kay 作

官能小説『DDD(トリプルD)』



第1話

また、こいつか、そうビル-ハンナムは思った。隣町(といっても80キロも離れているのだ
が)の高校との練習試合。レスリングで交流を深める。公式大会では、偶然ブロックが別れ
てしまうので、年に3回くらい両校は試合する。大きな大会で勝ち進まない限りは、お互
いがぶつかることはないからだ。当然毎回同じ相手とあたることが多い。ビルの相手はレ
イという少年だった。ビルと同じ16歳だった。体格は同じくらい。当たり前だ、レスリン
グは階級制なのだから。
一進一退の攻防の末、ビルは敗れた。これでレイには4連敗だった。
ビルは別に気にしない。精一杯戦った結果だ。それに練習試合だ。
ところが相手のレイはそうではなかった。ビルにだけは負けるわけにはいかなかった。
仲間によくやったと祝福されながら、心の中でガッツポーズをとるレイだった。

レイは家に戻った。彼は母親との二人暮しだ。母は真夜中にならないと帰ってこない。
自室に入り棚にトロフィーを飾る。練習試合だからちゃちなものだ。それでも飾る。
DDD、勝ったよ!この勝利を君に捧げる。棚に飾られた一枚の写真。美しいブロンド
の若い女性。グラマラスなビキニの姿態がまぶしい。ただ少しヘアスタイルが古くさい。
デッキにビデオを入れて、早送りする。何度も見たビデオだ。時間はわかっている。
30分ほどいったところで再生する。テロップがでる。
スルース、6月の美姫、デヴィン-ディバイン-ダイヤモンド。
それはプレイボーイ、ペントハウスに並ぶアダルト雑誌、スルースのメイトカレンダーで
あった。
久しぶりだね。今日はまたうんときれいだDDD。つぶやくレイ。写真を手にし、キスを
する。重要なことがあった日、彼は彼女と愛しあう。ビルという少年に勝つことはその重
要なことの一つだ。
デヴィンはレオタードでエクササイズ中だ。美しい女を強調したライン。レイはもうすで
に帰りのバスの中でもう、きばりきっていたペニスをひきだした。デヴィンの映像は10
分間しかない。短くもはかない二人だけの時間。汗だくになりさまざまな角度からカメラ
がデヴィンを視姦する。そのふくよかにゆれる乳房を。たまらないお尻や股間のありさま
を。だがタイツ付きのレオタードだ。はっきりいっておかずにするにはものたりないはず
だった。だがレイは満足している。5分が過ぎ、レオタードを焦らすように脱ぎ始めた。
ピンクの乳首が、生の巨乳がむきだしになる。うっとりとさするデヴィン。
すてきだ。この世の天使だ、君は。ゆっくりとしごくレイ。
三つの角度からレオタードを外していく映像。画面が替わり、シャワーシーンに。
ヴィーナスのごとき美しい肉体が、温水にまみれていく。胸に、股間にあてがい、うっと
りとするデヴィン。バックには愛らしいデヴィンの声が流れている。
「メイトになれてうれしいわ。周りの人はいい人たちばかりなの…」
残り2分をきった。スピードを早めるレイ。
彼女はシャワーを浴び、ランジェリーをまとい始める。薄手で乳首もヘアもよくわかる。
スルースのビデオだ。オナニーみたいなことはしてくれない。これが限界だ。
バルコニーでグラスを片手に微笑むデヴィン。
いいよ。すばらしい笑顔だ。イクからね、デヴィン。
彼女のウインクとともにビルは果てた。映像は次のメイトへ。
レイはテープを停止した。ため息をつく。満足のため息だ。
デヴィン、ああたまらない。本当のデヴィンに会いたい。でも永久に彼女には会えないの
だ。レイの心の女神はこの映像と、30枚ほどの彼女の写真にしか存在しないのだ。
こういう形でしか彼女とは愛しあえないのだ。
デヴィン-ディバイン-ダイヤモンド、彼女は死んだのだろうか?

真夜中、車が止まる音がした。レイの母が帰ってきたのだ。
「お帰りなさい。ママ、疲れたでしょ。何か飲む?」
「いいわ、今日はシャワー浴びて眠る。」
疲れ果てた、化粧の濃い中年の女性。かなりたるんだ体をしている。無理もない、42歳だ。
でもレイにとっては、愛する母だ。
彼女の名はデヴィン-ディバイン。レイの心の女神は無残に朽ち果て、そこにいた。

朽ち果てたまでは言い過ぎかもしれない。歳相応に太っただけだ。だが肥満には違いない。
レイは当たり前だが母を愛している。女手一つでレイをこの10年育て、慈しんでくれた。
大事な肉親だ。不満などない。親子仲もいい。優しい母であり、素直な息子だった。
ただレイの女神が、かつてこの女性の肉体を借りていたに過ぎない。母にいやらしい想い
を抱いたことなぞ一度もない。母の尊厳を犯すなぞもってのほかだ。だがデヴィンでは、
赤の他人の男でもセックスアピールを感じるのは無理だっただろう。
レイがかつてのデヴィンに出会ったのは5年前、11歳のときだった。
子供心に美しかった母が崩れだし面影を無くしていたころ、書棚から発見した、若き日の
母のヌード。彼はその女性デヴィン-ディバイン-ダイヤモンドに一目ぼれした。
母は遠い目をして言った。
「あらあ、見つけちゃったの?恥ずかしいな。でもわかったでしょ。ママはスルースメイ
トだったの。もうおばさんになっちゃったけどね。」
DDD(トリプルD)、それがモデル時代のデヴィンの通称だった。無論ただの語呂合わせ
であったが、気に入っていたという。その日からDDDがレイの女神となった。
ネットは便利なものだ。どんな細かい情報でも探せばみつかる。スルースのデータベース
それからメイトマニアの画像集。しかし過去の人だ。5年でたった30枚とカナダからとり
よせた(というよりカナダの中古屋にあった)ビデオカレンダーのみ。今から20年前のもの
だ。あっただけ奇跡というべきであり、レイは満足だった。
つまり額縁の恋だった。(ペルシャに伝わる伝説。ある王子は5代前の先祖が愛した女性の
肖像画に恋し、実らぬ恋に心を病んで死んだと言われる)16歳なのだ。普通に恋をするし、
セックスの経験も多くはないがある。しかし心の神殿におわすデヴィンに勝る女性はあら
われないのだった。
この奇妙な愛の形が変化を見せるのはそれから2ヶ月後のことだった。

いかなる神の気まぐれか。レイのチームは地区大会を勝ち抜いた。今度の日曜、州代表を
かけて8つの高校が隣町に集まる。代表校を確認!!ビルの高校も勝ち抜いていやがる。
「ねえ、ママ。見に来てくれないかな?僕絶対勝つからさ。」
「いいわよ。仕事は夜からだしね。」デヴィンに異存はない。
あいつに勝つ。あいつのチームとあたる。そしてデヴィンに勝利を捧げるんだ!
一人燃え上がるレイだった。


第2話

息子の晴れの舞台、というか青春の1ページ。その体育館は少年たちの家族でいっぱいだ
った。その中でどうにも違和感丸出しの集団があった。ラフな格好でもわかる美人の一群。
「おお!見てみろ。ビル-ハンナム君の親衛隊だぜ。久しぶりに見たな。」
「たまんねえ!いいなお前、あんな美人のお姉さまの知り合いがいて。」
「俺はヴィッキーだなあ。あんな美人と一緒に住んでいるなんてラッキーだぜ。ビル!」
だから来ないでって言ったのに…。ビルは困ってしまう。仲間の冷やかしはうんざりだ。
「どうせ、ドリアが誘ったんだ。あいつ、余計なことを。」
ビルの祖母は57歳である。現役のスルースメイトだ。11年前46歳でデビューした。
体質のため若く見える。そのため若いモデルの憧れであり母だった。彼女たちはよく祖母
の家、ビルが下宿する家でもある、に遊びにくる。自然ビルは弟みたいな存在になる。
よってビルが拒んだにもかかわらず、祖母を加えた5人のヌードモデルが応援団というわ
けだった。最年少が団長のドリア21歳。
「ビル、ガンバレー!」「そんなやつ引っこ抜けえ!」黄色い声援が浮きまくりだ。
赤面してマットに立つビルだった。
相手はあちゃー、やっぱりレイ-ディバインか!
一方レイは母の側に駈寄っていた。
「デヴィン。見ていてね。必ずあいつに勝つからね!」
「どうしたの?ママを名前で呼ぶなんて。でもがんばってね。」
「うん!」神よ、勝利をわが手に…
ホイッスルが鳴った。ぶつかりあう若き戦士の肉体。たくましきしなやかなレスリング
スーツが火花を!

