官能小説『騙されたパート主婦
マゾ妻玲子』





玲子 作







第1話


とある町にある不動産会社のパートで採用された奥さんの歓迎会が開かれていた。「歓迎会」と言っても、この職場では、新人に「根性」を入れるのが「歓迎会」の目的となっている。
 管理職の挨拶と乾杯、歓談と進んで大いに盛り上がったのである。
「それでは、いよいよ先日入社されました小山玲子さんの紹介です。」
 司会役になっている社員が言うと、「待ってました」と言う掛け声とともに、大きな拍手が沸き起こった。
「それでは、奥さん前に出て来てください。」
「さて、まずは、自己紹介をしてください。」
「このたび社長の秘書として採用されました小山玲子です。今年34歳になり結婚して10年ほど経ちます…どうぞ、よろしくお願いします。」
 玲子が自己紹介をすると、男性社員から一斉に拍手と歓声があがった。これまでのパート採用の中で、かつてこんな綺麗な奥さん入って来たことはない、と誰もが注目していたのである。
 肩の辺りまでのきれいなストレートの髪、二重瞼を彩る長い睫毛に黒目がちの瞳、顔立ちは清楚で控えめで、20代だと言っても通用するだろう。胸元は小さめなのだが、腰の曲線には十分に男を誘う淫靡さを感じさせるものがあった。
(何をさせられるんだろう…、いやだなぁ…)
 玲子は何度もそう思って、ため息をついた。もともとどちらかと言えば大人しい性格で、育ちも良い彼女は、こうした宴会の猥雑な雰囲気は苦手だった。
「女子社員と言えば、営業部恒例の…」
 司会役はそこまで言って一呼吸置き、周りを見渡した。男性社員たちの目が、期待でギラギラしている。玲子の表情にサッと不安がよぎる。
「野球拳だあっ!」
「エーッ!」 玲子は思わず声をあげたが、すぐさま、司会役が「ルールは簡単。2人ずつペアになって、ジャンケンをし、負けた方が着ている物を一枚ずつ脱いでいきます。先に全裸になって、脱ぐ物がなくなった方が負けです。負けた人は罰として、全裸のまま、みんなにお酌をしなければなりません。」
「そんな…」
 男たちの歓声や周囲の雑音に玲子の声はかき消されてしまう。
 あれよあれよと言う間に、ついに野球拳が始まってしまった。
大盛り上がりの男性社員の後に玲子の番がやって来た。相手は、町の小さい不動産会社ではあるがそこの社長だ。
「ちょ、ちょっと待ってください…。私、できません…」
 玲子は必死で司会役に訴えた。
 宴会の座興で悪ふざけが過ぎたとしても、強く抵抗すれば、許してもらえるだろうという甘い認識が玲子にはあった。男性社員が裸になっていっても、どこか心の中で、自分は裸にならなくても大丈夫という気持ちがあったのだ。
「そう言われても、これはウチの会社の伝統行事だからなあ、嫌でもやってもらうしかないよ。」
 口だけは気の毒そうに言いながら、司会役の目はむしろ楽しげな色が浮かんでいる。相手が本気だとわかると、玲子は頭が真っ白になり、軽いパニックが襲ってきた。
「いやですっ、わたし、私、帰りますっ!」
 実際、玲子はその場を逃げ出そうとしたが、出口は遠く、男性社員がそれとなく邪魔をして、前に進めない。
「ひ…、人前でぇ、裸になるぐらいの度胸がなくて、えい…、社長秘書が務まると思うのかぁ!」
 その時、ろれつの怪しい口調で怒鳴ったのは、小西社長だ。完全に目が据わっている。
「野球拳っ、野球拳っ!」
 誰かが手拍子に合わせて言うと、ほぼ全員が合唱する状態となった。集団心理というものだろう。その場のボルテージが急速にあがり、やらずに許される状態ではなくなっていた。
誰ひとり自分の味方になってくれる者のないことを知って、玲子は絶望的な気持ちになった。
(もう逃げられない…。仕方ない、やるしかないわ…)



第2話


 玲子は、とうとう野球拳を始めた。
 玲子は一度勝った後、二度立て続けに負けた。男たちは大喜びする。明らかに、その場の全員が玲子が負けるのを期待しているのだ。
 スーツの上着、ストッキングと、脱いでも差し障りのない物から脱ぎ始めたが、期待に満ちた男たちの視線に晒されると、上着やストッキングを脱ぐのさえ、なんとなく恥ずかしい。
しかし、どちらかが全裸になるまで許されることはないのだ。ジャンケンはまだ続く。
 また、玲子が負けた。
 今着ているのは、上はブラウスにとブラジャー、下はスカートとパンティだけだ。美緒は伏し目がちに俯き、一つため息をつくと、ブラウスのボタンをはずし始めた。
 ブラウスが肩から抜かれる。ブラジャーがちらりと見えたが、玲子はサッと両手で上半身を覆った。

