孤高の騎士 作

官能小説『神官戦士~陵辱の限りをつくされて~』



第1話


 自分の目の前に闇がいた。無論見えるわけはない。だが、神官戦士エアニーラの前には確かに闇がいた。そうとしか形容の出来ない物があったのだ。
 闇は静かに蠢き、狭い空間に響き渡るような声を発した。
「小娘…貴様も犯されにきたのか?」
 エアニーラはその言葉を聞くと、フン、と鼻でせせら笑った。
「なぁにいってんのよ! あんたをぶちのめしに来たに決まってんでしょ!」
 といって、左手で頬にや身体についた粘液とも血液とも取れるような液体をぬぐい取り、振り払った。
「何人もの女性を犯して、あげくに衰弱死させるようなクズ淫魔は生かしちゃおけないってあたしの上役がえらくお怒りなのよ」
 といって、背中に装備したグレートソードを抜きはなち、構える。
「我を倒そうというのか…。我の何十匹という部下を倒してやってきたのだ。それなりに腕は立ちそうだな」
「えぇ、あんたの薄汚い化け物は一匹残らず片づけさせて貰ったわ。つぎはあんたの番よ!」
 エアニーラは不敵に笑う。たしかにこの空間にたどり着くまでには大量の淫魔がいた。しかし、それは彼女にとっては雑魚以外の何者でもなかった。自慢のグレートソードで淫魔の身体ごと真っ二つに叩き斬り、尋常ならざる怪力で腕を引きちぎり、右腕にはめた鋼鉄のアームガードで頭を粉砕し、ことごとくを血祭りに上げた。先ほど彼女がぬぐい取った粘液は淫魔のを屠ったときに浴びたおびただしい返り血だ。
「面白い。やってみるが良かろう。ただし、失敗したときには…小娘、貴様の身体で贖って貰うぞ!」
 その言葉が響くと同時に、闇が突如として広がった。
(くるっ!)
 エアニーラは本能的にそう思い、すかさずその場を飛び退いた。その一瞬後に、闇がそのまま槍に形を変えたかのような、鋭い刃が元いた場所に突き刺さる。
 そして、そのまま闇の刃は破裂し、無数のつぶてとなってエアニーラへ飛びかかる。
 だがエアニーラは
「ふっ」
 と軽く笑い、自分の身長ほどもあるグレートソードを縦に構えた。
 これは並の男でも扱いが難しい代物だが、エアニーラは並はずれた、それこそ人間的ではないぐらいの力持ちである。それほどの品を軽く振り回し、一部のつぶてをはじき飛ばした。
 残りは右手に新たに装備したアームガードを構える。これは右腕全体をがっちりおおっている、見た目にはプレートメイルの腕の部分だけのような物だ。防具としてはボウガン程度ならばはじき飛ばすほどの強度を持っている。武器としてはエアニーラの怪力を持ってこれで殴れば岩ぐらいは粉砕してしまうかもしれない程の物だ。
 それを軽々と操り、腕の一振りで残りのつぶてをすべてはじいた。
「こんなもんであたしは殺れないわよっ、たぁぁぁぁぁ!!」
 にやりと笑って、力の限りグレートソードを闇へと振り下ろす。
(やったか!?)
 だが、裂帛の気合いを込めた一撃はエアニーラの期待した手応えを伝えては来なかった。それどころか、まるで空振りだ。
「あああああ、あ、あらっ?」
 手応えを期待していたエアニーラは思わず体勢を崩してしまう。
「くくく…我は闇。闇が剣で斬れるとおもったか?」
 あざけるような声。
「やってみなきゃわかんないでしょ、死ね、くそったれぇぇぇ!!」
 その一言で頭に血が上ったエアニーラはがむしゃらにグレートソードを振り回すが、やはり手応えは全くない。
「どうしたどうした、それで終わりか? ならばこちらから行くぞ」
 闇の中から数本の触手がエアニーラめがけて放たれる。
「くっ!」
 崩した体勢を素早く立て直して一本をかわし、もう一本をグレートソードではじく。だが、更にもう一本が剣を手にしていない死角から襲いかかる!
(よけきれない!?)
 とっさにアームガードで死角をカバーしようとする。その本能的とも言える防御行動は間一髪間に合い、致命傷は免れた。だが。
「なっ、なによこれ!?」
 アームガードにはがっちりと触手が巻き付いていた。しかも、それはアームガードの装甲部分の隙間にも入り込み、動きを完全に封じ込んでいる。



