サリバン 作

官能小説『ディード・陰虐肛虐の館』



第1話

パーンとディードはカノンの外れにある小さな地方領の領主の館を訪れていた。
カノンをマーモから解放するために作られた『カノン自由軍』。
しかし、その道のりは容易な物ではなかった。
度重なる戦闘による疲弊、物資の不足、熾烈を極めるマーモとの戦闘
人員、物資の補給は急務であった。

そんな中、いまだにマーモに抵抗を続けている地方領が有ると知り
彼らに支援を求めに来たのであった。

謁見の間で暫く待たされた後、領主のドルムが入ってきた。
「そなたらが噂に名高いパーン殿とディード殿か」
ドルムと握手を交わす2人。
しかし、ディードはドルムの瞳に何か得体の知れない物を感じていた。

ドルムに支援の要請を訴えかけるパーン。
「今日はもう遅い、詳しい話は明日にでも聞こう」
「宴の準備が出来ておる、ぜひくつろいで行かれよ」

謁見の間を出るディードをドルムが呼び止める。
「ディード殿にはドレスを用意させおるから、こちらに来られよ」
ドルムに案内されるまま、一人隣の部屋に案内されるディード。

部屋に入るとドルムはディードの躯を舐め回すかのようにジロジロ見ていた。
「私の顔に何か付いていますか」
ドルムを牽制するように問いかけるディード。
「いや何、儂はハイエルフを間近で見るのは初めてでな」
「噂に違わぬ美しさじゃ」
ドルムの欲望を秘めた視線が森の精霊の躯を這い回る。

その時、メイドがディードのドレスを持って入ってきた。

すれ違いざまにディードに小さな紙切れを持たせると部屋を出ていくドルム。
「それでは待っておるぞ」
それはディードを奈落へ誘う片道切符であった。


その夜、ドルムの屋敷でパーンとディードを歓迎する為、宴がもうけられた。
2人の周りに瞬く間に人集りが出来る。
中でも純白のドレスに身を包んだディードは人々の注目を集めた。
物見高の人集りにうんざりしたディードはパーンの手を取るとダンスの輪の中に入っていった。
円舞曲に合わせて軽快にステップを踏む2人。

ディードは踊りながら思いに耽っていた。
パーンと出会ったあの日より15年の月日が流れた。
最初は危なっかしくて目の離せない少年が今では『英雄』と呼ばれるほどにまで成長した。
しかし、彼は人間、ハイエルフのディードとでは寿命の長さが違いすぎる。
永遠の時間を生きるハイエルフにとって人の一生は余りに短い。
果たして彼のそばに後どれだけ居られるだろうか。
今の自分にとってパーンはかけがえのない存在になっている。
彼を失った時、自分は耐えられるのか。
その事を考えるとディードは胸が張り裂けそうになる。
ディードがパーンの胸に顔を埋める。
「ディード?」
「もう少しこのままで居させて」
パーンは優しく微笑み返事の代わりにディードを優しく抱きしめた。

宴も酣、人々に取り囲まれているパーンに気づかれぬように広間を抜け出すディード。

「カノン自由軍の行く末について重要な話あり、一人で庭園のテラスに来られたし」

手の中の小さな紙切れに書かれた文字を読み返す。

指定されたテラスで一人手紙の主を待つディード。
空に高々と上がった月がまるで昼間の様に辺りを照らしていく。
月明かりに照らされた美しい金色の髪を夜風が優しくなぞっていく。

ふと、ディードは背後に人の気配を感じ振り返る。
そこにはドルムが立っていた。
「良い夜ですな、ディードリット殿」
「これはどう言うことでしょうか」
手紙を突きつけるディード。

「本当に美しい」
突然、ディードの手首を掴むとディードの躯を引き寄せる。
顎に手を当てると唇を近づけていく。
「離して」


第2話
ドルムを振り払うと長い耳を逆立て鋭い眼光で睨み付ける。
「それに気も強い、ますます気に入ったぞ」
「何のまねでしょうか、こんな事の為に呼んだのなら帰らせていただきます」
その場を去ろうとするディード。