レイにとっては悪夢だった。よりにもよってこの晴れ舞台でビルに負けた。ビルの捨て身
の反り投げで1ポイントフォールをくらったのが最後まで響いたのだった。
悔し泣きしてマットを降りるレイ。ビルの方は応援団にかけよられ困惑気味だ。
まあいい、初めてレイに勝ったんだ。これくらいバチはあたらないかも…
「かっこよかったわ、ビル。レスリングよくわからないけど。」
「じゃあごちそう作ってよね、お祖母ちゃん。」
レイは泣きながらデヴィンの方へ。「負けちゃった。ごめんね。ママ。」
「どうしたのよ?そんなレイ、はじめてよ。」
その悲痛な泣き顔の原因がわからないデヴィンだった。

結局、ビルの高校も、レイの高校も州代表にはなれなかった。個人表彰が終わり、皆帰途
に着く。駐車場でレイはビルに出合った。
「やあ、初めて負けたな。強かったよ。ビル。」レイはうじうじした男ではない。
ここは素直に相手を讃えた。「いや、運が良かっただけさ。」とビル。
そこへ二人の親権者がやってきた。ついでに応援団もついてきた。ビルにとっては照れく
さく、レイにとっては悪夢だった。早く母とこの場を去らなければ…
「まあ、あなたレイを負かした子ね。ビル君だったわね。」デヴィンは息子の気持ちも知らず、会話に参加してきた。
一方「ビル、どこかで食事していく?」とヴィクトリア。
デヴィンはその女性の美しさに目を見張った。
「まあ、ビル君。お美しいお母様ねえ。」つい口に出すデヴィン。
その言葉にレイの目の前は真っ暗になった。ビルは慣れていたがまごつく。
とりまきのドリアたちが笑い出す。
「やったあ。さすがヴィッキーよね。お母様だって。」デヴィンにはとまどう反応だった。
苦笑してヴィクトリアは言った。「いえ、私はビルの祖母ですわ。」
デヴィンの体に衝撃がはしった!祖母ですって!そんなばかな。どう見たって40にしか!
「あの失礼ですが…おいくつで…」消え入るようなデヴィンの声。
「もうすぐ58になります。」彼女はこういう反応には慣れっこだった。
ビルが祖母の手を引いている。「お祖母ちゃん。もういこうよ。じゃあねレイ。」
デヴィンの衝撃ははれない。ドリアが彼女に近づいた。
「よろしかったら、いらっしゃってください。」そう言ってパンフレットを渡した。
「ヴィクトリアの若く、魅せるメイク」そうタイトルにあった。婦人会主催のものだ。
「私もヴィッキーもスルースメイトなんです。女性用の催しですからヌードとかはありま
せんので…」
その言葉にレイとデヴィンは激しく傷ついた。しかしドリアにわかるはずもないことだ。
レイはみじめだった。「僕のママだってメイトだったんだ!」だがそう言ってどうなる…
デヴィンも同じだ。「私だって20年前は…」そんなことは恥の上塗りだった。
突然デヴィンは気がついた。なぜ息子があの少年に負けたくなかったのか、その理由を。

「ヴィッキー、夕日がきれいだね。ヴィッキーのほうがきれいだけど…」
ビルが祖母をヴィッキーと呼ぶ瞬間、2人の関係は肉親から恋人にきりかわる。


第3話

「口がうまいわ。そう言ってレナも口説いたのね。」
「いじわる。今はあの子の名前出さないでよ。」
「フフフ、夕日が美しいスポットを知ってるの。行ってみようか?」「うん!」
彼女は車のハンドルをきった。同時に片手でタイトスカートをまくりあげる。
薄紫のガーターがむきだしになる。たまらないほどの脚線美。
「すぐ着くわ。それまで私の足で我慢我慢。」「うん、事故起こしちゃ大変だもんね。」
10分ほど郊外へ。そこには巨大なオブジェが立ち並ぶ。ある芸術家の私設公園。
あまり知られていない恋人たちのデートスポット。何台か車が止まっている。
「きれいでしょ。夕日が…アッ!」
ビルには夕日より美しいものが目の前にあった。ヴィクトリアを抱き寄せ、唇を奪う。
「ヴィッキー、きれい。僕、たまんない。」
「もう毎日顔をあわせているのよ…」
「だってさっき夕日をバックにヴィッキーが微笑んだから、僕こんなに」
そう言いつつ、彼女の手を股間に導く。熱くこわばった孫の剛直。
「ふふふ、もうしょうがない子。じゃあ出してあげるわね。」そしてビルのズボンに手をかける。
「いやだ。僕がするんだ。」手を振りほどき、ヴィクトリアのうなじにキスをし、胸のボタンをまさぐるビル。慣れた手つきでブラウスを脱がせ、ブラジャーを押し下げ乳首を吸う。
「まあ、ビル。出さなくてがまんできるの。もうカチンカチンになってるんでしょう?」
「ここでしちゃおうよ。誰も見ちゃいない。みんな自分のことで夢中になってるさ。」
「まあ、カーセックス?ビルは変態坊やねえ。」
そう言いつつリクライニング-シートをいっぱいに倒すヴィクトリアだった。
「するからにはせっかちはいや。ちゃんと愛撫して燃えさせてくれなきゃいやよ。」
「もちろんさ。僕ってせっかち?」「いつもそうよ。がっつき坊やよ。ハニー。」
2人は微笑みあう。ビルの身体は彼女にのしかかり濃厚にキスをかわす。
「お願い、あそこにもキスして…」
「誰が放っておくもんか!」
ビルの手は彼女のパンティにかかる。腰をうかせて応えるヴィクトリア。するりと脱げて
つま先まで。ビルは祖母の生下着を鼻に押し当てた。
「うーん、いいにおい。ヴィッキーって体中甘い香りがするんだね。」
「いやん。やめて、恥ずかしい。」まるで小娘のような反応。愛らしい。
「本当の…モノ…にしてちょうだい。」「モノじゃわかんない。」
「あそこよ」「だめ、ちゃんと口に出すんだ。ヴィッキー。」
「意地悪。レディにそんな言葉を言わせるの?」
「わあ、本当に照れてる。大人なのに。」
「もう…、・・・・にして」「聞こえない」「オ、オマ、××××にしてえ!」
気が遠くなりようなふしだらな言葉に気が遠くなるヴィクトリア。
「してあげる。ごほうびだよ。ヴィッキー!」
大きく口を開けむしゃぶりつくビル。
「ヒアアアン!!たまらず嗚咽が音を引く。舌で過敏に出し入れする。舌がペニスと化す。
肉襞をねぶり、クリットを吸う。たちまち湧き出る甘いジュース。
「あああ、気持ちいい。ビル、やっぱりお祖母ちゃんにもさせて。感じたいのお口に。」
「しようがない、ヴィッキー。」
ビルは助手席に戻り、ズボンを下げた。トランクスがテントをはり、先端がぬれてシミに
なっていた。そのシミの部分をヴィクトリアの唇が襲い掛かる。
「ン――ンッ!!」そう声を出してキスをしトランクス越しに唇で愛撫する。
ウインクすると、トランクスを引き下げ、袋の下にひっかける。先端と目が合う。
そして優しくしゃぶりたてる。性的行為というより、赤ん坊のほほをなぜる慈母のようだ。
「今日は強かった。たくましかったわ。ビル。」
彼女は口でうけとめるつもりはない。だから今は優しくしてあげるだけ。
「ねえヴィッキー、そろそろ…」
ヴィクトリアはペニスを開放した。にっこり微笑む。
「ふふふ、うまくできるかな?せまいぞう。」「まかせといて」
ビルはそうは言ったが、ちょっと苦闘してようやく体勢を整えた。
祖母の腰を抱き、先端をあてがう。こすりたてて焦らす。
「あん、もう、早くう…」その唇をふさぐビルの唇。そしてグイと腰を突き出す。
「うあー、しまる。いつもよりすてき!ヴィッキー!!」
「アッツ!アアア!!ビル、太いわあ!!」


