第15話「薄明りの部屋で掛かってこない電話を、ひたすら待つ女」
幾世はそれはそれは大切に育てられていた。 義理の姉もそれなりに大切に育てられてはいたが、それも幾世が生まれるまでのわずかの期間。 幾世が生まれると、遠い親戚筋に当たる鰐浦へ養女に出されてしまった。 したがって義理の姉が嫁ぐきっかけとなったのも、養女に貰われた先でその家の主がまず手を付け、そののち年嵩の順番に手が付いて、貧乏くじを引いた現主人が責任を取って嫁にしていたのも全て…とは言い難いが多分に幾世のせいでもあった。
それと比べ幾世は、例えばこの辺りではまだ貴重だった固定電話を彼女個人の部屋に置いてもらえたほど愛されていた。 欲しいものは、どんなに苦労してでも、対馬になければたとえ本土でも父親が出向き、買って来て与えるほど溺愛されていた。 幾世はだから、年頃になると男達と連絡を取るのに自室の電話を利用した。
「もしもし、幾世ちゃん? ごめんね、待った?」
「ううん……ちっとも待っとらんとよ……ごめんね、玄関は寒かろうもん……」
そのうちのひとりである浜田も、部隊の玄関に据えてある赤電話が空くのを待って、幾世に連絡を取った。 浜田は当直に聞こえないよう送話口を掌で包み込むようにし、見られないよう床にしゃがみ込んで電話を掛ければ幾世も、部屋の戸を閉め切って小声でこれに応じた。
「平気だよ……外套着込んできたから……」
「ほんなごて……ウチが温めてあげんば良かとね……」
コイバナであるからして、凍えるチンポをオマンコで包んでと、とれなくもない。 俄然浜田は張り切った。
「何時に迎えに行ったら出てきてくれる?」
シンデレラじゃあるまいし、気持ちを分かってくれたのなら素直に出て来いよと誘いかける浜田に
「来んとって! 見つかったら怒っと」
母はまだしも、告げ口されたら父が(この時はまだ逢おうとしない原因は父親にあると捉えていた)怒ると幾世。
「仕事終わって家に帰った頃を見計らって、そこに行くから……」
オンボロ軽で自宅の真下に乗り付けると伝える浜田に
「いけんとよ……、あんひと来とるけん……林田さん……今夜も泊まるごたる…我慢とばい……ねっ、お願い」
義理の姉の裁量で林田が、いつもの如く泊りに来て、隣の部屋で幾世が電話を終えるのを待つのが常で、この日も待つ間に母とふたり、幾世の学校時代のアルバムを勝手に広げ話し込んでると、こう告げてきた。 だから、見つかれば喧嘩になるから来てくれるなと、ウチが温めてと抜かしておきながら、直後にこう警告を発する。
浜田はうすうす分ってはいた。 いつぞや、幾世や林田が仕事でいない隙を狙い、その母に会いに行ったことがある。 その時、泊まりに来る林田を幾世の部屋で寝かすと訊かされていた。 年頃だからどこかに良い人はいないものかと言いつつも、未婚の娘に躰目的に来たであろう漢の夜伽をさせているようなのだ。
崖の上(高さ20メートル、周囲100メートル足らずの小山の頂上が神社、幾世の家は鳥居から右に50メートルばかり行った中腹にある)の、ネズミの額ほどの敷地に建てた家は、一番広い応接間でも両親が寝るだけで精いっぱいの狭さ。 誰かが来て泊まるとなると一家の中で唯一優遇されている幾世の部屋しか空いていなかった。
確かにアメリカが進駐してくるほんの数年前まで、この国では貧する家は嫁を差し出し穏便に計らってもらうのが常であっただろうから、足入れ目的で忍び込んでくる漢の夜伽を命ずるのはわからないでもない。 しかし当の本人はその漢の目前で別の漢と睦言を交わしていて、母親はうすうすそれに気付いている。 解釈のしようでは裏切りが欲情に変わる、そのさまを両親、特に母と義理の姉は見て楽しんでると受け取られても仕方のない。
