くらま 作

官能小説『編集会議』



第1話

「終わったぁ」
 洒落で応募した社内交流誌の編集委員。応募者が少なかったのか、あっさり当選。編集会議が行われる本社までの交通費は会社から出るし、メインの仕事はワリとヒマだし、それになにより、こういう仕事って好きだ。
 その日の編集会議は、予定時間よりも早く終わった。直帰扱いなので、早く終わるのは大歓迎だ。
「くらま、くらま」
 帰ろうとした僕に、編集委員の美喜子さんが話しかけてきた。眼鏡をかけたお姉さんであり、年齢不詳だ。直属の上司が入社した時には、本社で受付嬢をしていたらしい。若く見られるタイプで、カワイイ感じの顔立ちだ。
「なんです?」
「いいから。こっちこっち」
 僕は引っ張られた。
「終わったら、付き合いなさい。飲みに行くよ」
「ええっ? 僕、交通費ぐらいしか持ってませんよ」
 大嘘である。
「大丈夫。お姉さんが奢ってあげるから」
「………」
 強引に押し切られ、付き合うことになってしまった。待ち合わせ場所のマックで、コーヒーを飲みながら時間を潰す。

「お待たせ」
「はーい」
 美喜子さん登場。当然ながら、さっきと同じ格好だ。僕はテーブルの上に広げていた文庫本や扇子等をデイパックに放り込んだ。背負う。僕はゴミを捨てに歩き出した。
「あれ? 靴が違うね」
 横から美喜子さんが声をかけてきた。
「履き替えました。革靴なんて、履きなれてませんからね。こんなので歩いたら、足が棒になっちゃいます」
「持ってきたのね。だから、それかぁ」
 美喜子さんは僕の背中を指差した。
「はい、デイパックです」
 大型のデイパック。靴と1㍑のペットボトル(2本)を入れるには、これぐらいのサイズが必要だ。クールビズで上着なしとは言え、スーツ姿には似合わない代物である。
「くらま、カワイイ」
 美喜子さんはニッコリと笑うと、僕を誘い出した。

 連れて行かれたのは居酒屋だった。向かい合って座り、とりあえずビール。
「乾杯」
「かんぱーい」
 カチン。ジョッキを合わせ口に運ぶ。んぐっ。んぐっ。んぐっ。
「ぷはー」
 美喜子さんは一気に飲み干していた。マジすか?
「すいませーん、ビールおかわりー」
 目が点になっている僕を無視して、追加のビールを頼んでいた。同時に食べ物も適当に。なんだか、スゴイ人と飲み始めちゃったみたいだ。
「こらこら、なにボーっとしてんの? ビールがぬるくなっちゃうでしょ」
「あんまりお酒は強くないんですよー」
 既に美喜子さんの眼は据わっていた。あはは^^;

「くらま、遠い! こっちおいで、こっち」
 美喜子さんは僕を手招きして隣の席を指差した。かなり大量のアルコールが体内に摂取されている。僕は逆らわずに、移動した。
「おじゃましまーす」
 美喜子さんが奥にずれてくれた。僕は今まで美喜子さんが座っていた席にちょこんと座った。
「いらっしゃいませー」
 ニッコリ微笑む美喜子さん。僕たちは並んで飲み始めた。

 あれ? 美喜子さんの手が、僕のふとももに触れている。誘ってるのかな? やばいなぁと思いつつ、知らん振り。僕が知らん振りをしているのをいいことに、美喜子さんの手はふとももを優しく這い回る。やべっ。勃起してきた。
「あれ? くらま、どうしたのぉ?」


第2話

「なんでもないっす」
 僕はジョッキに口をつけた。Gパンと違ってスーツのズボンなら、勃起したチンチンが引っかかって痛くなることはないから、安心していた。
 美喜子さんの手が僕のチンチンに触れてきた。指先で形を確かめ、先端部を撫で回す。
「美喜子さん、ヤバイですって」
「ふふっ」
 美喜子さんは妖しく微笑むと、僕の右手を掴んだ。そのまま自らのふとももを触らせた。スカートの上からでも、熱くなっているのが分かった。
「これなら、ヤバくないでしょ?」
「どういう理屈ですか」
 僕たちの手はお互いのふとももの上に置かれていた。美喜子さんの手がいやらしく這い回るのに刺激され、僕の手もごそごそ動き始めた。
「出よっか?」
「はい」
 妖しく微笑む美喜子さんに覚悟を決めた。でも、経験豊富そうなこの人を満足させられるのかな?

