青の555号 作




第1話


コンコン。
「失礼します。菊池です」
「おう、開いてるぞ、入れ」
菊池希美はドアを開けて生徒指導室の中に入る。
「失礼します」

私立清華女子高校。その校舎の一室にまだ若い男性教諭と一人の女子生徒がいた。
匂いたつくらいの美少女。
涼しげな目元。
やや厚みのある、ポッテリとした小さな唇。
腰の辺りまで伸ばされた長い髪。

近辺でも可愛らしい事で有名なこの学校の制服も彼女の魅力を更に際立たせている。
セーラー服の胸元を内側から押し上げる、張りのあるバスト。
絞り込まれた、細いウエストは強く抱けば折れてしまいそうだ。

そこから緩やかな曲線を描いて広がるヒップのラインはスカートの上からでもその
発達ぶりが判る程にみっしりと肉が詰まっている。

その下へと伸びる黒いストッキングに包まれた脚。太腿こそ見えないものの美しい
カーブを描くふくらはぎのライン、よく締まった足首はいやでもその上の秘めやかな
部分の発達ぶりを想像させる。

だが、菊池希美を他の同じ年頃の少女から一際際立たせているものの正体に、一体
どれだけの人間が気が付いているのだろうか。

彼女をこの部屋に呼び出した男性教諭・長谷川斗也は、その数少ない人間の一人
だった。
「まあ座りなさい、杉浦」
「・・・・・・・・・・・先生、私菊池ですけど・・・・・」
「ん?ああ、すまんすまん。ちょっと他事を考えていたものだから・・・・」
単なる言い間違い。
本当にそうだろうか?
希美は胸の奥をドキドキさせながらも、動揺を表に出さない様にしていた。

(もしかして・・・・・・長谷川先生、あの事に気付いたんじゃ・・・・・・)

そんな筈は無い。校内でも校外でも神経質なくらいに気を遣っているのだ。ばれる
筈が無い。
「・・・・・・・・それで先生、お話と云うのは?」
「・・・・・うむ、非常に立ち入った事を聞くようだが・・・・」
「・・・・・・・・」

「先週の連休中の事なんだが・・・・・良かったら菊池が何処にいたのかを、教え
てくれないか?」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・それは、プライバシーの侵害です。たとえ学校の教師とい
えども、そこまで聞く権利は無い、と思いますけれど・・・・」

「・・・・・・確かに。だが、菊池が此処ではっきり言ってくれなければ、先生は
自分の目で見たものについて校長先生に相談するしかない」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
知っている。
長谷川先生は知っているのだ。
「・・・・・・・・温泉に・・・・・行きました・・・・・」
慎重に、言葉を選びながら、なんとかこの場を切り抜けようとする希美。
「誰と?」
やっぱり。
そこまで、そこまで知っているのだ。
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
沈黙がこの部屋を支配する。
「・・・・・・・・・一人で・・・・・・・・いきました・・・・・」
「・・・・・・・・ほぅ・・・・・一人で・・・・・・」
虚しい抵抗を試みる希美。

(・・・・なんとか・・・・・この場は切り抜けて・・・・・。。あの人に、相談
しないと・・・・・)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言のプレッシャーを掛けてくる長谷川。その圧力に負けてしまう希美。

「・・・・・・・・・・・・行った先の温泉で・・・・・杉浦先生と一緒になった
のは・・・・・・偶然・・・です・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ほぅ、偶然、ねぇ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

「それじゃあ偶然旅先で出会って、偶然相部屋になって、偶然体を重ねた。こうい
う訳だな?」
「なっ・・・・・・・・・・重ねっ・・・・・」
思わず顔を真っ赤にしてしまう希美。
長谷川はポケットからテープレコーダーを取り出すと、再生のボタンを押す。
録音情況はあまり良くないが、ノイズの向こう側に微かに声が聞こえる。
男女の睦ぎ声だ。
<ああっ・・・・・・・希美、いいよっ、最高だっ・・・・・・>