日本の女性は表向き睦言を避ける傾向にある。 が、その彼女らでさえ嫁ぎ先で本格の性をしらしめられ快感を躰に植え付けられると、今度は避けるどころかそれを見聞きすることほど心を揺さぶられるものはないと思うようになる。
この母にしてこの娘あり。 彼女(母)はずいぶん年の離れた漢のもとに嫁がされた。 当初案じた通り、産まず女と名指しされるようになる。 嫁ぎ先は嫁可愛さに周囲の漢どもが寄ってたかって弄ぶのを見て見ぬ振りした。 幾世は50過ぎて出来た子。 孕んだ経緯は嫁のみぞ知る…なのである。
こう長きにわたり他人棒なるものを受け入れると、性とはそのようなものという意識が芽生える。 従ってこの母は、実の娘が苦労しないよう、裏で謀をしたようにも思える。
母娘とも、貞操と快楽、つまり不貞は表裏一体、無くてはならぬものと思っている。 それがゆえに誰かが何か一言う度に彼女の表情が千変万化(昼は淑女、夜は娼婦)するのだ。 それが面白いのだろう、まわりはことあるごとに囃し立てる。
対する種付け馬に選ばれた林田。 彼は現代人と比べ、大いに野生化していた。 隊内で行われる武道や各種運動系行事に欠かせない人物であった。 器用ではないが、熊襲系の体力は尽きるということを知らなかった。 現代人の多くは面倒くさがって手コキで済ます。(面倒というより刺激的には手コキの方が理に適っている) 林田はまれにみる野性味に長けた人物。 女が近寄ると、彼女らが発する臭いだけで性興奮につなげることが出来るのだ。 従って頼まれれば同じ女を、飽くことなく抱くことが出来た。 幾世は母から受け継いだ乱れた感性を持っていたので、恋とは想い合い慈しみあうものと頭では理解できても、いざとなると女の部分が疼きまわり気づけば呼び込む、彼の下半身から逃れることが出来なかったのだ。
その幾世を改心させようと浜田は、ありとあらゆる言葉を駆使し口説いた。 幾世も本気になって応じてくれていたので浜田同様林田も、いや、恐らくそれ以上切なく、恋(というよりこの場合オマンコ)に飢えたのであろう。 薄壁一枚隔てた隣の部屋で林田は嫉妬に狂いつつそ知らぬふりして母親と話し込む。 しかしながら家中に彼女の臭いは立ち込めていて彼を悩ます。 ギン勃ちチンポをなだめすかし、電話が終わるのを待ち深夜に備える。
おおよそ1時間に及ぶ電話を終えた頃には幾世の気持ちは平常心を欠いているのが常……であろうと思われる。
相当ご高齢の女性が幼いころの幾世の写真を指し示し、思い出し思い出し語るのであるからして、内容は恐らく堂々巡り。 それであっても当のご本人、若者が懸命に聴いてくれているにもかかわらず話し疲れうとうとし始め、終いには寝入ってしまう。 気を利かせた林田は途中から灯りを落としてくれている。 幾世も浜田との話しで心が乱れると、林田にそうと気づかれないよう部屋の明かりを落とし、暗い中で妄想に耽りつつ受話器を握る。
このように考えると、林田は確かにオナニーなどやらなかったであろうが、幾世は性に芽生えるまもなく、指を使いいさめて来たのではないかと思われる。 男がそうなら女も、その気になると相手構わず性を貪る。 そう言った折に林田がそばにいるということは、まことに都合がよかったのではなかろうか。
かくして幾世は、悲恋物語りを地で行きながら、もう一方で林田との性行為をこれに重ねた。 職場を含め周囲の輩がけしかける大人ならではの乱れた光景が幾世の脳裏を過ぎる。
