官能小説『スレッガー・ロウ中尉の平凡な?!一日』


くらま 作





第1話


 俺はホワイトベースのラウンジでポーカーに興じていた。2枚捨てて、2枚取る。ワンペアか。負けたな。
 俺の名前は、スレッガー・ロウ。連邦軍の中尉だ。このホワイトベースにコアブースーターと一緒に補充要員として配属されてきた。
「中尉は、なんでこんな艦に?」
 ポーカーの相手が俺に尋ねた。カイ・シデン。ガンキャノンのパイロットだ。垂れ目で、小悪党で、臆病者。だが、俺はこの男を信用していた。神懸り的な冴えを見せる天才肌のパイロットよりも、現実主義者のカイの方が安心してケツを任せられる。
「女癖の悪さと、素行の悪さだよ」
「納得^^」
 うるさいよ。
「そういうお前は?」
「巻き込まれたんすよ。サイド7で。作業機械のライセンスを持っていたのが運のツキでしたね」
「下りるチャンスなんて、いくらでもあったろうが…」
「まあ、ね」
 カイは複雑な笑いを見せた。俺もあえて追及しない。俺たちはカードを開いた。カイの勝ちだ。どうも今日は調子が悪いな。
「やべっ。学級委員だ…」
 カイの顔色が変わった。慌ててコインをかき集め、逃げる準備を始めた。じたばたするない。みっともないぞ。
「中尉。それに、カイ君も。ラウンジでのポーカーは遠慮していただかないと…」
 俺の横に女性士官が立った。両手を腰に当て、カワイイ丸顔には精一杯の怒りの表情を浮かべていた。ミライ・ヤシマ。この艦の操舵主であり、優秀な副官である。実質的な最上級者だ。
「さ、さいならぁ…」
 カイがトンズラした。慌てているためだろう、自分の取り分を30クレジットほど少なく持っていった。
「ポーカーぐらい、大目に見てくれないか?」
 俺はあえて副長を逆撫でした。
「え、ナンバーワン」
 ナンバーワン。艦艇の副長の伝統的な呼称。ミライはこの呼び方をひどく嫌がる。 「その呼称はやめてください!」
「副長って呼ぶよりも、こっちのほうがしっくりくるんだが」
「困ります!」
 俺はニヤリと微笑むと、カードとコインを片付け始めた。カイが置いていった分は、黙ってもらっておく。ミライは俺の正面に座った。
「私室でのポーカーに関しては、関知するつもりはありません」
「だったら、ラウンジでも大目に見てくれよ」
 俺は奥の手を使った。
「こっちは命張ってるんだぜ」
「規則ですから」
 ミライも負けてはいない。
「Bシフト中にラウンジで賭けポーカー。艦長に報告しないと」
「好きにすればいいさ」
 ブライト艦長は戦力が減るのを嫌がるからな。小言で終わりさ。ちなみに、俺もカイもBシフトで待機中。もう少しで哨戒飛行に出なくちゃならない。
「困るんです」
 ミライは困り果てていた。
「他のものの見本となるべき、中尉がそれでは…」
「オレは指揮官じゃねぇよ」
 膨れるミライを無視し、カードを配り始めた。
「なんのつもりです?」
「ナンバーワン。俺と勝負だ」
「勝負?」
「そう。ナンバーワンが勝ったら、ラウンジでのポーカーは、できるだけ…しない」 「あたしが負けたら?」
「俺と一杯付き合ってくれよ。もちろん、シフト明けにさ」
「できるだけ…ではなく、しないと言って欲しい所ですけど…」



第2話


「出来ないことは言わない主義でね」
 ミライはしぶしぶ同意したらしい。
「チェンジは何回まで?」
「2回だ」
 俺はカードを開いた。ミライもカードとにらめっこしている。
 俺は思い切って三枚捨てた。狙うはフルハウス! お、2ペアになった。ミライの顔色を伺う。えーい、もう一回!
「勝負」
「えいっ!」
 俺の勝ちだった。
「負けてしまいました…」
 ミライはしょげていた。
「俺と飲むのが、そんなにイヤかい?」
「そういうワケでは…」
「それにしちゃ、しょげてるじゃないか…」
「負けてしまったことに、少し…」
この子、勝ち負けにこだわるタイプだったのか…。
「ま、シフト明けに」
「はい」
 俺はハンガーに向かった。カイの野郎、来てるだろうな…。