 その後、玲子は続けて勝ち、社長は早くもトランクス姿になってしまった。男性社員はそれなりに盛り上がるものの、どこか不満げだ。中には、玲子が負けるようお祈りのマネをする者までいる。
 そうした祈りが天に通じたのだろうか、ついに玲子が負け、一斉に歓声があがる。
(ブラジャー、スカート、パンティ。どれも脱ぐことなんてできないわ…結婚してるのに主人以外の人前でこんなことできないわ…その時ハッとして思い出した、玲子は昨晩に誕生日だからと主人にプレゼントされたスケベな穴あきパンティを履いて愛し合っていたことを…)
 心の中でパンティだけは見られたくないと呟き、玲子がその場に立ちつくしていると、課長が大声で彼女を叱りつけた。
「いい加減にしろよ、奥さん!夜が明けちまうぞ。もう、野球拳はいいから、全部脱いじまえぇ!」
 その声に、男性社員の拍手が起こる。
「まあまあ、これは根性をつけるゲームなんですから、このまま続けさせてくださいよ。」
 司会役が割って入った。そして、玲子を厳しい顔で睨み、脅しつける。
「いいですか、奥さん。あと10秒以内に脱がないと、負けと見做して、全部脱いでもらいますよ。」

「いや、ぺ、ぺ…、ペナルティとして、全裸で大股開きをしてもらおう。」
 さらに酷なことを言う課長の声に、宴会場がどっと沸く。
「10、9、8、7…」
 いきなり、みんながカウントダウンを始めた。
「わ、わかりました。脱ぎます。」
(玲子はパンティに穴が開いてることがバレないよう股を閉じておこうと…思いながら…)
 玲子が慌ててスカートのホックに手をかけ、ファスナーを下ろす。彼女はゆっくり脱ごうとしていたのだが、上半身を片手でカバーしながら脱ぎ去るのは至難のワザだった。支える力をなくすと、スカートはあっという間に落下してしまう。
「キャッ!」
 玲子は思わず小さく悲鳴をあげ、大切な部分を覆うパンティーの前面で両手を交差させる。
「これはいい勝負だ。2人とも下着姿になってしまいました。どうでしょう皆さん、せっかくですから、2人に下着姿を見せてもらいましょうか。」
 賛意を示す拍手が鳴り響く。
「さあ、2人とも、両手を後ろに回して、下着姿を見せてください。」
「そ、そんなこと…」(バレちゃう…)
 玲子はイヤイヤして、哀願するような視線を司会役に向ける。わずかな場所しか隠せない両手でも、それを後ろに回して完全に下着姿をさらすことには、強いためらいがあった。



第3話


「ちゃんと見せないと、全裸で大股開きっ!」
 宴会場に轟く課長の声に、大きな拍手が起こる。
「わ、わかりました…、わかりましたから…」
「み、見せます…」
 玲子はそう言うと、ゆっくりと両手を後ろに回し、太腿に力を入れて閉じたままいた。
 玲子のスリムでなめらかなボディラインが露わになった。紫のセクシーなブラに包み込まれた小さめの胸は、34歳の人妻に清楚な姿に映している。
ウエストのくびれからヒップの膨らみにかけては厭らしく肉づき、パンティからほっそりした太腿、すらりとした脚へと続く線が美しかった。
後ろで両手を組み、下着姿を晒す格好にされた玲子の表情は、絶望的な感じに見え、それがまた、奇妙なテンションに支配された参加者たちの興奮を誘った。
「奥さん、こっちを見て。」
 そう言われて、顔を上げると、ピカッとフラッシュが光った。
「へぇ…、可愛い下着だね。」
 小さな乳房を覆う薄い紫のブラジャーは、レース仕立てで、縁には赤い花の刺繍がしてあった。主人にジョークで履かされたスケベな穴あきパンティーが玲子の一番大事な場所を厳かに隠している。
 ブラとパンティーのたった二枚の布地を残して、他のすべては脱ぎ去ってしまった玲子だったが、勝利の女神はどうやら彼女を見放したようだった。次の勝負で玲子がパーを出すと、社長はチョキを出していた。
 玲子はブラのホックを外した。今まで押さえ込まれていた小振りの乳房がブラジャーのカップを押し出す。肩紐に手をかけ、ブラを抜き取ると、小振りの乳房がプルンと微かに揺れて現れた。玲子は慌てて手で胸を覆う。
 次のジャンケンで勝負が決まる。全員が息を止めて見守る。目を閉じて玲子はグーを出した。
 恐る恐る目を開くと、社長は
「おおっ! やったっ!」
 社長の声が聞こえた。社長はパーを出していたのだ。
「さあ、奥さんいよいよパンティを脱いで、すっ裸になってください。」
 羞恥心を煽るように司会役が言い、男たちは息を飲んで玲子の動作を見つめる。しかし、腕がバカになってしまったかのように、どうしてもパンティを脱ぐことができない。腰に手を持っていったところで玲子の手が止まったのを見て、司会役が催促する。 「どうしたの?早く脱いで。」
 頬を紅く染め、恥ずかしそうに俯いていた玲子の表情がサッと曇るのが見えてとれた。
「やっぱり、できません!」
 それは今までにない抵抗の声だった。
その時一人の男が叫んだ。
「あれーっ?奥さん、股の間から毛がはみ出てるんじゃないか?」
ドキッとした玲子が慌てて両手でパンティを隠そうとしたとき、 頭に血が上っていたせいか、後ろによろめき尻もちをついて倒れた。



