青の555号作
第1話
アル-魔導師アルティ・アル・ラーゼルは焦っていた。
彼が修得した宮廷格闘術はもちろんのこと、少なからず自信を持っていた数々の攻撃魔法も、目の前の紺色の服を纏った少女にかすり傷一つ負わせることができない。
(サイヅキ・セツナ・・・とか言ってたな・・・)
斎月セツナ。歳の頃はアルと同じくらいか、ひょっとすると年下かもしれない。
細身の剣を操り、長い黒髪をなびかせて闘う美少女。
彼女は確実にアルを追いつめていた。
「ゲッシュ・ズィーオード!!」
アルは自分自身の持つ最強の攻撃魔法を彼女に叩きつける。
だが。彼女の体の前に浮かび上がる光のシールドにその威力は阻まれ、彼女の髪の毛一本すら傷つけることができない。
その瞬間、彼女の背後にゆらりと漂うモヤの様なものが見えた。
(何かに憑依されているのか?やはりイハドゥルカを倒す為に召喚されただけのことはあるな。只の女の子じゃないとはおもってたけれど・・・)
アルには知る由もなかったが、彼女は他の国によって召喚されたのではなかった。
イハドゥルカ自身が彼女を召喚したのだ。
もっともアルがソレを知ったところで、彼女との闘いをやめるはずもなかったが。
(アレを・・・アレをつかうしかないのか?)
話は一月ほど前にさかのぼる。
アルは魔導師長から王立図書館で書物の整理を命じられていた。
他の者なら嫌がる仕事だが、彼はこの仕事が好きだった。
王立図書館。広大な建物の中に収められた何百万冊という魔道書の数々。
その中には何百年も人目につかないまま埃をかぶっている古代の魔道書もあるかもしれない。
そう思うだけでアルは心が浮き立つ様だった。
もちろん、そんなに簡単に見つかるモノではない。
だが実際に何年かに一度ぐらいはそうした発見が宮廷を騒がす事があるのも事実だった。
アルが仕事をはじめてからしばらくたった。
「あっ・・・あれは?」
本棚と本棚との僅かな隙間に一冊の本が落ちているのを彼はみつけた。
なんとか苦労して埃まみれのその本をとりだした。
手で本をはたくと埃が舞いあがる。
「ゴッ、ゴホン、ゴホッ」
埃にむせ返りながら、アルはその本を見た。
黒地の装丁に金糸でタイトルが書かれている。
「・・・古代文字?・・・」
アルの知識ではそれが古代文字であることが判っても、意味もわからず、読むこともできなかった。
彼はその後、手早く仕事をかたずけ、司書にバレないようにこっそりとその本を持ち出した。
もちろん古代文字の辞書を借りていくことも忘れなかった。
もっともそちらは正規の手続きを踏まえて借りたものだが。
アルは宮廷内に与えられた自分の部屋に戻ると、早速先ほどの本と辞書を広げ、解読にとりかかった。
「う・・・動き・・・め・・・めす・・・」
この本は借りてきた辞書が編まれた年代よりも更に古いモノのようだった。
「参ったな・・・図書館の中でも一番古い辞書を借りてきたのに・・・」
だがそれでも所々解る単語を想像で繋ぎながら、じりじりと読み進んでいく。
「牝を・・・動かさない・・・牝の・・・牝の動きを止める魔法?」
聞いたことも無い魔法だった。
アルは途中を飛ばして肝心の呪文がかいてあるらしい場所を読む。
かなり長い呪文だった。
ソレを紙に書き写し、アルは呪文を繰り返し、繰り返し、頭の中に刻み込んだ。
(アレを・・・アレを使うしかないのか?)
アルは心の中で激しく葛藤していた。
魔導師の養成所では効果の解らない様な呪文を使うことはかたく禁じられている。
彼には今日のこの日まで例の呪文を試してみる機会がなかった。
(それに・・・「牝」って言うのもひっかかるよなぁ・・・亜人や獣人ならともかく・・・そりゃ人間の女の子も「牝」には違いないだろうけど・・・ましてや異世界から来た女の子にあの呪文が効くのか?)