「儂の機嫌を損ねるとそなた達に良くないのではないかな」
「どういう事ですか」
「今の『カノン自由軍』が儂の援助無しでどれだけもつかのう」
「そんな・・・」
顔が青ざめていくディード。

「それに儂も危ない橋を渡ることになる、それなりの見返りがなくてはのう」
「どうすれば良いの、何が欲し・・・・」
背後から近づいたドルムの手がディードの腰にまわる。
その時、ディードは察した、ドルムが欲しているのは自分の躯であることを。
ドルムの手は腰を撫でながら下に降りていきスカート越しに尻をなぞっていく。
無言の脅迫に抵抗も出来ないディード。
「さあ、どうしたものかのう」
自分の要求をわざと口に出さず、誇り高いハイエルフの娘が屈服し、
自ら躯を差し出すのを待つドルム。
「私の・・・」
「私の躯を・・好きに・・・だから・・・」
「代償として己の躯を差し出すと言うのだな」
「は・・い」
「ならば、その証として跪いて儂の足に接吻するがよい」
「なっ」
ディードはこみ上げてくる怒りを必死に押さえるとゆっくりとその場に跪いた。
そしてドルムの足に接吻をした。
「では今宵、皆が寝静まったら儂の寝所の来るがよい」
その場を立ち去るドルムの後ろ姿をディードはただ膝を屈したまま見送るしか出来なかった。


宴も終わり2人は用意された部屋で休むことにした。
ドルムに散々、酒を飲まされたパーンはベットに入るなり眠ってしまった。
パーンの安らかな寝顔を見届けるとディードも自分の部屋に戻った。

自分の部屋に戻るとドレスを脱ぎ捨ていつもの草色のチュニックに着替えた。
束ねた髪を解くと鏡に映った自分に問いかける。
「あなたはこれから何をしようとしているの」
「こんな事してあなたは喜んでくれるの、パーン・・・」
鏡に映った自分の顔を指でなぞる。

暗く静かな夜の廊下をドルムの部屋に向かうディード。
その足取りは重かった。
好きでもない男に躯を弄ばれる、それは女にとって言いようにない屈辱と恐怖である。
ましてや、自らその男の元に出向かなければならないディードにとって、
処刑台に登るような気持ちであった。

ドルムの部屋の扉の前で立ち止まるディード。
この扉をくぐれば自分は間違いなくあの男に犯される。
その事実が扉を開けるのを躊躇させる。
「パーンの為なら私は・・・」
自分にそう言い聞かせるとゆっくりと扉を開いていく。
「遅かったな」
ベットに寝そべっていたドルムが起きあがりディードに近づいてくる。
何も応えずドルムを睨み付けるディード。
「まあよい、さあこっちに来るがよい」
ドルムはディードを招き寄せると身につけている物を一つずつ剥ぎ取っていった。
マントが外され、肩のアーマーが床に転がる。
言いようのない屈辱に歯を食いしばり、されるままになっているディード。
そして、ドルムの手が草色のチュニックに掛かった時。
押さえていた恐怖が弾け飛んだ。

隠し持っていたナイフを取り出すとドルムを威嚇する。
「それで儂をどうしようというのじゃ」
ドルムが目を欲望でギラギラさせながら近づいてくる。
「近寄らないでさもないと・・・」