<とっ、智徳さんっ、希美はっ、希美はっ、もうっ・・・・・・ああっ・・・・・>
そこまで再生したところで、長谷川はスイッチを切る。
頭から血が引く。
唇が震える。
膝がガクガクする。
間違い無い。あの時の秘め事が録音されていたのだ。



第2話


声の主は菊池希美と杉浦智徳ーこの学校に新卒で赴任してきたばかりの男性教諭ー
だ。
「・・・・・・私と・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・私と、杉浦先生は・・・・・・・・けっ、結婚していますっ」
突きつけられる衝撃の事実。
だが、長谷川は大して驚いた様子も無い。

「結婚している男女が、そ、その、夫婦の営みをしていて・・・・なにがいけな
い、とおっしゃるんですか?」

「ふはははははっ!夫婦の営み、か!流石は名家のお嬢様は言う事が違うぜ。俺達
シモジモの者はオマ○コって言うんだ。オ○ンコ。オマン○。杉浦の奴はそんな事も
教えてくれねぇのか?」
遂に悪魔の本性を現わし始めた長谷川斗也。
卑猥な四文字を連呼され、希美はますます顔を朱に染める。

「と、とにかくっ、結婚している二人が休みに一体何処に行こうが、先生に非難さ
れるおぼえはありませんっ!!失礼しますっ!!」
椅子を蹴って退出しようとする希美に斗也が声を掛ける。
「待てよ」
「・・・・・・・・」

「この事が他に知れたらどうなると思う?あのタヌキ校長なら、内々で収めてくれ
るかもしれん」
「・・・・・・・」
「だが、理事会に知れたら?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「PTAにばれたら?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「まあ、仮にお前達二人が結婚していたとしてもだ、頭の固いジジイやババアは
黙っちゃいないぜ?ましてや、この学校はそれなりのお嬢様学校だ。生徒に手を出す
ような淫行教師のいる学校には大事な娘を通わせる事などできん!!、なんてコトに
もなりかねない。まずそうなる前に杉浦はクビ、おまえは退学って処分が下されるだ
ろう。薔薇色の新婚生活が一転してお先真っ暗だ。18歳の幼な妻を抱えた無職の
プータローってワケだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「TV局のワイドショーが飛びつきそうなネタだ。近所も歩けたものじゃない」
そうなれば、実家の家族にも迷惑が掛かるだろう。

「俺も奴の同僚としてコメントを求められるかもな。そんな事になったらこのテー
プを売りつけても面白そうだ」
手のひらの上でテープレコーダーを弄ぶ。

「あのなかなか見晴らしが良さそうな二人の愛の巣からも立ち退かなきゃならん」
(・・・・・・私達の新居まで・・・・・・・・・)

「どうした?出ていってもいいんだぜ?明日の職員会議にでもこの事は報告させて
もらう」
こちらを振り返る希美。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お願いですっ!長谷川先生っ!!どう
か、どうかこの事は内密にして頂けないでしょうか・・・・お願いしますっ!」
床に崩れ落ちるようにして、懇願する希美。

「まあ、可愛い教え子のたっての頼みだ。それを聞いてやらない程、俺も無慈悲
じゃない」
「あ、ありがとうございますっ!」

お嬢様育ちの希美は斗也の言葉の裏に隠された企みなど気付かずに、深々と頭を下
げる。
「・・・ただし、それには条件がある」
「・・・・・・・・条件、ですか?・・・・・・・・」

こんなシチュエーションでオトコがオンナに出す条件はいつの時代でも一緒だ。

胸元のスカーフを握り締める手がブルブル震える。
「どうした?自分で出来ないのなら先生が手伝ってやってもいいんだぞ」
「・・・・・・・・・いえ・・・・・・・・・・・できます・・・・・・・」
だが、やはり手は動かない。

「本当に・・・・・本当に、これで・・・・・・私が裸を見せれば・・・・・黙っ
ていてくれますね?」
「ああ、<ストリップショー>をやってみせたらあの事は黙っていてやろう」
「そ、それ以外には、本当に、なにも・・・・・」
「くどいぞ、菊池。先生の事が信用できないのか?」

信用できるハズも無かった。生徒の弱みにつけこんでヌードを見せろと強要する教
師など。
だが、今の希美には、斗也の言いなりになるしか無かった。
「わかり・・・・・・・・・ました・・・・・・・」