だが、アルが逡巡している間にもセツナは次々と攻撃を仕掛けてくる。
彼にはもう迷っている暇などなかった。
(よしっ!一か八かだっ!)
アルは例の呪文を詠唱しはじめた。
斎月セツナはほぼ勝利を手中にしたことを確信していた。
だが彼女は気を抜くことも、油断することも無かった。
目の前のアルと言う魔法使いの少年には何の恨みも無かったが、彼を倒さなければ倒されるのは自分だとわかっていた。
自分自身が倒されるのは己の未熟さの所為だと諦めもつく。
だが彼女には自分と体を共有する意識体「華麟」がいた。
華麟のためにもセツナは絶対に負ける訳にはいかなかった。
(私の最強の技で彼を倒す!)
見ると彼はなにやら呪文を唱え始めた。
「無駄よ。貴方の魔法は私には効かないわ。華麟が、華麟が私を守っていてくれるんだからっ!」
セツナが彼に向かって跳躍しようとしたその時だった。
彼女の膝がカクンと折れた。危うく転びそうになるが、なんとか立て直した。
(どうしたのですか?セツナ?)
華麟が背後から心配そうに声をかける。
「なっ、なんでもないわ、華麟」
戦闘中は華麟の意識は半ば幽体離脱しているような状態になっているため、セツナの身体の変調には気づかないようだ。
(ど、どうして・・・これも彼の魔法なの?)
突然だった。
セツナのまだ膨らみきっていない両の乳房と脚の付け根のあの部分が急に熱を持ち始めたのだ。
第2話
棒立ちになってしまったセツナに対して、アルは例の呪文の間に攻撃魔法をおり込んでくる。
先程まではアルの攻撃などガードすらせずに、華麗に身を翻してかわしていたセツナだったが、今はその場に釘付けになり、必死に防御していた。
(セツナ!やはり何処か身体の具合がおかしいのですね?)
セツナはアルの攻撃を防ぐのに手一杯で首を縦に振る事しかできない。
(・・・セツナ。ここは一旦退きましょう。)
「でっ、でもっ?」
(セツナ。このままではどんどん分が悪くなる一方です。態勢を立て直してから出直す方が得策です。)
「・・・わかったわ、華麟」
彼を後一歩の所まで追いつめながら、背中を見せて逃げるのは悔しかったが、華麟の言う通りだった。
こうしている間にも身体を責める三個所の熱点はどんどんとその熱さを増していくようだった。
アルの攻撃が一瞬途切れた所でセツナは大きく後ろへジャンプして逃走に移った。
アルは呪文の効果を確信していた。
先程まであれほど優勢に立っていた彼女が、例の呪文を詠唱し始めた途端、一転して逃走し始めたではないか。
遠目ではよく分からないが、こころなしか彼女の瞳は潤み、頬は紅潮しているようだ。
もっともまだ詠唱を終えていないため彼女の動きを止める事はできていない。
「逃がさないっ!」
アルはセツナの後を全力で追った。
セツナは後ろを振り返った。
もうアルの姿は見えない。
かなり引き離した様だが、彼女はまだ脚を止めなかった。
その小さな胸と秘所を包む熱はまた一段と高くなったようだ。
セツナはその熱の正体を探ろうとして、剣を持っていない左手で右の方の乳房にそっと触れてみる。
その瞬間だった。
「ひっ!」
右の乳首から全身に電流が走った様だった。
乳首は硬くなっていた。
しこっている、と言った生易しいモノではなかった。
普段であれば指で軽くつまめばたやすく形を変えるその部分はかなり力を込めなくては変形しないほどだった。
キンキンに尖りきっていた。
同時に秘裂からは熱い液体が溢れ出し下着をはしたなく濡らす。
セツナは剣を取り落としながらその場に崩れ落ちた。
(見失ってしまったか?)
