堪えさせてきた女の子の精神は、不安定に揺さぶられる。

「ぐむぅ、うむぅっ?!」

「ひうっ! ダメ……足がグラグラして……や、ヤダ、離れてぇっ!」

その瞬間であった。
治彦の視界が暗い闇に覆われていた。
乱れた呼吸を繰り返す半開きにされた唇は、柔らかなのに硬い芯を感じる肉肌と密着させられる。

(オマ〇コが俺の顔に……!)

眉間のあたりに触れるさわさわとした繁みの感触。
連なる山の尾根のような鼻の頂が、鋭角に刻まれた肉の割れ目に食いこむ感触。
甘い母乳のような香りと、ちょっぴりハシタナイおしっこの残り香と。
そんな匂いを、混ぜこぜにさせて唇と舌が拾い、そのうえで処女な恥肉の奥に潜む女の孔の気配をかすかな感触として捉え……

「じゅぶぅ、ネロ、レロ、レロ……」

「クヒィ、ヒグゥ……舐めないで、イヤ、嫌ぁっ!」

真由美の両手が、治彦の頭を掴んだ。
女の子の恥部に舌音を立てて吸いつくソレを引き剥がそうと、髪の生え際に指先を立てる。

しかしである。
対する治彦も素早く反撃する。
遊ばせていた両腕で、真由美の臀部を抱いたのだ。
回しこませた手と手とを固く組み合わせて、ヒップの肉ごと少女の下半身を絞めあげる。
結果、下あごまで突き出した治彦の顔面は、さらに秘められた恥肉の層との密着度を高めていく。

「んぐむっ、はぐむぅ……じゅばぁ、むちゅぅっ……」

「はひぃ、ひぃっ! もう、イヤ……大山君、許して……」

女体の観察は目視よりも、己の舌と唇を活用して!

突然降って沸いたチャンスを生かすべく、治彦は呼吸するのも後回しにむさぼり続けていた。
膝を崩した真由美の両足をじりじりと割り開きながら、さらに奥へと己の顔面を押し進める。
無防備に曝け出された陰唇の縦筋に舌の肌を走らせ、湧き出す唾液を寄り合わさった肉のヒダに塗りつけ、息苦しい肺を鼓舞させて、

「はっ、だめぇ……やめて……う、くぅ……」

(おっ、濡れてきた)

かすれきった悲鳴一辺倒の声音に、どこか甘いニュアンスが含まれる。
がっちりと固められた真由美の腰が、かすかにもどかし気に揺らめいて、治彦の舌先が唾液とは異なる液の存在を拾った。

「ちゅばぁ、ちゅぅむっ……レロ、レロ……」

「あぁっ、舌を動かさないでぇ……はぅふんっ、そこぉ……吸わないでぇ……」

唇が淫らな水音を響かせる。
突き立てた舌の肉が、しっとりと水気を含んだ柔肉の底をこすった。

もう隠しきれない。
真由美の最も恥ずかしい部分を執拗な愛撫に晒され、花びらのような上の唇が明らかな喘ぎを漏らした。

「ぶはぁ、はっ……オマ〇コが濡れ濡れになってるぞ。俺に舐められて気持ちいいんだろう?」

治彦は顔を上げた。
力なく乗せられていた真由美の手を、頭を揺すって払いのける。
息継ぎをするように大げさに息を吸っては吐いて、べっとりと汚した口回りを、目を落とした真由美に見せつける。

「ふ、不潔よ……こんなことって……もう、いいでしょ? わたしから離れて……」

「オマ〇コが疼いてたまらないんだろう? 本当はもっと気持ちよくなりたいんだろう?」

「違う……わたしは無理矢理に……嫌、あぁっ……ひふぅっ!」

再び治彦の顔が、真由美の股間に吸いついていた。
心は拒んでも、淫らにほぐされる身体は嘘をつけない。
男の舌が運ぶ唾液とは異質なヌルリとした粘液が、赤味を増した肉ビラの間からにじみ出てくる。
青々しく発達した女の腰が、なよなよと踊り始める。

「じゅる、じゅぶ……あんまり大きな声をあげると、聞こえるかもよ……下の連中に……」

治彦の目が、ほんの一時だけ逸らされる。
校舎の屋上の中心から、鉄柵に囲われた端の方へと。
その下に拡がるグラウンドで、清々しい汗を流す運動部員達の光景を目に浮かべながら。

「そんなぁ、ひく……ダメ……」

それは、治彦がしてみせた何気ない仕草だった。
下劣なレイプビデオの男優を気取った、他愛もないからかいのつもりでもあった。

けれども、真由美の表情は凍りついていく。
悲痛な喘ぎに声帯を鳴かせると、恥部をしゃぶりつくす治彦の頭から手を浮かせた。
汗の粒まで浮かべた全裸の肌を少しでも覆い隠そうと、胸の前で両腕をクロスさせた。

(女ってのは、わからない生き物だな)

悪ぶったつぶやきは己の胸の内で。
ムンとする女の匂いにむせながら、治彦は尚も口淫を続けた。





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