官能小説『女優・樋山香奈子』

赤星 直也 作







第6話 パーティ

 翌日、2人は一緒に葵プロの事務所に出向いた。
香奈子はまだ仕事が入らないから、小間使いをしなければならなかった。

 突然「プルルルル!」電話が鳴り「はい、葵プロです!」康子が受話器を取り「そんな…。はい、わかりました、直ぐに伺います」康子は落胆した顔に変わった。
「どうしたの、康子さん?」
「がっかりしないで。鵜野光太郎の連続ドラマの主役が、変更になったのよ」

 「どうして、どうしてなのよ!」
「落ち着いて。詳しくは言わないけど、遠藤さんがとにかく来てくれっていうの」
「行きましょう。納得出来ないわ!」
「わかった、直ぐに行きましょう」康子と香奈子はBBN放送に向かった。

 テレビ局に入った2人は、真っ先にプ遠藤のいる事務所に向かった。
合うなり「すまない、この通りだ」頭を下げる遠藤に「訳を聞かせて欲しいの。私、納得がいかないのよ!」怒りを示す香奈子だ。

 「樋山君の言う通りだ。詳しく話そう」遠藤は暫く黙り込み、静かに話していく。
「圧力だよ。鵜野光太郎から圧力が掛かったんだ。主役は酒井美和子にしろって!」その言葉には逆らえないのを2人は知っている。
(作者が言うんだったら、プロデューサーでも逆らえないわ。放送だってできないし…)業界では、作者の許可なしには絶対にドラマ化は無理なのを香奈子は知っている。

 「そうでしたか。やはり鵜野光太郎がね」康子も力無く言う。
「すまない。その代わりに脇役として出てくれ、それから2時間ドラマの『命ある限り』の主役もやってくれ。この通りだ!」申し訳なく思って、土下座する遠藤だ。

 「そんな事やめて下さい、頭を上げて下さい!」康子と香奈子は抱き上げて椅子に座らせた。
「優しいな。だから君にやって欲しかった。圧力が合ったからには仕方ないよな…」自分に言い聞かせながら、机の上に置いた台本2冊を香奈子に渡した。

 「急いで読んでくれ。2時間ドラマは1ヶ月後に収録だからね。これは、君以外に適任者がいないんだ!」
「そんなに言われると、頑張らないといけないわね」
「そうよ、そのいきよ!」康子の顔もやっと笑顔が戻った。

 「それにしても、美和子は体を売ってまで、主役を欲しがるなんてな…」
「えっ、体を売ったの?」
「そうだ。映画の時だって関係者に抱かれたそうだ」
「卑怯だわ。触らせるだけならまだしも、セックスまでするなんて!」怒りを露わにする香奈子だ。

 「樋山君は触らせるのはいいのかな?」その言葉に(しまった、調子に乗ってしまった!)慌てる香奈子だ。
「え、遠藤さんになら、触られても良いと言ったの、いい人だから…」康子が言葉を合わせると「オッパイを僕に触らせてくれるんだね?」沈んだ顔が輝いている。

 「香奈子だけではありません。私のオッパイも触っていいです。私もマネージャーとして付き合います…」
「ホントにいいんだね。触るからね」
「優しくですよ、乱暴に扱わないで下さいよ」
「わかっている。いい子だな、香奈子は!」遠藤の手が香奈子の首から入り、ブラジャーを持ち上げ乳房を解放した。

 (オッパイが触られている!)香奈子の左乳房が掴まれ「大きいね。それに柔らかい!」乳房が揉まれると(乳首が摘まれている!)声が出るのを堪えている。
「私のオッパイも触って下さい。不公平ですよ」
「わかったよ。ネージャーのオッパイも触るよ」空いた片手が康子の首から入り込み、ブラジャーを引き上げ、乳房を掴んだ。

 (小さいぞ。香奈子より、ずっと小さいな…)
(触られているわ、男にオッパイを触られている!)恥ずかしそうに顔を背ける康子だ。
「可愛いオッパイだね、マネージャーのは!」
「笑わないで。小さいから恥ずかしいのに…」

 「そんな事無いよ。ほら、こんなに膨らんでいるよ」
(ダメ、乳首を摘まないで。声が、声ができゃうから!)康子も敏感な乳首を摘まれて、声を上げまいと堪えている。

 「香奈子君、楽しませてくれてありがとう。このお礼は必ずするからね」乳房を触った手を退けていく。
「でも、残念だったわ。ヌードの特訓までしたのに…」康子はうかつにも言ってしまった。
「ヌードの特訓…。そんな事をしていたのか、いい心がけだ。だったら、お礼に、今夜のパーティに招待するよ」
「パーティ…。それって、どんなパーティですか?」

 「今日のパーティは宮田リサの誕生パーティさ。早川久美も参加するんだよ。どうだ、行かないか?」康子と香奈子は顔を見合わせていく。
(衣装がないわ、行きたいけど、康子さん!)(そうよ、でも、行かないと損よ。私が衣装はなんとかしてあげるわよ)
康子は「ぜひ、参加させてください、遠藤さん!」康子は遠藤の顔を見つめた。