第3話

「儂を切れるかな?」
「?」
「儂が死ねば支援が受けられなくなるぞ」
「くっ」
ディードの顔色が見る見る青ざめていく。
追いつめられ少しずつ後ずさっていく。
「そうなると困るのではないかな、そなたの愛しい自由騎士殿が」
「卑怯者」
ついにディードはドルムにバルコニーまで追い詰められてしまう。
「そなたさえ、儂の言うことを聞けば支援の件、考えてやっても良いぞ」
「誰がそんな事」
ディードのナイフがドルムの喉元を捕らえる。
しかし、寸前の所で止まる。
勝ち誇った顔をしてしゃべり続けるドルム。
「パーンが『カノン自由軍』と共に朽ちていくのを見たくは無かろう」
ディードの手からナイフが落ちる。
「一度、ハイエルフの女を味わってみたかったのじゃ」
「いや、いや!」
バルコニーの手すりがディードの背中に当たる。
完全に逃げ場を失ったディード。
鋭い眼光を放っていた目は完全に戦意を失っていた。
「私が言うことを聞いたら・・・支援を出してくれるの」
「それはそなた次第じゃ」
ディードの髪の毛を手で掬うとサラサラと指の間から零れていく
「本当に惚れ惚れする美しさじゃのう」
ドルムは嫌らしい笑みを浮かべ視線で舐め回す様にディードの身体を眺めていた
「分かったわ・・・言うこと聞くから・・・聞くから・・・」
「なかなか物分かりの良い女じゃ、今宵はタップリと楽しませてもらうとするか」
舌なめずりをするとドルムの顔が近づいてくる。
「い、いや」
ドルムの身体を押し返そうとするディード。
しかし、か弱い女に成り下がってしまった今のディードにドルムを押し戻す力は無かった。
手首を捕まれ抵抗する術を失ったディードは易々と唇を奪われてしまう。
「うぐっ」
為す術もなくそれを受け入れるしかできないディード。
(助けてパーン)
心の中で助けを求めるディード。
これから起こる悲劇の始まりを月はただ残酷に照らしていた。


ドルムの舌がディードの口の粘膜を犯していく。
2人の唾液が口の中で混ざり合いグチュグチュと淫靡な音をあげる。
ディードの舌を自分の口に吸い上げると自分の舌を絡ませていく。
「うぐ、うううううんん」
振り払おうと藻掻くディード。
しかし、男の力には敵わずされるがままに唇を汚されていく。
ディード口の中をなぶり尽くすと彼女の嫌悪に歪む顔に満足した様子で唇を離した。
口元を2人の混ざり合った唾液が垂れていく。

懸命に口を拭う彼女にドルムの顔が迫る。
「い、いや」
力任せにディードを抱き寄せると首筋に舌を這わせていく。
まるでナメクジが這い回るようなおぞましい感触にディードは顔を歪ませる。
手首を封じていた手はいつしか胸に延び服の上から小振りな胸をなで回す。
「いや、止めて」
抗議の声もドルムを楽しませるだけであった。
胸をすくい上げるように優しく揉みし抱く。
「ん、くうっ、んん」
体を小刻みに振るわせながら身もだえるディード。

優しくディードの胸を愛撫していたドルムの手に突然力がこもる。
「痛い、やめ、離して」
ギリギリと潰れんばかりにディードの胸を鷲掴みにしていく。


第4話

「どうした、もう抵抗しないのか、胸が潰れてしまうぞ」
手の中で形を歪めていくディードの乳房。
ディードは背後の手すりを握りしめ、歯を食いしばり必死に耐えていた。
「なかなか、良い顔じゃ」
苦痛に歪むディードの頬を舌で舐めると満足げに手を胸から離した。

「裾を自分でまくって下着を見せて見ろ」
苦痛から解放されたディードにドルムが命じる。
「誰がそんな・・・・」
反抗しようとした言葉が止まる。
今の自分に抵抗は許させない、『カノン自由軍』の、いやパーンの為に・・・
ドルムに言われるままにディードの手がチュニックの裾を掴む。
「どうした、早くせぬか」
躊躇するディードをドルムがせき立てる。
恥じらいに顔を赤らめながら言うとおりにするディード。
「そう、そのままゆっくり」
舞台の幕が上がるように草色のスカートが上がっていく。
飾り気のない白い下着がドルムの前に晒される。
屈辱的な仕打ちに歯を食いしばるディード。

「ではじっくり拝見させてもらおうかのう」
ディードの足元にしゃがみ込むと片足に手を掛ける。
皮のブーツを脱がせていくドルム。
その下から透き通る様に白くしなやかな素足が露わになる。
「おお、何と美しい」
ディードの足をなで回しながら舌に唾液をまぶし、しゃぶりつくドルム。
耳の先まで真っ赤にして辱めに耐えるディード。
そして太股から爪先に至るまでドルムの汚辱の洗礼にまみれていった。