 僕たちはラブホに入っていた。部屋に入った瞬間、僕はベッドに押し倒されていた。美喜子さんの顔が近づいてくる。キス。最初は唇を合わせるだけだったが、すぐに舌が差し込まれてきた。僕も舌を絡め、深く味わう。お互いの眼鏡が当り、カチカチ音がする。
 キスをしたまま、僕は二人分の眼鏡を外した。ヘッドボードの辺りに置く。お互いに抱き合い、貪るようなキスを続けた。僕たちの両手がお互いの全身を這いまわる。気づいたら、僕は半分脱がされていた。シャツのボタンは外され、ズボンは半分ずり落ちている。
「ちょっとストップ。ベッドカバーを外しましょう」
 僕は強引に美喜子さんを引き剥がした。美喜子さんは素直に従ってくれた。中途半端に脱がされていたシャツとズボンを脱ぎ去り、靴下も脱いだ。ベッドカバーと布団を外し、ソファーの上に放り出した。二人分の眼鏡をテーブルに移し、時計を外した。
 そんな僕の横では、美喜子さんがぱっぱと脱いでいた。ブラウスを脱ぎ、スカートを下ろし、ストッキングを脱ぎ去る。ブラジャーを外し、パンティーを下ろした。上を向いた形の良い乳房とすらりとした足腰が現れた。形の良い脚の間のデルタ地帯は、菱形の陰毛に覆われていた。僕もTシャツを脱ぎ去り、トランクスを下ろした。
 僕が全裸になった瞬間、再び押し倒されていた。美喜子さんの顔が一気に近づいてくる。
「くらま、ごめんねぇ。我慢出来なくなっちゃった」
「あんまり立派なシロモノではありませんが、お召し上がり下さい」
 美喜子さんは微笑んだ。そのまま唇を重ねてくる。舌が入ってきた。僕も舌を絡める。しばらくキスを堪能していると、美喜子さんが僕のチンチンを掴んだ。そのまま上から腰を沈めてきた。
「待って、待って、待って!」
 僕は慌てた。生身で入れたらまずいでしょ。
「病気の心配してるの? それとも、妊娠?」
「両方ですっ!」
 必死で答える僕の姿に、クスっと笑う美喜子さん。笑ってないで、抜いてくれー。
「あたし、病気持ってないから。くらまも無いでしょ?」
「持ってません。でも、妊娠させちゃうって!」
「もし当たっても、結婚してなんて言いださないから、大丈夫」
「大丈夫って、そんなぁ」
 僕のチンチンは本人の意思とは関係なく、最大限に勃起したままだった。なんてことだ(;_;)
「ひさしぶりのSEXなの。もう少し、味わせて」
「最初に言っておきます。僕、早漏気味です。味見のつもりが、そうならないかも知れませんよ」
「ふふっ」
 美喜子さんは軽く笑った。そのまま動かずにチンチンを堪能していた。
 美喜子さんはしばらく僕の上でじっとしていた。身体は動かなくても、蜜壷は断続的にチンチンを締め上げてくる。
「抜いてください。このままだと危険です」


