第15話(最終話) 家主の正体

 それから数ヶ月間は、劇場への出演で収入が入り生活には余裕が出てきた。
2人は決して無理をせずに蓄えていたが、非情にも2人の蓄財が盗まれてしまった。
「警察を呼ぼうよ!」一雄は電話を掛けようとしたが、支配人が「やめろ。そんな事したら、こっちが怪しまれる!」と拒否する。

 「どうして、ですか?」
「考えて見ろ。お前達のやっている事は法律違反じゃないか。こっちだって、とばっちりはご免だよ!」支配人は関わるのがイヤだった。
「それはわかりますが、金を盗まれたんですよ」
「盗まれた方が悪い。だらしないからだ!」

 「そんな話って無いでしょう。僕たちは被害者ですよ」
「だから何だってんだ。こっちの身にもなれ。警察から睨まれたら生きていけないんだぞ!」
「僕は犯人が許せません。やっと貯めた金です!」

 「言う事が聞けないなら首だ。たった今から出ていけ。これは今までの給料だ!」支配人は50万を2人に投げつけた。
「姉さんごめん。また、職探しさせる事になって…」
「気にしないで。一雄の言う事が正しいわ」こうして、また各地を回る事となった。

 2人は劇場を回ったが、トラブルを起こした事が知れ渡っており、どこも雇ってくれるところがなかった。
「また、ホステスだね」
「それはやめて。姉さんが知らない奴に触られるなんて、イヤだよ、我慢できない!」

 「困ったわね。だったら、温泉ホテルでやってみようか?」
「そうだね、お姉さんと一緒だし!」早速、大きなホテルと交渉を始めた。
幸いな事に、その日のショーに穴が空いており「5万でやってくれ。それ以上は出せない!」試しにやる事になった。

 「わかりました。20分ぐらいなら我慢します」金額は不満だったが、とにかくやる事にした。
舞台に上がった瑞穂は看護婦姿で「待て、逃げるな!」「いや、やめて~!」叫ぶ瑞穂の白衣を剥ぎ取っていく。
やがて、真っ白なパンティを切り裂き、下半身をお客に晒していく。

 「おう。パイパンオ○ンコだ!」無毛の淫裂に歓声が上がり、瑞穂はブラジャーも切り裂かれ、全裸にされ犯されていく。
「イヤ、イヤ~!」悲鳴を上げながらも、乳房を乱暴に掴まれ、肉竿も激しくピストンして射精した。
「う、う、う!」泣きながら射精された淫裂を、客に晒してショーを終えた。

 2人のショーはバカ受けで「明日からやってくれ。金はこれ以上は無理だが、お座敷ストリップもやっていいよ」
「部屋でやってもいいんですか?」
「いいよ。でも、本番はショーだけにしてくれ。部屋では1回3万は取っていいよ」
「3万ですか。わかりました」こうして話がまとまった。

 翌日からは、ホテルで本番ショーを始めている。
「いや、いや~!」逃げまどう瑞穂を一雄が押さえ、全裸にして犯していく。
瑞穂は悲鳴を上げながら、淫裂に精液を送り込まれた。

 ショーが済むと、客からの呼び出しに応じて部屋でストリップもしていく。
多い日で、20部屋から呼び出しがあって、2人は少しずつだが、金を貯めている。
だが、いつまでも、ここでやっている訳には行かなかった。

 「警察がうるさくなったんだ。今日から出なくていいよ」突然の打ち切り話が持ち上がった。
「困ります。生活がかかっているんです!」
「だったら、○○温泉でやってくれ。あそこで、ショーをやりたがっているし…」
「わかりました」2人は、再び○○温泉でショーを始めた。

 そんな事を繰り返していく内に、数千万円の預金が溜まった。
「姉さん。もう裸はやめようよ。スナックでも始めないかい?」
「私もそうしたい。一雄とセックスは、もうしない方がいいし…」
「イヤだ、僕は姉さんと一緒にいたい。姉さんは僕の物だ!」一雄は本気になっていた。

 「ダメ、姉弟よ。いけないのよ!」
「構わないさ。だって、姉さんは僕の妻なんだ!」強引に服を剥ぎ取り、肉竿を押し込んでいく。
「ダメ、ダメ。やめて一雄!」叫ぶが、体は自然に一雄を迎え入れ(いけない事だけど、私も一雄と一緒にいたい…)乳房に頭を埋める一雄を抱きしめている。