第4話
ビルははだけた乳房を吸いたて、うなじを鼻で愛撫し、わきの下さえ唇の餌食とした。
彼女の身体は車の運転席に固定されているだけに、ビルのなすがままだった。
初めての、まだ夕日が映える中でのセックスに官能が燃え上がる。
あまり激しくは動けない。動作の幅には限界がある。しかし祖母は絶妙のタイミングで応
えてくれるのだ。毎日求めても、もう3年もむさぼっていても、味わいつくすことのかな
わない極上の肉体。ヴィクトリア!
熱い、しまる、もうもちそうもない。
「ヴィッキー、ごめん。いつもより早そうだ。僕。」
「いいわ、ぶちまけなさい。かまわなくてよ。」慈母の(祖母だが)微笑が花ひらく。
「クウー!クッ、ウアッ!」悲鳴がくぐもりビルは果てた。
しばらく身体を離し余韻にひたるビル。気がつくと祖母の目がぬれている。
「泣いてるの?ヴィッキー。僕が早かったから?だったら…」
「違うわ。今日のビル。たくましかった。強かった。あんなに小さかった坊やが…、そし
て今だってすごかった。そう思うと、なんだか…、ずっとビルの成長を見ていたい。でも
私は必ずビルより早く死んでしまう…」
「そんな悲しいこと言っちゃいや!」涙声になり、幼児のようにすがるビル。
「うん、大丈夫。ビルの子供が、今のビルくらいになるまでは死ぬもんですか」
「わあ、お祖母ちゃん、ひ孫まで愛そうっていうの、僕みたいに。」
「ばかね。そのころは本当にお祖母ちゃんになってるわよ。」
笑い声が車内に響き渡った。2人は肉親にして恋人どうし。
ヴィクトリアの若さの秘密は、この若い少年のエキスを吸収していることにも原因があるのかもしれない。
2人は幸福であり、お互い以外に望むものはなかった。

一方レイとデヴィンは無言で車を走らせていた。
「レイ、ごめんね。」「…な、何をあやまるのさ、急に。」
「美人じゃなくてごめんね。ママは58のお祖母ちゃんにも負けているのね。」
声が涙ぐんでいた。レイの胸がつまる。
「気にしないでよ。あいつのお祖母ちゃんが異常なんだ。」
「ママのために、あの子だけには負けたくなかったんだよね。ごめんね。」
「泣かないでったら!」そう言いつつレイも泣いていた。
「気にしないで。ママ、泣くなってば!」同じ言葉を繰り返すレイ。
僕のデヴィンだったら負けてやしないのに…
あいつのお祖母ちゃんについて知った日から、あいつに負けたくなかった。なのに負けた。
そのあげく、あんたのママは醜いからメイクを教えてあげる、ときたものだ。
みじめだった…。あまりにもみじめだった。デヴィンとレイの涙は止まらなかった。
あまりに対照的なふ2つの家族の姿だった。

レイの学校は職業訓練校も兼ねている。レイのコースでは建築関連の法律家(日本でいえば
土地家屋調査士にあたる)のゼミがあり、レイは2週間家を空け、研修の講座をうけてきた。
そして帰ってきた我が家のありさまにレイは驚いたのだった。
居間は、蒸気でけむっていた。スチームマシンをたいていたのだ。汗だくになり簡便式の
フィットネスマシーンと格闘する、太ったレオタード姿の中年女性がいた。
「ママ、なんのつもりなのさ!」「お帰り、レイ。ママ、復帰するの。」「は?」
「もう一度スルースメイトになるの。」レイは愕然とした。ママは正気じゃない。
デヴィンは黙ってスルース最新の5月号を見せた。
「第2回魅惑の40代、モデル募集!未婚既婚問わず。〆切…」
熟女メイトだって。あいつのお祖母ちゃんがデビューしたあれか!
しかし、いくらなんでも。今のママじゃあ…
「元メイトでもかまわないの。あと2ヶ月ある。それまでにあと20キロ落とさなきゃね。」
「2週間でいくらやせたの?」「5キロ」計算上は間に合う。しかしいくらなんでも…
「ママ、あの時のこと気にしているのなら…、体壊しちゃ何にもならないし…」
「ママは死んだってかまわない!」彼女は絶叫した。血の叫びだ。
「もう一度美しくなれるなら死んだってかまうもんか!レイのためじゃない。ママはママ
のためにやっているの。わかって、レイ!」
「………!!」あまりの迫力に言葉を返せないレイだった。

DDDことデヴィンが20年前メイトになったとき、彼女は有頂天だった。周りからちやほ
やされ天狗になっていた。ある初老の男性と結婚した。金持ちだった。それだけだ。
貧しい少女の玉の輿。美食、美酒。宝石。ドレス。全てを手に入れた。
働かなくてもいい有閑マダム。自堕落で不摂生な毎日。甘い夫。
しかし彼は事業に失敗し、行方をくらませた。残ったのは膨大な借金。腕のいい弁護士を
雇ったものの成果はあがらず、やっとわずかなお金を手にし、再び世間の荒波へ。
その時彼女は全てを失っていた。富も、若さも、美貌も。残ったのは息子のレイだけ。
安アパートに転がり込み、女給として生計をたててきた。身を飾る余裕も無かった。
落ちぶれた自分を慰めるため酒に逃げた。ジャンク-フードをつめこんだ。
今やデヴィン-ディバイン-ダスト(くず、ごみ)DDDだ。だがしかし………


第5話

「仕事はやめたわ。2ヶ月は無収入。でもそれくらい蓄えはある。ママは人生、いえ生命
をかけてるの。」そう言いつつ、母はストレッチを続けるのだった。鬼気に迫っていた。
これはエクササイズとかダイエットの次元ではなかった。ボクサーの減量に近い。
いやもっと難しい。美しくやせなければならないのだ。
脂肪も水分も適当にとりながらやせねばならないのだから。枯れては意味がないのだ。
一ヶ月が過ぎた。レイも付き合うトレーニングと食事。野菜とパスタと中国茶は我慢でき
たが、体の老廃物を除去するとかいう、中国の薬の香りには閉口した。その飲み物のまず
さは青汁の比ではなかった。24時間が戦いであった。執念があった。意志があった。
何度も筋肉痛や皮膚の炎症をおこした。息子のマッサージにさえ、痛いと泣き叫んだ。
股ずれでやけどしたような女の過敏な部分。悲鳴をあげて軟膏をぬった。
届かない部分はレイがぬってあげた。だらしなく、かさかさの背中、シミだらけだ。
くたくたで体が動かないときなど、全身を、きわどい部分にさえレイはふれた。
「恥ずかしいわ。ごめんね。レイ。」あやまる母だった。
しかし肥満年増の股のつけねやおなかにふれても、少しもうれしくはない。
DDDなら興奮のあまり、射精してしまうかもしれないが、そこにあるのは抜け殻だ。
痛ましかった。見ていられなかった。だがデヴィンはやめなかった。

途中から壁にぶつかり体重が落ちなくなった。メニューを増やし対抗する。あせる。
しかしゆっくりと静かに体内の脂肪は燃えていくのだった。
たまにはっとすることがある。
DDDと目がそっくりな母に、DDDのような笑顔を見せるデヴィンに。(当たり前だが)
しかしその度に錯覚とわかりがっかりするレイだった。
そのつどDDDの面影を追うのをよそうと思うのだった。
ただ彼は気がついていなかった。がっかりする回数が時とともに増えていったことを。
それが別の意味を持つことを。
そして目標まであと10キロをきった朝だった。
……第2の変化がおきた…

