官能小説『義母のもてなし』(02)

知佳 作





第2話「籠の中に置いてくれていた汚れた下着」

毎度妻とともに鑑賞する動画やネットのページでも不倫カップルはもちろん夫婦の夜の生活でフェラは当たり前になっている。

アナルだって倦怠期に至ると使う人も珍しくない。

何故に自分の妻だけと、わりを食っているような気持ちが敦を苛立たせた。

ベッドで裕子に向かって強く迫ったことが何度かあった。

そのたびに行為どころか言い争いになった。

同僚の妻にフェラを施されてから敦は、特に裕子に対する要求を強くし、冷戦状態に発展してしまった。

ここしばらく、裕子はベッドを共にしなくなった。

裕子は少し潔癖すぎるのではないか。

敦の我慢にも限界がある。

このままの状態が続いて、夫婦生活に何の改善も見られなければ、離婚を視野に入れなければならない。

---そこまで敦は思いつめていた。

たかが夫婦生活というのでもない。

裕子のセックスが良くて結婚したのではないことはわかっていても、一度体験し身体がその快楽を覚えてしまった以上、忘れようとすればするほど焦りは募った。

鬱然とした気持ちを抱えたままシャワーを終え、バスタオルを使った。

義母が用意してくれたのは麻のラフなパジャマ風の上下だった。

勿論と言おうか、トランクスはなかった。

直に麻の服を身に着けると、股間のあたりがスースーした。

蒸し暑い夏場に、麻の肌触りは悪くなかった。

敦が脱衣所の脇に置いてある洗濯機の縁に使い終わったバスタオルを掛け、脱衣所を出ようとしたとき、ふと化粧台の下の脱衣籠に目が行った。

無造作に丸められた布地の中、派手な色合いのものが入り混じっている。

〈 お義母さんの汚れものだ…… 〉

思わずドアの方を見た。

人の気配はない。

ほんの僅かの間 躊躇してから、敦は素早く籠を引きだしていた。

身を屈めて中のモノを改める。

緊張と興奮から掻き分ける手が震えているのがわかった。

赤と黒の原色に近いものはやはりパンティーだった。

ベージュ色のショーツはブラと対になっていた。

「こんなものを身に着けてるんだ……」

激しい鼓動に、全身が波打っているような感覚に襲われた。

凝ったレースをあしらった、薄手ながら華やいだものが多かった。

それもこれも、裕子が身に着けているものより数段高級そうだった。

これまで、紅美子を女として意識しなかったのかと言えば、そうでもない。

けれど、こんな秘密めいた汚れ物で今日、義母の女の部分と向き合うことになるとは思わなかった。

新鮮な昂ぶりに、敦の股間はみるみる硬度を増していく。

敦はもう、自分を止められなかった。

ひとつひとつ手に取って広げ観察した。

柔らかく、なめらかな生地に頬ずりした。

義母 紅美子の一日分の汗と体臭を吸ったシルクからは、うっとりするような甘酸っぱい匂いが発散していた。

〈 うううっ、た…… たまらない…… 〉

籠の中を更に探すと、底近くに白い綿製のものがあった。

素早く裏返すとクロッチの部分を確かめた。

義母の女盛りの部分を包んでいた布には、クリーム色とも黄ばんだとも取れるシミが細長く楕円形に、目に見えないほどの陰毛を包み込むようにして残っていた。

一段と胸が高鳴った。

敦は躊躇うことなく生地を鼻に押し付け深呼吸した。

潮の香りに似た刺激臭に、枯れ草のようでいて僅かにチーズに似た匂いが混じっていた。

麻の着衣の下で勃起が、ビクンビクンとひきつった。

「ふぅ~む…… ああああ……」

敦は思わず声を洩らしていた。

時間が経つのも忘れて義母 紅美子の匂いに酔った。
チラリと魅了してもてなし
あまりにシャワーが長いと怪しまれる。

籠を元に戻してからも、動悸を鎮めるのに結構時間がかかった。

なにしろ身に着けさせられた服が服である。

股間の膨らみでも見られたら、中で何をしていたのかすぐに知られてしまう。

敦としては十分ソコを確かめたのち、ダイニングに戻った。

テーブルにはビアグラスとフォーク、それに冷え切って露を纏わせた缶ビールが置いてあった。

紅美子はキッチンで昼食つくりの真っ最中だった。

「いっぱい汗かいて喉乾いたでしょ?先に一杯やってて」

後ろ向きで言いながら料理を続ける。

紅美子は既に着替え、小ざっぱりした格好だった。

ノースリーブの白いスウェットシャツに膝丈の同系のスカート。

とても結婚した娘がいるようには見えない。

敦は冷えたビールを飲みながら、身体のラインがあらわになった義母の後ろ姿を眺めた。

艶やかな黒髪を後ろで束ね、それが肩口を超えストレートに垂れている。

体型はほとんど崩れていない。

ウエストはほっそりと括れているが、それに続くヒップは熟女らしく重量感に満ちた豊かさだった。

敦の目が、紅美子のプリッとした臀肉に引き寄せられて離れない。

わざとなのか、ぴったりフィットさせたスウェットが白地のせいで、パンティーラインがくっきりと透けて浮き上がって見えるのだ。

〈 今お義母さん、どんな色のパンティーを履いているんだろう…… 〉

じっくり見た限りではシンプルなビキニタイプのようだ。

臀丘のちょうど真ん中あたりが、紐でくくられたようにくびれている。

脱衣場で嗅いだクロッチの芳醇な香りが鼻腔深く蘇った。

苦労して時間をかけ、鎮めたばかりの勃起が、またムクムクと頭をもたげだした。

紅美子の張り出した臀丘が、何か動作をするたびに躍動する。

大腿と臀肉の境のラインが、小気味よく切れ込んではまた消える。

敦は、いつしかグラスを置いて見入ってしまっていた。



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