くらま 作

官能小説『みのるの初体験』

※ヤオイ系の描写があります。苦手な方はご遠慮ください※


第1話

 ども! 僕、みのる。見て分かると思うけど、人魚族だ。性別はオス。まだ大人にはなっていないので、気楽な身分だよ。狩りに出なくていいし、岩穴を削って家にしたりしなくていいんだもんね。
 僕にとって、遊びまくって体力をつけることが唯一の仕事かな? 同年代の子供は居ないので、もっぱらお父さんが遊び相手(^^)
「お父さん、遅い!」
 僕は水中でホバリングしながら、後ろを振り返った。そこには、お父さんが必死で僕を追いかける姿があった。お父さんの名前は、くらま。僕のお父さんながら、異常にどんくさい。泳ぐのは遅いし、力はないし、武器の使い方はヘタクソだし(^^;)
「これで全速だよー」
「尾びれだって僕より大きいのに、なんでそんなに遅いかな…」
「仕方ないだろ? 生粋の人魚じゃないんだから…」
 そう、お父さんは生粋の人魚族じゃない。もと人間なのだ。人間って知ってる? 陸の上に住んでて、尾びれの代わりに2本の足がある、文化を持った生命体だよ。
 人間だったお父さんが人魚になった経緯は、何度も話してもらった。今日はお母さんとの出会いの場所に行ってみよう…って一緒に泳ぎ出したんだ。本当はお母さんも来る予定だったけど、近所でお産があり、急遽駆り出されちゃった。残念…。
「お母さん、なんでこんなのを、助けたかなぁ?」
「お母さんに聞いてくれ」
 お父さんはヘロヘロだ。
「でも、お父さんが同じ立場だったら、反射的に助けると思うよ」
「ふぅーん」
 溺れていたお父さんを、お母さんが助けたのが縁らしい。溺れる? 人間は水中では息が出来ないって教えられたけど、いまいち理解できなかった。とにかく、沈んでいる人間がいたら、キスして空気を送れば助かるらしい。運がよければ…っていう前提条件が付くけどね。
 僕は再び泳ぎ出した。少しだけお父さんに気を使って、ペースを落としてあげる。
「悪いな、気を使ってもらって」
「しゃあないっしょ」
 他人に合わせて泳ぐペースを下げるっていう思考は、人魚族には珍しいと自分でも思う。お父さんの人間時代の思考の影響を受けているのかな?
「強いものは、弱いものを思いやってあげてね」
 お父さんは苦笑した。
「本来は、逆なんだよな…」
「いいんだって」
 僕はお父さんに抱きついた。お母さんと違って骨っぽいけど、僕の大好きなお父さんだもん。
「みのる、大好きだよっ!」
「ちょっ、苦しいよぅ」
 僕はバタバタしてみせた。お父さんも嬉しそうだ。僕たちは離れると、再び泳ぎ出した。

「この入り江かぁ」
「そう、ここ」
 僕たちは水面から顔を出した。空気中での呼吸は、いまいち慣れない。お父さんは平気みたいだけど。
「5年生のお父さんにとっては、ちょっとした湾だったけど、今となっては小さいね」
「ふぅーん」
 僕は湾内を見渡した。人間は一人も居なかった。
「寒々しいね」
「いっぱいヒトが居ると、泳ぎにくいからね。ホテルの人にヒトが少ない場所を聞いたんだ」
「そっかぁ…」
 僕たちは水中に潜ると移動を開始した。次は秘密の入り江に行くんだ。陸からは来れなくて、海からは見えない、お母さんが見つけた秘密の入り江。そして、お父さんとお母さんの始めての交尾の場所。当時のお父さんは人間だったけどね。

「ついたぞー」
「ついたぁ」
 お父さんは何の迷いも無く、砂浜に座礁した。おいおい。戻れるのか? 僕はその隣に慎重に座礁した。背中に砂が当たって、気持ち悪い。
「岩穴もいいけど、砂浜は、もっといいね」
「そお?」
 僕は海中の方がいいけど…。僕たちは寝転がって空を見上げた。昼間の直射日光は眩しい。例によって、お父さんは平気そう。
「ここが、初めての場所?」
「そうだよ」
「最初の交尾、どんなだった?」
「お父さんは人間だったからね、あんまり参考にはならないよ」
「それでもいいから! 聞かせて!」
 お父さんは話し始めた。それは刺激的なハナシだった。


