官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第36話

 この女、一体なにを考えているんだ……本気で通報するつもりか? 
 みどりの様子をうかがった。挑んでくるような力強い目をしている。本気なのか?  と、怯んだが、このままでは終わるわけにはいかないし、まだ、情欲が理性をうわまっ ている。それに、こっちには切り札がある。いちかばちか奥の手を使ってみようか。
「今なら、何もなかったことにしますから、ねっ、だから、帰って」
「奥さん、あんたが誘ってきたんだ……ノーブラに素足丸出しのそんないやらしい恰好 して」
「だって、ここはわたしのうちだから、どんな格好をしていても……」
「あぁ、その通り……だけど、男性がきているんだから、ブラジャーくらいつけて出で 来るのが常識だろう」
「そ、それは……」
「それに乳首が立っているのまでよくわかるし」
「あっ、いやだっ」
 今、気づいたかのようにみどりは乳首を受話器を握ったままの手で覆った。
 このペースならば、まだ最後のカードを切る必要はないようだが、それにしても、み どりが何を考えているのか、真意がわからない。
 しかし、男の熱いもので貫いてほしいと心の奥底で願っていることには違いない。た だ、正常な時は、その願望を表に出さない。
 まぁ、真意がわからなくてもいい。目の前で怯んでいる美しい若妻の肉体に訊いてみ ればわかることだ。
 間違いなく彼女のおま○こは濡れているはずだ。
 みどりとの距離は一メートルほど、飛びかかれば充分に届く。
 ここは一気に責めてみよう。
「いいかげんにしろっ!」
 俺の怒鳴り声にみどりがビックと体を振るわせた。その瞬間を見逃さずにみどりにと びかかった。
「きゃっ! やっ、やめてっ!!」
 みどりの叫び声が部屋中に鳴り響く。暴れるみどりから受話器を取り上げ、ソファの 上に放り投げた。
 みどりを床に押し倒した。みどりが身体を捩って、背を向ける。細い腰の上に跨り、 暴れるオンナの細腕を掴み背中に押し付けた。
 みどりが、必死に腕を抜こうともがくが、華奢なオンナの力では無駄な抵抗だ。
「はぁ、はぁっ、こ、こうして欲しかったんだろっ、奥さん。あんた、乱暴にされるの が好きなんだろ」
 みどりの両手を束ねて左手一本で押さえ込み、右手でベルトを抜き、両手首に巻きつ け、手の自由を奪った。
「やっ、やめてっ、どうか、正気に戻って……ねっ、お願い……いつもの吉川さんに戻 って……」
「まだ、そんなこと言うのかい。奥さん、昨日久美のところに何を求めていったんだい ? 知っているんだよ。あの後、久美に慰めてもらったんだろっ」
 いつまでも白を切るみどりに業を煮やし、ついに切り札のカードを使った。さすがに 、言葉が出ないようだ。
「アロマの講習とかいって、実は久美に太いバイブでおま○こを弄られ、悦んでいるん でしょ、欲求不満な奥さん」
「そ、それは……」
「奥さんは男よりも女の方が好きなのかな……」
 みどりの小さくまとまったお尻を力強く握り締めた。
「いっ、いたいっ!」
「奥さんは、痛いのが好きなのかな?」
 掴んだ指を尻肉にくい込ませた。
「いっ、やっ、痛いのはやっ……」
 みどりが泣きそうな声をあげた。
「本当にそうなのかい? 嘘つき奥さん……本当は、わざと僕を怒らせているんだろう ? 怒らせて、滅茶苦茶にされたいんだろう? だから、奥さんのお好み通りに犯して やるよ!」
 ショートパンツの太腿の裾から指を挿入した。予想してたとおりに若妻の股間は湿っ ていた。
「あん、やっ……」
「やっぱり、濡れている……奥さん、あんたマゾだったんだ?」
「ちっ、違うわ、違うのよ。わたし、マゾなんかじゃない……ごめんなさい。本当にこ とを言うから許して」
「本当のこと?」
「お、お願い……わたしが悪いの……だから、こんなのはいや」
「早く、本当のことを教えてくれないか」
「わかった、わかったから、手を外して」
「ダメだ……話を聞いてからだ」
「ひ、ひどいのね……」
「言わなければ、僕を騙したバツとして、拘束したまま、奥さんを犯すよ」
 差し入れた指で割れ目を押し込んだ。
「ぁん……いや、怖いのはいや」
「じゃあ、言うんだ」
「わかった、わかったから、刺激しないで」
「わかった? 違うだろ、わかりました、刺激しないでくださいだろ」
 ショーツの中に指を滑り込ませ、直に淫裂に触れた。
「あぁ、いやぁぁん」
 みどりがなやましい声を上げる。
「だいたい、僕は君よりもずっと年上なんだから」
 濡れた淫裂をなぞりながらみどりの告白を待った。
「あぁぁ、ダメぇ、弄ると……そんなに触ると……」
「触ると何なんだい?」
「話が……話がで、あぁ、き、ません」
 懇願するみどりの訴えを聞き、濡れた淫部から指をとった。テカテカに光るオンナの 粘液がたっぶりと指についている。
「ちょっと、からかってみたかっただけなんです……昨日、あなたが帰った後、久美さ んに言われたんです。もうこんな関係は終わりよって、やっぱり男の方がいいって…… だから、悔しくて……」
 みどりはすすり泣き始めた。
 妄想の中では何度も嫌がるみどりを犯してきたが、現実は違う。Sッ気はあると思っ ているが、冷酷になれない男である。女の涙には弱い。いきり立っていた興奮が急速に 醒めると共に、チノパンを膨らませていた肉棒も萎えてきた。
 このままセックスするのも気が引ける。
 仕切り直した方がいい。
 みどりの腰から降り、手首に巻いたベルトを外した。




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