「おはよう、レイ。休みの日なのに悪いけど…」
…やあDDD。久しぶり。しばらく会ってなかったよね。あれ?DDDの声がする。ビデ
オじゃないなあ。ずいぶんぽっちゃりしたねDDD…???えっ?DDD!デヴィン!
驚きレイは飛び起きた。
「びっくりするじゃない。レイ。今日もトレーニング付き合ってね。」
ママだ。いやママじゃない。太ってる。太ってるけどデヴィンだ。まじまじと彼女のレオ
タード姿を見つめるレイ。そんなばかなことが!彼女はもうこの世には…
ふらつくようにエクサスタイルに着替え、蒸気のこもる居間に向かうレイだった。
そこにはちょっと太り気味の美女がいた。ピンクに上気した肌がまぶしい熟女。
それはまぎれもなくデヴィン-ディバイン-ダイヤモンドの20年たった姿に違いなかった。
連れ添った夫婦、ある日突然自分の夫が、あるいは妻が年老い、白髪が増えたことを実感
することがある。毎日顔をあわせているのに、気がつかないことがある。レイもそうだ。
レイの脳が、母をその朝、DDDだと無意識に認識したのだった。
いつのまにか母は美しさを取り戻していた。体形を、肌の張りを。
「支えて、レイ。」いつもどおり器具を支え、母を背中側から見下ろす形。
まだおなかがだぶついている。しかし贅肉を削ぎ、本来の形を復元した乳房がゆれる。
大きい。柔らかそうだ。その瞬間レイは反応した!!とまどい、狼狽し、赤面した。
「目盛、1キロアップして!」母があごをそらしレイを見上げた。彼女は知らない。その
バンダナを巻いた頭のすぐ後ろには、レイのきばりきった剛直がそびえていることを…
「ママ、すごくきれいだ…」「!レイ、どうしたの。泣いてるじゃない。」
「汗が目に入ったんだ。塩気で赤くなったのさ。」レイは感動していた。
女神の降臨が近い日に訪れることを確信したからだ。
器具だけでは、柔らかい自然なラインには鍛えられない。だから二人組んでの運動も欠か
せない。じかに身体をくっつけあう。昨日まではなんともなかった。しかし…
「レイもっと力を入れて!」「う、うん。ごめんねママ。」
うつぶせになった母の背中に乗り、身体をそらせた母の体をささえる。腕や脇にじかに…
思ったとおり柔らかい。女を感じてしまってはもうどうしようもない。勃起はおさまらず、
ただ母の肉体に触れないよう気遣うのみ。そのまだ豊満なお尻に、肌の露出した背中の部
分にこすりたてたい衝動!たまに顔をよせて体臭を味わう。香水と汗の入り混じった濃厚
で健康的な芳香。ぷりんとした乳房に顔をうずめたい!全身をなめまわし、嗚咽をあげさ
せ、そして××××してやるんだ!気持いいぞ!たまんない!あああ!ママ!!
どうかしている。こんな中年太りの年増に興奮するなんて。レイは自分を欺こうとする。
しかしだめだ。刻一刻と美に近づいていく肉体だ。崩壊をくいとどめようとする、無駄な
あがきではないのだ。生唾があふれ、母のレオタードごしの体温が熱い。狂っていく理性。


第6話

このままでは実の母親を犯してしまうかも…!?
僕を見ないで、微笑まないで、ママ。じっとしていて、身体を動かさないで。
ママがこんなにいやらしい身体をしていた?なんて。あああ股を開かないで、僕、こすり
つけてもいいの?ママがいけないんだよ。
レイはたまらずトイレにむかった。思い切りしごきたてた己のコック。2時間もきばりき
っていたのだ。絶頂はあっという間だった。
5分後すっきりした表情で帰ってきたレイ。とりあえずお昼までは大人しくなったレイの
分身だった。母でオナニーしたのは初めてだった。たまらない背徳感で震えた。
いやもうデヴィンなのであろうか…レイは悩んだ。

シャワーを浴びて、昼食をとる。母は新しいアンダーウェアだけの姿だ。この上にレオタ
ードをまとう。まだまだ贅肉があるのがわかる。彼女は体温計のような器具を腕にあてて
いる。ダイエットの測定器だ。
「どうなの?」「フフ、肥満度は71。目標は62だからあと少し。肌年齢は35歳だって。」
うれしそうな母。気持ちが痛いほど伝わる。漢方薬とやらのおかげか、宿便や脂肪を体内
から追い出した肉体は、同時に小じわや白髪もなくしたようだ。体の内側が活性化してい
る証拠だ。そういえば昨日軟膏をぬった背中は、シミが消えかわりに張りが戻っていた。
「午後から新しいレオタードよ。これが最後になる。これがきつくなくなったとき…レイ
ママの写真を撮ってくれるわね?スルースに復帰できる素晴らしいやつを。」
「そのことなんだけどママ。ビデオとっていいかな?ママのエクササイズを記録しておく
んだ。メイトになったらダイエット本でも書いたら?参考になるでしょ。」
「そうねえ…」「それに今からでもセクシーな下着姿もしてみたら?」
「まだ早いわ。小太りおばさんでセクシーなんて…」
「そういうのが好きな人も、ああいや違う。練習だよ。写真に撮られる日の予行演習さ」
結局、デヴィンは息子の申し出に従った。 カメラを通してみてもハードだ。
これは他人には無理だとレイは思った。つまるところ母は命をかけている。
かけるつもりもないのに拒食症で死ぬ女性もいる。人様々だ。
感心すると同時に、もう一人のレイが興奮する!!
「ママ、セクシーだ!」「42歳にしては?」「今はね。でも2週間後はどうかな?」
「私、もう一度DDDになれるよね?」「もちろんさ!必ずなれる!」
DDDのエクササイズ。デジャブを感じる。若若しいDDDのビデオ。
そうだ。ああなんてむっちりした太ももだ。そこだけやせなくてもいいや。
ゆらすね。お尻を。かわいいよ、ママ。顔をうずめたい。ママならお尻の穴だって
きれいだろうな。……レイ、どうしたんだ!お前が好きなのはDDDか?ママなのか?
ああ!デヴィン。君と愛し合えたら。君の中に戻りたい。
僕が生まれた場所に僕の一部を… あまりに背徳的な妄想を息子が抱いてるとも知らず、
母はトレーニングを続けた。

「これが、現役時代の下着なの。」紫のランジェリーが母の身体を覆っていた。
レイは生唾を飲んだ。
「まだきついな。ほらピッチピチ。」デヴィンはパンティやべビードールをレイのカメラの
前にさらけだす。ガーターも太ももをしめつけていた。だが美しい!
熟女専門誌のモデルの数百倍魅力的だ。
「ポーズして」声が震えていた。「僕が感じるくらいにセクシーに…」
「息子じゃあね。感じさせたら母親失格…」あまりの真剣なレイの表情にまぜっかえせな
いデヴィンだった。カメラが回り始めた。セクシーな音楽をバックにショットを決める。
十分だった。もう、どこかの雑誌に載せられる素材だった。
微笑み、胸をさする。大また開き。指をセクシーに吸う。バックからお尻をゆらす。
「いいよ。ママ、ベビードール脱いでよ。」
「まあ、冗談はやめて。息子の前で裸になれるもんですか!」「…つい、勢いで…」
「スルースに送る写真は裸で撮ってもらうけどね。でもいやらしいことママに考えちゃ
だめよ。」母は自然に、だが不可能なことを口にした。
いろいろ照れくさそうにポーズする母。しかし20年もしまっていた衣装だ。
軽い音をたて、パンティの腰の部分が破れた。ヘアーが一瞬のぞいた。
あわてて隠すデヴィン。顔が紅潮していた。
「やあねえ、まだ着るの早すぎたわ。お気に入りだったのに。」
その晩、彼はビデオを編集していた。生唾が、汗が、涙が、そして白いほとばしりが。
彼は母にむかって、体液と言う体液を流しつくした。幸福だった。

母は苦闘し息子はとまどうそんな日々、そして母のメニューは終了した。
「レイ、どう…?ママ、きれい?」
デヴィンは20年前つけていたビキニを身につけていた。そのままの体形ではない。そこは
42歳だ。だが美しく歳を重ねた麗しき肉体。その年齢だからこそかもしだす魅力。
その名はデヴィン-ディバイン-ダイヤモンド!DDD!
「かわいいよ。きれいだ。セクシーだ。女神だ。たまらない。美しい。麗し…」