第2話

「あ、あれれれ?」
 僕の下半身に変化が現れた。生殖器が大きくなり、体内から飛び出してきたのだ。合わせて下半身のウロコの一部が肌化している。僕は自らの身体の変化に戸惑っていた。
「おや? ハナシを聞いて、勃起しちゃったんだね」
「勃起?」
「チンチンが大きくなることだよ。あ、チンチンっていうのは生殖器の呼び方ね」
 お父さんは慌てず騒がずだったけど、僕はそうはいかない。初めての勃起?は、どうしたらいいのか分からない。
「どうすれば、戻るの?」
「しばらく放っておけば…」
 お父さんは僕の顔を見て悟ったらしい。
「無理…かな?」
「うん…」
 僕は小さく頷いた。早く何とかして…。
「わかった」
 お父さんは小さく頷いた。
「握ってごらん」
「こう?」
 僕は生殖器を握った。チンチン?だったっけ?
「ああっ!」
 僕の背筋を戦慄が駆け抜けた。なんだ? これ?
「気持ちいい?」
「うん…」
 僕は頷いた。なんだか、すごい罪悪感…。でも、すごく気持ちいい…。
「じゃあ、ニギニギしてごらん」
「あ、ああっ!」
 新たな快感。僕は夢中でニギニギした。
「気持ちいいでしょ? これがオナニーだよ」
「オナニー?」
 僕はニギニギを続けた。でも、なんだか…。
「物足りないかな? 上下に擦って」
「こう?」
「そう、上手だね」
 僕は上下に擦り始めた。あ、なんか…。
「おしっこ出そう…」
「出しちゃって。やめないでいいから」
 僕は思いっきり手を動かしていた。
「あ、あ、あぁぁぁぁ」
 腰がビクンと跳ね、何かが飛び出してきた。僕は始めての感覚に戸惑っていた。
「ぁぁぁぁ…」
 やっと止まった。僕のチンチンから白いヌルヌルした液体が飛び出していた。お腹から胸の辺りに飛び散っている。
「精通したね。おめでとう」
「精通?」
「初めての射精のことさ」
「射精?」
「精液を放出すること」
 お父さんは哺乳類の生殖行動について説明してくれた。聞いているうちに僕はチンチンを擦っていた。こうやってメスの体内で擦るのか…。
「また擦ってるね」
「気持ちよくって」
「だよね」
 お父さんは小さく笑った。
「少し、手をどけてごらん」
「ん…」
 僕は手をチンチンから離した。お父さんは僕の右側に移動すると、半身を起こした。そのまま、チンチンを握った。
「はぅー…」
 自分で触るのとは別次元の快感だった。お父さんはニギニギして、上下に擦っていた。


第3話

「お、お父さーん」
「気持ちいいでしょ?」
 僕は頷くのがやっとだった。そのまま、お父さんによって射精に導かれた。
「きゅ、きゅー」
「いっぱい出たねぇ」
 僕はお父さんを引っ張った。お父さんが近づいてくる。僕はお父さんを抱き寄せると、ぎゅーってしがみついた。
「お父さんの、馬鹿ぁ」
「みのる、カワイイ!」
 お父さんも僕をぎゅーってした。あれれ? なんだがお腹に固いものが当たるよ? 僕が覗くと、お父さんのチンチンも大きくなっていた。
「お父さんも勃起してる」
「みのるのカワイイ姿をみていたら、ムラムラしちゃった」
 お父さんは頭をかきながら言った。
「息子の射精見て、勃起してんじゃ、立派なヘンタイだね…」
「変態したじゃん」
「違いない」
 僕とお父さんは大笑いした。
「だめだー、ヌルヌルするぅー」
「海に入って、洗って、洗って^^;」
 精液がヌルヌルして気持ち悪いので、海に入って洗った。チンチンが良く洗えない。
「お父さーん、チンチンどうやって洗うの?」
「こうだよ」
 後ろからお父さんが手を伸ばしてきた。僕のチンチンを握り、洗ってくれた。気持ちいい…。