太股を舐め回していたドルムは次の獲物に狙いを定める。
ディードの下着にドルムの手がのびる。
「だめ、触らないで」
さすがのディードも拒絶の反応を示し、まくっていたスカートを慌てて押さえる。
「ええい、見えぬではないか」
ドルムの強い口調に、渋々スカートをまくるディード。
純白の下着が太股から引きずり下ろされていく。
思わず、顔を背けるディード。

パーンにすら見せたことのない聖域がドルムの前に晒されていく。
誰にも踏み入る事を許したことのない花園はまさに幼い少女のようであった。
秘唇は何者も拒むように固く口を閉ざし微かに女の香りを漂わせ、
その周りを覆う陰毛の量は控えめで頭髪と同じくサラサラの美しいまでの金髪であった。
ドルムは今直ぐにでもペニスをねじ込んでズタズタに引き裂いてしまいたい衝動を
必死に押さえると立ち上がり身を引く。

ディードの股間に顔を埋めようとするドルム。
しかし、寸前で思いとどまり部屋に戻っていく。
不思議そうにするディードをよそにドルムは部屋の中から椅子を一脚持ってくるとそれに腰掛けた。
「そこで自慰をしてもらおうか」
「なっ」
余りのことに声も出ないディード。
「儂の前で自分を慰めろと言うておるのじゃ」
「誰がそんな事を」
「支援が欲しくは無いのか」
ドルムの強い口調に思わずたじろぐディード。
「儂を怒らせぬ事じゃ、儂の言葉一つであんな抵抗軍ごときどうにでもなる」
怒りに逆立った長い耳がドンドン萎縮し力無く垂れ下がっていく。
「分かったら、さっさと始めろ」
「スカートは口にくわえて儂によく見えるようにするのじゃ」
「気位の高いハイエルフがどんな自慰をするか楽しみじゃ」
腰ひもを解くとチェニックの裾を口に届くまで捲り上げた。
草色の布地を口に運び噛み締めるディード。
只でさえ短いチェニックを目一杯捲った為。
秘唇はおろかへその上まで丸見えになってしまっている。


第5話

ディードの指がゆっくり秘唇にのびる。
か細い指が秘唇に触れると入り口の周りをなで上げていく。
「んっ」
ディードの口から短い声が漏れる。
そして、戸惑いながらも少しづつ秘唇に指を埋めていく。
「うっ、んんんんん、うううっ」
スカートの裾を銜えながらくぐもった呻き声を上げるディード。
ディードの頭にパーンの姿が浮かぶ。
(パーン、パーン、パーン)
心の中で何度もパーンの名を呼び続けるディード。
無意識に秘唇を愛撫する指の動きが早さを増していく。
秘唇は愛撫に応じるかのように少しづつ華を咲かせ、甘酸っぱい女の香りが辺りに充満する。
何時しか、目の前にドルムが居るのも忘れ、自らを慰める事に没頭していくディード。
秘唇を指で広げクリトリスの皮を剥くと人差し指で転がしながら他の指で秘唇の内側を刺激していく。
「ふうう、ふうう、ふうう」
鼻息も荒く、駆けめぐる快感に体を小刻みに痙攣させる。
止めどもなく溢れる花蜜は指をベトベトに濡らし床に滴となって落ちていく。
最後が近いのか秘唇をかき回す指の動きがドンドン激しさを増し、
蜜にまみれた指が秘唇の中でニチニチと淫靡な音色を奏でる。
「んんっ、んんんんんん」
長い呻き声と共に弓のように体を反らすと何度も痙攣を繰り返し、その場に静かに崩れ落ちた。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
絶頂を迎えグッタリとベランダに寄りかかるディード。
露わになったままの秘唇から痙攣に合わせ二度三度白く濁った液体が行き追いよく吹き出す。

「潮まで吹くとは随分、御盛んじゃったのう」
ドルムの言葉で我に返り、赤面するディード。
こんな男の前で我を忘れて自慰に耽り、事もあろうか絶頂に達した所を全て見られてしまった。
「愛しいパーンの事でも考えておったのであろう」
ニタニタ笑いながらディードに質問するドルム。
ドルムの前で痴態を晒してしまった自分に対する自己嫌悪と屈辱でついに泣き出してしまう。