第4話


玲子は床にお尻を強く打ちつけられ痛さが込み上げてきたが、そのとき「オォー」っと宴会の会場に大きなどよめきが広がった。
 戸惑う様子を見せる玲子に、「奥さんすごいじゃないか!パンティを脱いでないのにスケベなハマグリが丸見えだぁ!」と課長に叫ばれ、おずおずと自分の姿をみた。玲子は尻もちをついた拍子に足をM字に大きく開いた格好になっていたのだ。
 玲子のスケベなパンティから薄い陰毛とともにピンクのハマグリが顔を覗かせ、その姿は、男たちの肉棒を求める娼婦のようであった。その淫乱な格好の玲子の姿に、男たちが一斉に寄り集まり玲子の腰に手をかけ、パンティーを強く引っ張った。
玲子のお尻が丸出しになった。
「奥さんのお尻、見~えた!」
「あ、いや!!だめっ!」
 一気にパンティーが引きずりおろされた玲子は悲鳴をあげて、その場に座り込んだ。
 野球拳が終わると、罰として、負けた人は全裸のまま全員にお酌をして回ることになっている。玲子の相手は、野球拳で負けた社長の小西からだ。
「綺麗な肌だなぁ、それに厭らしい奥さんだよ、まったく。」
 目の前で正座をした玲子を見て、社長がうれしそうな顔で言った。鎖骨の線が可憐な薄い肩、白く滑らかな背中、裸身で正座する玲子の丸みを帯びた腰回りが艶めかしい。
「新入社員の小山玲子です、どうぞよろしくお願いします…」
 やっとそれだけ口にすると、玲子はビール瓶を持ったまま下腹部を庇うように太腿に乗せていた片手を、社長の差し出したコップに近づけた。
 社長は白いすべすべした太股の付け根を凝視した。しかし、太腿をぴっちりと合わせて正座しているため、逆三角形に生えている薄い陰毛の上の方が見えるだけだった。しかも、片手はまだ胸を隠している。
「奥さん、お酌をする時は、きちんと両手で持ってお酌しないと駄目だろう。」
 社長はわざと厳しい口調を作ってそう言った。
「す…、すみません…」
 玲子は小さな声で謝り、苦痛を堪えるような表情を浮かべると、胸を隠していた手を離してビール瓶に添えた。露わになった玲子の小振りなバストや乳首は美しく、理想的な形だった。
 ビールを注いでもらいながら、社長の視線は玲子の羞恥の表情を見ながら、何度も、ピンク色の蕾をたたえたバストと、下腹部の繁みの間を行き来した。
「お…、おーい、奥さん、次は俺だぞぉ。」
 課長が上機嫌で手招きする。10人近い出席者の一人一人の前で、素肌を晒して挨拶しなければならないのだ。玲子は恥ずかしさで気が遠くなりそうだった。
 新人歓迎会もいよいよ終わりが近づいていた。
「じゃあ、乾杯でしめる前に、野球拳で負けた小山玲子さん、前に出てきてください。」
 一糸まとわぬ姿の玲子がそこにはあった。
「これから、ペアになって、もう一度ジャンケンをしてもらいます。勝った人には、脱いでもらった服を、今、ここで全部返します。でも、負けた人は…」
 司会役が楽しそうに玲子を見つめる。玲子は不安そうな表情で司会役を見た。
「全裸のまま、三次会までつきあってもらいます。」
「え!?」
 玲子はその言葉に衝撃を受け、信じられないといった表情で司会役を見つめた。
「2次会はスナック、3次会はカラオケに行きますが、店に行く時も、もちろん裸のままで行ってもらいますから、警察に捕まらないように注意しなくちゃいけませんよ。」
「そんなぁ!」