ようやく希美の手が動き出し、シュルルッ、と音を立ててスカーフが引き抜かれ
る。今、希美は陵辱の地獄へとその脚を一歩、踏み出したのだった・・・・・・

ストッキングを爪先から抜き取る。これで希美に残されているのは、黒の透け透け
のレースで統一された、上下の下着のみであった。
「ほう、流石は人妻だ。身につけている下着も艶っぽいぜ」
唇をグッ、と噛んで辱めの言葉に身を焦がす希美。

「・・・・・・・・・もう・・・・・・・・これで許して下さい・・・・・これ以
上は、とても・・・・・」
希美の頬を涙が伝う。

「ふん、どこの世界に下着姿でお終いなんてストリップショーがあるんだ?さっさ
とそいつも取れ。出来なきゃ俺が毟り取ってやる」
「ああっ・・・・・・・」



第3話


背中側にまわされる腕。ブラのホックを外す。片手で胸を隠しながら、その下のブ
ラを抜き取る。
「手をどけろ」
「・・・・・・・・」
「手をどけろ、と言ってるんだ」

ゆっくりと下に降ろされる両手。その下には輝かんばかりに美しい双丘が、これか
ら始まる陵辱を予感しているのだろうか、いまだ少女の面持ちを残したピンクの乳首
を頂に抱いて、震えている。
「さあ、あと一枚だ」

「もう・・・・・・・もう・・・・・・・これ以上は・・・・・・お願い・・・・・・」
「脱げ」
「ああっ・・・・・・・・・・・・」
手をパンティの両サイドに掛ける。
動きが止まる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆっくりと引き降ろされる小さな布切れ。
その下に隠れていた繁みが覗いた。

人妻らしい豊かな淫毛だ。繁みの範囲はさほど広くはなく、短冊型に淫裂を覆って
いる。だがその密度は高く、その下を透かして見る事はできない。
ようやく長い脚から最後の一枚が引き抜かれる。
夫にすらこれほど明るい光のもとで裸身を晒した事も無い。
恥ずかしさのあまり、 繁みを隠してしまう希美の手。
「どけろ」
「ああっ・・・・・・・・」
イヤイヤをしながらも両手を後ろに回す。
「もう・・・・・・これで・・・・・・・・・いいでしょう・・・・・」

「俺は<ストリップショー>と言った筈だ。素っ裸になっただけでナニがショーだ
?それともてめえのボディはそんな御大層なモノか?」

「そっ・・・・・それじゃあ・・・・・・・これ以上・・・・・何を・・・・・・・」

「指でパックリとオ○ンコをオープン、尻の穴をめくって裏側まで見せる、大根や
人参をアソコで切断する、ピンポン玉をアソコに入れて飛ばす。そこまでやって初め
てショーと言えるんだ!!」
「!・・・・・・・・そ、そんな事、出来ませんっ!」
「出来なきゃ、この話は無かった事にしてもらおう」
「それは・・・・・それは困ります」
「じゃあやれ」
「でも・・・・・」
「ふん、まあ始めてだろうからな。まあ最初はマン擦りで許してやるよ」
「マン・・・・!」

「知らないとは言わせないぜ。杉浦の奴と嵌め嵌めするまでは毎晩やってたんだろ
?」

顔を朱に染めて背けるその仕種が斗也の言葉を否定しきれない事を雄弁に物語って
いる。

「乳揉みだけって事はないだろ?一番感じるのは何処だ?クリ豆か?Gスポットか
?ションベン穴か?クソ穴か?」
「そっ、そんなことしませんっ!!」
あまりの屈辱的な質問に思わずわかりきった嘘をついてしまう希美。

「ふははははははっ!!深窓のお嬢様はオナニーも知りませんってか?知らないの
なら教えてやるよ。それが教師のツトメってモンだっ!!」
「きゃあああああああっ!?なっ、何をっ??」

希美を机の上に押し倒す斗也。予め用意していたのであろう、銀色に鈍く光る手錠
で希美の四肢の動きを奪って行く。その動きには無駄が無い。
たちまちの内にあられもない格好で磔にされてしまう。