 僕たちは再び砂浜に横になった。お父さんのチンチンは…まだ勃起していた。僕のチンチンは小さくなったが、まだ体内には戻っていない。
「触っていい?」
「いいよ」
 初めて触る大人のチンチン。大きくて、硬い。僕は無意識にニギニギした。お父さんは気持ちよさそうに横になっている。
「擦るね」
「うん」
 上下に擦ってみた。お父さんは口が半開きになって、気持ちよさそう。こんな間抜けな顔、僕もしてたんだな…。しばらく擦っていると、お父さんの手が僕の手に重なってきた。
「こうだよ」
「うん」
 僕は手の動きを練習した。お父さんのチンチンを擦りながら、自分のチンチンを擦る。いつの間にか、完全に勃起していたのだ。教えられた通りにやると、すっごく気持ちいい…。
「もっと速く…」
「痛くないの?」
「平気だよ」
 僕は凄い速さでチンチンを擦った。
「うっ…」
 出ちゃった…。お父さんはまだ出してない。
「そろそろ?」
「もう少しかな…」
 暫く擦り続けた。手が疲れたよー。
「うぅっ…」
小さく唸ると、お父さんが射精した。うわっ凄い量…。
「顔にかかったぁ…」
 僕は半泣きだった。ヌルヌルしてるぅ…。
「目に入ってない? 入ると、しみるって言うよ?」
「大丈夫…」
 僕はふにゃーってしながら海中に入った。顔についた精液を洗い流す。ついでに、自分の身体も洗った。
「お父さんも…」
 お父さんも海中に入ってきた。自分の身体を洗い流す。
「ねえ、お父さん」


第4話

 僕はお父さんにお願いしてみた。
「こんど、フェラっていうの、やってよ」
 お父さんは僕の頭を撫でた。
「いいよ」
 僕たちは指切りすると、水の中に潜った。そろそろ帰らないとお母さんが心配する。
 その日の夜、お父さんとお母さんが交尾を始めた。昨日までは全然気にならなかったのに、今日は、めっちゃくちゃ気になる。寝たふりをしながら、二人の行為を盗み見ていた。
“うわー、気持ちよさそう…”
 僕のチンチンは最大限まで勃起していた。下半身の一部が肌化し、完全発情状態。
“このままだと、ヤバいな”
 僕は二人の邪魔をしないように家を出た。お父さんもお母さんも、僕が交尾に参加することは拒んだりしないだろう。数日に一度、隣のしずくさんが参加しているぐらいなんだから。
 でも、参加してしまったら、僕はもう戻れないだろう。そのままお母さんと交尾してしまうかもしれない。近親交配の危険性と親子関係の複雑化。性行為に関してはおおらかな人魚族でも、実の親子間の性行為は厳重に禁止されていた。
“お母さんは妊娠しにくい体質だから、平気だよ”…って、笑う2人の声が聞こえたような気がした。ぶんぶん。僕は地獄に落ちたくは無い。悪魔のささやきを振り払うと、隣のしずくさんの家に向かった。
「しずくさん」
「はい?」
 しずくさんは直ぐに目覚めた。薬剤師であるしずくさんは、目覚めが凄くいい。夜中でもなんでも、緊急の調合依頼が飛び込んでくることがあるのだ。そうすると、直ぐに僕の家に来て調合を始める。人魚としては出来損ないのお父さんのことを気にして、夜の間だけ家を替わっているのだ。
「僕だよ。みのる。あ、調剤の依頼じゃないから」
「どうしました?」
 しずくさんが僕のことを“見た”。はっと息を飲む気配がした。
「大きくしていますね」
「うん」
 僕は頷いた。
「お父さんとお母さんが、交尾を始めたんだ。寝た振りして見てたら、こんなになっちゃった」
「なぜ、わたくしの所へ?」
「あのまま見てたら、参加しちゃいそうだったから」
 しずくさんは僕を抱き寄せてくれた。
「みのる君、偉い…」
「寝てるとこ、ごめんね…」
 僕は少し落ち着いた。お母さんよりは小さいけれど、柔らかいオッパイが僕の顔を包む。
「昼間、何か、ありましたね?」
 しずくさんの声が降ってきた。僕は昼間のことを話し始めた。

 話しているうちに再び興奮してきた。しずくさんのお腹にチンチンを擦り付ける。
「刺激的な一日でしたね」
「今もね」
 僕はしずくさんのオッパイを揉んでいた。しずくさんも嫌がらない。
「ぐっすり眠れる方法があります」
「お願い…」
 しずくさんの手が伸びてきた。チンチンを握られた。
「はぁー」
 柔らかい手。しずくさんはゆっくりと上下してくれた。
「みのる君、もう大人なんですね…」
 しずくさんが僕の横に移動した。本格的にチンチンを擦ってくれる。
「しずくさーん」
「我慢しなくて、良いんですよ」
 しずくさんの手の動きが速くなる。
「ううっ」
 僕は思い切り射精した。
「出ましたね」


