第1話


「今日は年金が振り込まれる日だからな」
「そうなんですか」
「知っとるくせに 悪い女だな」

私はソイミハナ

高齢者の多く住むこの公団マンションの
清掃員として働きはじめ2年が経とうとしていた

今までも清掃の仕事をしていたが
こんなに長く同じところで働くのははじめてだ
続いてる理由はお金だ 給料がいいわけではない
時給800円 近所のスーパーのレジより安い
ただ臨時収入が給料以上に手に入るのだ

昼間から何もすることがなく退屈な老人たちは
何かと言いがかりをつけに私のところにやってくる
それがそもそものきっかけだった

「うちの前だけ掃除しとらんじゃろ
ゴミが落ちてたぞ」
「そんなわけないじゃないですか
キレイにしましたよ」
「じゃあ 何だ これは」
「それは・・・」

コンドームの使い終わったモノだ

「ハハハッ まだ現役なんじゃ すごいだろ」
「やめてくださいよ」
「捨てといてくれ」
「まずゴミ袋に入れてください」
「あっ 手がすべった」

廊下にニオイが立ち込める

「もう・・・」

仕方なくごみバサミで拾いモップで拭いた

「ハハハッ」

老人の意地の悪い笑い声に私はうんざりした

「307号室のことなんですが・・・」

私は管理人のフジモトに相談することにした
ここの管理人になって20年以上の古株だ

「あぁモウリさんかい」
「ちょっと困ってしまって・・・」
「奥さんが亡くなってからはいろいろとな
近所の人ともしょっちゅうトラブってて」
「そうなんですか じゃあ・・・」
「まぁ出て行けとは言えないし」
「どうしてですか」
「聞いたら身寄りがないんだ 子供たちとも
連絡が取れないらしい」
「はぁ・・・」
「本人に聞いたわけじゃない
604号室のミズモトさんに聞いたんだ」
「仲いいんですか」
「いやっ 最近はそうでもない
なんだか色恋沙汰で揉めたらしい」
「色恋沙汰ですか」
「いくつになっても男なんて同じだからな」
「相手はわかってるんですか」
「あぁ 102号室のコニシさんだ」
「あれっ 102号室だと旦那さんもまだ
いらっしゃいますよね」
「そうなんだ ただコニシのばあさんも好きモノで
昔からいろんな住人とな」
「お元気なんですね」
「少しでも若い方がいいのは男も女も同じだから
モウリさんは不利だわなぁ」

ちなみにモウリさんは72才
ミズモトさんは65才 コニシさんは67才
管理人のフジモトさんは58才 私も50代だ

「まぁテキトウに受け流してくれ」
「多少はいいんですが・・・」
「イザとなったら警察を呼んでくれてもいいが
かわいそうな気もするしな」
「う~ん」

モウリさんだけじゃない
もうひとり困った人がいる ササキさんだ

ここに来たばかりの時に
勝手がわからず住人専用の畑に入ってしまい
育てているものを台無しにしたのだ
まだ芽が出てるかどうかというところだったので
全く気が付かなかった

「何をしてくれたんじゃ!!!」

背後から大声で怒鳴られ驚いた

「えっ」
「わしの唯一の楽しみを奪いおって」
「この間謝ったじゃないですか」
「そんなことで済まされると思うな」
「じゃあ どうすれば・・・」
「来い!!!」

言われるままについていった

「オフロの掃除をしろ」
「今はまだ無理ですよ 仕事中なんで」
「じゃ 終わってから来い わかったな」

断りたかったが罪意識もあって
しばらく言うとおりにすることにした
ただ要求もエスカレートしてくる

ちょうど暑くなってきた頃に
とんでもないことを言い出した

「体を拭いてくれ」

ササキさんはパンツ1枚になり
部屋の真ん中に座り込んだ

「早くしろ」
「それは出来ないです」
「なんだと!!」

限度を越えていると思った
さすがにここまでする理由はない
これ以上文句を言うなら
会社に相談しようと思っていたのだ

「帰りますね」
「待て!!」
「なんですか 会社に言います
こんなことまでさせるなんて異常ですよ
私はあなたの奴隷じゃないんですから」

そして玄関を出ようとした時に
いつもと違う口調で声をかけてきたのだ

「待ってくれ」
「なんですか」
「いやっ わしが悪かった」

「元々は私が悪かったんですから・・・」
「だから・・・」

怖い人が急に弱々しい表情になって
まるでお年寄りをいじめてるような気分になった

「今のことは誰にも言いませんから
もう終わりにしましょう」
「・・・」
「じゃ 帰りますね」

「待ってくれ お金を払うから」

その言葉に私は立ち止まった
そして黙って相手の言うことを聞くことにした

「そうだな 体を拭いてくれたら
5000円払う」

予想よりも多かった
ただすぐにやりますと言ってしまったら
相手が調子に乗るだけだ

「そういうのはちょっと・・・
会社にバレたり 他の住人さんが知ったら・・・」
「わしが言うわけないじゃろ」
「でも・・・」
「わかった 外で会った時は
今まで通りにすればいいんだろ」
「う~ん」
「今日だけでいい だからお願いだ
うちの奴が死んでから寂しいんじゃ」
「体拭くだけですよ」
「あぁ」

私は30分くらいかけて体を拭いた
帰られると困るからかパンツの中までは
要求されなかった

こんな楽な仕事って・・・

「今日だけって言ったがまた頼んでもいいかな」
「そうですねぇ これくらいなら」
「本当か」

むしろ毎日頼んでもらいたい気分だ


「なぁ 今日は1万払うから胸でしてくれ」
「そういうのはなしって言ったでしょ」

胸やワレメを見せたり触らせたりはしたが
フェラや本番はNGにしていた
一番高いプレイは手コキだ
触るのも本当はイヤだったが1万と言われ
ついOKしてしまったのだ

「じゃ 舐めるだけならいいか」
「それは・・・でも絶対入れないでくださいよ」
「あぁ わかっとる でも外がいいな
8階の踊り場とか」
「子供が来ることありますし」
「学校行っとるだろ」
「もっと小さな子供ですよ」
「いいじゃないか そんなのは 何もわからんさ」

モウリさんは野外プレイが好きだ
私も今まであまりしてこなかったこともあって
かなり興奮していた

ササキさんは年金生活ってこともあるが
それ以降週1回ペース モウリさんは不定期で
ずっと続いているが私は物足りなくなっていた

”もっと稼ぎたい”

こんな年になってから体で稼ぐなんて
無理だと思っていた
それに体型にも気を使ってなかったので
かなり太っている
唯一昔から大きい胸だけが武器なのだ
ただ老人たちの性生活は予想を超えていた


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