ラヴあま官能SS『お昼時、旦那とネコちゃん』
咲夜ルナ作
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ぬくぬく。日差しが、暖かくて。
ベランダのガラス戸を開け放って、床に寝転んで、漫画を三冊くらい横に積んで、ごろごろ。
飽きたら、目の前の庭にやってきた、いつもの迷いネコちゃんとのんびり遊んで。
「ねえ、どっか行こうよ、どこか。さ、折角の、連休なんだし……」
「じゃあ庭の手入れでもしておいてよ」
「それは昨日終わったから、今日はもう、いいの」
「だったら猫缶持ってきて、開けて?」
「……そうじゃなくて、外、行こうよ」
部屋の中でテレビを見ていた旦那様が、痺れを切らしたのか、私の背後にやってくる。
大きな手が、私の肩の位置からネコちゃんに向かってにょきっと伸びる。
私たち夫婦にはすっかり慣れてしまっているから、ネコちゃんは両足で立ち上がり、旦那の指先の匂いをくんくんかいだ。
「またポップコーン食べてたでしょ」
ネコちゃんが小さな舌で、旦那の指先を舐めている。私がちらっと一瞥すると、屈んでいた彼は、いいだろ、別に、と、唇を尖らせて見せた。
寝転んだ旦那が、私の背中を後ろから抱きしめてくる。
「変なことはやめてよ~? ご近所さん、見てるかも知れないじゃない」
ネコちゃんの頭をなでくり。ネコちゃんが、目を細めて気持ちよさそうに、その場に丸くなる。
綺麗な身体の毛並を撫でていると、旦那の手が私の腰まで下りてくる。
「じゃあ、どっか、外出、しよ?」
「メンドクサイ。折角この子も遊びに来てくれてるのに」
「じゃあ、変なことしちゃう」
「あっ、こら」
タンクトップの裾から、大きな手が胸に向かって伸びてくる。
逆の手は、私のお尻を揉んでいて、まったくこのバカ旦那は、私の言ってることを聞いていなかったみたい。
「近所の人にバレるでしょ~、そんなことしたら」
「ばれないようにするから、安心してて」
「何が安心よ、何が」
「あんまりうるさくると、ネコちゃん、逃げちゃうよ?」
イジワルに笑いながら、器用にブラジャーのホックを外された。胸の頂をつんつん刺激しながら、逆の手はお尻の方から伸びてきて、パンティの上から私の秘部を弄ってくる。そのうちに、その脇から中に侵入してきて、
「こぉ、らっ! んっ、」
「なんだ、よかった、ちゃんと濡れてるよ?」
ちゅくちゅくとわざと音を立てられて、かき回される。その間胸の方も、一番よく知ったように刺激されて、思わず声が漏れそうになる。
ついには二本入れられて、ぬちょ……と入り口を広げられる。
首筋を、少し強く唇で吸われる。
「んんっ……」
「声出すと、ご近所さんにバレちゃうよ?」
折角、バレないようにやってるんだし。
広げられた入り口に、三本目の太くて長い指が深く入り込んでくる。
同時に、胸を揉みしだいていた手が引っ込んで、かちかちと金属のぶつかり合う音が響き渡る。
しゅるり、と布と皮とがこすれる音が聞こえてきた。……って、
「こらっ、ワイチンになるって、猥褻物陳列罪!」
「外から見えないようにするから、安心して」
「こぉらっ……んっ、」
うとうとしていたネコちゃんが、私達の方を、うるさい、と言わんばかりにちらっと一瞥してきた。
……逃げられちゃう。
私は唇を噛み、お尻に彼のモノを擦り付けられても声を出さないように、息を飲む。
私の秘部で蠢く旦那の指先が、大きくいきり立ったそれを私の秘部へと器用に誘導して、
「――っ、」
一気に、ずんっ、と、押し込んでくる。
私の中を押しのけて、奥の奥まで到達した感じが、よくわかる。
ぴったりと密着してきた旦那が、ふぅ、と息を吐く。
「……暖かい。ぬるぬるしてて、気持ちいい」
「ばっ、かぁ……」
お腹の所から、甘い痺れが駆け上ってきて、ジンジンする。
旦那は、私をぎゅっと抱きしめたまま、全く、動こうとしなかった。
それどころか、
「どこにも出かけないなら、昼寝するからさ……」
えっ?
「ちょっと、なら、ベッドで一人で寝なさいよ」
「僕だって、いい天気を、堪能したいの」
言って本当に、こくり、こくりとまどろみ始めてしまう。
ネコちゃんもすっかり、目を瞑って夢の中。
私だけ、うつつの側に、に取り残されて。
「……もうっ」
旦那の束縛を避けようとしても、びくりともしない。なのに、身体の奥底からムズムズするのが止まらなくて、思わずお腹の辺りに手を添えた。
暖かい。
時折私の中で、旦那自身が脈打ってるのがわかる。……心を落ち着けて感じてみると、ちょっと、変な感じ。
寝息に耳を澄ませていると、ちよちよと、鳥達の鳴声が聞こえてきた。
「ばか……」
色々どうでもよくなってしまって、仕方なく、私も目を閉じる。
私も二人と同じまどろみの側に誘われたのは、もう間もなくのことだった。
完
女の子のための官能小説。甘い妄想えっち。
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女の子のための官能小説~ひめ魅、ゴコロ。
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