第5話


「酷すぎますっ!」
 玲子は強い口調で抗議したが、抗議をしても玲子の言葉は完全に無視された。結局、2人ずつペアになりジャンケンが始まる。
玲子の相手は、またまた小西社長だった。
「がんばれってください、社長!」
 社長に対する声援が飛ぶ。男たちは、ここで玲子を解放するつもりはなかった。もっと彼女に辱めを与え、羞恥に染まるその表情と、素晴らしい体を堪能したいと考えていたのだ。
「ジャンケン、ポン!」
 司会役がかけ声をかける。次の瞬間、宴会場は拍手と歓声に包まれた。男たちの期待どおり、玲子が負けたのだ。
 玲子は下唇をギュッと噛み、目に涙を浮かべた。夜の繁華街は、数え切れないほどのネオンサインで昼間のように明るく、人出も多い。その中を十数人のサラリーマン風の男に囲まれて、全裸の玲子が歩いていく。普通の服を着て歩いていても、男の目を引きそうな美女だった。
 通りがかった男性の誰もが驚いた表情を浮かべ、美女のあられもない姿に目を見開き、ポカンと口を開けて眺めている。
「なんだ、なんだ!」
「アダルトビデオの撮影じゃないか。」
 口々にそう言う男たちの声が聞こえる。
「いやーね、あの格好、よくやるわね。」
 中年のおばさん連中が眉をひそめ、蔑むような視線を向けて、聞こえよがしに言った。
(ああ、恥ずかしい…、みんな私を見て笑ってる…、きっと私のことを淫乱な女だと思っているんだわ…)
 玲子は、惨めさに自然と溢れ出そうになる涙を必死にこらえ、胸と下腹部を両手で隠しながら、俯きかげんに歩いていった。彼女はパンプスを履いている以外には何も身につけていないのだ。
 玲子はあまりの恥ずかしさに小刻みに震えながら、少しでも早くこの恥辱の行進を終わらせようと、足を早めようとした。しかし、一行は、ことさらゆっくり、ブラブラ歩いて行く。
「ほら、そんなに慌てて歩くと転んじゃうよ。転んでまたハマグリ見せびらかすのかい。」
 一次会で司会役だった男がニヤニヤ笑いながら言う。
「もう、許してください。」
「そ…、そんなこと言うなよ。これから楽しみに行くんだからなぁ。さ…さあ、ここだぁ。」
 課長はあいかわらずろれつの回らない様子でそう言うと、小さなビルに架かった看板を指さした。司会役だった男や男性社員が玲子を引きずるようにして、一軒のスナックに入って行った。
「あら、いらっしゃい。」
 ママは玲子の姿を見ると、コロコロと鈴のような笑い声を立てた。
「あら、今日は『新人歓迎会』だったのね。ホントに、あなたたちの会社って酷いわねぇ。何も知らない新人さんに恥ずかしい格好させて。」
「何を言うんだよ、ママ、これは根性のある秘書を育てるための、社員教育の一環なんだよ。」
 司会役だった男が、真面目ぶった顔で答えて玲子を席に着かせた。
「こらぁ…、何、を…、隠してるんだぁ!」
 身を小さく縮ませ、胸を押さえた玲子の手の下に、社長は無理矢理指をねじ込んで、胸の膨らみに触った。
「ちゃんとぉ、お、オッパイを見せないと、こ、こうだぞぅ!」 「い、痛いっ!」
 玲子が顔を歪めて悲鳴を上げた。社長が乳首を爪先ではさんで押し潰すようにしたのだ。
「やめて、やめてください!痛いっ!」
「じゃあ、手をどけるんだ。」