第5話

「きゅー」
 射精直後のチンチンをニギニギされ、僕の腰が踊った。
「まだこんなに…」
 しずくさんの顔が近づいてきた。鼻息を感じるぐらいの距離だ。
「すごい…」
 ごきゅ。しずくさんは僕のチンチンをまじまじと見つめている。次の瞬間…。
「ああっ」
 舌が伸びてきた。僕の亀頭が舐められる。しずくさんは満遍なく舌を這わせてくれた。
「気持ちよすぎて…怖いよぉ…」
 しずくさんはニッコリ微笑んだ。
「これからですよ…」
 しずくさんが咥えてくれた。そのまま舌を這わせながら、上下にジュポジュポ。僕はもう限界だった。
「で、出る!」
 今までで一番気持ちいい経験だった。僕は罪悪感に襲われながらも、射精を止めることは出来なかった。
「けほっ」
 しずくさんは少しむせながらも、僕のチンチンから口を離さなかった。ごくっ。しずくさんの喉がなった。の、飲んでる?
「濃いですね。それに、すごい量…」
「しずくさーん」
 僕はしずくさんに抱きついていった。
「しずくさん、大好きっ!」
「こんなオバサンでも、いいのかしら?」
 返事の代わりに抱きつき、キスをした。でも、どうしたらいいのか分からないので、そのままじーっとしていた。
 じーっとしていると、しずくさんの舌が僕の唇を舐め始めた。僕は唇を開いてみる。舌が入ってきた。僕は舌を絡めて味わった。
「みのる君、カワイイ」
 しずくさんが舌なめずりをした。きゃー。食べられちゃう…。
「食べても…いいかしら?」
 ごきゅ。僕は頷いた。
「泣いて謝っても、許してあげませんよ」
 僕は再び頷いた。しずくさんは再びキスをしてきた。そのまま舌が入ってくる。僕がしずくさんの舌に絡みついたら、チュッと吸われた。軽く歯があたり、噛まれる。雫さんの唇は首筋に移動した。そこでも強く吸われ、歯が当たる。
「みのる君、おいしいですよ」
「ああっ。痛いよぉ…」
 痛かった。でも、ゾクゾクする。僕は気持ちよさと食べられる恐怖に、悶えた。
 でも、イヤじゃない。雫さんになら、食べられても良いのかも。歯で噛み切られ、口の中で転がされ、飲み込まれる。僕は雫さんの栄養になってしまう。なんて考えると、ゾクゾクした。
 雫さんの唇は首筋から耳たぶに移動した。軽く唇でハムハムした後、歯を立てられた。僕はクネクネした。今度は舌が伸びてきた。舌は耳たぶから耳の中に移動してきた。クチュクチュ。脳みそを舌でかき回されているような感覚だ。反対側にも同じような愛撫をした後、雫さんの唇が下の方に移動した。肩から胸にかけて舌を這わせながら移動し、ときおり吸われる。
 雫さんの唇が乳首に到達した。僕はドキドキしながら、次の愛撫を待つ。
「あ、ああっ…」
 乳首が舐められた。すごい。男でもこんなに感じるんだ。反対側の乳首は指で転がされる。雫さんは左右満遍なく舐めてくれた。今度は脇腹の方に移動する。
「きゃうっ!」
 脇腹を噛まれた。けっこう強く噛んでいる。直ぐに甘噛みになったので、僕は少し力を抜いた。雫さんの唇が下の方に移動していった。僕は期待に胸を膨らませた。肌化し、出てきた下半身(人間で言うフトモモ)を触られ、舐められる。
 手はそのうちにチンチンに到達した。握られる。
「どうして欲しいですか?」
 雫さんが聞いてきた。僕はお願いした。
「舐めて」