両手は頭の上で一括りにされ、ムッチリとした太股は恥ずかしい角度に割かれてい
る。
「嫌あああああっ!!止めてっ!!離してっ!ほどいてえええええっ!!!」

両の太股の狭間にはいまだに初々しい色艶を保った紅色の薔薇が咲き誇っている。
さらにその下の谷間にはセピアの菊花がひっそりと息づいていた。
悪魔は懐から小さなチューブを取り出す。
「これが何だか判るか?」
「?・・・・・・・・」

チューブにはラベルらしき物は見当たらない。だが希美の本能はソレが酷く禍々し
いモノである事を悟っていた。
「媚薬だ」
「びやく?・・・・・・・」

「コイツをオマン○に刷り込めば清純な処女だろうと貞淑な人妻であろうと硬いチ
ン○が欲しくて欲しくて堪らなくなるってシロモノだ」
「・・・・・まさか・・・・・・・ソレを・・・・・・」
「当たり前だ。お前に塗ってやるんだよ」
「嫌あああああっ!!そんなのっ、そんなの嫌あああああよおうっ!!」

「オナニーのやり方も知らないんじゃあ、クスリを使うよりしょうがないだろう」
今更、やり方を知っているとは言えない。
「まずはしっかり寛げて・・・・」
淫裂に指を差しいれる。
「ひいいいいいいいいっ!」



第4話


初めて夫以外の人間に媚肉をまさぐられるおぞましさに甲高い悲鳴を上げて身を揉
む希美。
いや。
夫の「指」ですらここまで深く侵入した事はなかった。

「へへへへっ、イヤイヤ言いながらもオマン○はホコホコさせてるじゃねえか」

暖かくぬめる膣内の佇まいを確かめるかのように縦横無尽に駆け回る斗也の淫爪。
「ああっ・・・・・あなたっ・・・・・・・た、助けてェ・・・・・」
「ふははははっ、杉浦のヤツは助けになんかこねえよ」
「嫌っ!あなたっ!あなたっ!!助けてええええェッ!!」
絶望に泣き叫ぶオンナの悲鳴はいつ聞いても斗也の耳を心地よくくすぐる。

「さてと・・・・・・グラム三千円の高級媚薬だ。しっかりとオ○ンコ全体で味
わってくれ」

肉洞から引き抜かれた湿った指先にチューブからひねり出した薄桃色の軟膏をのせ
る。間髪を入れずに再び淫穴に戻って行く淫らな指。
「冷っ・・・・・・・ああっ!?・・・・熱っ、熱いっ!熱いのっ!!」

軟膏の冷たさに身を竦ませたのも一瞬だった。まるで極性が反転したかのようにそ
の感覚はプラスマイナスを入れ替える。媚薬を塗り付けた指が通過した場所からは火
の点いたような熱を感じる。即効性のクスリだった。

襞と襞との間にまでしっかりと塗り広げられる媚薬。それだけでも充分な効果だっ
たが淫魔はさらにチューブから媚薬を捻り出す。
「出血大サービスだ」

クレヴァスの上端に鎮座する秘めやかな豆を埋没させる程の大量の軟膏。豆と皮の
間にまで塗り込まれて、一気に膨れ上がる淫豆。希美自身にもソレが脈打つほどはし
たなく勃起している事はこの目で見なくても判ってしまう。
「はひいいいいいいっ!!嫌っ、嫌っ、狂っちゃうううゥ・・・」

もしも自分の手が自由になっていたならばそれこそ狂ったように自らのの淫ら穴を
深々と抉っていたコトだろう。たとえ斗也の目の前であったとしても。いや、衆人環
視の中でも指で嬲っていたかもしれない。理性をも吹き飛ばしてしまうほどのクスリ
に効き目だった。
「おっ、お願いっ!!な、なんとかしてっ!!」
「なんのことかな?」
「あっ、んんっ、ひっ、卑怯ですっ!こ、こんな・・・・」
もどかしげに腰をくねらせて押し寄せてくる快感の嵐に身を揉む希美。
斗也がポケットから小さな鍵を取り出す。