 ショーを辞めようと思った頃、ホテル側からも打ち切りの話が出て、東京都に隣接した都市で、スナックを始める事にし、不動産屋を当たって店を探していくと「ここならいいわよね。駅も近いし、人通りも多いし…」手頃な建物を見つけた。

 「ここは無理ですよ。持ち主が立て直したがっていまして…」
「そうなんだ。だったら、私が説得してみる!」瑞穂は不動産屋から住所と氏名を聞きだし、直接交渉する事にした。

 2人は早速、持ち主の住まいへと向かい、教わった通りに歩いて行くと、大きな屋敷が立ち並び「姉さん、うまく行けばいいね」玄関のチャイムを押し「諸星と申しますが…」インターフォン越しに話していく。

 ふと見ると玄関には「桑田祐介」の表札があり、2人は応接室に案内された。
「忙しいところ申し訳ありませんが、駅前の空き家の事ですが…」瑞穂は貸してくれるように頼むが「あそこは貸せないな、マンションに建て替えるんだ!」拒む持ち主だ。

 思案する瑞穂は「ご夫婦で面白いショーをご覧いただけませんか。それから考え直して貰えませんか?」
「ショーで釣ろうというのか。面白かったら特別に貸してもいいぞ。別な場所になるかも知れないが…」
「とにかく見て下さい。一雄、やろう!」「うん、姉さん」

 2人は初老の夫婦の前で抱き合っていく。
「一雄、欲しいの。ここが欲しい!」
「僕も姉さんが欲しい…」唇を重ね合うと、服を脱がせ合う。
それを「あら、エッチなショーなんだ!」「そうみたいだね」夫婦はじっと見ている。

 2人は下着も脱いで全裸になった。
「姉さん、綺麗だよ!」乳房を揉みながら乳首を吸い「いいわ。一雄、いいわよ」瑞穂も勃起した肉竿を擦っていくと「あら、元気がいいわね!」じっと肉竿を見つめている。

 やがて、瑞穂は仰向けに寝ると肉竿が押し込まれて「姉さん、気持ちいいよ」一雄は腰を振りだした。
「私も気持ちいいわ。もっと強く入れて!」ピストンが早まって「いいわよ。あれでしても…」瑞穂は向きを変え四つん這いになっていく。
そして、腰を押さえられ「あん、あん、あん!」肉竿のピストンで乳房を揺らせていく。

 「いいわ。凄く、いいわよ!」淫裂からは乳白色の淫汁が流れている。
「あら。かなり好きなご夫婦ね」「そうみたいだね」初老の夫婦は姉弟とは思っておらず、夫婦と思っている。

 やがて、背面駅弁に変わり瑞穂は夫婦の前で両足を開き、駅弁で後ろから肉竿をピストンされていく。
「ダメ、行くわ。行きそうよ!」
「僕も出るよ。出すからね」ピストンが停まった。

 淫裂からは白い液体が流れ出ていく。
「姉さん、気持ちよかったよ」
「私もよ、一雄」降ろされた瑞穂は淫裂から流れ出る精液を拭こうともせず、萎縮していく肉竿を口でなめていく。
「いいよ、気持ちいい。もう1回やらせて」
「いいわよ、やりたいなら」立ったまま後ろから肉竿が押し込まれている。

 それには「凄いわね、何だか興奮しちゃったわ」「ホントだよ、今夜は出来そうな感じだな」夫婦も結合部を眺め、やがて、2回目の放出が行われ、また精液が流れ出た。

 ショーが済むと「満足頂いたでしょうか?」息を弾ませながら、淫裂を拭いている。
「しかし、人前でオ○ンコとはな。とにかかく、面白かったから1年間は貸そう。契約書に書いてくれ、期間は1年だからな!」
「ありがとうございます」瑞穂は全裸のまま、契約書に書いていく。

 「あんたも書いて!」一雄も名前を書いた。
「あれ、夫婦じゃないんだ。親族じゃないと貸せないな」
「親族です、実は姉弟です…」俯いて言う瑞穂だ。

 「でも、諸星じゃないか。君は桑田だし…」
「私は養女なんです。本名は桑田瑞穂で、本当の姉弟です」
「姉さんの言う事は本当です。僕は弟の桑田一雄です」その途端、男性の持っていたグラスが床に落ち、妻の顔がブルブル震え声にならない。