「それではハイエルフの乙女の蜜タップリ賞味させてもらうとするか」
ドルムがゆっくり近づいてくる。
「いや、いやあああ、来ないで、もう許して」
ドルムの横をすり抜けて逃げ出そうと試みるディード。
しかしドルムに捕まりもみ合いになる。
「離して」
ドルムの手を振り解いた拍子に体制を崩し手すりに頭をぶつけてしまう。
激しい痛みにディードの意識が遠のいていく。
「やっとおとなしくなりおったか」
意識が遠のいていくディードにドルムが覆い被さる。


ドルムは意識を失ったディードの足首を掴むと両足をいっぱいに開くと
惜しげもなく晒された股間に顔を埋め、太股や秘唇を濡らしている愛液を丹念に舐め取っていく。

舐め取った蜜の代わりにドルムの唾液がディードの秘唇を汚していく。
さらに蜜を求めドルムの下が秘唇の中にまで潜り込もうとする。
花びらを広げるとあふれ出た蜜をチュウチュウ音を立てすすられ、ドルムの喉を潤していく。
「ん、んんん、んんん」
意識を混濁させながらもおぞましい舌の動きに顔を顰め、呻き声を上げる。

ビリビリビリ

ドルムは気を失っているディードの服を力任せに引き裂いていく。
乳房は片方露出し、下半身に至っては何一つ覆う物もなく。
しなやかな腰のラインがドルムの目を楽しませていた。


第6話

「では、そろそろ頂くとするか」
ドルムはズボンを脱ぎ捨てペニスを取り出すと、
ディードの膝の下に腕を通し腰を掴むと彼女の体を軽々と持ち上げた。
上半身は今だ意識を失ったままグッタリとしていた。
ドルムは部屋にある姿見の前に立つと禍々しいほどに反り返ったペニスをディードの秘唇に押し当てる。
「んんっ」
そして、狙いを付けるとペニスの上に抱えたディードを下ろす。
ディードの体重がドルムのペニスに掛かる。

「メリメリメリ」

凶器と化したドルムのペニスが秘唇をこじ開けていく。
同時にディードが意識を取り戻す。
「痛っ、な、何」
突如、股間にはしる激しい痛みに目を覚ました彼女が見た物は
ドルムにはしたない格好で抱き上げられ、今まさに貫かれようとしている鏡に映った己の姿であった。
「どうじゃ、よく見えるであろう」
「いや、いや、いや、助けてパーン、パーン」
ほとんど半狂乱でパーンに助けを呼ぶディード。
「あやつには眠り薬をタップリ入れた酒を飲ませてある、お前を助ける者など何処にも居らぬわ」
「痛い、お願い抜いて」
「お願い、お願いですからそれだけは堪忍して」
パーンに捧げるはずであった操を今まさに最悪の状況で失おうとしている。
ハイエルフとしてのプライドも全てかなぐり捨て許しをこうディード。
振り解こうと暴れるが抱え上げられたドルムの腕の中から逃れることは出来ない。
「今まで数多くの女を抱いたが、お前はどんな声で鳴くのかのう」
ディードを抱えた腕を徐々に下ろしていく。
ペニスがディードの中に侵入を開始する。
「止めて、止めて~!」
「さあ、よく見るがよい己が女になる瞬間を」
短く言い放つとディードを抱えた腕の力を抜く。
ストンとディードの体が落下する、
処女膜に彼女の全ての体重が掛かる。

ブチ

短く鈍い音がディードの下腹部から聞こえた。
ドルムのペニスが処女膜を引き裂き、一気に子宮の入り口まで侵入してくる。
「ヒギッ、うあああああああ」
同時にディードの絶叫が夜の静けさをうち破る。
しっかり繋がった接合部から先ほどまで処女であった証がドルムのペニスを真っ赤に染める。
「初物であったか」
「痛い、抜いて、抜いて」
「なかなか良い声じゃ、さあもっと儂を楽しませてくれ」
腰を振り勢い良くディードを突き上げる。
一瞬、ディードの体が宙に舞いペニスが秘唇の入り口近くまで後退する。
しかし、自らの自重で再び奥まで串刺しになっていく。
「うぐ、ひいいいい、止めて」
「痛い、助けてパーン」
ドルムの腰の動きが激しくなっていく。