電話機のすぐ脇では今夜も林田を泊めることになったからと、枕をふたつ並べ睦床が用意されていた。 驚くことに、用意したのは浜田とコイバナに夢中になっている幾世自身。 状況的に言うと、まるでストリップショーを観た後しけこむ連れ込み旅館の風合いを醸し出している。 こうなると浜田から掛かって来た電話に幾世が出て恋を語らうというのは芽生え始めた性という炎に林田の怒張という名の油を注ぐようなもの。 浜田から見ても林田から見ても不貞に限りなく近い。 嫉妬に狂うことになるその電話が終わるのに合わせ、浜田はトイレに、そして林田は部屋に入り(入るというより押し入り)幾世を責めるのがいつものやり方なのだ。 つまり浜田との間で交わされる電話は性興奮を高めるための、林田と幾世が阿吽の呼吸で申し合わせたまな板ショー的約束事だったようなのだ。
「今日も熱心に話し込んでたが、 あいつなんて言ってたんだ」
薄暗い部屋ではあるが、プライドが許さずまともに幾世の顔を拝めない。 なので苦悩に満ちた顔を押し隠しピタリと脇について問う。
「何んもなかとよ」
笑顔とも困惑ともつかない顔を直角の方向である正面に向け応える幾世
「何でもないわけなかろうもん、聞こえとったぞ」
イラマが過ぎ、つい聞き耳を立て話の中身を全て訊いていたことを白状する林田。 すると
「そんなことなかよ、ちゃんと筆の話ししとーもん」
もしも林田が口にしたことが正解であっても、幾世がその気にならない限り、林田は今宵泊まることも、もちろん彼女を抱くこともできない。
「…そうか、筆か」
筆の話しと訊いて益々追及せねばと思い込む林田に
「そうたい、筆の扱いは難しかよ」
日本書道協会3段の腕前と、他では決して口にしない自慢話が口をつく。 これが裏目に出た。
一般的には隠語で筆は責めを意味する。 他方、筆は筆おろしでもお判りのようにマラを意味する。 林田に言わせれば浜田のマラを幾世が下ろした…となる。
「何処で使われた、 えっ、 何処で! いつの間にお前ら……」
強豪ひしめく対馬にあって、ひときわモテる幾世を抱き、堕としたいがため、決して口にしないよう、自ら戒めてきたネトラレというニュアンスの言葉を、最も警戒してきた浜田と引き離そうとし、口走ってしまっていた。
幾世はまだ、多少は理性を働かすが、林田は既に限界が来ていた。 それほどに浜田との会話幾世は、甘い体臭を放つようになっていたのだ。
添い寝を義理の姉を通じ提案されてからというもの林田は、幾世に嫌われまいと誠心誠意持てる力を発揮。 性技もそうなら部隊でも、優良隊員になるべくなれるよう努力を重ねてきた。 それも上司や親、義理の姉にではなく当人の顔色を窺いながら。 ギン勃ちも、募らせれば募らせるほど、当人は元より幾世も、気持ちいのである。
「いつの間って……、 あん人とウチはおんなし同好会やないの、筆をどんなして使うて……」
言い終わらぬうちに林田は、幾世の躰に取りついた。 騒いで気づかれたところで聴いてるのはあの母、夫婦喧嘩で済ますことが出来る。 取り付いておいて
「同好会なら、どうしてかっつあんに言わんのや、かっつあんの方が上級で、毎月の審査日に合わせ、とりまとめをやっとるやないか」
かっつあんというのは角川勝則という監視隊の2曹、頭がめっぽう切れて運動神経も優れていれば力も強い。 何かあるごとにバットを振り回す。
「あン人は怖かもん、ウチのほうが話しやすか」
習字の筆さばきは微妙な神経を使う。 あなたには分からないでしょうけどと、暗に愚鈍という言葉をほのめかした。
上官より売店の女の子の方がと、自分の方から浜田が好意を抱いてくれていることを認める発言をした。 亭主の前で「あなたより部下の〇〇さんの方が優秀だから好き」と告ったのと同じ意味を持つ。
浜田なら恐らく、こういう状況下では緊張のあまり萎えただろう。 頭頂部に、ツーンと冷たい何かが走っただろう。 しかし林田は違った。 気持ちが、連日連夜求められるままに抱いてやった自分にではなく、抱かれてもいなければ告られてもいない浜田に動いてると決めつけ更に興奮し、暴発寸前のソレに血圧が加わったものだから根元付近がビクンビクンと脈打つほどになってしまった。
