※物語はフィクションです。特定の職業を貶めることを目的としてはおりません。あらかじめご了承下さい。


 本郷哲二。67歳。
 個人タクシーの運転手である。
 身長158センチ、体重89キロの、ずんぐりむっくりとした体型。

 肌は土気色で一重の両眼は脂肪の底に落ちくぼんで、鼻は潰れた団子のようであり、しかも出っ歯で反っ歯の、見事なまでに醜悪な顔つきである。

 彼のタクシーは、白のプリウス。
 事業者届け出済みで、もちろん違法な点は一切ない。
 哲二はしかし、真面目なタクシードライバーではなかった。

 ダッシュボードの中には、ロープやガムテープ、デジカメ、LEDライトなどが入っている。そして助手席には、睡眠薬入りの緑茶が常備されている。
 それらの道具は悪巧みの為のものなのだ。

 乗客が若い女の時、彼はそれらの道具を意識する。

 道具の使用頻度は10回に1度ぐらいで、決して危ない橋は渡らない。
 だから警察の御用になった経験もなかった。



 その日、哲二は午後10時を回った時刻にタクシーに乗って街に出かけた。

 小一時間ばかり街を流したが、客は一人も拾えなかった。終電が終わった頃を見計らい、駅前のタクシー乗り場に向かった。

 人通りは多かったが、タクシーはそれ以上に多かった。
 酔客や、終電に乗り遅れた客が次々とタクシーに吸い込まれていく。
 しかし遅れてやってきた哲二は、客にありつけなかった。

 気がつけば、駅前には人もタクシーもいなくなっており、ぽつんと哲二のタクシーだけが残された。

「どうなってるんだ。全く……」

 午前一時を過ぎても客はやってこない。流しに行くか、と思っていると、窓をコンコンと叩かれた。
 振り返ると、地味な服装の若い女が立っていた。

(おっと。女の客だぜ)

 ドアを開けて「こんばんはー」と気さくに声を掛けた。

 女は「……こんばんは」小さな声で挨拶を返しながら、そそくさと後部座席に乗り込んできた。

「どちらまで?」と哲二が聞くと、女は、四つほど離れた駅の地名を告げた。

 走り出してしばらくして、哲二はルームミラーで女を観察した。

(二十歳前後かな……)
 太っているという訳ではないが、若干、ぽっちゃりとした体型だ。色白で、黒髪で、どことなくオドオドとした雰囲気である。
 哲二にとってはど真ん中のストライクゾーンだ。女に気づかれないよう生唾を飲み込む。

 信号で止まったとき、哲二は「終電に乗り遅れたのかな?」猫なで声で聞いた。

 一瞬の間を置いて女は「……そうなんです」と答えた。「本屋でアルバイトしてるんですけど……月末の棚卸しの準備が終わらなくて……少し残業したんですよ」

「そうですか~。大変だったね~。大学生?」

 彼女は頷いた。 

 哲二は助手席の水筒の緑茶を紙コップに注いで、女に手渡した。

「ご苦労様。これはサービス」

「あ……どうも」驚いたような顔つきで女はコップを受け取った。

 睡眠薬入りの緑茶である。

 信号が青に変わり、哲二はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。

 女はしばらくコップの中身を覗き込んでいたが、やがて一口つけた。

 10分ほどすると、女はすやすやと眠り込んでしまった。
 哲二は、三畑町の東にある山へとタクシーを走らせた。


 
 タクシーは山の中の道を進み、やがて林道に乗り入れた。辺りに他の車の気配はない。

 路肩に車を止めライトを消し、哲二はダッシュボードから道具一式を携え、車から降りた。
 木々の濃厚な香りが鼻孔に漂う。1度大きく伸びをしたあと、後部座席に回り、ドアを開けた。