ゴツ、ゴツ、ゴツ、ゴツ

腰を突き入れる度に恥骨が鈍い音を上げぶつかり合う。
ドルムの激しい攻めに半ば放心状態のディード。
何度も突き上げられ宙を跳ねる度、力つきた上半身がゆらゆら揺れる。
目からは涙が溢れ、だらしなく開いた口からは悲鳴とも呻き声とも聞き難い「音」漏れている。
「さあ、お前の子宮にタップリと儂の精を注いでやるぞ」
「いや、中は許してお願い、外に、外に・・・」
ディードにお構いなしにピッチを上げる。
「さあ出すぞ、しっかり受け止めろ~~」


第7話

ビク、ドプドプドプドプドプッ

腰を何度も振るわせながらハイエルフの汚れのない子宮を精液で満たしていく。
射精の瞬間ディードの体が弓のように反り返る。
振り乱れた髪が月明かりを受け金色の輝きを放ちながら夜風になびいていく。
「ふう、なかなか良い味じゃったぞ」
ありったけの精液を注がれドルムの腕に抱かれたままグッタリと項垂れるディード。
「パー・・・ン」
上半身を反らしたまま夜空を見上げるディードの視界が涙で歪んでいった。


ドルムが抱きかかえた腕を放すと力無くその場に崩れ落ちるディード。
背を向け肩を抱いて嗚咽するディード。
投げ出された太股は破瓜の血と精液で無惨に汚されていた。
ドルムの中に熱い高揚感の様な物がこみ上げてくる。
このエルフをもっと辱めたい、もっと汚したい、もっと貫きたい。
どす黒い欲望が精を出し尽くし力つきたはずのペニスを奮い立たせる。
再び、ディードに襲いかかるドルム。
「いや、いや、いや」
恐怖に顔を歪ませ必死に逃れようとするディード。
ドルムの手がディードの足を捕らえる。

「何処に行こうというのじゃ、夜はまだこれからじゃぞ」
脚を掴み自分の方に引きずろうとする。
「来ないで、触らないで、いや」
ドルムを押し戻そうと懸命に抵抗するディード。
「ええい、大人しくせい」

パシッパシッパシッパシッ

ドルムの平手打ちを何発も浴びるディード。
抵抗が無くなるとボロボロのチェニックを全て剥ぎ取っていった。
片はいの皮のブーツと手袋を除いて衣服を剥ぎ取られ白い裸体がドルムの前に晒される。

彼女が身につけていた草色のチェニックが只の布切れと化し辺りに散らばる。
「さあ立て」
ディードの髪を掴むとベットの方に引きずっていく。
「痛い、離して」
ベットの上に突き飛ばすと露わになった乳房にしゃぶり付いていく。
瞬く間に全身唾液まみれにされるディード。
彼女を四つん這いにすると再び挿入を開始する。
「ん、くう、くう、んんん」
人差し指を噛み締め必死にドルムの攻めに耐えるディード。
「次はこちらを味見させてもらうぞ」
秘唇からペニスを引き抜くと一気にアナルを貫いた。
「ギヤアアアアアアアアアアアア」
突然侵入してきた異物にパニックを起こしたアナルがペニスを締め付けていく。
「良い締まりじゃ、千切れんばかりに締め付けてくるわい」
突き立てられたペニスが出し入れを開始する。
直腸の粘膜がペニスとこすれ言いようのない異物感が下半身を駆けめぐる。
腹の中を別の生き物にかき回されるような不快感に全身から玉のような脂汗を流す。
噛み締めた指からは血が滲んでいた。
「さあ、こちらにもタップリ馳走してやるぞ」
再びドルムのペニスが射精を開始する。
先ほど射精したばかりにも関わらず、大量の精液がディードの直腸を満たしていく。
ペニスを引き抜くと同時にアナルから血の混じった精液がだらしなく溢れてきた。