腰が引けた幾世の胸辺りに髭面を押し付け、乳房に顔をうずめると思いきや首筋を這いあがるように舌を這わせ、耳たぶにヒグマがヒトを狙うように熱い吐息を吹きかけ、今一度「筆が」と詰め寄る。
「こないだミラん助手席ん乗っとったろうが」
ミラとはダイハツの軽乗用。 若松が上司の1曹から中古をもらい受け、カローラレビンを買ったことで浜田に流れてきた、助手席も運転席も塩害で底に穴が空いたそれである。
深夜、林田が幾世宅に来ていたのを知っていて、帰る途上の幾世を鳥居近くで捕まえミラに連れ込み、通路の突き当りに移動しそこで押さえ込もうとした件である。 浜田はこのままいけば挿し込むことはかなわぬまでも、唇を奪いパンティの中を探る程度は可能ではないかと粘ったが、幾世の強引な抵抗にあい成就しなかった。 それを、林田は何処からか見ていたというのである。
「わからんとよ……なんか言っとらすばって……なんでそげんこつ?……」
双方ともまんざら嘘八百を並べ立ててるわけではない。 浜田の時もそうなら今宵も双方に対し、その気があるから長話しにもつれ込んでいる。 話しの中身というより、幾世が訊きたかったのは好きという言葉とお前を抱きたい、抱かせてほしいという、漢なら避けて通れない切羽詰まったゆえに放つ哀願の言葉。
とっさに筆がと発し尻尾を掴まれはしたが、林田にとってこういった折の筆とは、己の毛むくじゃらの逸物を指すのであって絵筆や毛筆の類ではない。 それというのも、幾世を逝かせたい林田は、いつも入念に媚肉を割る準備(目合わせ――つまり亀頭と淫裂を擦り合わせ――)をする。 幾世も相当毛深いからして繁みを掻き分け粘膜を結合させるには苦労させられる。 なので十分に湿らせ、毛が根元付近から左右に掻き分けられるよう濡れそぼってくれなくては困る。 秘肉を露出させなければお互いの毛で擦れ、例えば肉胴なら表面が毛擦れで裂傷する。 その際用いるのが幾世愛玩の林田の剛毛チンポなのだ。
従ってその間、その気になった興奮を維持、或いは更に高め合わない限り完全なる結合には至れない。 なのでその気になった以上中断されたくない幾世も、この所作をチラリチラリと盗み見し、足りなければ淫声を漏らすなどして妄想を高めるよう手伝わなければならない。 筆という言葉には互い相通ずるものがあるのだ。
なのにこの日は嫉妬が先立ち挿入を急ごうとするあまり、浜田が幾世に言わしめようとした淫語を使った理由を吐かせるべく責めた。 言わぬとみるとあちこちごつい手で締め上げたのだ。
「今日のたっちゃん、おかしかよ……ああっ、 あかんて……あああっ、 ああ」
いつもなら既にこの奪回で睦ごとが始まっているし、そうこうするうちに林田をアナタと、切なそうにも聞こえなくも、捨てないでと聞こえなくもない呼び方を、息絶え絶えになりながら口にするが、しかしそうでないときは今のようにたっちゃんと、まるで魚屋の小僧に近所のおばちゃんがお使いを頼むときのように気安く呼ぶ。
林田は席は入れていないとはいえ幾世にとって亭主。 何度子宮に仕込んでも変わりようがない。 口惜しがった。 幾世の義理の姉と情を交わした時と同様か、それ以上に体力気力を振り絞り掻きまわしているはずなのに、なぜかいつもこう。 堕とすに堕ちてくれないのである。
そのようにしてシラを切ろうとする幾世だが、その時にはもう林田の手は当然とでも言いたげにパンティの中をまさぐり始めていた。 許可を得ず。
「あかん……隣のおかあが……目覚ますよって、あかんて……ウチも躰冷えて具合悪いよって勘弁……」
何時もそうだが、なよなよと女らしく振舞う。 これで林田の血圧は下がった。 子を守るため立ち向かう母熊ではなく、発情を抑え込んでくれる牡熊を、胎内に誘う。 そういった雰囲気を醸し出し始めたからだ。