 「名前を売る機会だからな。僕も行った方がいいと思って声を掛けたんだ!」
「でも、衣装がないんです。香奈子にはそんな余裕はありませんし…」
「それだったら、任せてくれ。康子さんのも用意しておくからね」

 「私もいいんですか?」
「何言っているんだ。当然じゃないか、飛ぶ鳥を落とす女優が2人いるんだ。オッパイを触ったお礼さ!」顔を赤らめる康子だ。

 それでも康子は「ほかにいますか有名場女優さんが?」と尋ねた。
「ああ、テレビのキャスター達も参加するそうだよ」
その言葉に(香奈子、絶対に行かないとダメよ、私も参加するから行こうね!)(そうね、こんなチャンスはもうないかもよ)2人は頷いて「こんなにして貰えるんだったらもっと触ってください、私達のオッパイを!」

 「触るのはもういいよ。見せて欲しいんだ、ヘアヌードを。香奈子と康子さんのヘアをね!」
「わかりました。見るだけですよ。絶対に変な事はしないと約束して貰えますよね?」
「当然さ、見るだけでいいよ。でも、触りたいな、2人アソコを!」
「そ、そんな…」顔を赤らめる香奈子と康子だ。

 「それから、美和子さんは来ないんでしょうね。美和子さんと一緒はイヤなんです」
「僕も嫌いだよ。体を売ったんだからね。ヌードだけなら我慢出来たんだが…」呟くように遠藤が言う。
(嫌われているんだ。美和子さんは…)改めて知った2人だ。

 「まだ、時間が取れるだろう。これから衣装合わせに行こう!」
「衣装合わせって?」
「ここはテレビ局だよ。パーティドレスくらいは準備してあるよ」
「貸して貰えるんですね?」
「そうさ。悪いようにはしないって言ったじゃないか!」

 「すみません、遠藤さん」二人は頭を下げた。
「その代わり、見せてくれよ。ヘアヌードを!」
「分かっています…」
「よし、今すぐ行こう」

 遠藤は香奈子と康子を伴い、衣装室に向かうと衣装室には女性がいる。
「パーティドレスが欲しい。2人のパーティドレスだ!」
「分かりました。背中丸出しのでいいですよね?」
「そうだ、収録は色っぽいのがいいに決まっているからな」

 「暫くお待ち下さい」女性は一端、奥に入ってから真っ黒なドレスを持ってきた。
「奥の部屋、借りるよ。衣装合わせしたいんだ」
「どうぞお使い下さい」遠藤の後を追い、香奈子と康子も衣装合わせに使う部屋に入ると「着替えてくれ、まずは素っ裸だ」ドアに鍵を掛けて遠藤が言う。

 「こ、ここでですか…」
「そうだ。ドレスが似合うかどうか分からないしな」
「分かりました」香奈子と康子は着ている服を脱いでいく。

 (恥ずかしいわ、脱ぐのを見られるなんて!)顔を赤らめながら下着姿になり(これを脱いだら、オッパイと性器を見られてしまう!)遠藤に背中を見せてパンティを下げていく二人だ。
(いいお尻だ。お、オ○ンコが見えたぞ!)背中を丸め、足を上げた瞬間に香奈子と康子の絨毛に包まれた淫裂が遠藤の目に焼け付いた。
(綺麗だ。2人とも汚れを知らないオ○ンコだ!)一瞬に、遠藤の肉竿がズボンを持ち上げている。

 そんな事とは知らない2人は、もう片足をパンティから脱ぎ、ブラジャーも脱いで全裸になっていく。
(見られているわ。きっと、性器とオッパイが!)体を震わせながら、生まれたままの姿になった2人は、用意されたパーティドレスに足を通していく。

 体を包んだドレスを、肩の紐が落ちないように支えている。
それに、真っ黒なドレスは2人の背中を丸出しにし、お尻の半分が覗き、腕の脇からは乳房の膨らみも見えている。
(オッパイが見えてしまう…。それにお尻も見られてしまう…)初めて着るパーティドレスに、恥ずかしさが先に立っている。

 「似合うよ。2人とも!」
「恥ずかしいわ。オッパイが見えそうよ」
「いいじゃないか、これがいいんだよ」遠藤は脇から手を入れて、乳房を覆うドレスを退けた。
「お、オッパイは恥ずかしいです…」香奈子の乳房が遠藤に見られている。

 「恥ずかしくはないさ。オ○ンコも見せてくれよ」乳房を揉みながら言う。
(やるしかないわ。せっかくいい機会を作ってくれたお礼もしないと…)乳房を揉まれた香奈子は、ドレスの裾を持ち上げていく。

 (性器も見られてしまう!)体を小刻みに震わせながら、裾をお腹まで持ち上げ股間を露わにすると「いいね、これが香奈子のオ○ンコだね」乳房を揉んでいた手が、今度は淫裂の割れ目を撫でていく。
(恥ずかしいからもうやめて下さい。康子さんが見ているのよ!)露わになった香奈子の乳房が震えている。