第6話

 雫さんの舌が亀頭を舐めた。僕はあまりの気持ちよさに、必死で暴発をこらえた。しばらく舐めまわした後、雫さんが咥えてくれた。暖かいものに包まれ、僕は幸せだった。口の中では舌が亀頭を刺激してくれる。
 しばらく口に含むだけだったが、雫さんが咥えたまま上下に口を動かしてくれた。すごい快感…。
「雫さん、いかせて」
 僕のお願いを聞いてくれたのだろう。口の動きが速くなった。舌を這わせながら、上下にジュポジュポ。両手はフトモモの辺りを撫で回す。
「もうだめっ! 出るっ!」
 物凄い射精感。僕はありったけの精子を発射した。腰が跳ね、身体が跳ねる。
「きゅー」
 雫さんの舌があちこちをペロペロするのだ。僕はペースを崩された。でも、後から後から、精子が飛び出していく。
「んんっ…」
 最後の一滴まで放出し、僕はやっと力を抜いた。雫さんは僕の動きが止まったのを確認し、耳元にやってきた。
“ごきゅ”
 雫さんの喉がなった。口いっぱいの精液を飲み干したのだ。僕は雫さんが愛しくて、思い切り抱きついた。
「雫さん、大好きっ!」
「わたくしも」
 雫さんもぎゅーってしてくれた。僕はキスを求めた。自分の精液のニオイがしたけれど、全然気にならない。こんど、口移しで入れてもらおう。僕は舌を絡めた。今度は痛くない。
「今度は、僕の番ね」
「恥ずかしいですぅ」
 僕は雫さんを押し倒した。上から眺める。絶景だ。唇を寄せていき、キスをした。しばらく唇を味わった後、舌を入れて口の中を探検する。苦痛を与える愛撫をしようかどうしようか迷ったけれど、今日は与えないことにした。舌先で歯をなぞり、口の中を嘗め回す。
「はぁー」
 雫さんの色っぽい喘ぎ。僕はそんな姿に欲情した。もっとヤラシイ姿を見せて。僕は首筋に移動した。チロチロ舐める。そのまま耳たぶに移動し、耳の中へ。しばらく舐め、反対側へ。うなじに舌を這わせ、背中を撫で回す。そのまま前に手を回して、オッパイを揉む。ビキニが邪魔だ。ぷちん。僕はビキニを外した。こんどは生乳だ。柔らかい。
 僕はオッパイが見たくなった。移動し、雫さんを横たえる。形の良い二つの膨らみが、甘いニオイで僕を誘っていた。僕はしばらく観察した。目で堪能した後は、唇と舌で味わうことにした。唇を寄せていく。オッパイにキス。そのまま舌と唇で味わう。
「あん…」
 僕は乳首に吸い付いた。唇で味わい、舌先で舐め、転がす。反対側は、指先でクリクリした。
「はぁー」
 気持ちよさげなため息。僕はもっと気持ちよくなって欲しくて、いろいろやってみた。下からオッパイを揉みながら、乳首を舐めてあげるといいみたい。
「あ、あ、あ、あ…」
「?!」
 僕は芳香に誘われ、雫さんの下半身を見た。性器が露出し、下半身の一部が肌化していた。それは刺激的な眺めだった。僕はフラフラと雫さんの下半身に移動する。
 じっくりと観察した。割れ目は少し開き、内部からは透明なオツユがあふれ出していた。
「見ないでぇ…」
 しずくさんが揺れる。僕の鼻腔を芳香が刺激した。僕はたまらなくなり、唇を寄せた。唇で軽くハムハムし、舌を出す。ビラビラの外側は、肌と同じ感触。内側に行くにつれて粘膜になっているらしい。割れ目の内側を舌で舐め上げた。後から後から沸いてくる愛液を啜り、舐め取り、味わった。
 僕は雫さんに感じて欲しくて、色々な場所を舐めた。
「あんっ、そこは…」
 割れ目の上の方のぷくっとした部分だ。僕は舌先で集中してそこを舐めた。