第6話


 社長は命令口調で声を荒げる。玲子は、半べそをかきながら、両手を下し、膝に乗せた。形の良い乳房が露わになり、ピンク色の乳首が男たちの前に晒される。
「ホントに、きれいなオッパイだよなぁ。」
 一人の男が感嘆した口ぶりで言う。
「可愛いオッパイね。触ってみたいわ。」
 玲子たちのテーブルについたホステスの一人がそう言うと、社長が勝手に許可する。
「ミキちゃん、触りたかったら、触ってもいいよ。この人はいつも穴あきパンティ履いて仕事に来る変態奥さんだからさ。」
「ホント!」
「だめっ、駄目ですっ!」
 玲子が頭を振って言うが、だれも相手にしない。ミキと呼ばれたホステスが、指先でピンク色をした乳首をなぞった。
「いやっ…、あ…、はぁん…」
 揉みしだかれるような気がして身構えた玲子は、そのソフトなタッチに意表をつかれた格好で、思わず甘い吐息をついてしまう。
「おおっ、気持ち良さそうな声を出すねぇ。」
 社長にそう言われた玲子は、恥ずかしさで真っ赤になった。
「じゃあ、あたしも…」
「その次は、あたしね。」
 普段、自分たちが男の玩具扱いされているホステスたちは、悪戯する側にまわるチャンスを喜び、ここぞとばかりに玲子の体を弄り回す。
「ふふふ、キスしちゃおう…」
 ミキが玲子の乳房をつかみ、ゆっくりと揉みしだいていった。指の間からはみ出した乳首に別のホステスがキスをし、口に含んで舌で転がす。巧みなテクニックで愛撫されることで、玲子の乳首はみるみるうちに勃起してきた。
「ああぁ…、やめて…」
 玲子が力無く喘いだ、その声は少し上ずってしまっている。
 ホステスの一人が何か思いついたように言い出した。
「ねぇ、人妻のオ××コ、見たくない?」
「見たい、見たい。」
「実は、俺たちもまだよく見てないんだよ。」
 男性社員たちが興奮を抑えきれない様子で言った。
「じゃあ、どうかしら、次はこの子にステージに上がってもらって、みんなでオ××コを鑑賞するっていうのは?」
「い、イヤですっ!」
 とんでもない提案に、玲子は激しく首を振った。
「そうよねぇ…、他のお客様だっているんだし。」
 ミキがそう言うのを聞いて、玲子はホッと胸を撫で下ろした。ミキがあきらめたと思ったからだが、それは甘かった。ミキは何か思いついたように手を打った。
「そうだわ!」
 そして、外のテーブルの客に向かって声をかける。
「ねぇ、北側さん、福田さん、こっちに裸でお店に来たエッチな人妻さんがいるんだけど、この奥さんのオ××コ、見たいですか?」
「見たいねぇ。」
「そりゃ見たいが、見せてくれるのかね。」
 カラオケで盛り上がっていた客たちが、玲子の方を見、期待に表情を輝かせて、口々に答える。
「ほら、よかったわね、他のお客さんも見たいって、これで何の心配もなくステージに上がれるでしょ。」
「そ、そんなぁ…」
 今にも泣き出しそうな顔をする玲子に、ミキは意地の悪い悪魔のように微笑んで見せた。
 そして、玲子はステージに上げられた。激しく抵抗したため、両手は後ろに曲げられ、手首をロープで縛られていた。両脚は固く閉じられてはいるが、その両足首にも、ロープが括り付けられ、いままさに引かれようとしていた。



第7話


「さあ。ご開帳よ。」
 店の中が水を打ったように静まり返る。ロープの片方を握ったミキは、もう一方の脚に巻かれたロープを持ったホステスに目くばせした。客たちが、一斉にごくっと唾を飲み込む。
「あっ、いやっ、やめて!」
 膝頭を合わせ必死に抵抗した玲子だったが、華奢な彼女の力ではどうにもならずに、徐々に脚が左右に開き始めた。そして、両脚がこれ以上開けなくなったところで、縛られて固定される。
「ふふ、すてきな格好よ。大事な部分が全部見えてる。あなたのヘアって、薄いのね。」
 ミキは、玲子の薄い恥毛の下にある割れ目に手を伸ばした。
「可愛いアソコをもっとよく見てあげるわ。」
「いやあ、やめて!触らないで!」
 玲子は身をよじって嫌がったが、ミキは構わず玲子の割れ目を指で広げた。赤桃色の花弁と花肉が顔を覗かせた。
「とってもキレイ。あんまり旦那さんに相手してもらってないの?」
 玲子は縛りつけられ、最も恥ずかしい場所を鑑賞されることに、死にたいぐらいの恥辱を感じて、固く目を閉じた。
ミキの指先は休むことなく玲子の花襞を弄び続けていた。男が興奮にまかせて弄ったのであれば、玲子は痛みしか感じなかっただろうが、同性の、体の仕組みを知りつくした指先は、玲子の急所を的確に探し出す。最初は触れるか触れないかという微妙なタッチで、そして、徐々に大胆に動き回って、女の官能を刺激する。玲子は思わず声が漏れそうになるのを、やっとの思いで抑えた。
「あら、あなた、みんなに恥ずかしい所を見られて、感じてるの?マゾの素質あるんじゃない?」
 指の動きに反応し始めた玲子の肉体の変化を目聡く見つけて、ミキは大きな声で笑った。
 ミキが人差し指と中指でVの字を作り両側に開くと、綺麗なピンク色の膣口が露わになった。愛液で濡れた入り口は、照明の光を受けキラキラと輝いている。男性社員も、それ以外の客も、一斉にステージを取り囲み、玲子の股間をのぞき込む。
「こんなにいっぱい濡らして…。まじめな顔して、奥さんはやっぱりエッチなんだな。乳首なんてびんびんに立ってるじゃないか。」
 ステージに近寄って来た男が、わざと大声で、玲子の身体の反応を指摘する。男たちの間から、卑猥な笑いが巻き起こった。
「いいわ。気持ちよくさせてあげましょう。」
 そう言うとミキは、わざとくちゅくちゅと音を立てて玲子の秘部を弄り回した。真っ赤に充血した花弁がミキの指に絡みつき、蜜を滴らせる。
「あっ…、あぁっ!」
 しなやかな指が玲子の膣内に侵入して、次第に彼女を官能の淵に追いつめていく。少し指のペースを速めると、玲子はたちまち声をあげ、頭を仰け反らせた。
「ね、気持ちいいでしょ?」
 ミキは指の動きに緩急をつけながら、玲子を高めて行く。
「はあっ…、駄目っ…、私には主人がいるのにぃ…、あぁっ…、いやっ…、もうっ…、あ、もうっ…」