その鍵が自分の右手を拘束する手錠の鍵穴に差し込まれた時、希美は悪魔の秘めら
れた意図を悟って慄然とする。
(いま、この状態で自分の手が自由になってしまったら・・・・・)
間違い無く。
自分のアソコへと手を伸ばして。
その後の事を想像するのは恐ろしかった。
カチリ。
音がした。
枷は解かれた。
希美の身体に巣食う淫らなケモノが。
今。
解き放たれたのだ。

だが、希美は必死に耐えていた。
けなげなほどに。

自分はあの人の妻なのだ、こんな卑劣漢の目の前で・・・・・そんな想いだけが希
美を押し止めていた。

だがあまりにも媚薬の効き目は強烈だった。クレヴァスに伸びようとする自分の中
のケダモノに支配された右手を胸の辺りで引き止めるのが精一杯だった。
鷲掴みにされてカタチを変える乳白の胸丘。指はその頂上の突起を嬲る。
「やればできるじゃねえか、オナニーショー」
そんな辱めの言葉は希美の耳に届いているのだろうか。
「なるほどねえ、さすが深窓の御令嬢は乳も上品に揉み遊ばされるぜ」
屈辱に希美は顔を赤らめる。
希美自身の手で縊り出された乳首を斗也は弾いてやる。
「ひいっ!?」

乳突起から身体中に電気が走る。その稲妻が股間のクレヴァスを直撃した瞬間!
じゅびゅびゅびゅびりゅりゅりゅ~!!
花弁の奥から熱い蜜を迸らせる。
白濁し泡立つソレは勿論、尿ではない。オ○コ汁だ。

素晴らしい飛距離だ。2メートルは飛んだであろうか。ネットリとした絶頂の残滓
が神聖な学び舎の床に長々とその痕跡を残す。

「ほう、潮吹きじゃねえか。そんな芸があるなら立派にショーの主役を張れるぜ」
潮吹き、と言われても希美には何の事だか判らない。

そんな事よりも、一度絶頂に達したにも関わらずいまだに身体の奥底で轟々と音を
立てて燃え盛る官能の炎に希美は身を焦がす。
ゆるゆると下の方へと這って行く希美の白く細長いしなやかな指。
(ああっ・・・・・駄目・・・・・駄目よ・・・・・・)
(ソコに・・・・・・ソコに手を伸ばしたら・・・・・駄目・・・・)

(・・・・・・・あの人に・・・・・・・旦那様に・・・・・・顔向けでき・・・
・・・・ない・・・・・)

可愛らしい臍の辺りで一旦は止まる指。だがそれもつかの間、徐々に秘密の花園へ
と歩を進める希美の指にはまるで本人以外のモノの意志が乗り移っているかの様で
あった。

その指が遂に豊かに生い茂った叢に辿り着く。可憐な口唇に似てポッテリと膨らん
だ陰唇は媚薬の影響だろうか、充血して更に盛り上がっていた。
人差し指と薬指で腫れ上がった恥丘を割り開く。
(・・・・・もう・・・・・・駄目・・・・・・・)
にちゅ~。



第5話


糸を引きながら湿った音を立ててその中身を露わにする。泡立つ愛液でテラテラと
濡れ光る様は恐ろしく淫靡だ。
ポッチリと赤く腫れた尿道口の下の膣孔は物欲しげにヒクヒクとわなないている。そ
の想いに応えるかのように深々と突き立てられる中指。
(ああっ・・・・・許してっ・・・・・あなたっ・・・・)
(お指がっ・・・・・・希美のお指がっ・・・・悪いコなのっ!!)
ずりゅりゅりゅりゅりゅ~。
挿す。抜く。挿す。抜く。挿す。

蜜壷に溢れんばかりに湛えられたオメ○汁をかき出すようにしながら、徐々に早く
なって行く指のストローク。
更に空いた親指と小指は器用にクリ豆を揉み嬲る。

瑪瑙の輝きを放つ肉豆。よく手入れされているのであろう、尖り豆には恥垢などは
こびり付いてはおらず、斗也を少なからず落胆させる。

もっと奥の方まで中指を突き入れたいのか、自由にならない腰を精一杯せり出して
貪欲に刺激を求める。
(・・・・駄目っ・・・・・・)
(・・・・・・・・こんなのじゃ・・・・・・)
(もっと・・・・・)
(もっとオクまでェッ!!)
(もっと、もっと、フトいのをおうっ!!)
(もっとカタいのをっ!!)