アルがそう思ったその時だった。
どこかでかすかに音がしたようだ。
「居たっ!」
アルは音のした方に駆け出した。
その場で彼が見たものは自らが唱えた呪文がもたらした信じられない光景だった。
(これがあの呪文の力・・・なのか・・・)
そこではあの少女が草むらに横たわりながら、自分の両手で双つの乳房を激しく揉みしだいていた。
「はあっ、はあっ、はっ、はひっ、ひっ、ひっ、あひっ」
時には乳首を摘まんで、時には乳房をわしづかみにして、セツナは自らの膨らみを服の上から愛撫していた。
(セツナッ、セツナッ!一体どうしたのですか?)
華麟は突然のセツナの変化に驚き、様子をセツナに問いただすが、セツナの方には華麟の質問に答える余裕はなかった。
ただイヤイヤをするように首を振るばかりであった。
華麟はハッと気がついた。
(彼の、あのアルと言う少年の魔法のせいですね?)
セツナはわずかに残った理性で首を縦にふる。
(ああっ、セツナ・・・一体どうしたら・・・・・・・・・・・!)
彼が、アルがすぐそこに立っていた。
(セツナッ、彼がすぐそこにいます!お願いセツナ!気を、気をしっかり持って!)
だが華麟の言葉はセツナの耳には届いていなかった。
彼女は胸への愛撫だけでふたたび達してしまっていた。
身体を弓なりにそらす。
淫裂は熱い蜜を吹き出し清純な白い下着を汚していく。
だがそれで身体の高ぶりがおさまる訳ではなかった。
「ああン、また、また来るぅ・・・」
はやくも次の波が押し寄せてくる。
セツナはもどかしそうにブラウスのボタンをはずすと、ブラジャーを露わにし、それを下からたくし上げる。
すると、着やせする性質なのか、外見から想像する以上に大きな乳房がまろびでる。
もちろん巨乳と言うほどではないが形良く整った双丘だった。
いつもはその頂で控えめに鎮座しているであろうピンクの乳首もこの時ばかりは硬く勃起して、その存在をアピールしていた。
セツナの両手はためらうコトなくその突起を摘まむ。
時には指で転がし、ときには乳房に押し込み、またある時は引き毟るようにして刺激を加えた。
(こ、これが、・・・これが「牝を動けなくする」って言う意味だったんだ・・・)
アルはゴクリと唾を飲み込む。
喉はカラカラだった。
(一体、あの呪文をすべて唱えたら・・・彼女はどうなってしまうんだ?)
アルの中では得体のしれない呪文への恐怖と、その効果を見届けたいと言う好奇心とが激しく葛藤していた。
(・・・・・・よしっ!)
彼は残りの呪文を唱え始め、そして最後に印を切った。
好奇心の方が勝ちを収めたようだった。
第3話
アルが呪文を唱えている間にも、セツナは二度ほど軽い絶頂を迎えていた。
左手は引き続き乳首を弄ぶが、右手はさらに大きな快楽を求め、そろり、そろりと下半身へと伸びていった。
だが。
セツナの指は臍の下あたりまで伸びたところで止まった。
セツナに残された最後の理性がそれを止めたのだ。
いまその部分を嬲り始めれば、もはや敗北しかない。
そんな思いが彼女の指を止めたのだった。
華麟は思いを巡らせていた。
彼女はまだ諦めてはいなかった。
(この呪文はセツナに性的な興奮を与えているんだわ・・・だったら・・・だったらもっと大きな快楽を与えてやれば、あるいは・・・)
もっともそれで呪文の力が消えたとしても、セツナと華麟の「二人」がアルに対して圧倒的に不利な立場に居る事は変わりない。
だが今のこの状況を打ち破らなければ、敗北は必至だった。
華麟はしばらくの間離れていた、セツナの身体と同化する。
彼女は心を鬼にすることに決めた。
(セツナ・・・ごめんなさい・・・)
自らの乳首をまさぐっていた左手が、不意にスカートのジッパーへ伸びると、ソレを下げ、あろうことかスカートを降ろし始めた。
「ああっ?」
セツナは自らの意志に反して左手が動くのに驚きの声を上げる。
彼女が呆気にとられているうちに次は腰が持ち上がり、左手がスカートを脚から抜き取ってしまっていた。
その後に残されたのは溢れ出した果汁でおびただしく濡れ、黒々とした繁みを透かしている、小さな白い布切れだけだった。
左手は更にそんなパンティをも抜き取ろうとして、その指をさしこんだ。
「華麟!華麟でしょっ!お願いッ、止めてっ!」
最初はコレも呪文の効果かと疑ったセツナだったが、すぐに自分の身体に同化した華麟の仕業であることが判った。
セツナは左手に力を入れ、その主導権を取り戻そうとする。
「どうして・・・どうして、華麟?」
(キモチ良くなりたいのでしょう、セツナ?我慢することなんてないのよ。自分の指で思いっきりアソコを掻き回しなさい、セツナ)
「そ、そんなコト・・・」
華麟の突然の変化にセツナが戸惑っている間にも左手はじりじりと下着を下げ続け、右手すらもその手伝いをし始めた。
(どう、セツナ?貴方が本気で嫌がっているのならこの両手は止められる筈でしょ?)
