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第一章一 東京、十一月。 私が住む、下町裏路地の木造二階建てアパートは、朝晩冷たい風が吹き抜けて身も心も凍らせてしまうほど古い建物です。 朝六時半。 ピッピッピッ! ピッピッピッ! 「…んっ? うぅん… 拓…拓ちゃん目覚ましがなってるわよ… ねぇってば」 「…んんっ? あぁ… …ぅん、今日も…舞に任せる… ……スウスゥ…」 「ええっ? そんなぁ…今日は拓ちゃんが止めるって…… 拓ちゃん? ……」 私の名は、風間 舞。二十四歳、都内の会社で受付の仕事をしてます。 築二十五年のアパートは私が大学の時から住み慣れた住まいです。 六畳一間の小さな部屋、ベッドに潜り込んでいる私と私の隣で眠る男性は、私と同じ年齢同じ大学を卒業して商社マンとして働いている、古市拓郎、拓ちゃんです。親には内緒で同棲してます… でも、来春にはお互いの両親に挨拶に行く予定よ。 「今日は拓ちゃんが止める番なのに。もお…嘘つき。ううっ、寒いぃ…」 仕方なく私はベッドから起き上がると、下着一枚の格好で白い息を吐きながらテーブルの上の目覚まし時計を止めに行きました。 「ああん、ダメ! 寒すぎる… もう一眠り…」 直ぐに私は温かい布団の中に潜り込んでいきました。温かい拓ちゃんの大きな背中に思わず抱きつくと幸せを感じずにはいられません。暫くその余韻に浸っていた私は、ふと拓ちゃんの下半身に片手を回してしまって驚きました。 「あっ?! …拓ちゃんのあそこ凄く大きくなってるわ… それに、堅くて熱い…」 拓ちゃんのあそこは、私の指では掴みきれないほど大きくなっていました。しかも、血管の筋までもが掌に伝わってきて、私の身体を求めているように思えます。そして私の身体も拓ちゃんのあそこに恥かしくも反応していました。すると、てっきり眠っているとばかり思っていた拓ちゃんの身体が突然、私の上に覆い被さってきたのです。百五十センチ少しの小さな私の身体は、百八十センチの拓ちゃんの身体で身動きが取れなくなりました。 「どうしたんだ舞? 俺のあそこを触ったりして…昨夜も激しく喘いでいたのにもう欲しくなったのか?」 「た、拓ちゃん…何言ってるの…ち、違うわよ…」 「違う? 本当かな…」 拓ちゃんは私の本心を暴こうと、私の太股を押し開いて恥かしい密部に大きくなったあそこを押し付けてくるのです。 薄いショーツ越しに刺激された私の割れ目は、拓ちゃんの大きくなったあそこを欲しくなり、堪らなく腰を振ってしまった私を拓ちゃんは感づいているようでした。 二 「舞、顔が赤くなっているけどどうしたのかな?」 拓ちゃんが、私の両手を枕元へ引き上げ更に腰の動きを前後左右に激しく押し付けてきます。 「あぁ… うんっ…はあん… た、拓…ちゃん… 意地悪しないでぇ…」 「舞、ほらどうして欲しいのか言ってごらん」 「い、いや…嫌だよぉ… はぁ、はぁぁ、拓ちゃん…恥かしいよ…」 「それじゃ次までお預けだぞ、いいのか舞?」 「んんっはぁぁ…そんなに強くしちゃぁだめぇ… …お願い、拓ちゃん…今…」 「お願い? だから舞、何をお願いするんだ。ほらいつものように言ってごらん」 「い…嫌よぉ… 明るい所でなんて…恥かしくて言えない… はあっ、ああんっい…意地悪…意地悪…んんっ」 私は真っ赤な顔を左右に振って抵抗しましたが、私の弱点を知り尽くしている拓ちゃんは腰を上下に擦り付けて私のクリトリスを摩擦してくるのです。