「シー……声出すな……何時ものように温っめたる……なっ、なっ、すぐ良くなるばって……なっ」
剛毛に覆われた雄熊は逃げ隠れしする牝熊を追って部屋中移動し、追い込んだ先の寝床内をまさぐると、勢いそのままに脛毛ぼうぼうの足で幾世の両太股の間に割り入り、チンポを使って濡れそぼる媚肉を露にする。 すると通話の中身が恋バナ(というより彼女的には姦通に誘う)であっただけに幾世も徐々にその気にさせられ、アナタを迎え入れるべくより一層潤ませる。 その繁みに向かって熊のような躰で突進し指先で嬲り、興奮し反り返ったものをズボンだけ脱ぎ捨て幾世の目の前に鍛えに鍛えた下半身を晒した。 顔を歪ませ彼女がソレらを睨みつけると、待ってましたとばかりに繁みに割入り亀頭で媚肉を捕らえる、嬲り半分の例の目合わせに入るのである。
「ふふふ……幾世、酸い匂いが漂うぞ、 こうまで湿ってるのはどうしたわけだ、 えっ、あいつに惚れたのか」
「あああ……そんなこつ……惚れとらんし濡れとらん……嘘じゃなかよ……たっちゃん、ちゃんと見とらす?……」
裏切ってない、ちゃんと見たらわかるでしょと、逆に居直った幾世は林田の眼前で両足を広げて濡れてないことを証明しようとした。 その指が悪いとでも言いたげに。 体の良い居直りである。 なるほど薄明りの中でもはっきりわかるほど濡れてピンク色の膣内があらわになり、チンポを求め自然の摂理そのままに蠢き開き始めている。
浜田の呪文めいた言葉は触らずして幾世の、寝取られ妄想をかきたてて逝かせ始めていたのだ。 林田の心に火が付いた。 こうならぬよう林田は、当直日まで規則を破り遠路はるばる(片道5~6キロ)私有車を飛ばし泊まり込みに出かけ、幾世を夜中じゅう蹂躙し自分専用の女に仕込んできたからだ。 そのやり方は屋外で聞き耳を立てる義理の姉ですら火照らすほど。
一旦堕ちたように思えるほど、林田のチンポを夢中になって食い締めた幾世のオマンコ。 このような躰にしたのは幾世よりひとつ年下の浜田、今は幾世のオマンコを運も手伝って己のチンポでふさいで入るが、いつかは……そう思えただからだ。
高橋らと幾度か関係を持ったことのある幾世は、浜田の申し出をその時と同様、暗にではあるがどこか人のいない場所に出かけ躰を重ねたい旨のように受け取っていて、どこをデート先に選ぼうかとぼんやり思考を巡らしつつ長時間にわたって話し込んでしまっていた。 自分の口からお願いという言葉を吐かされるべく口説かれたものだから、つい最も刺激の強い、しかも寝取られを連想させる青姦を空想してしまい、殿埼はどうだろうと考えを巡らせてる間に、林田がもう既に脇に来ていたのだ。 すわっ、浮気かと聞き耳を立てているというのに不覚にもそのような状態の中、本気になって話し込み女性独特の反応を引き起こしてしまっていたのだ。
「そうじゃ、こうなったんはこれが良かったからじゃ、 じゃな?幾世」
黒々とした繁みを掻き分けクレバスに沿って反り返りを幾度も上下させつつ問う林田。 が、当の幾世は未だに浜田に気を逝かせ、林田のチンポでは堕ちまいと固く目をつむり、そっぽを向く。 しかし林田のチンポの先端は待たされ過ぎて涙で濡れているものだから、全身を貫く快感、つまり子宮に向かって精液を放つまで諦めることが出来ずクレバスに沿って反り返りを這いずり回らせ彼女の反応をる。 その、危険極まりない感触を味わわせ、耐え切れなくなって視線を結合部に送らせたいがためだ。 送らせて以降、途中下車されたためしがない。 根元まで埋め込み、数度腰を振りさえすれば勝ったも同然だからだ。