 その願いが通じたのか「オ○ンコ、隠してもいいよ。今度は康子さんだ!」
「分かってます…」声を震わせながらドレスの裾を持ち上げ、股間を露わにした。
「オ○ンコだけでなくオッパイもだよ」遠藤はドレスの肩紐を退け「見ないで。小さいから恥ずかしいんです!」平べったい乳房が露わになった。

 「恥ずかしくはないよ。こんなに綺麗じゃないか!」勃起した乳首を指で転がすと「あっ、あー!」喘ぎ声を上げてしまった。
「乳首はいや。敏感ですから…」
「それだったら、ここだよ」乳首を触っていた指が、康子の淫裂を触っていく。
(イヤ。そこはもっといやです!)太股が小刻みに震えている。

 遠藤はゆっくり割れ目に沿って指を上下に動かし(康子さんも性器を触れている!)香奈子は黙って見ている。
「もういいでしょう。衣装もぴったしだし…」康子の顔がさらに赤くなっている。
「そうだな。これなら充分だ。引け目は感じないな」遠藤は頷いた。

 「パーティは5時からだから、車で迎えに行くよ、事務所でいいんだろう?」
「すみません。遠藤さんにこんな事させて…」
「悪いのは僕さ。鵜野光太郎の圧力に逆らえなかったんだかね」遠藤はパーティドレスを脱ぎ、下着を着ていく香奈子と康子を眺めている。

 (イヤ、見ないで。恥ずかしいのよ!)パンティに足を通して淫裂を見られていく2人だ。
(綺麗だ、あのオ○ンコをもっと見てみたいな。2人のオ○ンコを並べて!)遠藤の肉竿が収まる事はなかった。

 衣服を着込んだ2人は、BBN放送から借りたパーティドレスを持って、葵プロの事務所で時間を潰していた。
「香奈子、もうすぐ時間よ。着替えないと」
「そうだわね、急がないと。遠藤さんを待たせたら申し訳ないし」2人は借り受けたドレスに着替えて遠藤を待った。

 暫くして遠藤が現れ「綺麗だね、嫁さんにしたいくらいだよ。2人とも!」
「お世辞が上手ね」
「お世辞じゃないよ、本心だよ」3人は事務所を出て車に乗りビルの中に入った。

 2人は遠藤の後を追って中に入って行くと「失礼ですが、証明書をお願いします」入るなり、警備員のチェックを受けた。
遠藤はすんなり通ったが「お名前を!」康子と香奈子が呼び止められた。

 「名前と職業をお願いします」
「樋山香奈子、女優です。まだ無名ですが」
「そのマネージャーの田島康子です」
「ちょっとお待ち下さい」警備員はリストと照らし合わせてチェックしていく。
「間違いありませんね。入って下さい」
「ありがとう」警備員に言われた通りに、2人は遠藤の後を追ってドアを開けて中に入った。

 ドアを開けるとロビーがあり「失礼します」断りを入れ奥に向かって歩く。
(宮田リサだ。それに早川久美だわ!)香奈子と康子の体が、自然に顔が強ばっている。

 「あら、始めて見る顔だわ。なんて言うの?」
「樋山香奈子と申します。これからは、よろしくお願いします…」
「マネージャーの酒井康子です。これからも、よろしくお願いします…」

 「あまり聞いたことないわね。新人なんだ。でもいい顔してるわ。将来が楽しみね」
「ありがとうございます。宮田リサさんから言われると、自信がつきます」香奈子は顔を赤らめながら俯いている。
「いい体ね、触られせて!」リサは香奈子の背後から脇の下に手を入れた。
(リサさんに、お、オッパイを触れている!)「恥ずかしいです。リサさんに、オッパイを触られるなんて!」

 「いいじゃないのよ。女性同士よ、恥ずかしがらないで!」リサは乳房を揉み出し(だめ。そんな事されたら、声が出ちゃう!)声を出すまいと、堪えている香奈子だ。
(おもしろいわ。この子はきっと、バージンだわ)乳房を揉んでいた手が、露わになっているお尻を撫で、手を回して絨毛に覆われた股間を撫でていく。
(触られている…。性器を触られている…)体が小刻みに震えだした。

 「リサ、可愛い子ね。それに、そちらの子も可愛い顔をしているわね」久美が康子の肩を撫でて言う。
「そうでしょう。久美もしてあげたら。まだ時間があるし…」
「そうさせて貰うわ」久美も康子の背後に回り、腕の脇から手を入れて乳房を撫でだした。

 「は、恥ずかしいです。小さいから恥ずかしいです…」
「そんな事ないわよ。恥ずかしがらないでよ。これからは友達になるんだから」ゆっくり撫でながら乳首を摘んだ。
(アソコを触ってみようかしら!)久美の手が、今度はお尻を撫でてから股間に伸びていく。
(せ、性器が触られている!)絨毛に覆われた淫裂が久美の指で触られ(恥ずかしい。こんな事をされるなんて!)2人の行為を、黙って見ている参加者達だ。 



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ハードなものからソフトなものまで官能小説どっさり。自作品のほか投稿もあり。
ジャンルは、OL、近親相姦、人妻、女医・ナース、教師、婦警、女子アナ、などジ多彩。



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