私がそれに耐えられないことを知っている拓ちゃんは、そこだけを集中して責めてきます。 「だ…だめ… …もお、だめぇ…お、お願い…た、拓、ちゃん… 入れて…」 「何を? 何処に入れればいいのかな? 舞…」 「あああんっ、お、お願いぃ! 意地悪しないでっ! はああ、欲しいの!」 「何が欲しい? 舞」 「あぁっ、はああ… た、拓ちゃん…の、……っぽ、が…あぁ、あんっ…」 「聞こえないぞ舞。もっと大きな声で言ってごらん」 拓ちゃんは私のクロッチをズラして直接私のクリトリスに温かいモノを押付けて刺激してきました。生温かい拓ちゃんのあそこを直接感じた私は、もう訳が分からなくなってうわ言のように恥かしい言葉を並べてしまいました。 「た、拓ちゃんの…おち○ぽが欲しい…はあんっ、は、早く欲しいの…ねっ、ねぇ…早く、あそこに…い、入れて…はあ、はああんっ…」 「あそこ? 舞のあそこって何処か言ってごらん」 「はぁはぁ…あ…そこ… 舞の…お……っこ…舞のお…ま○こ…に、お、お願い、おち○ぽを入れて気持ちよくして…ああんっ」 手が届かない身体を擽られている感触に、もう我慢が出来ない私はあられもない言葉で拓ちゃんを求めていました。そして、両足を大きく広げられた私に拓ちゃんの腰が静かに、そしてゆっくりと沈んでくるのです。 ずずっ、ずずずっ! 拓ちゃんの堅いもので、濡らした内肉を擦られるこの刺激が堪らなく私は好きです。そして、我慢できずに口開いてしまった赤い秘肉を激しく突かれるこの刺激に幸せを感じずにはいられないのです。 明け方、古い木造住宅の部屋にベッドの軋む音が響いていきました。 三 ──その日の夕方 仕事を終えた拓ちゃんが会社を出る途中、携帯に連絡がありました。 「おっ、綾子から電話だ… もしもし?」 『拓郎? もう仕事終わったの?』 「ああ、今会社を出るところ…」 拓ちゃんと会話をしているのは、大学の友人 奥山綾子 お嬢様育ちの彼女は、只今花嫁修業中です。つまり婚約者がいると言うわけ。 綾子と私は入学当初、隣同士の席になったそれが知り合うきっかけでした。そして、晩熟な私に、サークル仲間の拓ちゃんを紹介してくれたのも面倒見の良い綾子でした。だから二人が連絡しあっていても私は特別怪しく思うことはありません。 「食事? おっ、いいね。久し振りに綾子から奢ってもらおうかな。あっ?でも舞は会社の食事会で遅くなるって言ってたな…」 『ええ、さっき舞に連絡したらそう言っていたわ。だから拓郎と二人で美味しい物を食べに行ったら、と、言ってくれたけど、どうする?』 「勿論行くさ。じゃ、いつものパスタが美味しい店で待ち合わせだ」 夕方のお店は学生と帰宅途中のOL達で賑わっています。安いだけでなく色とりどりの素材が美味しいこのお店は、私達が学生時代から行きつけのお店、拓ちゃんと綾子は待ち合わせをしたこのお店で食事をとっていました。 「ねぇ、拓郎?」 「んっ? 何だよ」 「舞とは上手くいってるの?」 「…ああ、相変わらず上手くいってるさ。でも、何でそんな事聞くんだよ」 「ええ、実は舞から相談を受けているのよ…拓郎の事でね…」 「ええっ?! お、俺の事で? 待ってくれよ、どうして舞が… ええ…?別に喧嘩もしていないし、仲も悪くないのに… 舞は何を相談してきたんだよ」 「驚かないで聞いてくれるかしら? でも言わないほうがいいのかな」 「だ、大丈夫、大丈夫だから話してくれよ。驚かないからさ…」 「実はね、舞はある事で凄く悩んでいるみたいなの…」 「悩む? あいつが、悩む…事? 