が、幾世は出したいならさっさと中に出し終わらせてと言わんばかりの顔をし、両足を投げ出す。 こういった仕打ちに慣れ切った林田は、わざとその様子(つまり限界を超えつつある亀頭がクレバスをなぞる様子)を魅せ付け本性から湧き出る興奮を誘う。 時間経過とともに悲しいかな、否応なしに反応し始める幾世という名の淫乱女体。 こうしておいて肌を合わせると、あとはもう自分の方から身を寄せてくる。 硬くなり始めた乳首吸い波打ち始めた腹部を鍛え上げた上腕で絞り上げた。 そうこうするうちに裏筋で擦り上げられ小さかった豆が肥大し、触られるとヒクつくようになっていった。
林田は幾世の義理の姉と関係を重ねた時のように、浜田はこうなったお前を見てどんな気持ちになるかといった風な質問を、逝き始めた彼女に向かってしつこく問い返す。
「…あんっ……いい…いい…決まっとらす……たっちゃん……あああ……どうしたん……・今夜は……ああっ」
幾世は耐えきれなくなりウソ交じりの誉め言葉を投げかけるが、林田の嬲りは一向に収まりを見せなかった。
小さな言葉尻をとらえては、詰問を繰り返す。 幾世が正直に応えないとみるや、半分入れかけた反り返りをプイっと横に逸らし、喰い締めが緩いとみるや尻タブを打つ。 林田に言われるまでもなく、こうまでされると義理の姉同様M女が目を覚ます。 しかもこうなってしまうと職場でからかわれたそのままに、幾世のそこは溢れんばかりに蜜をたたえチンポを喰い締める。 愛液が林田の反り返りにまとわりつき、一部は太股を伝って流れ落ちる。
「堪忍……あああっ……こんなこと、お姉ちゃんにやったの……」
非難めいた言葉とは裏腹に、幾世は大きく仰け反り林田の腕にしがみつき、恨み言を言い始めた。 今がチャンスと林田がその太い腰で太股を割ろうとするが、幾世は林田の体毛や体臭に顔を背け開き始めた太股を――恐らく浜田のために――閉じようとする。 そうさせてはならじと林田は、幾世に引き抜いたばかりの反り返りを握らせ、花弁の奥のコリコリ目掛け指を這わせた。
中指二本を九の字に曲げ、入り口付近のコリコリした部分を掻き毟った。
「わん!」
幾世を熾りが襲った。 腹部を波打たせ、浜田のため固く閉ざしていた太股が徐々に開き、具がうねうねとうねりながら挿し込まれた指に絡みつき締め上げる。
林田は首をがっくりと垂れながらも意識をソコに集中させている幾世に向かって漲る男根を晒してやった。 敢えて視線を合わさないようにしながら幾世の興奮が脳天を貫くのを待った。 いやいやをするように腰をくねらす幾世のアソコ目掛け、林田はこの夜初めて顔を埋めた。 舌先を使い、クレバスをなぞると躰を幾世の腹部の下にねじ込んで豆を舌先で転がし、それでも折れないとみるや強く啜った。
ついに幾世の方から折れた。 林田の反り返りを誘うように太股をこれ以上ないほど開き切り、上下左右に腰を振り、すっかり形を変えた彼女自身を魅せつけ始めた。 クイクイと腰を前後させ、呑み込んだ硬いものをへし折るような恰好までやってみせ、挿入をせがみ始めた。 それでも与えない林田。
幾世は誰に言われるともなくいつものように林田に背を向け四つん這いになった。 恥ずかしそうに顔を覆い隠しながらも尻を高々と掲げた。 それでも来てくれないとみるや、林田の意に応え演技で受話器を耳につけた風を装い浜田とのやり取りが如何なるものであったかを、再現してみせた。 許しを請うから目合わせに使われた、あの反り返りをさっきのようにと要求しつつ。
林田は己の前に屈服の姿勢をとった幾世に背後からのしかかった。 豊かな尻を掴みながら腰を使い十分に目合わせを繰り返しつつどういった内容の会話が交わされたかを執拗に問うた。 正直に応えると彼女が望む通りに潤ませてやり、隠すと尻をぴしゃりと叩くなどし調教を繰り返し、己の限界が近づいたところで自ら床に横臥する。 すると幾世はノロノロと起き上がり林田を跨いだのだ。