無理もなかった。
官能の焔に身を焦がされ、それでも最後の一線で踏みとどまっていた所に、新たな敵の増援が来た様なモノだった。
じりじりと後退して行く理性を表すかの様に、パンティが下がって行く。
ニチャァァァアと言う粘液質の音を発しながら股間から股布の部分が引き剥がされる。
そして髪の毛と全く同じ色の、漆黒の陰毛がその顔を覗かせ始めた。
ぐしょぐしょに濡れた下着は粘つく糸を引きながら、遂に脚から抜き取られた。
凄まじい生え方だった。
陰毛の役割が性器の保護であると考えるのならば、セツナのソレはその役目を完璧に果たしていた。
黒く、硬く、太く、縮れており、色以外はその性質を、美しい頭髪とは全く異にしていた。
スリットの少し上から生え始める恥毛はその地肌を透かして見ることが出来ないほどに濃く密生しており、雪白の肌がそれをより一層際立たせていた。
そのジャングルを下へ追っていくと、やがて始まる恥裂によって左右に分断される。
左右の恥丘を縁どった密林はクレヴァスの終わる地点で再び一つになりそのまま蟻の門渡りを通り、最後にセピアに色づき放射線状に深い皺を刻み込んだ妖しい菊の蕾の周りを飾っていた。
セツナの様な美少女には似つかわしくない有り様だった。
そして今、その密林をじょりじょりと硬い音をさせながら、白魚の様なセツナの指が秘奥に隠された泉を捜し求めていた。
(ふふっ、セツナ、凄い生え方ですね)
「・・・そ、そんな・・・」
この濃すぎるヘアーはセツナの唯一のコンプレックスだった。
その生え方を華麟に揶揄されセツナは余りの恥ずかしさに消え入りたくなる。
だが、そんなセツナの気持ちを裏切るように彼女自身の指は剛毛を掻き分けて奥へ奥へと進んで行く。
そして遂に指はその繁みとは裏腹に少女らしいたたずまいを見せる幼いスリットを探り当てると、上から下へ、下から上へとなぞり始める。
やがてその程度の刺激に満足できなくなったのか、中指を軽く沈める。
くちゅ、ぴちゅ、ぴちゅ。
湿った音をさせながら、リズミカルに抜き差しされる指。
その指は徐々に深く、徐々に速くなっていく。
それにつれて花弁から溢れ出る淫蜜も、透明な粘り気のないサラサラとしたものから、白く濁り、泡立ち、ネットリとしたものへとその性質を変えつつあった。
肉汁は密生する淫毛の間を縫いながら、その下でヒクヒクとわななく菊花を湿らせていく。
ずちゅっ、ぐちゅ、びちゅっ、ぬちゅっ。
たてる音も先程の小猫がミルクを舐めるような可愛らしいモノとは違い、セツナ自身、耳を塞いでしまいたくなるような、淫らで恥ずかしい音に変わりつつあった。
高まってくる快感の焔に身を焦がすセツナ。
(さあ、セツナ。我慢しないでイッちゃいなさい!)
「い、いや・・華麟、お、お願いだから・・・も、もう・・・止めてェ」
(止めて、じゃなくて「もっとして」でしょう?)