第2話


「このぉっ、はなれなさいよ、気色悪い!」
 グレートソードを振りかぶり、触手を叩き斬ろうとする。だが、触手はまるでゴムか何かのように伸縮し、まったく歯が立たなかった。
「やっぱ神官学校で魔法の一つでもならっときゃよかったかな? ええい、ままよっ」
 このまま片手を封じられたままでは勝負にならないと思ったエアニーラは意を決し、武器であるグレートソードを捨てた。アームガードに絡みつく触手さえ取り除けられれば、これだけでも戦える。そう判断してのことだ。
「ほう…武器を捨てるとは、もう抵抗しないのか?」
「黙ってなさい、今ぶちのめしてあげるから、ふんぬーーーっ!!」
 エアニーラは触手につかみかかり、引き剥がそうとする。
 だが、触手の表面は粘液でぬめり、レザーの手袋に包まれた手はズルズルと虚しく滑るだけで一向にはがれない。淫魔の腕や足を引きちぎり、その頭蓋骨でさえも握り潰そうかというほどの怪力は粘液をまとった触手には全くと言っていいほど通用しない。
「どうしたどうした?」
「まずい…!」
 自分の読みが甘いことを悟ったエアニーラ(彼女はこれで今までに何度も痛い目を見ているのだが、自分でわかっていないらしい)は、触手を諦め再びグレートソードに手を伸ばす。
 しかし、手が届く一瞬前に無数の触手がグレートソードを彼女の手の届かぬ所まではじき飛ばしてしまった。
「あぁっ!」
 その伸ばした手にも触手が無数に絡みつき、縛り上げる。
「勝負あったな、小娘」
 闇は何とも楽しそうにそう告げた。
「あぐぅっ…こんなもんで、私の自由を奪ったと思ったら大間違い!」
 ぎりぎりと腕を締め上げる触手に苦痛の声を上げながらも、絡め取られた両腕を必死に動かそうとする。だが触手の力もすさまじく、ピクリとも動かない。
「ならば、これならどうだ?」
 新たに闇から触手が飛びだし、今度はレザータイツに包まれながらも引き締まっていることがわかる両足を、まるでハムでも作るかのようにぐるぐる巻きに縛り上げていった。
 そして、ご丁寧に宙へとつり上げた。
 遂に彼女は完全に囚われの身となってしまったのだ。
「くく…威勢の割には口ほどにもない小娘よ…」
「あなたなんかには決して屈したりはしないんだから!」
 エアニーラは虚勢を張った。それは明らかに虚勢という響きが含まれており、彼女の置かれている状況を客観的に見れば誰でも虚勢だと判断するだろう。
 彼女自身も虚勢だと言うことは十分にわかっていた。その証拠に、声は多少のふるえを帯びていた。
 自分が退治する闇が『淫魔』であり、自分が『女』である以上これからされることは火を見るより明らかだった。陵辱されるのだ。それも徹底的に。
 だが、エアニーラは神官戦士である。それもその筋ではかなり名の通った凄腕であり、淫魔達の中にはその名を出しただけで恐れおののき身を隠す者さえいるほどだ。
(その私が、こんな淫魔に捕らえられたぐらいで弱音を吐くわけには行かない)
「ほう、これでもか?」
 触手がエアニーラの胸元に入り込み、アーマーを乱暴に引きちぎった。
 びりりっ!
「!!」
 レオタード状のアンダーウェアが露わになる。この下には何も付けていない。つまり、下着姿にされたも同然ということだ。
 さすがのエアニーラも少し焦り頬を赤らめるが、淫魔にそれを見られていることに思いが至った。
「べ、別に。このくらいなんて事はないわよ」
 神官戦士としての使命、そしてプライドがエアニーラの最後の砦。
 そして淫魔は、エアニーラの砦を崩すべく侵略を開始した。
 エアニーラの上方に位置していた触手数本が蠢いた。その触手達は皆、先端がまるで男性器のような形になっている。その鈴口から、液体がぽたぽたとこぼれ始めた。
「な、なに?」