「ふふっ、イカせてあげるわ。みんなが見ている前で、イクのよ。」
 そう言うと、ミキは一気に指で玲子のクリトリスをしごき立てた。
「いやあっ…、ま、待ってっ…、待って下さいっ…、はっ、はあぁぁんっ…」
 玲子はかぶりを振りながらも、ミキの手管による快美な刺激にすっかり酔ってしまい、次第に何も考えられなくなってきた。
「あぁっ…、いやっ…、駄目っ…、あなた…ごめんなさいぃ…、駄目ぇっ!、あっ…、ああぁぁぁっ!」



第8話


 大きく股を開いた格好にまま何度も腰を振り、玲子はこれまで感じたことのない絶頂を経験した。全身がぴくっぴくっと断続的に痙攣し、その都度、愛液がフロアの上に飛び散った。
 三次会のカラオケボックスにやって来たのは、男性社員8人に対して、女子は玲子一人だった。
「さあ、次は予定どおりカラオケだ。」
 部長がすっかり酩酊状態の課長の手を引いて歩きだすと、他の社員たちが玲子を引きずるようにしてついて行く。
 こうして玲子は、相変わらず一糸まとわぬ姿のまま夜の街を連れ回され、オールナイトでやっているカラオケボックスに連れて来られたのだった。
「えーっと…、朝の5時…、までで、よかったです…ねぇ…」
 受付の学生アルバイトらしい青年は、玲子が気になって仕方ない様子で、何度も同じことを聞き返している。突然の全裸美女の登場に、店員や他の客が驚いたような表情を浮かべ、好奇心を隠そうともせず、玲子のことを見て通る。
(ああ、早くして…)
 玲子は心の中でそう叫んだ。今はせめて部屋に入り、通りがかりの人達の視線に晒されるのを免れたかった。
 やっとのことで案内されたのは、店で一番広いパーティ・ルーム。9人全員が入っても、ゆったりしている。全員が席に落ち着くと、一人の男が立ち上がって言った。
「これで、小山玲子は根性がついて、明日から立派な社長秘書になれるだろう。」
 男たちが拍手で答えた。
「3次会は、本当の歓迎会だ。これから、一緒に仕事をする仲間のことを、君自身の体で深く知ってもらいたい。」
 部長が美緒に向かって言う。周りの男性社員は、ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべている。
「そ…、それはいったい…、どういう意味ですか?」
 玲子が今にも泣き出しそうな声でたずねた。
「文字どおりの意味さ。これから朝まで3時間ある。その時間で、君はここにいる8人全員と順番にセックスするんだ。」
「俺たち全員のオチ×チ×を、順番に君のオ××コに入れるのさ。まあ、握手みたいなもんだと思えばいいだろう。」
卑猥な笑い声をあげながら、わざと露骨な表現をするのは部長だ。自分になびかない玲子を、「可愛さ余って、憎さ百倍」とばかりに、この際いたぶってやろうとの魂胆が見え見えである。

「俺達は毎年こうやって、新人パート奥さんのオ××コで義兄弟の契りを結ぶ。」
「これが、我が社の社員同士のチームワークの秘密なのさ。」
 部長がまじめぶった口調で言った。どうやら、冗談ではなく、本当に8人とセックスさせるつもりらしい。玲子は目に涙を浮べて訴えた。
「許してください、私には主人も子供もいるんです…。」
「あははっ!知ってるよ!」
「一夫多妻ならぬ、一妻多夫ってことさ!」
「今日は一度に新しい旦那が8人もできる記念すべき日なのさ!奥さんは幸せ者だぞ。今日からは、奥さんを俺たちのマゾ妻玲子ってことにして呼んでやるよ!」
 男たちは大喜びで、盛り上がる。もはや何を言っても無駄であった。
「さあ、まず、俺たちが倉崎のことを、よく知らないといけないな。」
「ああ、オッパイはもちろん、オ××コも、尻の穴も、身体の隅々まで、どんな具合か調べさせてもらおうぜ。」
 そう言って、部長たちが玲子にじりじりと詰め寄って来た。
「いやっ…、やめて…、いやあーッ!」
 玲子は悲鳴をあげて抵抗したが、あっという間に男たちの手で押さえ込まれ、椅子の上で身動きができなくされてしまった。