そんなココロを見透かしたかの様に斗也は一振の張り型を希美の目の前に差し出
す。この手のモノとしてはどちらかと言えば小さ目の方だ。
「ああっ・・・・・・・それは・・・・・・」
「欲しいんだろ?遠慮するなよ」
希美は淫具から目を逸らす。
だが、閉じた瞼の裏には先程の淫具の姿がクッキリと焼き付いている。

思わず、薄明かりの中で見た智徳の男根を連想するほどに長さといい、太さとい
い、そっくりであった。
「どうした?要らないのか?」
「そんなモノ・・・・・・・要りま・・・・・・・せん・・・・・・・」
だが、指は。
指はおずおずと、だがしっかりとこの模造男根を握り締めていた。
「ううん・・・・・・・駄目・・・・・・・駄目なのぅ・・・・」
口では言いながらも、張り型を掴んだ手は希美の秘所へと歩を進める。

黒光りするゴムの張り型をピンクの恥裂にあてがう。いきなり深々と突き立てはせ
ずに、ほころんだクレヴァスをソレでなぞり上げる。黒ゴムの淫具を内側へくわえ込
もうとしてそれに纏わりつく紅の襞はそれ自体が一匹の独立した生き物であるかのよ
うに見える。

遂に己の欲望に負けて、淫具を自身の狭隘な肉路に捻じ込もうとしたその瞬間、斗
也の手が希美の細くしなやかな手首をつかむ。
「ああっ・・・・・お、お願いですから・・・・・」
「お願いですから?」
「・・・・・いっ、言わせないでっ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・て・・・・・・く、下さい・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「いっ、イレさせてくださいっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「突かせてっ、突かせて下さいっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お願いっ!!えっ、抉らせてえええっ!!!」
「・・・・・・・・・・・・それじゃあ、俺の質問に答えるんだ」

「なっ、何でも、何でも答えるからっ、はっ、早くっ、早くやらせてええええっ!
!」

「さっきの質問だ。マスをかく時は何処を責めるんだ?何処が一番感じるんだ?」

「ク、クリポッチですっ!か、皮を剥いたり、被せたりして、弄ってやると、お
おっ、大きくなってきちゃいますうっ!!」

「ふふふふふ、やっぱりそうか。それじゃお次は夫婦の営みに関してだ。杉浦の奴
とは一晩で何回嵌めるんだ?」
「はっ、嵌めるだなんて・・・・」
「さあ、一晩で何度、気をやるんだ?」
「・・・・気・・・・・なんて・・・・」
「まさか一回だけって事はあるまい?」
「ううっ・・・・・」
「・・・・・・・まさか二日や三日に一度なんて事はないだろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうなんだ?答えなければこの手を放してやる事はできんなあ?」

「・・・・いっ・・・・・・・・・・一週間に、一週間に一度だけですっ!!」
「マジかよ?」

「わっ、私が学校を、卒業、すっ、するまではっ、セッ、セックスは、勉学の妨げ
に、なる、からって・・・・ああっ・・・・・も、もう、これ以上はっ・・・・・
んっ・・・」

(なるほど・・・・・・この春に結婚して一週間に一度しか嵌めてないのなら、こ
のマ○コの初々しさにも納得だぜ・・・・・・しかし杉浦の奴もよく我慢してるぜ。
こんなピチピチした女子高生と一つ屋根の下にいて一週間に一度だけじゃさぞかし溜
まってるだろうな。俺がしかけた美味しい罠にものの見事に掛かってくれる事だろう
よ)

「おっ、お願いっ!!もう、もういいでしょおおおううっ!!オッ、オナらせてえ
ええええぇっ!!!」
「よしよし」



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