第3話


 エアニーラの黒色の髪に何かがかかっている。それに気づいた彼女はふっと上を向いた。
 彼女の顔が上を向いたその瞬間、今まで数滴を滴らせるだけだった触手の鈴口が突然ふくれあがり、まるで燃えさかる火の海に放水をするポンプのように猛然と白濁液を彼女の顔に浴びせかけたのだ。
 ぶしゃあああああ!
「うわっ! うっ……ぷ、んん、げほっ、げほっ」
 不意打ちを受けたエアニーラは、わずかながらもその液体を飲み込んでしまいせき込んだ。
 触手はエアニーラの顔を白濁まみれにし、長い髪にべっとりと吐き出してから放水を止めた。
「うぅっ、く、くそ……ぉ」
 エアニーラの整ったアゴから白濁液が長く糸を引きながら垂れ落ちる。それは胸元にも落ち、彼女の白いレオタードにシミを作った。
「けほっ! シャワーを浴さびせてくれるなんて、用意がいいわ…よ、…ね……?」
 言葉の後半が明らかに震えた。それと同時にエアニーラの体が小刻みに震えだした。
「あぁっ……なっ、何これ…。体が、あつ…い!」
 エアニーラは自分の体温が急に10度ほども上がったような錯覚に捕らわれた。だが、それは不快なモノではない。そう、快楽なのだ。
「はぁっ、はぁ……、ま、まさか…また媚薬なの!?」
 以前、仇である魔導士を追い、返り討ちにあったときの記憶がよみがえる。あの時も媚薬を使われ、望まぬ絶頂へと何度も押し上げられたのだ。
「いや、いやだぁ…!」
 だが、媚薬はエアニーラの意志に反して確実に効力を発した。
 呼吸が荒くなる。今の彼女にはすべてが快楽に感じられた。長い髪が腰に触れる感触、両手両足をつかむ触手の感触、アゴから未だ垂れ落ち、胸元へ落ちる粘液の感触、そして、呼吸のために空気が喉を通る感触。
 まるで全身の神経がすべて快楽に直結しているような、そんな感じだった。
 エアニーラの胸の頂点に鎮座する乳輪が快楽の熱にあぶられたかのように綺麗なピンク色に色づき始めた。そして乳首がピンとしこり立ち、レオタードの下から自己主張を始める。
「うくっ!」
 乳首がレオタードにこすれる感触。それだけでエアニーラの腰にすさまじい快楽が走り、腰が抜けそうになってしまう。
 股間の、数えるほどしか男を受け入れていない(巨大な触手に蹂躙されはしたが…)秘唇はすでに何かを求めるようにひとりでに開いていた。そして、そこからとろとろと熱い蜜が滴り始めている。
「ふんっ…う、うう!」
 快楽にうめく声を発しまいと必死に奥歯をかみしめるエアニーラ。だが、心は抵抗しようとしていても、体が言うことを聞かなかった。無意識のうちに身をよじり、足を動かし内股をこすり会わせようとしている。
「あっ、ああん!」
 普段は気にしもしないレオタードの繊維が股間にこすれる感触が、エアニーラの脳を甘く痺れさせる。甘い痺れは、彼女の神官戦士としての使命やプライドの砦を突き崩し麻痺させていく。
(だめっ! だめだめだめっ! こんな淫魔なんかに欲情させられて、感じているなんて…絶対にダメ!)
 彼女の鍛えられた精神が最後の警鐘を鳴らしている。
 しかし全身を支配する快楽の熱はいよいよ温度を増していっていた。体中が快楽を求めている。
(ダメっ! 感じちゃダメ! ダメなのに…!)
 頭では必死に否定していても、体がもっともっとと求めてしまっている。
 秘唇からこぼれ落ちる蜜はレオタードで吸収できる分を越え太股へと滴り、レザーガーターへと染みこんだ。次から次へと湧き出る愛液はレザーガーターをもぐしょぬれにし、シミを作った。一部は表面を伝い、シューズのつま先からぽたぽたと地面に落ち、水たまりを作った。
 ちょっとでも気を抜くと、口の端から喘ぎ声と一緒に涎がこぼれ落ちてしまう。
 そんな快楽の崖っぷちで必死に耐えようとするエアニーラをあざ笑うかのように、先ほど彼女に白濁液を浴びせかけた触手がまたしても現れた。