第9話


「柔らかいオッパイだ…」
 部長が背後に回り、小振りな乳房を両手で包み込むようにして揉みしだく。部長の手が動くたびに、玲子の乳房は形を変えて揺れ動いた。
「じゃあ、俺はこっちを…」
 そう言うと、他の男が椅子の前にあぐらをかき、玲子の膝頭を掴んで左右に開いていく。
「やめて、やめて…、いやぁぁ…」
 必死で脚を閉じようとする玲子だったが、他の男も手伝って、とうとう大きく股を開いた格好にされてしまう。
「へヘッ、オ××コ、まる見えだぜ…」
 玲子の羞恥心を煽るように男が言い、その指は遠慮のない動きで割れ目をまさぐり始めた。
「おい、お前たちばっかり、ずるいぞっ!」
 誰かがそう叫んだのきっかけに、残りの男たちも一斉に玲子に飛びかかっていく。胸を揉む者、首筋を舐める者、太腿を撫でる者…、玲子の身体の隅々まで触り、思い思いに弄ぶ。
「こんなおっぱい、初めて見た…」
「見ろよ。乳首立ってるぜ。」
 部長ともう一人の男が、他の男たちに見せびらかすように、玲子の乳房を弄ぶ。
「あぁ…、こんなの…、いや…」
 玲子が絶望の声を漏らした。体を弄られ、屈辱的な姿だった。
「ほら、マゾ妻玲子。ここ濡れてるぞ、次から次へと愛液が溢れてくる…」
 陰部を弄っていた男が、うれしそうな声をあげた。さっきのスナックで何度か軽いアクメを経験させられた玲子の体は、すぐに愛撫に反応するようになっている。一度達すると、火が消えてしまう男の性 感とは違って、女のそれは燠火のように身体を火照らせ続けるのだ。
「ほら、みんな、マゾ妻玲子のアソコを見ろよ。」
「どれどれ…」
「ほんとだ、奥さん、感度いいな…」
 男たちの視線が一斉に、玲子の性器に集中した。よってたかって全身の性感帯を責め立てられたせいで、彼女の秘部はグチョグチョに濡れてしまい、今や指を膣に抜き差しするたびにピチャピチャといやらしい音を立ててしまっていた。次から次へと溢れ出てくる愛液は滴となって、床の上に垂れている。

「よおし…、そろそろ…、しようかぁ…」
 それまで鼾をかいて、部屋の隅の椅子に沈み込んでいた課長が、いきなり起き出してくると、ズボンを下ろして、玲子にのしかかってきた。酒臭い息が、彼女の鼻先にかかる。「いや、いやっ!」
  玲子は足をバタバタさせて抵抗する。
「だれか、玲子の足を押さえろ!」
 課長が命令すると、玲子の両側にいた男たちが、それぞれ美緒の片足を両手でつかんで、大きく開かせた。
「最初は…、やはり、課長…、ですよね…」
 若手の男性社員が探るように確認した。玲子のオ××コを最初に奪うチャンスをあきらめ切れない様子は、他の者も変わらない。しかし、課内の序列を重んじる男たちは、迷わず大きくうなづいた。せめて、酔った課長の物が、役に立たなくなっていないかと期待したが、酩酊の中にあっても、剥き出しにされた一物は、隆々と天を突く勢いを見せている。
「いくろぅ…」
 課長はそう言って、玲子に覆いかぶさると、勃起した肉棒を彼女の陰裂にあてがい、ぐっと腰を突き出した。玲子の美しい顔がギュッと歪む。
「いっ…、痛いっ!」