「んっ、んんっ、うんっ、んっ、ふっ」
昇り詰めてくる快感を必死に抑え込むセツナ。
(頑張るわね。でもこれはどうかしら?)
第4話
華麟はセツナの中指を鉤の字に曲げ、中を引っ掻く。
「あっ、ああっ!駄目っ駄目ェェェェェッ!!」
その瞬間。セツナは自分の恥部を突き出す様にして身体を反らせる。
秘奥からは熱い液体をほとばしらせる。
尿ではない。
潮を吹いたのだ。
セツナは遂に華麟の指戯の前に屈服し、絶頂に達してしまった。
「はあっ、はあっ、はあっ・・・・・・・・ああっ、い、いやっ、また、また来るゥ・・・」
ほっとしたのもつかの間。また新たなる波が押し寄せてくる。
(・・・まだ、まだだめなの?・・・許して、セツナ・・・)
華麟は挿入する指を二本にした。
(す、凄い・・・・女の子のアソコってこうなってるんだ・・・)
アルはセツナの大きく広げられた脚と脚の間に膝をつき、間近でそのたたずまいを観察していた。
片手はズボンの上から勃起した陰茎を硬く握り締めている。
(あんなトコロにまで毛を生やして・・・女の子ってみんなこうなんだろうか?エリルのお尻の穴の周りにも毛が生えているんだろうか?)
アルは自分が思いを寄せる少女のまだ見ぬ股間を想像する。
(エリルの髪の毛は綺麗な金髪だから・・・やっぱりアソコの毛も金色なんだろうか?長さはどれぐらいだろう?肛門の周りにも金色の毛を繁らせているんだろうか?)
あれから何度達しただろうか。
既に秘部に入れられる指は三本に増えていた。
だがそれでも魔法の効力はその力を衰えさせる事は無かった。
(それじゃあ、今度は違うトコロを苛めてあげるわ、セツナ)
「お、お願い華麟、もうやめて・・・これ以上されたら、私、私、気が狂っちゃうっ!!」
華麟はセツナの懇願など聞こえぬかの様にクレヴァスの上端に位置する敏感な突起に指を伸ばした。
セツナの肉芽は柔らかな包皮につつまれており、頭の先すら覗かせていない。
右手の親指と中指が鞘ごとクリトリスを揉みこねる。
「あ、ああっ、そっ、そこはっ、そこは駄目ェ・・・」
自分で慰める時ですら触る事の無かった鋭敏な器官に容赦なく加えられる刺激にセツナはただただ頭を左右に力無く振るしかなかった。
華麟はさらに肉豆を責め立てる。
硬くなった乳首を弄んでいた左手もその部分へと伸ばし、両手の人差し指と中指を使ってクリトリスを剥き上げたのだ。
「ひっ、ひいぃぃぃーっ!」
小指の先程もない肉の真珠が初めて目の当たりにする外の世界に脅えてフルフルとわなないている。
(あら、お毛々の生え方に似合わず可愛らしいお豆ですね、セツナ)
もはや華麟の辱めの言葉に抗う余裕はセツナには残っていなかった。
(でも、セツナ。ココはちゃんと洗っておかなくちゃ駄目ですよ)
華麟の言う通りだった。
セツナのクリトリスはその本来の輝きを失っていた。
いくらセツナが思春期を迎えた少女であっても、またどれだけ清潔好きであっても処女である以上は、自分のアソコを隅々まで洗うというコトにはやはり抵抗があった。
ましてや包皮を剥き上げて淫豆を綺麗にする事などできる筈も無かった。
それゆえにセツナの肉真珠は溜りに溜まったカマンベールチーズの様な恥垢にまみれ、鈍く光るだけであった。
(女の子はココも綺麗にしておかなくては)
華麟はセツナの人差し指の爪で肉豆にこびり付いた恥垢をこそぎ落とす。
「っ!」
剥き出しの秘芯に始めて加えられる刺激としてはあまりにも過酷な責めであった。
セツナは耐え兼ねて熱い肉汁を勢い良くほとばしらせる。
しぶいた愛液がアルの膝を濡らす。
あらかた恥垢を爪で掻き落とすと次に指をしとどに濡れそぼった淫裂に差し入れ、十分に露で湿らせてからクリトリスを揉む様にして洗う。
するとセツナの肉真珠は瑪瑙色の艶々とした、本来の輝きを取り戻した。だが華麟の辱めはとどまる事を知らなかった。
恥垢のついた指をセツナの鼻先へと持っていく。
(どう? 自分のマン滓の臭いは?)