待ちきれなくなった林田のそれを自身の手でつまみ上げ、亀頭の先端で繁みを掻き分け微熱を帯びた中に導いた。 義理の姉でさえ夢中にさせた雄々しいものは幾世の中で、この時とばかりに暴れまわった。
幾世が浜田ではなく自分を選んだと見切ると、今度は組み伏せ屈曲位に持ち込み耐えに耐えた想いを幾世の股間に向かって爆発させた。 このようにして残さず中に注ぐ…というのがいつものやり方だった。 その夜の幾世は林田がこれほど情熱を注いでくれるなら、浜田同様義理の姉とのことも、忘れてやっても良いとぽそりと呟いた、林田でさえ異様と思えるほどサカッてきた。
幾世がしつこく浜田と話し込んだのも、林田が諦めることなく盗み訊きし、幾世の布団に潜り込み関係を迫ったのも、それなりの事情があった。
幾世の家は高台にあるが、下を走ってる道路がそこだけわずかに膨らんでいて、そこが言ってみれば幾世宅に訪問する人の無断駐車スペースになっていた。 その場所は幹線道路から窪んだ分見通せないものだから林田は、いつもそこに車を止め泊まり込みに、いや、幾世を抱くだけのために上がってくる。
もし浜田が幾世を訪ねて行こうとしたなら、行きがかり上どうしてもこの場所に車が止めてあるか無いか確認せねばならない。 だから林田と浜田の車が鉢合わせにならないよう幾世は、いつもこの場所の車の有無には気を使ってくれていた。
その駐車スペースに、林田が泊りに来た夜は必ず義理の姉夫婦の車が縦列に繋がる。 妻の、林田との溥儀・密通を疑った夫が、妻の説明にあるように果たして本当に義理の妹と配下の林田が絡み合うのか、気配を殺し忍び入ってそのときを待つからだ。
安普請の悲しさか、ふたりの交接、或いは幾世の淫声は、ぐっすり寝入った、それもこの頃少しボケた感のある母に聞こえなくとも窓ガラス一枚隔てた外に向かってはよく聞こえる。 林田の責めに屈し欲情と思わしき何かが始まると、決まってボロ屋が小刻みに揺れ、獣の咆哮のような声が漏れる。 それは幾世の痴態までもが想像できるほど真に迫ったものだった。 柔道で鍛えた林田が、運動音痴で虚弱体質の幾世の太股の付け根に向かって体力の限り腰を打ち付ける。 リズミカルな振動までもが淫声に混じりそのまま外で見張る義理の姉夫婦の耳に伝わる。
ふたりが果てたことを確認すると、義理の姉夫婦はこっそりとその場から離れ、辻から抜け出し、鰐浦めざし深夜の道を帰っていく。 外の気配が消えたところで林田は幾世から躰を離し、しばしの休息をとり、回復するとまた挑むを繰り返し夜明けを待つ。 夜が開けやらぬ頃、動けなくなったオンナを横目に、愛液を付着させたままチンポをトランクスに押し込め、何食わぬ顔で鰐浦にある隊の車庫に急ぎ帰っていく。 こうなって初めて、幾世は疲れ切った躰を起こし、一通りシーツの汚れを確認し洗濯物を持ち、離れにある浴室に向かう。 五右衛門風呂の冷え切った湯で汚れものを洗い注ぎ込まれた濁液を湯につかりながら指で掻き出す。
泊というからには同棲と違わないと思うのだが、幾世にとっても林田にとっても、もちろん幾世の母にとっても未だ表向きは幾世は未通。 一歩考えが進んでるはずの両親と義理姉夫婦間での認識は、これまた業務小隊の厚生班の売り子のもとに輸送班の隊員がお茶に来た程度でしかなかったようなのだ。 冷え切った湯は、だから幾世にとっては誠に好都合だった。 欲情は疲れが一時消してくれている。 冷えた湯で冷静な思考を取り戻し、浜田との末を夢見ながら林田の温もりが残る布団に絡まって束の間眠れるからだ。
林田は規則では禁止されている当直勤務を抜け出し、幾世の元に馳せ参じ、彼女の胎内に濁流を連日連夜注ぐということは前にも述べた。