 シフトが明けた。俺は軽くシャワーを浴び、ノーマルスーツから制服に着替えてラウンジに向かった。ラウンジにはミライが待っていた。コーヒーを飲みながらペーパーバックを読んでいる。
「待たせて悪かったな」
「退屈はしませんでしたから」
 ミライが本をしまった。俺はグラスとボトルをミライに見せた。
「じゃ、付き合ってもらおうかな」
「氷とマドラーがいりますね」

 酔いが進むにつれ、ミライの口調がグチっぽくなってきた。俺は彼女の話を聞きながら水割りを作り、ミライに渡した。ミライのペースが速くなってきた。
 酔い潰すのが目的ではないので、ミライに気づかれないように濃度を少しずつ薄くしていく。しばらく飲んだら、ボトルが空になった。そろそろお開きだな。
「今日は楽しかったぜ」
「私も。また、付き合って下さいね」
「アイサー」
 ふらつくミライの身体を支え、彼女の自室の前に到着した。ミライがロックを開けた。俺たちはミライの部屋に入った。
 俺はミライを抱き寄せた。ミライの耳が真っ赤になっている。
「ミライ」
「はい?」
 上目遣いのミライの顎に手をかけた。そのまま、唇を重ねていく。最初は目をまん丸に見開いていたが、そのうちに閉じられた。しばらく唇を味わい、舌を入れた。ミライの口の中を探索していると、オズオズと舌を絡めてきた。俺はそれを絡めとり、深く味わう。
「はぁー」
 ミライの色っぽいため息。俺はたまらず勃起したペニスを押し付けた。
「あ…」
 ミライの顔に羞恥の色が浮かぶ。俺は再びキスをした。今度は背中からオシリにかけて撫で回す。
ミライも俺の背中を撫で回している。お互いに撫で回しながら、制服を脱がせていく。個人的にはストリップの方が好きなんだが、こういうのもアリかな。

 キスをしながら、ベッドに倒れこむ。俺は軽く身体を起こし、目の前に広がる絶景を楽しんだ。
 カワイイ女性士官(ウェーブ)の制服がはだけ、押し上げられたブラの下から乳房が覗いている。
スラックスはフトモモで止まり、その下のパンティーもずり下がり、辛うじて性器を隠す役目しかしていない。ある意味、全裸より扇情的だ。
 ミライに自らの姿を自覚させたい衝動に駆られたが、この流れを断ち切るのは得策ではないと判断した。ムードを壊さないようにミライの制服を剥いていく。
下着姿になったミライの上に重なる。俺のスラックスはさっきミライに脱がされた。キス。軽く唇を味わった後、舌を入れた。ミライの腕が俺の首筋に絡む。
「はぁ…」
 悩ましいため息。ミライの全身から芳香が立ち上る。俺は乳房を揉みしだいた。
「あ、あ、あ…」
 ミライが鳴く。もっと鳴かせたくて、俺は乳房に唇を寄せた。しばらく乳房を味わい、乳首に唇を寄せた。小さな乳首は精一杯大きくなり、俺の唇を待っていた。



第3話


「あん」
 好ましい反応。俺は乳首を味わい、弄り、舐めた。反対側の手で乳房を揉みしだく。しばらく乳首を唇と舌先で味わった俺は、ミライに重なった。キス。舌を入れながら片手を下に伸ばす。パンティーの上から割れ目をなぞる。クロッチ部分が濡れていた。指先を曲げ、割れ目に軽く押し込んだ。そのまま、布越しに刺激する。
「ダメですってぇ…」
 拒絶の言葉。身体は拒絶していない。俺は布越しに刺激を続けた。
「中尉ぃー」
「名前で呼んでくれよ」
「す、スレッガー…」
「なんだい、ミライ?」
 ミライはモジモジしていた。俺の手は休まない。
「お願い。直接…触って下さい…」
「アイサー」
 パンティーの中に手を入れた。割れ目の外側を触り、反応を確かめる。