何だろ見当もつかない…」 「拓郎…貴方、舞にお尻を使わせて欲しいって迫っているんですって? くすっ」 「…なっ?! …ちょ、ちょっと待ってくれ… 違う、違うんだ!」 「あら? 弁解するつもりなの。そんなに慌てたら明らかにそうでしたと言わないばかりでしょ」 「…あ、あいつぅ…そんな事まで綾子に相談していたのかよ…」 「あのね、舞は真剣に悩んでいるのよ。分かるでしょ? あの子の性格を」 そうなの。拓ちゃんが突然「お尻に入れさせて」なんて言った時はさすがに神経を疑ってしまいました。でも、拓ちゃんのお願いだったら… 迷った私は綾子に相談してみました。すると、お尻を使用する事も可能である事を綾子から教えてもらって私は驚くばかりです。 でも、その相談がまさか拓ちゃんと綾子を密接な関係に歩ませるとは想像もしていませんでした。 四 「拓郎、そんなにやってみたいの?」 「ち、違うんだよ、…ただそんな話を聞いた事があって…」 「…じゃ、私でやってみる?」 「はぁ? …バ、バカ…バカなことを言うなよ。お前は嫁入り前なんだぞ、冗談でもそんな事を言うんじゃないよ…」 「…そうよ。だから、自由がなくなる前に一度…一度だけ火遊びをしてみたいの…」 冷静な綾子に、拓ちゃんの心拍数が異常に上がるのがわかりました。 ──都内にある公園 二人の会話がそんな事になっているなんて思いもしない私は、食事会を終えた帰り道の途中にある公園で寄り道をしていました。照明が光々と灯された公園でダンサー達が練習をしている姿を見るのが私は好きでよく立ち寄っているのです。 暫く、躍動あるダンサー達に見入っていると、一人の男性が近くの洗い場で汗を流しているのに気付き、私は思わず声を掛けてしまいました。 「あ、あの… ……えっと…」 私の声に気付いた男性は一瞬私を見たのですが、また顔を洗い出しました。声を掛けた男性は毎回ここで見掛けるダンサーです。年齢は三十を過ぎているみたいですが凄く表現豊かなパフォーマンスに何度も感動させられていたのでつい私は声を掛けてしまったのです。 「あの… いつも、見ていて… す、凄いなって思って… あの、貴方の表現力に、凄く励まされて… 幸せ、そう幸せを感じて…」 「… …幸せ?」 私の言葉に顔を洗う男性が手を止めて、私に聞きなおしました。 「そ、そうです。凄く貴方の踊りに幸せを感じて…」 「……ふぅ… まったく素人はこれだからイヤなんだよ…」 「えっ? ………」 明らかに不満顔の男性に私は戸惑いました。 私は触れてはいけないものに触れてしまったようなそんな気分に陥り、一瞬恐怖を感じてしまったのです。 五 「勝手に幸せを造られたら困るんだよ!」 男性は濡れたタオルを力の限り絞りだし、怒りのやり場に困ったように一点を見ています。 私は恐く、そして悲しくて言葉が出せませんでした。 「……… あ、……… ……あの…… …………」 「済まない……」 下を向いて戸惑う私に男性は、そう言い残して去っていきました。 ただ、虚しさだけが私の身体を束縛して身動きすら出来なくなってしまった私はどうしていいのかわからなくなっていると、同じダンサーの女性が優しく声を掛けてくれました。 「御免ね、気にしないで。あいつ他の皆にもあんな態度をとって困るのよね…」 「……いいえ…… 私が悪いんです…… 私が…」 「まあ… お互い悪く思わないで。 仕方ないのよ、あいつ… 去年さ、奥さを亡くしてからイライラして。 