第7話

「ここ、気持ちいいの?」
「そう、とっても…」
「ここ、なんていうところ?」
「クリトリス。あ、そんなに、しないでぇ…」
 クリトリスっていうのか。僕は再びクリトリスを舐めた。空いている両手で割れ目のあたりをサワサワする。どこがどうなっているのか分からないし、なにをどうすればいいのかも分からない。僕は苦痛を与えないことだけを心がけ、愛撫していた。
「痛くない?」
「大丈夫です…。あ…ん…」
 雫さんは快感に包まれているらしい。できれば、絶頂に達して欲しいが…。
「どうすればいいの?」
 僕は雫さんに尋ねていた。
「クリトリスを舐めてください。そして…あうっ!」
 僕はクリトリスを舐め始めた。
「指の腹で、内部をつついて…」
 割れ目の中に人差し指を入れ、ジワジワと力をこめた。愛液の分泌が多くなる。僕は指の腹で内部を少しずつ刺激した。
「い、痛っ…」
 ごめん。僕は指先を引っ込め、舌先で愛撫した。
「みのる君、優しい…」
 雫さんが僕を抱き寄せてくれた。
「キス、いい?」
 答えは熱いキスだった。僕は雫さんを深く味わう。勃起したチンチンを雫さんのお腹に擦り付ける。
「僕、雫さんに入れたい…」
「入るかしら…」
「え? どういうこと?」
 雫さんが説明してくれた。それは刺激的なハナシだった。
1.最初の交尾が痛かったため、男性恐怖症になってしまったこと。
2.人魚になったばかりの僕のお父さんのことを気にして、夜の間だけ家を替わることにしたこと。3人の愛欲の日々は、その時から始まったこと。
3.何度かお父さんと交尾を試みたが、うまく挿入できなかったこと。
「みのる君、わたくしに…」
 雫さんは恥ずかしそうだった。でも、きっぱりと言い切った。
「入れてください」
「うん」
 僕は頷いた。
「痛かったら、言ってね」
「はい」
 僕のチンチンを雫さんの割れ目に擦り付けた。幹の部分が割れ目に柔らかく包まれる。
「痛くない?」
「平気です。ああー。気持ちいい…」
 僕は自らの手でチンチンをナビゲートした。亀頭部で割れ目を撫で回す。
「どう?」
「痛くないです。ああー」
 僕たちは快感に包まれていた。しばらく、この世のものとは思えない快感を堪能する。こすり付けているうちに、射精感が襲ってきた。こらこら、まだ早いって…。
「ごめん…出ちゃった…」
 僕はバツが悪かった。雫さんはニッコリ笑って抱きしめてくれた。


第8話

「気にしないで下さい」
僕は雫さんのホッペにキスすると、チンチンを握った。射精直後だというのに、最硬度を保っていた。雫さんの割れ目にこすり付けていると、少しへこむ箇所があった。ここかな?
「ここ?」
「だと…思います…」
 尾びれを微妙に動かし、ジワジワと腰を進めていく。少し入っては戻り、少し入っては戻る。僕のチンチンは快感に耐えられず、なんども暴発した。
「痛い?」
「大丈夫です…」
 雫さんは痛くなさそう。そろそろ、僕の体力も限界に近い。もう少しだ。ふぁいと。チンチンを押し戻す強い抵抗が、急に無くなった。僕はジワジワと侵入する。亀頭だけでなく、竿も満遍なく圧迫されている。
「入って…きました…」
「もう少し入るよ」
 僕はチンチンを押し込んだ。僕のチンチンは根元まで入った。雫さんに抱きつき、身体中で雫さんを感じた。
「痛くない?」
「平気…です…」
 雫さんのウソは直ぐにバレた。でも、気づかないフリをした。しばらくじっとしていると、雫さんの膣内が僕のチンチンをジワジワ刺激してきた。
「あ、気持ちいい」
「わたくしも…」
 雫さんは僕にキスをして、こう言った。
「動いて下さい」
「痛かったら、直ぐに言ってね」
「はい」
 僕はチンチンの抜き差しを開始した。これが…交尾なんだ。僕は快感と感動に包まれていた。
「あ、あ、あ、」
「あ、あ、あ、」
 僕と雫さんの声がかぶった。僕は本能的にスピードを上げていく。
「とっても気持ちいい…。痛くない?」
「平気です。気持ちいい…」
 僕の腰は全速だった。雫さんのことを気遣う余裕は全く無い。僕は思いっきり射精していた。
「あうっ」
 僕は雫さんの一番奥で射精した。がくっと力が抜けて雫さんの上に倒れこんだ。
「はぁー」
 雫さんが気持ちよさげなため息をもらした。僕は悪いと思いながらも、雫さんに身体を預けていた。動けなかったのだ。
「雫さん、痛くなかった?」
「気持ちよかったです」
 雫さんが僕の頬にキスをした。
「ありがとう、みのる君」
「僕のセリフだよ」
 僕たちはずうーっと抱き合っていた。硬度を失ったチンチンがぬるっと押し出されてきた。
「行かないで…」
「押し出したんでしょうが…」
 僕たちは笑いあった。身体中についた交尾の痕跡を家の外で洗い流し、僕と雫さんは家に戻った。
「雫さん…」
「はい」
「僕、ずうーっと一緒に居ても、いいんだよね?」
 雫さんは改まって言った。
「ふつつかモノですが、よろしくお願いいたします」
「それ、僕のセリフです」
 僕たちは笑いあった。そして、僕たちは手を繋いだまま眠りについた。









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