 女のバッグを漁って、学生証を確認した。

 名前は梶原文子。二十歳。

 ぱちり、とデジカメで身分証明書の写真をとった。

 その後、哲二は後部座席に乗り込んで、文子の顔や肢体を間近に観察した。

 化粧気のない顔だが、目鼻立ちはすっきりとして可愛い。小柄ながら、巨乳である。

「ボインちゃんだねえ……」

 スカートの内側に、岩のようなごつごつとした手を滑り込ませ、太ももを撫でた。肌はムチムチとして、吸い付くような手触り。

 すぐに哲二の鼻息が荒くなる。股間は年頃の巨乳娘を前にして、ムクムクと太さと固さを増した。

 チャックを降ろし、陰茎を取り出す。それはとても67歳とは思えないほどの逸物だった。

 にょきっと突き出たペニスの傘は完全に開いて、先端からはジュクジュクとした汁が滲んでいる。

 上着を脱がせようとしていると、文子は目を覚ました。彼女はうつろな目を哲二に向けた。

「い、いや……やめてくださいぃ」振り払う手に力が入ってない。薬のせいで、朦朧となっているのだろう。


「今からアンタを犯そうと思ってね。溜まってるんだ。少し辛抱すれば命まではとらないよ」
 すらすらと言ってのける。

 文子は唇を噛んで、諦めたように目を瞑った。

 上着を脱がせたあと、哲二は彼女の腕を後ろ手に組ませ、手首をガムテープで縛った。文子は形ばかりの抵抗を示したが、男の力には敵わない。

「へへ、アンタ、スゲーデカパイだな……」

 まるで鏡餅のような質感を持った乳房だった。

 彼女は顔を背けた。ぷるぷると肩先を震えさせながら、哲二の前に真っ白な巨乳を晒した。
 乳首はキレイな桜色で、埋没気味だ。

 哲二は早速文子の立派な胸にしゃぶりついた。

「あうっ……」

 このデカパイ女を穢したい、という欲望がせり上がってきた。
 哲二は文子のスカートをめくり、ショーツをずり下げた。

 もわっとする甘酸っぱい女の体臭が鼻を衝く。

「へへ。すごい濡れようだな」哲二は鬼の首を取ったような口調で言う。続けて
「たっぷりと中で出してやるからな」喜色満面の笑顔で言った。

 文子は顔を赤くさせ、顔を背けたまま何も答えない。

 太ももを左右に割り、その間に哲二は太ったカラダを滑り込ませる。ペニスの先端を、文子の秘部に押しつけた。
 白い肌のせいか、真っ黒な若草が目立つ。

「可愛い顔をして、剛毛だねえ」

 文子の秘肉の隙間へと、哲二はペニスをねじ込んだ。

 キツキツでヌレヌレの柔肉が締め付けてくる感触に、哲二はニンマリと笑った。

「こりゃ、たまらん……」

 哲二は、欲望のままに腰を小刻みに前後させる。
 次の瞬間、

 ドッピュッッ

 哲二は文子の膣内に射精した。

 ビクン、と尻肉を震わせながら、哲二は精子の放出を続ける。

 5分ほどもそのまま繋がっていただろうか、やがて哲二の口元に満足そうな笑みが浮かんだ。

「気持ちえがったあ……」射精を終えた哲二は、しみじみと呟いた。

 文子の膣を観察していると、奥からどろりと哲二の精液が漏れてきた。
 少し、血が混じっていた。

「そうか。アンタは処女だったか……。これは目出度い。明日は赤飯を食えよ」

 ぱちり、とその様子も写真に納めた。



 哲二は文子を近くの街まで送っていった。

 通報したら写真をばらまくぞ、と脅すことも忘れない。

 文子は泣きはらした顔つきで、なんの反応も示さなかった。

 結局その日は、朝までに1人の客にもありつけなかった。しかし、真面目な女子大生の膣にたっぷりと射精したのだ。
 売り上げはゼロだったが、晴れ晴れとした気持ちで家路へとついたのだった。







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