セツナは思わず顔をそむける。
(あら? セツナのマン滓でしょう?そんなに嫌がるモノじゃないわよ)
華麟はさらにその恥垢のついた指を、セツナの桜色の唇へとねじ込み、しゃぶらせる。
「うっ?うむっ、うんっ・・・」
(いかがかしら、自分のマン滓の味は?美味しい?)
(お願い!華麟!もう止めて!)
だがセツナの意志とは関係なく彼女の口は指をしゃぶり続ける。
その間ももう片方の手は肉芽を弄り続ける。
セツナの躯は何度目かの絶頂へと押し上げられていった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
荒い息遣い。
大きく上下する胸の膨らみ。
一体どれだけイッてしまったのかセツナはもちろん、華麟にもわからなくなっていた。
それにもかかわらず呪文の力は衰えるどころか、なお一層強くなってくる様だった。
華麟に操られたセツナの左手が背中側のまわる。
そしてその指はまだ青い果実のようなセツナの尻肉を割り、その間に秘めやかに息づくセピア色の肛花を探り始めた。
「あ、ああっ、華、華麟、何を?」
だがセツナの困惑を他所にその指は遂に可憐な窄まりをとらえた。
「そっ、そこはっ、だっ、駄目っ!」
陰唇から溢れ出した肉汁でアヌスはテラテラと淫らに濡れ光っている。
懇願もむなしく左手中指が第一関節まで差し込まれる。
「ひいぃーーーー」
第5話
もちろん、初めて味わうであろう異様な感触にセツナは魂消える様な悲鳴を上げる。
これ以上の侵入を阻む為、反射的に括約筋を締めるセツナ。
(あら、凄い締め付けね。そんなに気持ち良いのかしら?)
「ちっ、違っ」
(そんなコト言っても説得力ないわよ、セツナ。キュンキュンと食い締めてくるじゃない?)
「ひっ、ひっ、ひいっ」
指をドリルの様にグリグリと捻じ込もうとするが、必死に拒むセツナのアヌス。
華麟は空いているもう片方の手でクリトリスを揉みこねる。
その刺激に思わず締め付けの力を緩めてしまいそうになるセツナだったが、なんとか持ちこたえる。
(頑張りますね。でもコレはどう?)
肉真珠を弄んでいた指が軽くソレを弾いた。
「!」
快感とも痛みともつかない感覚がセツナの体を走り抜ける。
その一瞬を華麟は見逃してはくれなかった。
細く、長い、白魚のような指がセピアの肛口に根元まで埋められた様子は凄絶だった。
「くはっ・・・・」
アヌスの中に侵入した指は内壁を掻き回す。
いままでに味わった事のない刺激にセツナは声をなくす。
指の侵入を許してしまった事で観念したのか、緩んだアヌスに二本目、三本目の指が続けて挿入される。
すでに愛液で濡れそぼった菊花は難なく指をのみこんでしまう。
淫蜜を潤滑油にして、三本の指が淫猥な音を立てて出し入れされる。ずちゅっ、どちゅっ、びちゅっ。
一体、美少女の体のどの器官がこれほどはしたない音をさせているのだろうか。
あまりにも浅ましい響きだ。
(あら?セツナはひょっとしてお尻の穴で感じているのですか?)
「そっ、そんなワケ・・・・・」
(じゃあ、後から後から溢れてくるこの涎は?)