第7話

「ちょっと、レイったら、もういいわ。あら、また泣いてるの?」
涙も出よう。母の肉体に再びDDDが宿ったのだ。もう会えないはずの彼女に。
母のビキニは刺激的だった。胸の半分しか隠してない。20年前の水着だけにハイレッグで
はない。そのかわり股間だけを隠し、あとは2本の紐で腰に続くタイプだった。
「じろじろ見ないで。痴漢みたいよ。」
「だって感じちゃうよ。僕も男だもん。」
「…あなたのおかげよ。長かった。ありがとう。レイ。」
母はレイに近寄りキスしようとした。レイは無意識に自分の唇でキスを受けとめた。
「!!レ、レイ。ママにキスしちゃだめよ。息子なんだから。」
「息子じゃなきゃよかった。そうしたらママに感じても罪じゃないからね。」
「まあ、本当に感じてるの?嘘ばっかりね。」なんとなく危険を感じるデヴィンだった。
「…嘘じゃないよ。僕、勃起してる!」レイは母を優しく抱きしめた。
股間にあたる大人のレイの部分。
「あ、あなた、まさか、ママに…」
「ママに勃ってる。」「だ、だめよ。嘘よ、そんな。小さくして…!!」
驚きのあまり、とんでもないことを口走る。
「できるもんか。むちゃだ。そんな身体をみせびらかして…」
「息子にそんなこと…そんなつもりは…」
「信じないんだね。いいよ。見せてあげる。」レイは身体を離した。
レイはズボンのジッパーをあけ、まさぐり、母の前に男をむき出しにした。
ピンクの美しい剛直が、デヴィンの目を射る。あまりの光景に呆然とする。しかし目が離
せない。なぜならもう何年もペニスを目にしていなかったからだ。彼女の口内に湧き上が
る唾液。
「ママがこんなにしたんだ。ママのせいさ。」「だめよ!しまって!レイ。」
悲鳴があがる。目標を達成したその日に、こんな悪夢のような光景。
息子を欲情させるほどの肉体なの?私は…あああんなに小さかったあそこが…あんなに
も!きれい…、駄目!何を考えてるの、私は母親よ…
「きれいだ。おめでとうママ。うれしいよ。DDDが帰ってきたんだ。これは僕の祝福さ」
これほどおぞましい祝福もそうはあるまい。
「しまってってばあ!!」間違ってる。こんな母子の姿があっていいはずがない。
「いやだ!」レイも正気ではない。レイはそのままコックをしごき始めた。
「ママのふともも、むっちりしてたまらない。」目が血走っている。
「おっぱいふっくらして、しゃぶりたい。吸いたい!」先端が光り始めた。
「や、やめて、ぶつわよ!」しかし言うだけで近づけない。
うかつに近づいたら何をされるかわからない。しかもレイが口にする箇所がジンと疼くのだ。感じるのだ。
肉体を賛美されるのは20年ぶりなのだから。しかしそれが息子の口からもれようとは…
「きれいな背中。ぷりんとしたお尻。ああこすりたい。ママにこれを、うっうう…」
しごく手が早くなる。口を半開きにしてうなっている。
デヴィンの全身がおぞましさか 興奮か、鳥肌がたつ。
「そ、そしてママの、ママのオマ・・・」「だめえ!言っちゃだめ!それだけは!」
母は股間を押さえ、後ずさりした。母も感じているのだ。官能が互いの肉体をかける。
「…××××に入りたいんだ!きっとヌルッとしていやらしいあそこに。アアア!!!」
全身をひきつらせてレイはイッた。白いほとばしりは生々しく飛び散り、カーペットをぬ
らし、デヴィンのふとももまでかかった。
その瞬間彼女の肉体にも電流が走り、レイのオーガズムを共有した感覚があった。
レイは激しく呼吸していた。デヴィンは呆然とするだけだ。
「ごめん。ママ…、あとでふいておくから。」正気を取り戻したレイは部屋を出て行った。
彼女はももについた精液を手にとり、においをかんだ。なつかしい甘い香り。あろうこと
か彼女はそれをなめとった。もったいないと思った。子宮にぶちまけてほしかった。
次の瞬間、彼女も正気に戻った。赤面した。息子のオナニーに感じた自分がおぞましい。
「…男に飢えてたからよ。そうよ。異常じゃないわ。この場限りよ。」
明日には普通の母子に戻れる。そう言い聞かせるデヴィンだった。自信はなかったが…。
その晩、母と子は部屋一つを隔て、オナニーした。誰を思い浮かべてかは言うまでもないことだった。

朝、母は起きてはいない。朝食の準備だけはされていた。
「昨日は2人ともどうかしてたわね。いってらっしゃい。」
毒にも薬にもならないメモがあった。とりあえずレイは学校に向かった。
勉強は手につかなかった。なにせ母の前でオナニーしてしまったのだ。DDD恋しさのあ
まり。レイは激しく自分を責めた。帰宅の足は重かった。



第8話

「お帰り…」「ただいま…」たまらなくきまずい。 夕食後、レイは母の部屋をノックした。
母は婦人物のスーツに着替えていた。
「どこかいくの?」「ちょっと街へね…」
「あの、今日は写真撮らないの?ほらスルースへ送るやつ。」
「…隣町にケンていうカメラマンが住んでるんだって。彼に頼むからいいわ。」
心底がっかりした息子の表情に、彼女の心は痛んだ。
「…でどこにいくのさ?もう夜だよ。」「週末でしょ。お酒でも飲んでくるわ。」
自分へのごほうびというわけだった。というより二つの目的があった。
とりあえずレイから離れること。1日おけばお互い冷静になれる。
「もしかしたら男の人に誘われたりして。誰も私って気がつかないでしょうね。」
レイにはわかった。ありていにいえばハントしてもらうつもりなのだ。もっと露骨にいえ
ば男あさりだ。この美貌とスタイル、DDDだ。間違いなく男たちがむらがる。
酒だけで すむはずがなかった。
「もしかしたら今日は帰ってこないかも…あの…わかるでしょ。ママも女なの。10年も我
慢してきたの。一晩くらい…」母の顔は真っ赤になっていた。ぞっとするくらい愛らしい。
「じゃあ、行ってくるから」母はレイの傍らをすりぬけようとした。
「行かせない」そうつぶやき、レイは母の右腕を捕まえた。
「痛い!離して!レイ。」
レイは思った。こんな理不尽があるものか!5年もあこがれ続け、二度と会えない女性と
思っていたのが、突然帰って?きた。ところがその女神は早々に他の男に抱かれたがって
いる。レイの元から去ろうとする。冗談ではない!もう二度と離すものか!
「行かないで、ママ。僕がいるじゃないか!」
「駄目よ。レイは息子だもの」「僕が一番ママを愛していたんだ!男として。」
そう言って強く抱きしめた。DDDは彼の腕の中にあった。実体として。
「嘘よ!私は醜かった!母親として愛せても、女としては失格だった。美しくなったから
そんなこと言って、欲情するなんて卑怯よ!」それは血の叫びだった。
「嘘じゃない。もう5年も僕は…」そしてむりやり唇を奪おうとする。母は抵抗した。
激しくもみあい、倒れる二人。デヴィンは軽く頭を打った。そして気が遠くなった……

気がつくとそこはレイの部屋だった。スーツは脱がされ、ランジェリーだけの姿だった。
ベッドに寝かされ、後ろ手を縛られていた。
「気がついたね。ママ。」レイがのぞき込む。
「レイ、どうしてこんなことを…」
「ママにわかってもらうためさ。ああそうだ。ママには何もしてないよ。」
縛っておいて、よく言うと思ったが、どうしようもない。
「何をするつもりなの?」「ビデオを見てもらう。」
そう言ってレイは母の身体を抱きかかえ、居間からもってきた椅子に座らせた。
「これを見れば、どんなに僕がDDDを愛していたかわかるはずさ。」
そしてリモコンを操作、テレビに浮かぶスルースのロゴ。
「……これは?!!」
「そう20年前のメイトカレンダーさ、編集してあるんだ、すぐ6月の乙女がでてくるよ。」
ロゴが消えていく、そして現れるブロンドの乙女、DDD。自分の20年前の姿。
レイは画面を見ず母を見つめていた。そして首筋に顔をよせ、鼻をこすりつける。
「いいにおいだ。ママ。」「や、止めて、レイ!」
「ママは諦めて、僕の愛撫に身をまかせて、20年前の自分と再会してればいいのさ。」
「アアッ!!」レイの舌が脇の下をはいまわる。
「見なくてもわかるんだ。今はサイクリングエクサの場面だろ?うっすら汗をかいて」
息子の言うとおり、画面の中の彼女は上気した肌で自転車をこいでいた。
美しい、若若しい。それにしてもよくこんなビデオが残っていたものだ。
「ネットで見つけたんだ。カナダにあったんだ。苦労したよ。」」
乳房が柔らかくもみしだかれる。舌がランジェリー越しに乳首をなぜる。口と舌だけで
ランジェリーを押し下げ、乳房をさらす。
「そのままだ。ピンク色だよ、ママの乳首。わかるでしょ?」
「いやああああ!!!」悲鳴をあげるデヴィン。
「おいしい。ミルク出ないかな?出なくたって甘くておいしいや。」
画面の自分はカメラに犯されている。股間やお尻がアップに。
「今ごろ、Vの字になって足を動かしてるだろ?」
そして同じようにしなやかなふくらはぎやふとももをガーターごしになめまわす。
「はぁーん…」思わず陶然とするデヴィン。
「脱ぎだした!そうだろ!ママ!」



