時代SM連載小説
『牢獄の美姉弟』
~捕われの志乃と菊乃助の屈辱の日々~
作者:縄吉及びShyrock(リレー小説)





第4話「余興の準備」

 菊乃助は仕方なく言われるまま桶の中に片足を入れた。「ホッホッホ、なかなか聞き分けのいい子じゃないの、ほら、そっちの足も入れな」とお松はまた菊乃助のお尻をピシャリと叩いた。
「うっ」と菊乃助は顔を歪めながら両足を桶の中に入れた。
「米ちゃん、見てよ、このお坊ちゃんのお尻、引き締まっていい形してるじゃない、惚れ惚れするわ」とお松は菊乃助のお尻に見惚れているのだ。
「お松姉さん、私はこっちの方がいいわ、小さいけどかわいいじゃない、見てよ、恥ずかしそうに頭を垂れてるわ、ホッホッホ、しゃぶってあげたいわ」とお米が菊乃助の肉隗を指でつまんだ。
「あっ、なにをする、無礼者」と菊乃助の足がお米の胸を蹴り上げた。
「わぁー」とお米は後ろに飛ばされるように転倒した。
「なんだ、こいつ」と見張りに残されていた子分があわてて菊乃助に飛び掛かった。
「石さん、わたし蹴飛ばされたくないからこの子の足も縛っておくれよ」とお松は石松というその子分に言いお米に手を貸して立ち上がらせた。
「なんてガキだ、甘くみてりゃいい気になって、この野郎」とお米は本当に怒って菊乃助に掴みかかった。
「米ちゃん、よしなよ、そんなことしてると遅くなるよ、仇は夜の前祝いの席でとればいいじゃない、辰蔵さんが言っていただろう、前祝いの余興は私達二人にまかせるって、ほらまずは早くお坊ちゃんの体を洗おう」とお松はお米をなだめるように言った。
「はいはい、わかりましたよ、小僧、今晩の余興覚悟しているんだね」とお米も掴みかかるのを止め手ぬぐいを手に取った。

 お松は小さな桶を取り桶の中のお湯をすくって菊乃助の肩にかけ始めた。お米も仕方なさそうにそれにあわせ手ぬぐいで菊乃助の体を流し始めた。
 菊乃助はどうにもならないと覚悟したのか抵抗することもなく体を這い回る女達の手の感触に必死に耐えているのであった。女達の手は若い男の肌を楽しむようにいやらしくつまんだりさすったり指を這い回らせていた。

 体を洗い終わった菊乃助は桶から出され近くの柱に立ち縛りに縛り付けられた。お松とお米はその前に座り込み菊乃助の肉隗に目を向け「米ちゃん、どんな余興をしようかね」とお松が言った。
「お松姉さん、まずは生え揃ってない邪魔な毛をツルツルに剃り上げたらいいよ」
「そうだね、それがおもしろいね、その後は?」
「うーん、その後か……ああ、そうそう分銅吊りをさせようよ、あれ面白いよ」とお米が言った。
「ああ、いいかもね、そして……?」
「その後は……いぼ縄詰めで仕上げといきますか、ホッホッホ、このお坊ちゃん耐えられるかな」
「米ちゃん、いぼ縄詰めってなんだい?」
「この間、足抜けしようとしたお美知にやったじゃない、あれよ」
「ああ、ケツの穴にいぼ縄を詰め込むやつね」
「そうよ、あれは男女どっちにも使えるから、かなりきつい責めらしいわよ、フッフッフ、こんなかわいいお坊ちゃんの尻の穴責めるなんてワクワクするわ、わたしがやるからお松姉さんは見ててね」
「フッフッフ、わかったよ、お米にまかせる」

 その時、「おい、終わったか」と辰蔵が子分を連れて入ってきた。
「終わりましたよ、ほら、きれいになったでしょう」とお松が自慢げに言った。
「お松、ご苦労、前祝いの席にブラブラさせて引き出すのも興ざめだ、こいつをつけさせて連れてきてくれ」と辰蔵が赤い布切れをお松に手渡した。
「なんだい、これ腰巻じゃないか、女物だよ」
「いいんだよ、その方がおもしれぇじゃないか、ヒッヒッヒ、お松、つけさせてみろ」と辰蔵が言った。
「辰蔵さんも変な趣味ねぇ」とお松はその腰巻を持って菊乃助の前にしゃがみ込んだ。
「誰か、このお坊ちゃんの足を押さえていてよ、さっきお米が蹴り倒されたからねぇ」とお松が言った。

 子分が二人柱の後ろに回り菊乃助の足を押さえつけた。
 お松は赤い腰巻を菊乃助の体と柱の間を通し細身の腰に巻きつけ腰紐をしっかりと結んだ。

「あら、似合うじゃない、ホッホッホ」とお松が笑った。
「変な女よりずっと色っぽいぜ、ヒッヒッヒ、じゃああとは頼むぜ、いい余興考えているんだろうな」
「まかしておいてよ、辰蔵さん」
「そうか、楽しみにしてるぜ」
「辰蔵さん、ひとつお願いがあるの」
「なんだい」
「この間足抜けしようとしたお美知は牢に入れてるんだろう、余興に貸しておくれよ」
「いいぜ、なにに使うんだ」
「お坊ちゃんを勃起させるのに使うに決まってるじゃないか、頼んだよ」
「いいとも、用意しておくよ、お美知にはこのお坊ちゃんと逆に赤い褌でもをつけさせておくか、ハッハッハ、じゃあ頼むぜ」と辰蔵は子分達を連れて土蔵を出て行った。



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