第10話


 しなやかな黒髪をぐしゃぐしゃに乱して、玲子は逃れるように床の上でずりあがった。無理矢理挿入されたことが、実際以上に痛みを感じさせるのだ。課長はしゃっくりをしながら、その腰をグイッと引 き戻す。
「ヒイッ…、痛いッ!」
 玲子が悲鳴をあげる。戻された拍子に陰茎が少し深く膣の中にめり込んだのだ。一瞬、ビクッとした軽い痙攣があった後、玲子が課長の肉棒に感じてることを確信した。
「よおし…、い、いま…、マゾ妻玲子のオ××コに旦那より濃い精子を注いでやるぞぉ…」
「うっ、ううっ…」
 玲子は嗚咽をこらえていた。固く閉じた目から涙がポロポロと流れ落ちる。そんな玲子の様子に関係なく、さらに激しくピストン運動に入ろうとする課長だったが、二、三度腰を動かしたところで、ぶる っと全身を震わせた。
「お、う、うぅ…」
 そのうめき声で、周りの男達は課長がいきなり達してしまったことを悟った。やはり、相当酔っていたので、我慢が全くきかなかったのだろう。
(ちぇっ、つまらない、セックスしやがって…)
 しかし、最も惨めな思いをしているのは、当の玲子である。
 ショックで声を上げることもできないでいる玲子の中に、今度は小西社長が押し入って来た。
「気持ちいいぞ、マゾ妻玲子のオ××コは…。よく締まる」
 玲子は、あまりのショックに声もない。真っ白い歯をきつく噛みしめ、ただ頭をグラグラと動かすばかりだった。激痛と、口惜しさと、哀しみで、顔面はこれ以上は赤くならないほどに火照っている。社 長のゆっくりした往復運動につれ、その顔が床の上を行ったり来たりする。
 玲子の首に左手をまわして抱え込み、何度もグッと腰を突き入れピストン運動をした。
「いや、いや…、あぁぁ…」
 玲子が悲しげな声をあげる。突かれるたびに、絶望の度合いが深くなっていく。
「さあ、奥さん。ワシの肉棒で突かれながらスケベ自己紹介をしてもらうぞ!」社長はニヤニヤしながら玲子に言った。
「あぁ…、そんなの…、いや…」
パシャパシャ、その時まぶしい光が玲子の目に飛び込んできた。昨日まで、普通に生活していた玲子が、今は淫らで厭らしく腰をくねらせてしまっている姿をカメラやビデオで撮影されていたのだ。
「さぁ、早く。ホントは言うんだ!」社長は勝ち誇った顔で玲子に言った。
玲子には男たちに服従するしか方法はなかつた。
「あぁ…、わたしは…、小山玲子は…今日から皆さんのマゾ妻となります…」
「もっと詳しく日本中の男たちにも分かるようにお願いしろ!肉棒をしゃぶってザーメンだらけにされたいんだろ!」周りの男たちも口々に言った。
「あぁぁぁ…、あぁ…、マゾ妻玲子は…、滋賀県の○○市に住む…変態妻です…、スケベで変態な玲子に…太い肉棒をしゃぶらせて下さい…」
「マゾ妻玲子にザーメンかけて下さい…、あぁ…、淫乱な玲子のオ××コの中にザーメンを注いで下さい…」その姿と言葉は、ビデオカメラにも納められていた。
 社長は有頂天だった。まじめな主婦の体を玩具のように弄んで、言いなりに支配する感覚は、言うに言われぬ素晴らしさだった。
 顔をよく見たくて、右手で玲子のほつれた髪を梳いてみた。
少女のように綺麗な顔立ちが嗚咽を堪えるように震えている。
閉じた睫に、涙が滴になってついていた。
 その可憐な様子は、社長を激しくかきたてた。こらえきれずに深突きをし、夢中で玲子を貫きはじめた。
「あっ、あっ、あっ、ああ…」
 玲子の喘ぎ声に合わせるように、社長の腰の動きが早くなった。獣のごとく荒い息を吐いては、激しく腰を前後させる。
「うっ…」
 短く呻いて、社長の下半身がブルッと震えた。次の瞬間、玲子の中に彼の精液がドクドクと注ぎ込まれる。
その後も男たちに何度も犯され、卑猥な言葉を言わされた玲子は、全裸で床にぐったりしていた。
「泣くなよ。これで、俺たちみんな、奥さんの新しい主人になったんだ。」
 社長が美緒の体を抱き起こす。
「そうだ。一度に8人もご主人様ができたんだぞ。」
 目をこすりながら、課長が言うと、他の男たちも次々に玲子の周りに集まってきた。
「会社、やめようなんて思っちゃ駄目だよ。君は今日からうちのマゾ奴隷ペットなんだから。」
「これからずっと、みんなで奥さんこと、可愛がってあげるよ。」
 身勝手な言い草ではあるが、男たちの表情は皆、意外なくらい優しい。
「もし、子供が授かったら、誰かが責任持って奥さんの子供を育てるよ。」
「なぁ、みんな!」
 そう言われて、男たちは一瞬顔を見合わせた。ややあって、「はい!」と先に返事をしたのは、今度は課長だった。
部長も大きくうなづく。
玲子は、これからマゾ妻玲子として生きていくことに期待する自分がいることを感じた。
「さあ、みんなで出勤だ!」
 課長がすっくと立ち上がり、妙に元気な声でそう言った。
 そろそろ始発電車が動き始める時間だ。













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