私なんか毎日叱られっぱなしなんだからさ。でも… 本当はあいつ良い奴だから。 だから気にしないでまた来てよ、ねっ」 強い衝撃が私の頭を砕きました。 奥様を亡くされていたなんて… 本当に情けない私です… 人の気持ちも知らないで、勝手に人を判断してしまった自分の器が小さいことに情けなくて… 「毎日練習しているから見にきてよ、絶対!」 声を掛けてくれた女性のその言葉がせめてもの救いです。 帰り道、私はどうやって帰ったのか覚えていない程落ち込んでいました。こんなに落ち込んでいる時は拓ちゃんに話を聞いてもらうと少しは楽になるのですが、アパートの部屋は真っ暗でした。 「拓…… 早く帰ってきて…… ぐすっ……」 真っ暗な部屋の中、私は枕を抱えて涙を流しながら拓ちゃんの帰りを待ち続けました。 ──その頃、拓ちゃんは… ホテルの一室、拓ちゃんはソファーに腰掛け頭を抱えて悩んでいます。と、その時、綾子がお風呂から上がってきたようです。髪を後で括り、身体にはバスタオルだけ巻き付けている綾子に、拓ちゃんは驚きを隠せない事でしょう。けど、綾子の前で拓ちゃんは舞の存在を気に掛けているようです。 「綾子………」 「しぃ…… 拓郎、それ以上は何も言わない、考えない… 今は、私だけを見て… 拓郎、私の全てを……」 唇に人差し指を立てる綾子は拓ちゃんの悩みを掻き消すようにバスタオルを取外して神秘的な裸体を晒して見せました。 六 私の身体とは比べ物にならない、綺麗で抜群な綾子のプロポーションに圧倒される拓ちゃんは、裸で抱きついてくる綾子の身体に手を回してしまいます。ベッドの上で重なる二人の唇、そして身体… 次第に拓ちゃんは、綾子を受け入れていきます。 燃えるように抱き合う二人、そして二人は一つに繋がっていきます。まるで恋人のように抱き合い、愛人のように絡み合う拓ちゃんと綾子。 やがて、大人の声を発した綾子は拓ちゃんの抱擁に痙攣を繰り返すのでした。 「拓郎、凄く素敵だったわ…」 「…綾子も、綺麗だったよ」 「くすっ… 素敵な褒め言葉有難う。 …ねえ拓郎、また元気にさせてあげてもいいかしら? ほら、後でって約束してたから…」 「あぁ… べ、別に構わないけど…」 綾子は、今しがた射精して縮んでいる拓ちゃんのあそこに掌を納めると舌先で優しく、そして丁寧に口付けを交わしていきます。美貌の綾子が舌を出して元気にさせるその姿に拓ちゃんは感じずにはいられないでしょう。 大きくなると今度はそれを口に含む綾子は、扱くように口を上下させていきます。小さな唇で皮膚を擦る綾子のその光景に、拓ちゃんが興奮しないはずがありません。直ぐに元気を取り戻したようです。 元の大きさに復活させると綾子はベッドの上で四つん這いになり、頭を枕に伏せてお尻を高く突き出し、侵入口を開いて見せます。 「拓郎…… お腹は空っぽにしておいたから… いつでもいいわよ…」 「あ、あぁ… でも本当にいいのかい?」 「えぇ… 優しく… ゆっくりお願い…」 指で何度もマッサージを繰り返し解された綾子のアナルに拓ちゃんは近付き大きくなった自分の先端を小さな蕾に挿入しようとしています。 「……んっ……… …ぁぁ……… ん…んんっ…… ……ぁぁ……」 綾子の吐息が一室に漏れています。 「はぁ…… はぁ…… ぁぁ…… た、拓郎…… 拓郎… ぅぅ…」 「綾子…… もう少し…… もう少しで入るよ……」 「ぅぅぅ…… ………… ぁぁぁ……」 悩ましい綾子の声に拓ちゃんも反応しているみたい… 第一章七へ |