美香 主婦 29才

寒さも増してきた年末の日曜日、私は混み合っているデパートに主人と一緒に来ていた。買い物に付き合うのに疲れたのか、主人はコーヒーを飲んでくると言ってふらりと歩き出し、ふたりは別行動をとることになった。

「買うお金はないけど、ちょっとブランドものでも見てみようかな」

別の階に移動しようと、エレベータに乗り込む。これが私の恥ずかしくて、屈辱的な体験のはじまりだった。

エレベータの中には、初老の男性がスーツを着て、一人立っていた。ちょうどエレベータの奥側にいるので、ボタンのある位置に私が立ち、「閉める」を押す。

目的の場所までは4階ほど離れている。私は液晶の回数表示を見ながら、エレベータに男性とふたりという状況に耐えていた。

・・・すっ。

私のふわりとしたスカートが、なんだか持ち上げられたような気がした。男性が後ろから触ってきた・・・?怖くて後ろを振り向けない。

スカートが上に上がっていくのが、はっきりと感じられた。ちらりと後ろを向くと、さっきまで離れていた初老の男性が、ぴたりと後ろについて立っている。

左手でスカートを持ち上げると、私の淡いピンクのパンツが丸見えになる。男性は右手で私のパンツの上から、お尻をすりすりと撫でまわし始めた。

怖くて止めることができない。手でスカートを抑えるだけでいいのに、目の前の非常ボタンを押すだけでいいのに、それができない。

私が抵抗しないことが分かると、男性はさらにエスカレートしていく。パンツのお尻から股間にかけて、指をすっと入れてくる。まだ布越しではあるが、私のアソコに明らかに当たっている。

「・・・んっ」

アソコをもぞもぞと触ってきて、私は思わず声を出してしまった。だめ、声なんか出したら、相手を興奮させるだけなのに。

男性の中指が、お尻の穴を布越しに突いてくる。アソコへのやわらかい刺激と、アナルへのマッサージで、私は膝がガクガクと震えて、立っているのがやっとの状態だ・・・。

そのとき、エレベータのドアが開いて、男性がさっと後ろに下がった。とても長い時間に感じたのに、十数秒のできごとだったようだ。

男性が先に降りていく。さっきまで痴漢をしていたのがウソのように、平然と。私も同じ階だったので、そのあとに続いた。

パンツには染みができているに違いない。私はトイレに急いだ。



































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投稿官能小説(2)

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