第4話


 再び白濁液を、今度はとろとろとじっくり彼女の上に落としていった。
 小振りながらもはっきりと形が浮き出た胸、自己主張をするとがった乳首、小さくくぼむヘソ、そして股間。まんべんなく白濁液を垂らしていく。
「うあ……ああ!」
 白濁液が体に載る感触だけでも、エアニーラは絶頂しそうなほどに感じてしまっていた。
 更にもう数本の触手が出現する。それの先端は先ほどの触手とは違い、まるで人間の手のひらのような形をしていた。その触手がエアニーラの体に触れる。
「ひぅっ!」
 そのままエアニーラの体を揉むように蠢き始めた。まるで、先ほど振りかけた白濁液を彼女の体に擦りこむように。
「あぁっ、あああーーーー!」
 今まで必死に耐えていたエアニーラの口から遂に大きな喘ぎ声が漏れた。手のような触手が彼女のお腹に触れ、揉むように蠢くたびに彼女の体がビクビクと震え、背筋が仰け反ってしまう。秘唇からは更に大量の蜜がドロドロとこぼれ落ちる。
「うあ、うあ、ああああああああああ!」
 あられもない叫び声がひとりでに出てしまう。一度声を上げてしまうと、もう止めることは出来なかった。口からは喘ぎ声と一緒に止めどなく涎がこぼれ落ちた。
 更に他の触手が胸に白濁液を擦りこもうと蠢いた。
 小振りな胸に、一本の触手が絡みつく。
「!! ひぃぁひぃーーーーー!」
 触手はまだなにもしていない。ただふれただけだ。
 それなのに、エアニーラの意識は白く弾けた。股間から盛大に潮を吹き、体を震えさせて絶頂に達してしまった。
 だが、これで終わったわけではない。普通ならこの後は体が冷めて行く物だが触手達の濃媚薬がそれを許さなかった。絶頂を迎えても、さらなる絶頂を求めてエアニーラの体は更に燃え上がるのだ。
 触手がレオタードの上からでもわかるぐらいにしこりたった乳首をきゅっとつまんだ。
「ひぃ! そこは、そこはいや……はぁひぃぃぃっ」
(なっ、なにこれ…! イイ、良すぎる…!)
 まるですべての神経がとがった乳首に集中してしまったのではないか、とエアニーラは思った。それほど強烈な快楽が胸から走り、脳へ、そして腰へと走った。
 触手がぬちゃっ、ぬちゃっと音を立てながらエアニーラの乳首をこする。そのたびに強烈な快楽の電流が全身を走り抜けた。
「あひぃっ、そこは、そこは感じすぎっ……ひいい!」
 再びエアニーラの体がビクビクッと仰け反る。
 その反応に気をよくしたか、触手はひたすらにエアニーラの乳首を責め続けた。つまみ、ひねり、撫で、つつき、こすった。その責めは執拗で、かつ巧妙だった。優しいだけではなく、多少の痛みを伴う責めを取り混ぜている。痛みによってその後に与えられる快楽がより鮮明になるのだ。
「はぁ、ううっ、あ、ひっ…あぁぁぁぁぁん!!」
 緩急わきまえた触手の責めで、あっという間に二度目の絶頂が訪れた。
 段々と白みを帯び、粘っこくなってきた蜜がひときわ多く秘唇から噴出した。すでにその水分で内股はふやけきってしまっている。
「はぁ、はぁ、はぁぁぁ…。もう、もうだめ、これ以上感じさせられたら、私死んじゃうよぉ…」
 狂ってしまう。エアニーラはそんな恐怖感に襲われていた。これ以上触手に責められ、感じさせ続けられたら狂い死にしてしまう。
 頭はそう考えていた。だが、秘唇は思考に反してそうはいっていなかった。胸の責めだけでイカされたためにいまだイチモツを受け入れていない秘唇が、物欲しそうにヒクヒクと震えながら蜜を垂らしている。
 一本の触手がその欲望に応えようとエアニーラの股間へと動いた。その触手は今までの2種類の物とはまた違う形をしていた。なんと言えばいいのだろう、蛭のような形をしているのだ。
 それが股間を覆うレオタードをツイとずらし、エアニーラの秘唇へと張り付いた。
「くっっっっっ!!」
 蛭触手は秘唇にぴったりと吸着した。もぞもぞと動き、股間から湧き出る蜜をちゅうちゅうと吸っているのだ。
「あ……ああ…、吸ってる…私が…すわれちゃう…!」
 蛭触手の吸引力はすさまじく、蛭触手が吸う度にじゅるるるるるぅっという淫らな水音が響き渡るほどだった。