 「姉弟同士で、セックスをしているの?」妻の声が震えている。
「仕方ないんです…。親に捨てられた施設出身ですから。いくら捜してもまともな仕事がありませんし…」言いながら下着を着ていく。
その間、夫婦は黙ったままだが、妻は涙を流し泣いている。

 その沈黙を破って「君たちは親に捨てられたと言ったね。いくつの頃かね?」重い口を開いた。
「記憶には無いのですが、私が4才で一雄が2才だと思います。場所は○○市だったようです…」瑞穂は服を着ながら言う。

 「捨てられた時に何か、預けられなかったか?」
「そう言えば、これを!」瑞穂はキーホルダーを出し「僕もこれを持っているよ、姉さんと同じ物を!」一雄も出した。
すると「そ、そんな~!」妻は声を上げて泣き出し、夫の祐介も涙を流している。

 「わかった、自由に使っていいよ。あそこならどうせ、壊すつもりだから好きにして言い!」泣きながら言う。
「ありがとうございます。家賃は必ずお支払いしますから」服を着込むと2人は不動産屋へと向かった。

 「以外でしたな。あなた達の面倒を見るように言われまして…」
「いい人でしたよ、あの人達!」瑞穂が言うと「そうでしたか。信じられませんな。資産家のくせにケチでして…」不動産屋の言葉を黙って聞く2人だ。

 許可を貰った瑞穂は、早速開店の準備を始めた。
キャバレーやバーのホステスをした経験が生かされ、順調に運び、一雄もマスターとして特訓している。

 そんな2人の所に、桑田夫婦が訪ねてきた。
「大部、できたようだね」
「はい、後はテーブルを入れれば、お終いです」
「お願いなんだけど、そのテーブルを私達にプレゼントさせて貰えないかしら?」

 「いいんですか。そんな事をお願いして?」
「いいわよ、あなた達が気に入ったの。それに同じ桑田だしね」
「ありがとうございます。物入りな時だけに助かります。何て、お礼を言っていいやら…」
「礼はいいのよ、それより準備でしょう?」
「はい。早速掛からせて貰います」笑顔の瑞穂と一雄だ。

 翌日、店の中に豪華なテーブルセットが届けられ「凄いですね。あの桑田さんがプレゼントだなんて!」不動産屋も驚いている。
そして、いよいよスナックが開店し、客も順調に入って経営が安定してきた。

 それから数年後、瑞穂は一雄の子を出産した。
勿論、戸籍も細工して夫婦の届けも出していたが、実の姉弟である事を知っているのは、桑田夫婦だけだ。

 桑田夫婦も、度々店を訪ねては「もっと広げなさい。大きいビルを使っていいから」大きくするように言っている。
「本当にいいんですか?」
「勿論いいよ、その変わり。子供を預からせて貰うよ」
「すみません。何てお礼を言っていいやら!」桑田夫婦の力添えで店も大きくなり、人も数人雇って経営も安定している。

 そんな矢先、祐介が突然倒れて、入院したとの連絡が入り2人は子供を抱いて見舞いに行った。
「具合はどうでしょうか?」
「意識がハッキリしないの。でも、あなた達に会いたがっているの…」

 「そうですか…」瑞穂が祐介の頭を撫でると「瑞穂に一雄…すまない…許してくれ…」祐介は譫言を言っている。
「うなされているんだ…」瑞穂が言うと、祐介の妻は子供を抱き上げ「違うの。美智、ご覧なさい。これが美智のおじいちゃんよ。ホントのおじいちゃんなのよ!」それだけ言うと、声を上げて泣き出し言葉にならない。

 「ホントのおじいちゃん…。ま、まさか!」
「許して、仕方なかったの。捨てたけど、許して!」泣き声が大きくなっている。
「そんなバカな。そんな、そんな事って…」「う、う、う!」一雄と瑞穂も声を上げて泣き出し「えーん!」3人に吊られて子供も泣き出した。

 幸いにも、祐介は意識を取り戻し、無事退院する事が出来た。
退院してから10日後には、瑞穂と一雄が養子として桑田祐介夫婦の子供になっている。
「お母さん、行ってきます」
「頑張ってね、美智は預かるから」2人は桑田夫婦に見送られて同居している家からスナックへと向かう。

 「あなた、腕を組もうよ」
「恥ずかしいよ」人が行き交う中、瑞穂と一雄は腕を組んで歩いているが、実の姉弟である事は、永遠に封じられた。






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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
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作者赤星さんのブログバージョン。
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