「・・・うっ・・・・・嘘っ・・・・・」
(嘘なモノですか。ほら)
嘘ではなかった。
セツナの目の前に突きつけられた指には彼女自身の淫裂から溢れ出した肉汁がねっとりとした糸を引いていた。目をかたくつむり、顔を背けるセツナ。
だがいくらそうしたトコロで彼女がアヌスで感じていると言う残酷な現実まで消えるワケではなかった。
そうしている間にも菊花を嬲る指の動きが止まるコトはない。
恥ずかしい音をあたり一面に響かせ、激しく抜き差しされている。
さらに膣口へも三本の指が突き入れられる。そして肛門で出たり入ったりしていた指もその動きを止めた。
「・・・・な、何?」
華麟の出方がわからずに脅えるセツナ。
不意に両手の指がお互いの居場所を探し求めて活動を再開する。
そして薄い壁一枚を隔てて指と指とがその存在を確かめ合うのもつかの間。
膣と腸との間の壁を両側からこすりたてる。
「あっ、やっ、やだっ」
(我慢する事はありませんよ、セツナ。思いっきりイッてしまいなさい!)
両側の指はさらに激しく壁を擦りたてる。
「あっ、でっ、でるっ、でちゃうっ!」
セツナはひときわ大きく叫ぶと体を弓なりにして腰を突き出す。
そして体を震わせて痙攣したかと思うと、愛液をピピュッと飛ばす。
さらに続けて別の肉孔からは黄金色の液体を勢い良く迸らせた。
今度は愛液ではない。
尿だ。
セツナは快感のあまり、失禁してしまったのだ。
小水はじょぼじょぼとセツナ自身も耳を塞ぎたくなるような音をさせ、大きな弧を描きながら地面に水溜まりを作っていく。
(やっぱり・・・・駄目なのね・・・・)
呪文の威力は衰える事を知らず、セツナの身体を淫靡な青白い焔で焦がす。
(もう・・・・最後の手段しか・・・・・・)
華麟は思う。
この方法はセツナの協力なくしては成り立たない。
だが、華麟がセツナの身体にした数々の仕打ちのコトを考えると、とても力を貸してくれるとは思えなかった。
おそらくセツナが正気であっても肯いてはくれない様な願いだった。
それでも華麟はセツナに頼むしかなかった。
いまだ僅かに残された勝利の可能性にすべてを賭ける為に。
(・・・・・セツナ・・・・・セツナ、聞こえていますか?・・・・・)
(・・・・・な、なに?華麟?)
(いままでのコトは許して下さい・・・・・・セツナを・・・・あなたを呪文の力から解き放つ為に・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・)
(この戦いが終わったら・・・・セツナの言う通りにします・・・・・セツナが・・・・もう私の存在を感じていたくないのなら・・・・・私は・・・・消えます・・・・だから・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・信じていたわ・・・・・・・)
(えっ?)
(信じてた。華麟に苛められている間でも・・・・・・・華麟は私の為にしてくれているんだって・・・・・)
(・・・・・・・・・ありがとうございます、セツナ・・・・・・・・)
華麟はセツナにあるコトを頼む。
だがそれはセツナ位の年頃の少女にとっては酷な願いであった。
死ね、と言っている様なものかもしれなかった。
第6話
(・・・・・・・・・・・・・わかったわ、華麟・・・・・・・・)
(・・・・本当にいいのですか?セツナ?)