第9話

レイはひざまずき、母の足をこじあけた。何をしようとするかがわかり、慄然とする。
抵抗しようにも、やせてはいてもレスリングのレギュラーだ。がっしり足をつかまれれば
抵抗もそこまでだ。レイの舌がパンティごしに女のもろい部分を愛撫する。
「アッ!アアアッ!」舌が股布をずらし、そして秘陰にわけいる熱い舌の感触。
「いや!いやああ!アアア、ウアア」たまらず嗚咽がもれる。
「僕がどんな思いでこのビデオを見つめていたかわかる?いつもオナニーしてた。」
そう言いつつ優しく、激しく吸いたてる。
「イカせてあげる。そうすれば、僕の気持ちがわかるだろ?」
唇をすぼめ、クリットのみを吸いたてる。クリットがはさまれた瞬間!
「ア―――!!」絶叫が響き渡る!
画面のデヴィンは裸になり、シャワーを浴び、バルコニーで下着姿に。
ビデオが終わるとここ数日の、エクササイズや下着や水着の、今の自分が映し出された。
レイはもう何も言わず、夢中であそこを口淫していく。
…この子は毎日、私の姿で…していたのね。感動か?おぞましさか?快感か?震える女体。
「あっああ、だめ、イっちゃう!ママ、終わっちゃう!レイ!レイ!アアア!」
「我慢しないで、ママ。いいんだよ。」
デヴィンの肉体のリズムを感じる。もうすぐだ。レイはひときわねぶりをきわめた!
「ウッ、アアッ、ア―――!!!!!!!」
母の肉体が震え、首をそらし、絶叫をあげた。オーガズムがかけぬけた。
レイは口をべとべとにしてデヴィンから離れた。
「おいしかった。すてきだった。ママ…」
母は無言だった。数年ぶりのオーガズムにまだ震えていた。
「レイ、腕をほどいて。もうじたばたしないから。」 レイは従った。
むりやりオーガズムに導かれた肉体。いまさら逃げ出すはずもない。
「レイ…、一つ聞いていい?好きなのはママ?それとも画面のDDD?」
レイにはうまく答えられない。自分でも確かな自信がないのだ。
「五年も慕ってくれてたのはわかった。DDDはあなたの初恋の人?」
「…うん…」母は目を閉じた。何か考え込んでいた。
「レイ、DDDは死んだわ。20年前。忘れなさい。」「そんな…」
「そして醜い女給のデヴィン‐ディバイン、あなたの母親も死んだの。たった今!」
レイは目を見張った。母の言葉の意味がわからない。
「あなたの前にいるのは、ママでもスルースのDDDでもない。三番目の女よ。
生まれ変わったの!合体したの!あなたももう息子じゃない!私の名は……
デヴィン‐ディライツ(悦びを与える者)-ディバイン!淫らな熟女DDDよ!」
レイは一瞬母の身体に閃光がはしったような錯覚をした。
DDDを名乗るその女性は、レイの額に口づけした。そしてさっそうと身体を翻した。
「フフ、かわいい坊や。DDDの最初の祝福を与えられるのはあなた。悦びをあげる。」
彼女は自分を縛っていた長めのタオルを手にし、レイの目を隠し縛った。
「何をするの?ママ?ああ、DDD?」
「どう呼んでもかまわない。私はどちらでもあり、どちらでもない。悦びをあげる。でも
さっきむりやり奪ったのは許せない。だから見せてあげない。」
そう言いつつズボンをまさぐりペニスだけを引き出す。
「ちょっと全部脱がせてよ。きついよ。」
「おだまり、昨日はこのまましごいていたくせに。祝福は欲しくないの?」
そしてレイをベッドに横たわらせる。レイにはわかる。きっとママはしごいてくれるのだ。
心が震え、体がわななく。快感の予感に脈打つ心臓とコック。
次の瞬間、熱く湿った、ざらついた粘膜がペニスにからみついた。
「アッ!」軽い悲鳴。まぎれもない舌の感触。 「フフフ、汝のエキスよ。わが血肉となれ。」
恍惚となった母の口調。何かがとりついたようだった。そして熱い空間に吸い込まれる肉棒。
「うわあああ!」目隠ししているだけに、きつく感じてしまう、たまらない快感。
デヴィンは先端を舌でぐるぐるなめまわす。数年ぶりの堅いコックの香りと感触。
美しきペニスはDDDのもの。舌で穴をうがつ。血管を唇でつまむ。袋を愛撫する。
「すぐに出しちゃ許さないよ。たっぷり楽しませてもらうからね。」「う、うん、ママ」
音をたててシャフトする。それだけで気が遠くなるくらい気持ちがいい。
新しき生命DDDが彼のペニスをしゃぶってくれているのだ。夢のようだ。
「光っているよ、私の唾液でぴかぴかさ。美しいわよ、レイ。」
「ああ、ママ」「こういうの好き?」「大好きだ!たまんない!」


第10話

あらためて唇に強弱をつけてしゃぶりたてるDDD。熱くなると弱める。そのたびにほっ
とし、同時に残念に思うレイ。しかしそんなことを続けているうちもう耐え切れなくなる。
「く、苦しい。ママ、僕、もう……」悲痛な息子の声に、子宮が疼く。
「いいわよ。さあ、もう我慢はいらない。」そうしてとどめとばかり先端を強く吸い上げた。
「ヒィ―――!!アアア!!!」絶叫と同時にほとばしる液体。DDDはタイミングを合
わせ全てを飲み込んでいく。一滴ももらすものか!これは若さのエキスなのだ。
頬をくぼませ、DDDは吸いたてる。手でしぼりあげ尿道の残りさえなめとった。
しばらくしてレイのコックは柔らかくなりはじめた。
DDDは口を離した。そしてレイの目隠しをとる。
「これでおあいこよ。レイ。」まぶしい微笑みがそこにあった。
「ああ、ママ。すばらしかった。」レイはやさしく母をだきしめた。そして額にキスする。
「まだ言ってなかった。お帰りなさい、じゃなかった、はじめまして、DDD。」
新しい女神が彼の心の神殿に降り立った瞬間だった。
「今日は休みましょう。明日は朝から撮影よ。頼むわよ、レイ!」
「まかせといて、ママが必ず選ばれるようなすごいのを撮ってみせるさ!」
そうして笑いあう二人だった。

スルースメイト、それはアメリカの美の象徴。保守的な団体はまゆをひそめるが、世界の
大半の男性が賞賛する。年に12人しか選ばれない。だからハードルは高い。
しかし目の前の美女は十分その資格がある。DDD、生まれ変わった熟女。
ネットでここのところのメイトを検索する。全く負けてない。ようするにただ40歳を過ぎ
ているかいないかの違いだけだ。
ビル‐ハンナムよ。見ていろよ。ほくそえむレイだった。
新品の黒いドレス。上流階級の貴婦人のようだ。美しい。このあでやかさは20代の小娘に
は出せないだろう。ヴォーグのファッションモデルだってつとまる。
それが今からヌードになるのだ。レイはもうそれだけで股間がきばっていた。
DDDは細めのキセルでたばこをくゆらしている。ぞっとするほど色っぽい。
「坊や、準備はよくって?」「バッチリさ」カメラを持つ手が震える。まずは深呼吸。
薄紫のアイシャドーがアクセント。ドレスは黒い羽根飾りでいっぱい。絹の手袋と帽子。
彼女は帽子を脱ぎ、それにもついていた羽根飾りを一本引き抜いた。口にくわえる。
うなじや胸の間をくすぐる。乳房を片手でもみしだく。
「いいの?スルースなんだよ。あんまりいやらしすぎちゃ落選だ。」
「フン!それでもいいわ。だったらハスラーでもソサイアティ(どちらもアダルト雑誌、格
は落ちるが、その分きわどい写真が多い)でもいってやる。私は淫らな女神DDDなんだか
らね。続けるわよ、レイ。」
羽根であちこちを撫で回す。ウインク、投げキッス。唇をなめまわす。
ドレスは膝下まである。椅子に片脚をかけ、ドレスをまくる。ガーターの黒いストッキン
グと太ももの素肌のコントラストが悩ましい。そこも羽をはわせる。
絹の手袋を外す。羽を口にくわえ、胸の谷間から乳房をまさぐる。呼吸が荒くなる。
「坊や、勃起してるの?」「もうさっきからビンビン!!」
「いやらしい子。まだどこも見せてないのよ。」
「フェロモンが伝わるよ。この写真見る男はみんな感じるはずさ。」
微笑み、ドレスのボタンを外し、前を開ける。黒いベビードールが現れる。ゆっくりと
焦らすようにドレスを脱いでいく。
「なにも焦らさなくても…写真は選んで送るんだ。早く脱いでも同じでしょ?」
「新米カメラマンは何もわかってない。この感覚は写真でも伝わるの。私はかつてDDD
だったのよ。売れっ子のモデルだった。フフ、今は熟れっ娘ね。雑誌をよだれたらして見
ている坊やたちの気を狂わせてやるんだ。今のレイみたいにね。」
ぞっとするような色っぽい目つきが母に宿っていた。
それは復讐だった。この10年、自分に見向きもしなかった男たちに対するものだ。
ベビードールの肩紐をほどき、身体をゆする。豊満な乳房があらわになる。
「ふふふ、今のママはこんなことだってできる。」
たまらなくいやらしい手つきで乳房を、乳首をこねあげ、そして乳房を上にもちあげる。
その巨乳は驚いたことに、彼女の唇にまで届いた。舌が己の乳房をはいまわっている。
刺激的な光景だ。夢中になってカメラが視姦する。
「たまらないでしょう?太っちょデヴィンじゃさまにならないけど、DDDならどう?」
「あああ、ママ」レイは夢遊病者のように近づきはじめた。
「だめ!撮影中。プロに徹してちょうだい。」