あれからどれだけ時間がたったであろう。
空は徐々に白み何処からか小鳥の囀りが聞こえてくる。
登ったばかりの太陽の光が部屋に差し込む。
ドルムの姿はもうそこには無かった。
部屋の至る所に引き裂かれた衣服が散乱し、
ベットには一晩中ドルムに辱めを受けたディードが無惨な姿を晒していた。
仰向けに横たわり光を失った瞳はぼんやりと天井を見上げている。
幾度と無くドルムに貫かれ、全身精液にまみれ、部屋中、生臭い香りで充満していた。
下半身は焼きごてでもねじ込まれたような痛みに無音の悲鳴を上げ、
股間にはおびただしい量の精液と破瓜の血が乾いてこびり付いていた。


第8話(最終回)

「これで・・これで良かったんだよねパーン」
自分に言い聞かせるディード。
その頬を枯れ果てた筈の涙が一筋流れていく。

ディードは重い体を引きずるようにベットから起き上がると人目を忍んで水浴びをした。
体中にこびりついた精液を洗い流していくディード。
しかし、幾ら洗ってもドルムによって女にされた事実は変わりはしない。
昨晩の悪夢の光景がディードの頭によみがえる。
頭を抱えその場に膝をつくディード。
彼女の目に内股に赤黒くこびり付いた破瓜の血の跡が写る。
パーン以外の男に身体を許してしまい操を汚されてしまった。
愛する人の為とは言え、取り返しのつかない裏切りをしてしまったような罪悪感が彼女を苛む。
「いや、いやあ」
関切ったように涙が後から溢れてくる。
涙をポロポロ流しながら血の跡を洗い流していく。

水浴びを終えたディードは換えのチェニックに着替えるとパーンの居る部屋に向かった。
パーンはディードが一晩中犯され続けた事も知らず静かに寝息を立てていた。
眠っているパーンの傍らに座ると髪を優しく撫でる。
するとパーンが気怠そうに目を覚ます。
「おはようパーン」
「おはようディード」
パーンはディードの顔を見つめるとその表情に微かな陰りを感じる。
「どうかしたのかディード」
「いいえ別に、昨日なかなか寝付けなかったから」
平静を装うディード。

ドルムにと共に朝食をとるパーンとディード。
「どうなさったディードリット殿、顔色が優れぬ様じゃが」
「いいえ、大したことありませんから」
「例の支援の件じゃが、一つだけ条件がある」
「条件とは何ですか」
「ディードリット殿にここに残って貰いたい、これが条件じゃ」
「どういう事ですか」
思わず席を立ち上がるパーン。
「確かに儂は多くの兵を抱えておる、しかし魔法使いが居ないのじゃ」
「聞けばマーモには魔術に長けたダークエルフが居るという話ではないか」
「ぜひともディードリット殿の力が必要なのじゃ」
「どうであろう、ディードリット殿」
今のディードに選択肢は一つしかなかった。
「分かりました」
「良いのか、ディード」
無言でうなずくディード。
もはや、ドルムに逆らう事は不可能だった。

パーンが『カノン自由軍』に戻る時がきた。
「パーン」
出発するパーンを見送るディード。
「早く迎えにきてねパーン」
いつになくしおらしいディードの違和感を感じつつ出発するパーン。
パーンの乗る馬が段々遠ざかり見えなくなっていく。
いつまでも見送るディードの耳元でドルムが囁く。
「今夜も儂の寝所で待っておるぞ」
「は・・・い」
「儂の力を必要とする限り、お前は儂の言うことを大人しく聞くしかない事を忘れるでないぞ」
「卑怯者」
悔しそうに顔を背けるディード。
ディードの抵抗をものともせずドルムは指をくねらせ胸を揉みし抱く。
「止めて、離して」
「今更、純情ぶる事も無かろう」
「それに儂とお前は一晩床を共にした仲ではないか」
ドルムを睨み付ける。
「もはや、お前は鳥かごの鳥、精々良い声で鳴いて儂を楽しませるがよいぞ」
「卑怯者!」
「何とでも言うがいい、どう足掻こうとお前は儂から逃れることはできぬわ」
高笑いしながら去っていくドルムの背中を見送るディード。
「パーン、私どうしたらいいの」
彼女の悪夢はまだ始まったばかりである。          















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