あまり経験はないみたいだな。ソフトタッチを心がけないと。指を軽く曲げ、割れ目の中へ。第一関節ぐらいまで入れた状態で、軽くこする。
「あん」
 苦痛ではないようだ。少しだけタッチを強くし、潤いを掬い取った。指先をクリトリスに当て、小刻みに振動させる。
「あ、あ、あ…」
 ミライの声が途切れ途切れになってきた。しばらく割れ目とクリトリスを刺激していると、ミライの腰が上下に動き始めた。俺はパンティーに手をかけた。ずり下ろす。ミライは軽く腰を上げ、脱がすのに協力してくれた。どさくさにまぎれ、俺もボクサーパンツを脱ぎ捨てた。再び抱き合い、キス。片手はミライの割れ目を愛撫する。
 ミライは俺の身体にしがみついてきた。指先だけでは絶頂に達しないか…。しばらく指先で快感を与え、ミライの腕を優しく外した。頬に軽くキスし、股間に一気に移動した。しばらく目で楽しんだ後、下から舐め上げた。
「きゃん…」
 吃驚しただけらしい。舌先を割れ目に差し込み、内部で蠢かせる。内部を味わった後、クリトリスに舌を当てる。
「あん、だめ…」
 嬉しそうだ。俺は指も使って本格的な愛撫を開始した。ミライの身体が跳ねる。ふふっ。もう少しかな?
「あ、あ、あ、あ…」
 舌先でクリトリスを舐め、指先で膣内を刺激する。指のペースを一気に上げた。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
 ミライの身体がピーンと仰け反った。絶頂に達したらしい。ミライは俺の身体を跳ね除け、身体を丸めてしまった。
 優しく頭を撫でていると、ミライが戻ってきた。俺を見つめ、恥ずかしそうな微笑を浮かべた。
「いぢわる…」
「俺はフェミニストだよ」
 頬にキス。ミライが俺の首筋に手を回してきた。キス。舌が入ってくる。俺はミライの舌を絡めとり、味わった。
「はぁー」
 俺はミライの腰を抱き寄せた。ペニスの先で割れ目を軽く愛撫し、インサート。
ペニス全体が柔肉に包まれた。
 ゆっくりと奥までペニスを押し込む。ミライと抱き合い、キスをした。
「動くぜ」
「はい」
 少しずつ腰を動かした。ミライは完全に受け入れOKのようだ。腰のペースを少しずつ上げていく。ヤバいなぁ。久しぶりだから、あんまり持ちそうにないぞ。
「あ、あ、あ…」
 ミライの身体が仰け反った。小さな波が来ているらしい。俺のペニスをぎゅーって締め付ける。俺は必死で暴発をこらえた。
「スレッガー」
「ん?」
「なんでもない」
「そうか」
 俺はそろそろ限界だった。腰のペースを一気に上げる。
「あ、だめぇ…」
 ミライは貪欲に快感を貪っていた。そんな顔して喘がれたら、たまらない。
「出すぞ」
「来て…」
 俺は全速で腰を打ちつけた。
「ううっ」
 射精。ありったけの精液をミライの膣内に注ぎ込む。俺の全身から力が抜けた。
どさっとミライの上に倒れこむ。
「はぁー。はぁー。はぁー」
 部屋の中には2人の荒い息だけが響いていた。ミライの手が俺の背中をやさしく這い回る。俺はミライに挿入したまま、軽く頭を撫でていた。
 どれぐらいの時間が経ったのだろう。硬度を失った俺のペニスが、ミライの中から押し出された。
 俺はミライの脇に寝転がり、天井を眺めた。そんな俺の胸に、ミライが顔を寄せてきた。俺は軽く
ミライを抱き、幸せな時間を噛み締めた。
















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