第11話

プロではないのだが、おとなしくひきさがるレイ。主導権は完全にDDDにあった。
「気持ちいいわ。乳首が大きくなってるの。坊やと同じ。」
椅子に腰掛け、ガーターをつけたストッキングの足を組み合わせる。
そしてゆっくりと足を開き始める。椅子に浅くこしかけ目いっぱいだ。
そしてパンティの左右を腰骨までひっぱる。股布が秘陰に食い込む。ヘアーも見えている。
すでにスルースの次元ではない。スルースにはのせられない。だがとめられない。
DDDは指をなめあげ、股間にはわせていく。片方を薄衣の上から、もう片方は布の狭間
から。両手で自らを慰める。
「ママ、いくらなんでも、オナニーは!!」
「見たくないの?坊や。なら他のカメラマンに頼むだけ。」
あまりに酷いセリフだった。誰が見たくないものか!レイには選択肢などない。
「ああん、パンティ邪魔なのお…」
母はパンティを脱ぎ捨てていく。そして秘陰を指で開いた。
レイの股間に血が集まりたぎる。
ぬちゃっとした音をたて、あそこをこすりたてるDDD。
「ああん、うああ、いいわ。見られてると興奮する。」
母は様々な角度からオナニーを撮らせる。アップに。真下から。
乳房を。女陰を。恍惚となった表情を。
「マ、ママ、僕、も、もう…」
レイは耐えられない。放出しなければおさまらない。DDDのオナニーショーを見ながら
誰が我慢できるというのか!
「ふふ、じゃあ、撮影はもういいわ。」
「……」レイは期待に胸がふくらむ。
「今日の祝福は、すごいわよ。」そう言って母はガーターだけの姿になる。
「寝室へ行きましょう。言っとくけどセックスはなしよ。」
どうだってよかった。ただこのたぎりを外へ追い出せたなら。
母はベッドにうつぶせに横たわった。あらためてそのすばらしい肉体を実感するレイ。
「ふふふ、裸におなり。レイ。」レイは手早く言うとおりにする。
前触れでべとべとになったペニスがそそりたつ。母の命令を待つ。
「マッサージしてもらうわ。スキンクリームもぬってもらう。」
レイはがっかりした。それじゃ、いつもと同じことだ。レイはクリーム瓶を目で探った。
「違うの。あなたの身体を使うのよ。」「??…」
「あなたのジュニアで私の体中をマッサージして…」
一瞬の間をおいてレイは理解し、衝撃が身体をかけぬけた。ペニスをこの豪奢な肉体にこ
すりたてろ、そう母は言っているのだ。あまりのいやらしさに鳥肌がたった。
「まずはいつもどおり背中からよ、レイ。」「は、はい。ママ。わかり…ま…し…」
声がかすれ、震えた。レイは母の傍らにひざまずいた。ペニスをにぎりしめ、麗しき背中
に、ゆっくりと…そして熱き肉棒が、柔らかき母の素肌に接触した。
「う――ん」「クッ、アア!!」声が交錯し、電流が2人の肉体を伝わる。
一番敏感な部分が母に触れている。触れた部分が前触れでねっとりと光る。
「どうしたの?レイ。マッサージの仕方を忘れたの?」
酷い母の言葉。これで背中をこすりたてろというのだ。レイは今にも暴発しそうなくらい
興奮していた。ゆっくりとうなじの下のツボにペニスをあてもみしだく。
「ああ、気持ちいい。レイのマッサージは最高よ。」母の声も官能に震えていた。
背骨のはざまをたんねんにしごきたてる。唇をかむレイ。先端だけで女体を味わうなぞ初
めてだった。あのかさかさした肌はどこへやら。はりがあり、つやがあり、健康な筋肉と
脂肪ではちきれそうな背中が、キラキラ粘液で光っていた。なんという淫らがましい光景
なのであろうか!
「わき腹もお願い」レイは言葉どおり、マッサージだ。8の字を書いてその感触を楽しむ。
「クッ、ウウウ!」悲鳴がもれる。あまりの快感に涙が出る。
噴出しそうだ。だがママの体が汚れてしまう。だがマッサージは続けなければ…。
あとからあとから粘液があふれでる。これはまさにセックス以外の何物でもなかった。
「それじゃあ、背骨を上から下までお願い。強くやるのよ。手加減しちゃ許さない!」
「そんな!ママ!僕そんなことしたら…」「DDDの命令よ!坊や、おやり!」
無情に母は言い放った。
レイは首筋のてっぺんの背骨をコックで探し当てた。そして強く肌をもむ!
グイグイと下に向かってこすりたてる。「ヒッ、アア!!ウウ!」悲鳴があがる。
「もっと強くこするのお!!!」母が絶叫する。彼女も正気ではない。
「ヒイイ!ヒ、ヒイイイ!!」どういう方法をとろうがおもいきりしごいているのと同じ
ことだ。レイの理性も我慢も限界だった。



第12話

ペニスは腰まで到達し、尾てい骨まで届き、豊満なお尻の狭間に包まれた、その瞬間!!
「うわあああ!ア――――!!!」
レイは信じられないほど大量のほとばしりを放出した。全身は感動に震え、つま先まで丸
まった。DDDのお尻と背中は無残に白く犯されていくのだった。放出は7回も続いた。
「しごきなさい。全部、私にぶちまけるのお!!」「うん、あああ」
レイは根元からしぼりあげ最後の一滴までこすりつけた。
レイの呼吸が静かになるのを母は黙って待っていた。
「終わった?」「うん、ママ」「じゃあクリームをぬってもらおうかしら」
「まさか、ママ!」精液をぬったくるというのか!そんな…
「感じたいの。私の細胞が男を吸いたがっているの。早くレイ」
レイは己の精液を背中とお尻にすりこんでいった。正気の光景ではない。
「ああ、すごい…」母は満足そうだ。そしてあおむけになる。
「次は前のほうよ」レイは耳を疑った。「ママ、僕出したばっかり…、アッ!?」
DDDの唇がようやくしなびはじめたコックを襲った。音をたて、淫らにしゃぶりつくす。
「若いわ。もう回復してきたじゃないの。」微笑み、唇を外すDDD。
レイはうなずく。こうなれば最後までやってやる。
「つまさきからお願い。ガーターの感触がたまんないわよ。」
母の言うとおりだった。ざらっとした感覚がペニスを刺激する。
ふくらはぎを、膝の裏を、ふとももを、ガーターのはざまの柔肌を犯す。
「いやらしい。見えているともっと感じちゃうのね」
マッサージされている母はいい気なものだ。しかし放出しただけに、たんねんにマッサー
ジできるレイだった。そうじっくりと味わえるのだった。
「次は顔よ。顔は私がやるから。」
母はペニスを手にし、顔のあちこちにコックをあてがった。ブロンドの髪をまきつけ弄ん
だ。一瞬だけ先っぽにキスしてくれた。
「じゃあ腕ね。たんねんにやってね。」二の腕もここちよい。そして脇の下に、じょりっと
した毛の感触とその温かさがたまらない。いっそう硬さを増すペニス。
「次は胸だよね。ママ。」「まちきれないのね。がっつき坊や。」
母の肉体に馬乗りになり、乳房にあてがう。さすがに感動が違う。柔らかさも他の部分の
比ではない。乳首とペニスでディープキス!唾液のように糸をひく。いやらしい。
「ふふふ、お礼にママがマッサージしてあげちゃおうかな。」「まさか…いいの、ママ!」
レイの声が弾んだ。乳房のはざまにコックをゆだねる。ウインクするDDD.
期待通り母は乳房でもみしだきはじめた。やりにくいので身体をおこし、すりたてる。
映画や小説でしかしらないチッツ‐セックス(おっぱい性交)。くらくらする。
「坊や、ご感想は?」「たまんない」それ以上何も言えないレイ。
しかも実の母が、あこがれのDDDが、生まれ変わった女神がそれをしてくれている。
ペニスは赤くふくれあがり、血管が脈うつ。それを包み込む愛撫がたまらない。
「DDD!僕、もう、ママあ…」「いいのよ、坊や、かけて」
次の瞬間、2度目の放出がおこった。母の胸と髪と顔に白くとびちった。
DDDはポルノ女優のように見えた。やはりそれを肌に刷り込むのだった。
これで終わりかと思ったら、母はおなかとあそこが残っていると言った。
ペニスを持ち、母はあそこにそれをこすりたてた。3度勃起したレイのペニスを母はおな
かやお尻の穴、股間のはざまにこすりたてさせた。やっと放出をすませると母は解放して
くれたのだった。