第5話


 そのたびにエアニーラの充血した秘唇も吸われ、いつの間にかむき出しになって勃起しているクリトリスも同時に吸われる。
 クリトリスと秘唇への同時攻撃は性経験のそれほど多くないエアニーラにはてきめんに効いた。
 足がつっぱらかり、背骨が折れてしまうのではないかと言うほど仰け反らし続けた。
「ああひぃっ、ひぃぃぃぃっ、はぁぁぁぁぁぁ!」
 見開かれた目からは涙が止めどなくこぼれ落ち続け、開きっぱなしの口からは同じく涎が滝のようにこぼれ落ちる。全身がおこりにかかったかのように小刻みに震え続ける。
 もうエアニーラの頭には神官戦士の使命もプライドも何も残されてはいなかった。今の彼女にとっては触手から与え続けられる快楽のみがすべてなのだ。
 股間に張り付く触手はエアニーラの愛液を更に搾り取ろうと新たな責めを始めた。
「ひっ!? 入る…はいってくる…あたしのなかに…」
 蛭触手は形を変え、直接エアニーラの秘唇へと侵入を開始したのだ。弾力にあふれる触手は彼女の中を一杯に広げ、奥へ奥へとと突き進んでいく。

「あぁひぃぃぃぃぃ!」
 ヒダをこすり上げながらエアニーラを蹂躙していく。秘唇と触手の隙間から愛液がぽたぽたとしたたり落ちるが、その愛液も別の触手が張り付き、残さずに吸い取っていった。
「狂う……狂っちゃふぅっ……!」
 もちろん彼女の秘唇を突き進む触手は内部で愛液を貪り続けている。その震動が胎内から伝わり、エアニーラの身体を燃え上がらせる。
 内と外から吸われまくり、エアニーラは悶絶した。
 更に二本の蛭触手が現れた。それらはレオタードの下に潜り込んだ。密着してレオタードに触手の形をハッキリと透けさせながら、乳首へと向かい、ビクビクと震えるエアニーラの乳首に被さるように密着した。

「……あ!」
 蛭触手の表面にある口がエアニーラのしこった乳首を捕らえ、吸い立てた。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 エアニーラの口から絶叫が上がった。
 エアニーラは子供を産んだことはない。だから当然胸からは母乳などでない。
 だが、彼女の意識の中では乳首から何かドロドロした液体が噴出していた。母乳のような物が乳首から吹き出し、それを蛭触手に吸われている。それが吹き出るたびに、ものすごい快楽が胸から全身へと走っている。そんな気がしていた。
 そしてその壮絶な快楽は、彼女に屈服の叫びをあげさせた。
「だめぇぇぇぇぇぇ、イク、イクイクぅ、イッちゃうよぉぉぉーーーーー!」
 そう一声叫ぶと、体を大きくビクン! と震えさせた。
(……私……また負けちゃった…。こんなんじゃお母さんの仇なんて……討てないよね………)
 開いたままの口が微かに動き、その言葉をかろうじて紡ぎだした。エアニーラの意識はそのつぶやきを最後に闇に沈んだ。聡明そうな瞳は淫虐に曇り、もはや何も映してはいなかった。


 それから1日の後。エアニーラは自分が属する神殿へと帰還を果たした。だが、それは平穏な帰還ではなかった。いや、正しくは帰還したのではない。送り返されたのだ。
 彼女のその姿を見れば、自分の力で帰ってきたのではないことは直ぐにわかるだろう。その身体を神殿のシンボルにくくりつけられ、無理矢理立たされていた。彼女の下の地面が盛り上がり巨大な杭となり彼女の秘唇を貫いている。地面は脈動し彼女の秘唇を常に責め続け、愛液を吸い続けていた。他にも細かな触手が幾本も生え、乳首、腹、足、有りとあらゆるエアニーラの性感帯を責め続けている。
 エアニーラは自我を失い、狂いかけた、そんな状態で神殿の見張り兵に発見されたのだ。
 恥辱に満ちた帰還はエアニーラのプライドを完膚無きまでに破壊した。淫魔は彼女の心までも陵辱し尽くした。














inserted by FC2 system