幾世を堕とした直後にわざわざ車庫に帰るのは翌朝、あの青色のバスを運転せねばならないからという理由がひとつにはある。 見つからないうちに急いで引き上げるのが常だった。 噂でふたりの仲は知れ渡っている。 が、海栗島に急病人でも出れば車両を動かさねばならず、すなわち車庫にいないとなると即不在が、連日夜通し行ってる常軌を逸したセックスがバレる。 だから車庫に戻ると、林田は何事もなかったかのようにベッドにもぐりこみ、やがてこれ見よがしに鼾をかき始める。
そしてもうひとつの理由。
義理の姉が夫に従って素直に帰って来たのにも理由がある。 義理の意姉宅と輸送班の車庫との距離は50メートル足らず。 夜勤を下番できる時刻というのが幾世の義理の兄(給養班技官)が海栗島に渡り、その船が林田の交代要員を乗せ引き返す。 そこにブランクが生じる。 本庁舎から用意を整え職場の建屋に向かう。 下番者は逆のことをやり、船着き場に降りてくる。 その次の便が本来なら夜勤明けの林田を乗せまた島に渡るが
その時刻になって始めて、車庫の隊員は夜勤務から解放される。 つまり、ほんのわずかの時間、林田は幾世の義理の姉に会いに行き前夜の興奮を抑えてあげることが出来るし、彼女もそれを待ちわびてくれている。 林田は林田で、夫を裏切る彼女の性に幾世の性を重ね合わせ興奮材料にし、今度は違う種の熟女の寝取りを味わうことができるのだ。 女とは悲しいもの。 拒否の言葉を口にしながらも、林田と義理の妹がどのような睦会いをやらかしていたか、女ならではしつこく追及してくる。 淫声と揺れではかり知ることが出来るものだから幾世同様、いや、それ以上にお預けを喰らって、しかも林田に告らせるからなおのこと燃えてくれるのだ。
義理の姉は産まず女。 幾世が林田に対しそうしたように、彼女もまた当然のこととして中出しを乞うてくる。 そうさせてあげることで林田も一時的に冷静さを取り戻す。 誰もが呆れ返るほど彼は絶倫、夜勤明けなんのそのなのだ。
義理の妹の幾世に林田を寝取られるのは、彼のチンポで姦通の開発をさせられているから確かに辛い。 しかし願ったからと言って夫と別れ彼と結婚できるかと言えば否だ。 どんなに願っても再婚できないし産めない躰なら、いっそこの際楽しもうと夜勤明けの彼に、幾世との婚儀の話しを持ち出すなどし漢の性を翻弄。 漲り始めたソレに向かって熟しきったオンナの躰をチラ魅せするなりし、ちょっかいを出し続けていたのだ。
世の中の誰もがそうであるように、この島にあっても恋に狂う女がのべつなく漢を、漢がほんの一握りのオンナを求める姿は男女年齢に関係なく興味を惹かれる。 ましてやそれが姉と妹が独り身の絶倫漢を奪い合うとなると尚更だ。
幾世や女教師をはじめ、周囲の誰もが林田のこういった規則やぶりを知っていて黙認するのは、幾世への足入れを見て見ぬふりするのは、僻地ゆえ娯楽に乏しかったからに相違ない。 恋バナではないが、オカズに使えるからなのだ。 こうすることで触発された女が姦通をわかっていて漢を求めてくれるからだ。
彼女らのような女がいてくれたなら、浜田のようなシャイな漢でもうまくいけば女にありつけないこともない。 それを知ってか知らずか、泊まりの翌日に何事もなかったかのような顔をし両者とも部隊内に姿を現す。 しかし浜田を始め、彼女を付け狙う漢どもは義理の姉のように林田が高橋が、幾世を堕とす現場を見ていない。 したがって女の絶対数が少ない以上、彼女の言葉を信じるしかない。
海栗島に渡って来た幾世を、陸橋の上で待ってた浜田が見つけ目顔でうなづき、彼女もまた何事もなかったかのように、愁いを込めた目で浜田を見返しおはようと明るく声をかけつつ媚びる。 その、シレッとしたところが浜田にとって耐えがたい苦痛になっているのだ。

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