デヴィンは全身をコーティングした精液をシャワーで洗い流した。これは儀式だった。
細胞じゅうにエキスを感じ、吸収した肌。フェロモンとホルモンが全身をかけめぐるのを
感じた。DDDは完成した。ではその美肉の悦びは誰に与えられるのだろうか?
体が疼く。さきほどの撮影ではイカなかったからだ。
「DDD…いいのよ。私が犯してあげる。たっぷりとよがるといいわ。」
自分で自分に語りかける。シャワーの中肉体を慰める。指が秘陰を割る。唇が乳房を襲う。
「はああん、DDD、どう?いいでしょう?声が出ちゃうでしょう。」
「いいわ、DDD、もっと激しくして!!アアア!!」
淫らな熟女はむさぼるように自身を犯してゆくのだった。


第13話

次の日、レイは学校を休んだ。母とともにスルースへ写真を送った。過激なやつは送らな
かった。そして3ヶ月ぶりに極上のステーキを口にしたのだった。
「おいしいわ。肉ってこんなにおいしいものだったのね。」
「調子にのって食べると、元に戻っちゃうよ。」
「今日だけよ。明日からはカロリー計算して食べるから大丈夫。」
はたから見れば、仲のよい母子だ。2人が昨日行ったことなどなかったかのようだった。
午後は身体にしみこんだエクササイズの日課。昼間のステーキは彼女の健康な肉体へと
変化しているはずだった。シャワーを浴び、塩茹でしたパスタで軽い夕食。
そして彼女はスーツに着替えた。
「レイ、外出してくるわ。今夜は帰らない。ゆきずりの男性と過ごすの。いいこと?」
わざわざ知らせにきた母にレイは憤慨した。
「ママ、僕の気持ちを知ってて、そんなことを言うの?そんなことをするつもりなの?」
「私はDDD。悦びを与える者。これは使命なの。DDDは行ってしまうわ。」
母はレイの前から去ろうとした。再びふりかえるDDD。
「レイが止めない限りはね。」そしてドアを開けようとする。
「待って!いかないで、ママ。」
「ふん、言葉だけじゃDDDは手に入らないわ。意気地なし!アッ!」
レイは母の腰を抱きかかえた。
「DDD、ママ。好きだ。ずっと前から、そしてこれからも…」
「なら証明できて、レイ。私をモノにできる?奪える?後悔しない?」
レイは黙ってDDDに唇を合わせた。涙が伝わる。初恋の人とのファーストキス。
母は唇を開けた。レイは舌を差し入れ、お互いをからませた。濃厚な時間。
「おめでとう。DDDはあなたのもの。レイ、抱いて…」
「DDD…」レイはたくましく母を抱き上げ、寝室に向かう。
そうずっと夢見ていた。DDDと結ばれる日を。5年の月日が走馬灯のように…
「今日は私が奉仕してあげる。」母は優しくレイを裸にしていく。
そしてゆっくりとしたストリップ。そうそれはビデオのデジャブ。何度も見た光景。
でもそこには実体化したDDDがいた。
「泣かないのよ。レイ。」
だが涙はあふれ止まらない。ビルへのライバル心。みじめだったあの日。
地獄のエクササイズ。慕い続けた日々。オナニー。マッサージ。
DDDの舌がレイの身体をはいまわる。そしてレイも母をあじわう。
ペニスではなく、舌と腕で、いや全身でDDDの肉体をむさぼる。
69の形で性器を委ねあう。愛にあふれた口淫。お互いを慈しむ舌戯。
胸がたかなる。激しくたかなる。
「今日は、いえこの夜は、何度だって私を愛していいのよ。あなたの5年間を全てぶちま
けるがいいわ。レイ、あなたはDDDから生まれた。そしてDDDの中に戻るのよ。」
「ママ、DDD,僕、入りたい。とにかく戻りたいんだ。」
「そうね。もうものすごく無駄に放出してきたんだものね。いいわ。来なさい。ママを犯
しちゃうの。それからじっくりと味わうがいいわ。」
「夢じゃないんだね。DDDとセックスしていいんだよね?ママ、ママア、ママ」
つかれるようにレイはペニスを母に、その最も華奢な部分にあてがった。
昨日はそこにこすりつけるだけ。でも今日は…
「フア…!!!!!!」涙声のまま、情けないレイのくぐもった響き。
「レイ!モノにしたのよ!DDDを、どう、DDDはどうなの!アアッツ!!」
背徳感に高潮したデヴィンの声が響く。あるべきところに収まった母子!恋人!
「しまるよ!やわらかいよ。アアツ!ここを通って僕は生まれてきたんだね!すばらしい。
愛してる、ママ!DDD!」
「ママも同じよ。ついて!犯して!めちゃくちゃにしてえ!!」
前戯もおろそかに、ただ交錯する母子。だが十分だった。2人には。
「僕、だめだ。もたない!ごめんDDD、もう…」
「イキなさいな、レイ!ママもイキそうなの、こんなのはじめ…、アアア!!!」
DDDは最後まで言えなかった。母子相姦の背徳に精神が耐えられなかったのだ。
「クアアア!!」「ヒイイアア!!」
レイの勃起は暴発し、デヴィンの子宮は、震えおののいたのだった。

感動に包まれた一組の母子。その夜、2人は眠ることなく求め合い、レイの5年越しの
愛は満たされていったのだった。

デヴィンは残念ながらスルースメイトにはなれなかった。危惧したとおり写真がスルース
の基準からは上品さに欠けたのだ。メイトを射止めたのはマーサ-ウェルチという40歳の
女性だった。後日その女性があのビルの母親であることをレイは知った。
だが悔しくはなかった。今のDDDでレイには十分だった。
デヴィンは次点のメイトとして、魅惑の40代のピクトリアルを飾り、往年のファンを驚かせた。
ビデオ版魅惑の40代では、現役時代と3ヶ月前の写真を公開し、さらに女性を含め
で驚きは広がった。彼女のダイエット本はそこそこのベストセラーになった。
モデルの仕事も選ばなかった。それこそスルースの営業から、ハスラーのモデル。熟女専
門誌にも登場した。どんな淫らなポーズでもDDDは決めてみせた。頼まれればバースト
リップ(金属の棒がたったお立ち台で身体をくねらせるストリップ)もこなした。
そうDDDは男を興奮させうるのが悦びなのだ。
だからDディライツDなのだ。だがポルノはレイが許さなかった。よってとりあえず
スルースの仕事も続けられた。メイトのブランドはポルノ女優には許されないのだ。

そして彼女はサイトを開いた。スルースのリンクと熟女のリンクに情報を出すと、あっと
いう間に山ほどのメールと入会希望があいついだ。
サイトの目玉は会員の要望どおりの設定でヌードになるコスプレショー。
毛皮のヴィーナスもハイレグのアフロディーテも思うがままだ。
カメラマンはレイだけがつとめる。
いいぞ、みんな。もっとDDDにレターを送ってくれ。讃えてくれ。そうすればDDDは
君たちに祝福を与えるだろう。どんな淫らな欲望をも抱いてかまわない。君たちの気持ち
はわかる。どれほどあこがれても手に入らない極上の美女だ。君たちがメールを送るほど
DDDはエネルギーを得る。さらに淫らで美しき女神であろうとするのだ。だがその美肉
を味わうのはこの僕だ。DDDは全てを僕にくれる。望めばお尻の穴さえ捧げてくれるだ
ろう。今週はオーストリアのハンスくんの欲望。淫らな図書館司書のオナニーだ。地味な
事務服の下に隠れた女狐の正体を世界にさらしてあげよう。そして思うさましごきたてる
がいい。この僕が撮影が終わったあと君たちになりかわり、DDDを愛してあげよう。
「レイ、準備オーケイよ。」書斎で微笑むDDD。
まずはカメラで彼女を犯してあげよう…楽しみに待っていてくれ。さあはじめるよ、ママ。
ああDDD、わが女神、デヴィン-ディライツ-ディバインよ……

   完



当作品は『近親相姦研究所様』(現存しない)のご好意により掲載しております。












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