時代SM連載小説 『牢獄の美姉弟』 ~捕われの志乃と菊乃助の屈辱の日々~ 作者:縄吉及びShyrock(リレー小説) |
第23話「水責め」
志乃と菊乃助は後ろ手に縛られたまま床に転がされていた。敏感な局所をいたずらされた志乃はいきも絶え絶えに死んだように横たわっている。
「もうそろそろ、戻っていい頃だな、誰か見に行ってこい」と辰蔵が心配になって言った。
「へい」と入口の近くにいた男が小走りに出て行った。
「おい、おんな、お前うそ言ったんじゃねぇよな、うそだったらただでおかないからな」と辰蔵は志乃の顔を覗き込んで言った。
辰蔵は落ち着かなくなった。
それからどの位経ったのであろう。
「大変だ、大変だ」と男達が戻ってきた。
「どうした、なにが大変なんだ」辰蔵は不安そうに聞いた。
「兄貴、この女、言ったことみんなうそですぜ」
「なにっ」と辰蔵は志乃をにらみ付けた。
「お堂の天井裏などなにもありませんでしたよ、この女の出まかせですぜ」
「この女、許さねぇ」と辰蔵が青竹を振り上げた。
「あっ、兄貴、傷をつけちゃあまずいんではないですか」と男が止めに入った。
「あっ、そうか、・・・・しかし、もう時間がねぇ、なんとか早く白状させねば・・・・・」と辰蔵はそわそわと落ち着かない。
「よし、しかたねぇ、小僧を使うか、水責めの用意をしろ」と辰蔵は命令した。
すぐに水がいっぱいに入った大きな桶が運ばれてきた。そして桶の真上に自在滑車が取り付けられた。
床に転がされている菊乃助の足に縄が結ばれた。その縄は滑車に通され男達の手で引かれた。
菊乃助の体が逆さ吊りに吊り上げられていく。
「なにをするのです、おやめください」と志乃が叫んだ。
「白状するならなにもしないぜ、おんな、白状するか?」と辰蔵が言った。
志乃は顔をうつむけた。
菊乃助は桶の真上に全裸で逆さ吊りにされた。
「おい、おんな、お前が白状しねぇとこのお坊ちゃんが辛い目にあうぜ、いいのか、今のうちだぜ」と辰蔵が言った。
「姉上、白状してはなりませぬ、私は死んでもかまいません、姉上」と菊乃助が叫んだ。
「この坊主、望みどおりにしてやるぜ。下ろせ」と辰蔵が合図した。
縄が緩められ菊乃助の体が落下しはじめた。
「あうっ」と菊乃助の頭が水の中に消えた。
菊乃助の体が苦しげに悶えている。
「やめて下さい・・・」と志乃が叫んだ。
「上げろ」と辰蔵が命令した。
菊の助の体が引き上げられ水の中から頭があらわれた。
「お嬢さん、言う気になったかい、ヒッヒッヒ」と辰蔵が志乃の顔を上に向けさせ言った。
「言うな、言わないで」と菊乃助が声をあげた。
「うるせぇ、小僧、黙ってろ」と辰蔵はイライラして言った。
「おい、白状しろ、弟を殺したいのか、ほら、言え」
志乃は辰蔵をにらみつけた。
「何だその目は、憎いか、白状して楽になれ」
「口が裂けても言いません」
「なにっ、下ろせ」と辰蔵は言った。
再び菊乃助の体が落下しあたまが水の中に消えた。苦しげに体が悶えている。
「いいのか、弟が死んじゃうぜ」
志乃はどうしたらいいのか戸惑っている。
「このままじゃ、お坊ちゃんは死ぬぜ、いいのか」