官能小説『掘割の畔に棲む女』

知佳 作





 

第29話 ~千秋さんVS蘭子さん~

 息子が母を犯す。 今の大塚家なら何となく理解できそうという千里さんに対し隆宏さんを諦めきれない千秋さんは大激怒。 そんな不潔なことが実際に起こってたまるもんですかと隆宏さんや蘭子さんに向かってではなく千里さんに向かって息巻きました。

 叶わない夢と知りながら千秋さんは何時か隆宏さんと結ばれたいと思うようになっていったんです。 結ばれないまでも日陰の女として一生を通じて抱かれ続けたいとまで思うようになっていったんです。

 大塚家当主の直茂さんと道ならぬ恋に堕ちた篤子さん、何故に直茂さんが篤子さんに熱を上げたかというと、それは彼女の乳房やデルタ地帯が彼好みにぷっくらしてたからでした。 彼は搗きたてのお餅的な女性の生殖器に処女性を見出し興奮を覚えるらしいんです。 何処かの誰かに使われてしまったなどと聞くと余計に燃えてしまう性格なんです。

 その点父子であっても息子の隆宏さんはひたすら美形に弱いようなんです。 千秋さんは若いから納得できますが蘭子さんの場合はどうかと言うと直茂さんに言わせると結婚した当初から床の間に十二単を着せ飾っておくようなそんな雰囲気の母性を擽る女陰だったそうなんです。

 篤子さんのような誰にでも靡く破廉恥極まりない女と全く別かと問われたら、実はそうでもないようなんです。 きれいなだけにひっきりなしに申し込みがあり婚前に既に両手の指では到底足りないほどこなしておられたそうなんですが、蘭子さんの場合自分から外部にひけらかすなどということをしなかったから周囲の誰も彼女が男好きなどということを良く知らないままに結婚に漕ぎ着けられたそうなんです。

 結婚されて以降派手に遊ばれてはいないけどそれなりに婚外恋愛でのお付き合いはこなされていたようなんですが、なにせ独身時代に比べ本数が足りません。 なのでどちらかと言えば奥手のご主人に向かっては良い顔をされなかったようなんです。 篤子さんが手もなく堕とされた直茂さんの逸物を前にしても彼女のように反り返りを真上から覆いかぶさるようにして咥えて扱き上げるなどということは嫁いで一度もこなされなかったようなんです。

 その情熱を蘭子さんは残らず息子さんの隆宏さんに注ぎました。 月日が経ちご主人の直茂さんが客間で嫁の篤子さん相手に絡み合ってる声を聴き若かりし頃、或いは場の雰囲気にのまれヒトトキを過ごした。 その情景を思い起こし何故か無性に男根なしではおれないような気持になって蔵に逃げ込み息子さんの隆宏さんと間違いをやらかしてしまわれ忘れかけてた情念に再び火がともってしまわれたようなんです。

 息子さんの隆宏さんが何故元女囚の千秋さんに入れ込んだかというと、とりもなおさずそれは母の蘭子さんが幼子が見たからと言って分かりはすまいと我が子を傍に置きつつ快楽の赴くままに男女が入り乱れ躰を重ねられあられもない声を張り上げておられた。 幼い記憶の中とはいえ彼の脳裏に美しい母がやらかしたそれらのことが焼き付いて離れなかったんでしょう。 母と同じかそれ以上に美しい千秋さんを見た時彼の深層心理の中にあった女の醜態が思い起こされ理想的な性行為であるとの認識が生まれたんだと思われます。

 一度関係を持ってしまえばそこから先、そこは常に身近にいる相手ですのでズルズルと関係は続きます。 ご主人と篤子さんに夢中になって絡み合ってくれてる間は蘭子さんや隆宏さんに目が行き届きません。 それを良いことに母子は頻繁にドライブに出かけるようになり、千秋さんと関係を持った、あのような山間部の脇道に分け入り隆宏さんは母に向かって躰を開いてくれるようお願いを幾度も幾度も繰り返しました。

 老いて女であることを忘れていたはずなのに蘭子さん、隆宏さんが母のため特に用意し服用してきたED効果をごく自然のモノと勘違いし溺れていったんです。 車から逃げ伸びわざと木立の中に追い込まれ半裸状態で立ち木につかまり背後から、或いは興奮冷めやらぬままラブホに連れ込まれ幾度となく濁流を中に注ぎこまれました。

 自信をもって番数をこなしてきた隆宏さんは何時しか母の蘭子さん、恋人の千秋さんに向かって自由自在に反り返らせることも濁流をしぶかせることも出来るようになっていったんです。

