葵 フリーター 21才

アルバイト仲間の男女4人で深夜に家飲みをしていて、いつの間にか王様ゲームに突入していた。ボディタッチなどの軽めのものが続いていたが、いちばんの先輩が王様になったときに強烈な命令がきた。

「3番が・・・全裸になってコンビニに買い物に行くー!」

3番・・・私だ。おそるおそる手をあげる。誰も止めたりしない。にこにこしてる。

すっかり王様ゲームにはまりきった状況で、断るのは無理だった。私はコートを着用することすら許されず、なんと、この部屋から全裸でいかなくてはいけない。

「おい、早く脱げよ!こっそり後からみんなでついていくからさ」

男の子が無責任に言い放つ。私は意を決して、というよりも諦めて、シャツやスカートを脱ぎ始めた。

「さあさあ、次は下着だー」

盛り上がるまわりの3人。こっちはそんな気分じゃないよ。でもどうしようもない、ブラのフックを外して、右腕で胸を隠しながら、ブラを落とす。

次はパンツだ。私はみんなに背を向けて、左手だけでパンツを下ろし始めた。ひざのところでひっかかって、なかなか落ちてくれない。

「おいおい、お尻の穴のサービスつき?」

男の子がはやしたてる。パンツを脱ぐのに一生懸命で、いつの間にかみんなにお尻を突き出す形、つまり穴が見える体勢になっていたみたいだ。

「・・・いやぁ、見ないで・・・」

私の弱気な声が、男の子たちをさらに興奮させたみたいだ。女の子もこの状況にひくことなく、笑顔のまま。

両手で胸と股間を隠した全裸の私は、家から出てコンビニへと向かい始めた。その後ろをみんなが距離をあけてついてくる。

幸い、コンビニまでは暗い道で、夜中なのもあって誰にも会わなかった。でも、コンビニに近付くにつれて、その灯りが全裸の私を照らし始める。

「おい!早く行こうぜー!」

「そうだよ!勢いで入っちゃいなよ!」

相変わらず無責任な声が後ろから飛んでくる。私はお客さんも数人いるコンビニに、駆け込むようにして入った。

「いらっしゃいませー」

店員は若い男性。深夜であまり元気もなく、こっちも見ずに声だけ出す。今に限っては、そのほうが助かる。

私は俯いていたが、何人かの客がこちらに気付いているのが分かった。手で隠しているだけの胸と股間・・・。きっと乳首と陰毛も、隙間から見えているのに違いない。

(何を買えばいいんだろう・・・)

そういえば、何を買うかの指示は受けていなかった。私は意を決して、レジ前に向かう。

店員の男性は、顔を上げてぎょっとした表情を見せた。目の前に全裸の若い女が立ってるんだ。当たり前だろう。

「あ、あの・・・からあげをください・・・」

「おひとつでよろしいでしょうか?」「はい」

「今から準備しますので、お時間少々よろしいでしょうか?」「はい」

・・・え。よく見ると、陳列棚にからあげはなかった。恥ずかしさで、はいとしか答えなかった自分を悔やんだ。いまさら買うものを変える勇気もなかった。

これ以上、店員さんに直視されるのは耐えられない・・・。

私はレジから少し横に移動して待った。すぐだと思っていた。

でも、他のお客さんが会計にどんどん来て、なかなかからあげの作業が進まない。お客さんたちは、鼻の下を伸ばして凝視してくるおじさんから、汚らわしいものを見るような目で電話しながらこちらを一瞥する女性まで、いろいろだ。

いろんな人に見られながら、私は股間が濡れてきているのを感じていた。露出狂の気持ちが少し分かってきた様な気がする。

(見られるの、気持ちいいかもしれない・・・)

そんな風に思いながら立っていると、いきなり背後から私のアソコに手が突っ込まれた。

「キャッ!」

「お姉ちゃん、売春でもやってるのかい?」

酔っぱらったおじいさんだった。私は首を大きく横に振り、おじいさんの手を両手で力いっぱいにアソコから離した。

「へへ、丸見えだなあ」

手で隠していたおっぱいや、アソコの陰毛が丸見えになっていた。他のお客さんや店員さんも、ちょっとした騒ぎになったこっちを見ている。

みんなに見られて、思わずしゃがみこむ私。早くからあげ買って帰りたい・・・あ、財布を持ってきてなかった。

外を見ると、仲間はみんな離れたところにいた。そのかわり、警察官がこっちに向かってくるのが見えた・・・。

さっきの女性客か店員が、裸の私を通報した?

最悪の終わり方だった・・・。私は裸のまま警官2人に囲まれて、コンビニからパトカーに移動した。











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