(華麟のコトを・・・・・・華麟のコトを信じてるから・・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・セツナ・・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・)
華麟はセツナに感謝する。
それと同時にセツナこそが自分のベスト・パートナーである事を確信する。
セツナの為であれば自分の存在が消滅しても構わない、とすら思う。
華麟はセツナを護る為に最後に残された手段を使う。
凄まじい光景だった。
彼女の様な美少女が最も秘めやかな部分をさらけ出し、ソレを嬲り、あまつさえ放尿するトコロまで見せ付ける。
アルも何回射精したのかわからなくなっていた。
恐ろしい程の禁呪の力だった。
(もし・・・・この呪文を・・・・彼女に・・・・エリルにかけたら・・・・・・・)
そう思うだけで先程、放出したばかりの彼の男根は再びその勢いを取り戻す。
そんな彼に目の前の美少女が声を掛ける。
「ア・・・・・アルさん?・・・・・・お、お願いがあるの・・・・・・・・」
「えっ?・・・・・ぼ、僕に?」
「あなたの・・・・あなたのその逞しいおちん○んを・・・・私のここに・・・・突っ込んで・・・欲しいの・・・・・」
セツナはそう言うと、自らの指で陰唇をくつろげる。
クチュっと言う淫猥な音をさせ、ラビアとラビアの間に淫蜜の糸を引きながら、サーモンピンクに色づきヒクヒクとわななく膣口を露呈する。
この時、アルも正常な判断力を失っていたのかもしれない。
フラフラとセツナに近寄る。
(エリルは・・・・エリルはいつも僕の事を子供扱いして・・・・)
(僕だって・・・もう一人前の男だ・・・・)
(でも・・・・初めての時に失敗したら・・・・・・・)
(きっとエリルは・・・・・また僕のコトを・・・・・)
(・・・・・・だから・・・・・)
(だから・・・・・この娘で・・・・)
(女の子の身体を・・・・)
(・・・・・・練習しておこう・・・・)
(これは・・・・練習なんだ・・・・)
彼は自分にそう言い聞かせる。
そして握り締めた強張りを肉汁でドロドロになったセツナのヴァギナにあてがう。
セツナの細くしなやかな白い指がアルのモノを淫穴へと導く。
(本当にいいのですか?セツナ?)
華麟はセツナの心の中に僅かなためらいが在るのを感じてあらためて問う。
やはり、こういう状況で初めて男性のモノを受け入れなければならない事に抵抗をおぼえているのだろうか。
こんな形で処女を失いたい女性などいるハズも無い。
だが、セツナはキッパリと言いきった。
(前へ進む為にこの人を倒さなくてはならないのなら・・・・私は・・・私は構わない!)
セツナは迷いを断ち切るかの様に一気に男根を自分の膣内へと沈める。
アルもそれにあわせて腰を突き出す。
淫蜜でしとどに濡れそぼり、三本の指でほぐされいた為か、さほどの痛みもなかった事はセツナにとっては唯一の慰めかもしれなかった。
(セツナ!両脚を彼の腰にまわして!)
セツナは言われるままにする。
すらりと伸びた長い脚でアルの体を抱え込む。
そうしている間にもセツナの右手は彼女の意識の外で、先ほど取り落とした剣の方へとゆっくりと伸びて行く。
(こっ・・・これが・・・・女の子の中・・・・)
(あったかくて・・・・ヌルヌルしてる・・・・)
(こんなに・・・・こんなに気持ちがいいなんて・・・・)
アルは初めて味わう快感に夢中だ。
セツナの右手が剣の方へ這っていっているのに気づいていなかった。
(あっ、ああっ!もう、もうでるっ!!)
襞の締め付けに耐えかねて精液を放ったその瞬間だった。
胸の真ん中をなにか熱いモノが貫いた。
痛みは無かった。
自分の胸を見る。
最初はそれが何だかわからなかった。
やがてソレが剣の柄だとようやく気が付く。
だが下半身はまるで別の生き物であるかのように射精し続ける。
アルは自らの敗北を悟った。
(・・・・エリル・・・・・ゴメン・・・・・)
最期に彼の心の中に在った思いはエリルに対する謝罪の念だけであった。
今この瞬間、アル-魔導師・アルティ・アル・ラーゼルはその短い生涯を閉じた。
逆流してくる精液を、股間からボトボトと垂れ流しながらセツナは立ち上がる。
(本当にごめんなさい・・・・セツナ・・・・・・)
「・・・・・いいのよ、華麟。こうしていなければ・・・・・・」
セツナはそう言いながら、遥か彼方へと視線を向ける。
この先に彼女達を待つイハドゥルカはいる。
其処へ辿り着くまでにはまだ数多くの敵をたおさなくてはならないだろう。
「華麟・・・・・これからもずっと・・・・ずっと一緒よね?」
(・・・・・セツナ!・・・・・・)
「二人」はまた歩き始める。
その絆をより深くして。
完