第3話

 僕は降参した。
「しょうがないなぁ」
 美喜子さんは素直に僕の上から降りてくれた。僕の横に仰向けで寝転がった。
「気持ちよくしてね」
「はい。痛かったら言ってくださいね」
 上から覆いかぶさり、キス。今日始めての積極的な愛撫だ。そのまま舌を差し込み、口の中を探検する。逃げ回る美喜子さんの舌を捕まえた。そのまま舌を絡める。しばらくディープキスを続けると、美喜子さんの全身から力が抜けていくのが感じられた。両手で全身をサワサワして、感じるポイントを探していく。
「はぁー」
 美喜子さんが口を離し、気持ちよさげな溜息を漏らした。僕の唇は首筋に移動した。軽くハムハムし、舌先で舐めていく。
「あん」
 好ましい反応に気をよくして、僕は愛撫のポイントを徐々にずらしていく。首筋から、耳の裏。それから、耳の中へ。左右の耳を満遍なく愛撫しながら、片手で優しくオッパイを揉む。
「オッパイ、舐めて…」
 すぐにリクエストに答えた。いきなり乳首を舐めるのではなく、乳房から徐々に舐め上がっていく。ある程度焦らしつつ、乳首に到着。ぺろっ。しばらく舌先で愛撫した後、吸い付いて行く。反対側のオッパイは手で愛撫する。揉み、つまみ、また揉む。
 手と唇を入れ替え、左右満遍なくご挨拶する。
「あ、あ、あ…」
 美喜子さんの声は断続的だ。たまに脇腹をくすぐってあげると、身体をくねらせるのが嬉しい。僕の手は脇腹からフトモモに下りていった。でも、意図的に外側だけで留め、また脇腹に戻ってきた。何回か繰り返すと、僕の手が掴まれた。そのまま、内股で挟まれる。
「いじわるしないで。こっちもお願い」
 僕は内股をサワサワしてあげた。そのまま身体を下げていき、脚の間に潜り込んだ。アソコの状態を観察する。ビラビラは完全に開き、白っぽくなった愛液がダラダラ流れ落ちていた。芳香が鼻腔を刺激し、僕は吸い寄せられるように唇を寄せていた。
 最初は、キスから。そのうちに舌先を伸ばし、アソコ全体を舐めまわす。プックリと勃起したクリトリスを舐め、膣口に舌先を差し込んでいく。唇と舌先だけではなく、指先も投入。この女性はどのへんがポイントなのかな? 探りながら愛撫を続けた。
 どうやら、ある程度深いところが感じるポイントらしい。指先で内部をいじりながら、舌先でクリトリスを舐める。指先で包皮を剥き、舌先を当てた。
「あん、クリは少しキツイ」
 包皮を戻して、その上から舐めた。これが正解のようだ。僕は美喜子さんから快感を引き出して行く。

 徐々に膣口をほぐし、指を二本に増やした。
「一本がいいな」
「了解です」
 直ぐに指を一本に戻し、ゆっくりと愛撫を続ける。美喜子さんの身体がときおりピクンと跳ね上がる。絶頂が近づいているようだ。愛撫のペースを徐々に上げていく。
「あ、あ、あ、あ…」
 そろそろかな? 僕は指先の回転を上げた。反対側の指先を投入し、アソコの外側を愛撫する。
「ああっ」
 美喜子さんの身体が痙攣した。絶頂に達したらしい。しばらく愛撫を続けていると、僕の身体が跳ね除けられてしまった。そのまま身体を丸めてしまう。僕は美喜子さんが戻ってくるのを待った。
「ふぅー」
 しばらくして、美喜子さんが戻ってきた。仰向けになっていた僕の上に跨り、腰を沈めてきた。
「やっぱ、愛撫してもらうと違うわね」
 蜜壷が僕のチンチンを締め上げる。すぐにでも射精しそうだ。美喜子さんも察してくれたらしい。僕の上から降り、仰向けに寝転がった。僕はゴムを付けると、チンチンで割れ目を擦った。入り口を発見。じわじわと侵入させていく。ゆっくり、ゆっくり。
「入ってきたぁ」
「もう少し入りますよ」
 奥まで入れた。ゆっくりと動き出す。
「くらま、全速で来て」
「あっというまに終わっちゃいますよ」
 美喜子さんが下から抱きついてきた。キス。そのまま舌が入ってきた。しばらく味わうと、美喜子さんが離れた。
「あたしは満足したから。次はくらまの番」
「では、お言葉に甘えて」
 僕は美喜子さんに脚をからめてもらった。密着度が増す。僕は腰のペースを一気に上げた。
「あ、あ、あ、あ…」
 美喜子さんの身体が揺れる。
「ううっ」
 僕はあっという間に射精していた。









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