 男は自身が漲ると相手に対する注意を怠りがちになります。 相手のことを慮って結合に至る時は場所選びをしていましたが、例えば母の蘭子さんなどこの頃では早々待ってはくれないようになりました。 薄々千秋さんの存在に気づき始めていましたから自分こそ残らず心を奪ってくれたオトコのエキスを頂かんものと場所がらもわきまえず誘います。

 ある日など山奥の農場の千里さんの元にふたり分の食材と農業用資材を届ける為に車を走らせようとしたらちゃっかり蘭子さんも乗ってきてしまわれたんです。 小屋に到着し千秋さんを見るなり蘭子さん、狂ったように息子の隆宏さんの男根を求めてこられたんです。

 (あっ まずい!) 千里さんはとっさに千秋さんを誘い小屋から遠く離れた開拓中の場所に引っ張っていきましたが、なんとその留守に本来ならこう言った時千秋さんと躰を重ねるその床を母の蘭子さんと躰を重ねる為使ってしまわれたんです。

 作業を終え帰ってきた千秋さんは真っ先に小屋の中の異変に気付きました。 きれいだけあって家事もそつなくこなす蘭子さん、情事の後の片付けもそれは見事なものでした。 しかし室内にこもった淫臭だけは消せなかったようで五感の鋭い千秋さんがそれを嗅ぎ分け怒りまくったんです。

 こうなると流石に罪を犯し長期に渡って牢に入っていた元女囚です。 山から出て蘭子さんを呼び出し予め連れて来ていた脂ぎった漢を与えたんです。 かつて幾多の男を受け入れて来たであろう牝にとって漢の持ち物は彼女を納得させるに十分でした。 四六時中中を引っ掻き回してくれるとあらば何も息子さんでなくともコトは足りるからです。 足腰立たなくなるまで犯させ 「このことがご主人に知られたくなくば」 これ以降こう言った漢らを世話するから隆宏さんには手を出すなと脅し上げたんです。

 無類の男好きだった蘭子さん、住む家や財産を失いたくないものですから一応この条件を呑んでくれたように思えました。 ところが蘭子さんがあまりにも美し過ぎて漢らの間で占有権争いが勃発したんです。 一番力に勝っていた漢が占有権を得ると状況は一変しました。 蘭子さん、常識外の奪われ方が好みだったようなんです。

 近親相姦は避けるべく近交弱勢 (遺伝子が近いもの同士が交配すると様々な能力が低下する)、これほどタブー視され常識外という言葉が似あう結合はありません。 がしかし近くに存在するゆえに常に相手の性器が目に触れ発情・興奮と言った状態が手に取るようにわかり行為に結び付けるための距離感がないところが利点であるがゆえに多い。  山小屋で千秋さんが隆宏さんに抱かれているところに乗り込んできて邪魔をし始めたんです。 千秋さんが夢中になって隆宏さんにしがみついている隙に蘭子さんは使い込まれた下腹部を能宏さんに魅せ付け 「犯されてしまった」 と泣いて魅せたんです。

 これに憤った隆宏さんは千秋さんの中から引き抜き母の蘭子さんの中に埋め込んでしまいました。 呆然自失の千秋さんをしり目に隆宏さん、母の蘭子さんの中に情熱を込め注いでしまったんです。

 千里さんの元に泣きながら駆け付け 「何とかして」 と懇願する千秋さんに 「元々彼ってああだったのよ。 祖先なんか顧みようとしない駄々っ子」 一笑に付してしまいました。

 「ご先祖様が営々築いて来られた土地を一文の価値もないと」 そんな男を信じるなんてあなたらしくないと諭されたんです。 大自然を信じてここで生き抜きましょうと千秋さんの引き留めを言葉にしたんです。 彼女ほどの器量よしなら言い寄る男は履いて捨てるほどいるからです。

 大塚家の崩壊は意外に早く訪れました。 木っ端役人が農協に圧力をかけ借金のカタに資産差し押さえが行われたんです。 目先が効く篤子さんは直茂さんを騙し預貯金の全てを持ち出しトンズラしてましたし、直茂さんもそんな篤子さんを追ってこの地を離れていました。

 蘭子さんはなんと、あの漢の妾として離れに匿ってもらえることになったんです。 隆宏さんだけが木っ端役人の下っ端に追い回された挙句この地から姿を消しました。



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<筆者知佳さんのブログ>

元ヤン介護士 知佳さん。 友人久美さんが語る実話「高原ホテル」や創作小説「入谷村の淫習」など

『【知佳の美貌録】高原ホテル別版 艶本「知佳」』



女衒の家系に生まれ、それは売られていった女たちの呪いなのか、輪廻の炎は運命の高原ホテルへ彼女をいざなう……

『Japanese-wifeblog』










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