官能小説『女優・樋山香奈子』

赤星 直也 作







第1話 オーディション

 「それでは、オーディションを始めさせて頂きます」BBN放送の大きなスタジオで、プロデューサーが声を上げると(いよいよだわ。これに受からないと後がないし…)緊張する女性達だ。
このスタジオにいる女性達は、皆がオーディションを受けに来ている。

 BBNでは、大がかりなドラマの主役を求めてオーディションを行った。
ドラマはゴールデンタイムに放送され、出演すれば知名度が上がるのは確実だから、有名、無名を問わず、出演希望者が殺到した。
その中に、全くの新人である香奈子がいる。

 「28番。樋山可奈子さん、中にどうぞ」
「はい、入ります!」(いよいよ私の番だ!)緊張した顔で香奈子はスタジオのセットの上で、用意された演技を行っていく。
その演技を、食い入るように審査するプロデューサーや関係者達だ。

 「はい結構です。次、29番酒井美和子さんです、中へにどうぞ」香奈子がセットから出ると、変わって美和子が入って行く。
(この人、自信たっぷりだわ。かなりの自信ね)(この人、かなりね。うかうかできないわ)香奈子と美和子の目が合い、すれ違いざまに実力を知った。

 美和子がセットの中で演技すると(うまいわ、あの人うまい。私の出番はないわ…)諦めて香奈子は発表を待った。
皆の演技が終わり、審査が始まりると待つしかない。
「あんた、うまかったわよ」美和子が香奈子に声を掛けてきて「あなたの方が上よ。私は無理ね」謙遜する香奈子だ。

 やがて、1次審査の結果が発表され「よかった、通って!」ホッとする香奈子だ。
「次は2次審査です。ご用意下さい。場所は第1会議室です」選ばれた5人の女性達が一斉に移動し、それと同時にオーディションに落ちた女性もスタジオから去っていく。

 会議室に入った5人は、審査員の話を聞いている。
「選ばれた皆さんには、何らかの役を保証します。これからは主役の審査ですから、悔いの残らないようにお願いします」と注意され、美和子に台詞が渡される。

 「即興です。直ぐやってください」美和子は慌てることなく演技をし、その後、香奈子にも台詞が渡されたが、全く中身が違っている。
(違っているんだ。一人一人違っているんだ!)香奈子は台詞通りに演技をしていく。

 2次審査が済むと3次審査だ。
「急いで着替えてください!」皆が水着姿にならなければならず、5人は更衣室に入り服を脱ぎ出す。
香奈子はシャツ、スカート脱いで下着姿になっている。
同様に、美和子以外は下着を脱ぎ、生まれたままの姿になっていく。

 (大きいわ、あのオッパイ!)乳房に自信のない香奈子は顔を赤らめ、小さな乳房を隠しながら水具を着込んでいく。
「困ったわ、持ってこなかったの。このままやるしかないわね」美和子は、うっすら黒味を帯びたパンティとブラジャーだ。
(いやらしいわ。オッパイとヘアが透けて丸見えよ、それが狙いだなんて!)香奈子達は、そんな思いで着替えていく。

 香奈子は股間に食い込むVカットで(恥ずかしいわ、こんな大胆だなんて。でも、ヘアを剃って置いてよかった…)マネージャーの康子が用意した水着を着込んだ。

 そんな中で、スケスケの黒い下着姿の美和子だけが、際だっていて「移動をお願いします…」呼びに来た女性も、それだけしか声が出せない。
「行きましょう!」乳房とヘアが丸見えの美和子は、自信満々の顔で審査員が待つ会議室に入った。

 「あ、あー!」「ヘアーが…」審査員は椅子から立ち上がり、股間のヘアや乳房に釘付けになっている。
そこに香奈子達4人が入り(いやらしいわ。オッパイとヘアで主役を奪おうなんて!)軽蔑の目で見ながら、審査員に笑顔を振りまいている。

 だが(そうか。あんな方法もあるのね)ただ一人感心している香奈子だ。
「それでは始めます。最終審査ですからね!」審査員達は居並ぶ4人の水着姿と、乳房とヘアを晒す美和子を見比べていく。

 そして、最終審査が発表され、主役は美和子で準主役が香奈子だ。
(よかった。役が貰えただけで!)笑顔になっている香奈子だが(主役は当然よ。ヘアとオッパイを見せたんだから!)主役は当然とした顔の美和子だ。

 準主役が決まった香奈子は早速、心配そうに待っている康子に話した。
「決まったわ、準主役よ!」
「よかったわ、準主役だなんて。役を貰えればいいと思っていたのに!」
「私もよ。こんな大役を頂いたんだから、頑張らないとね」抱き合って喜ぶ2人だ。

 それを「バカみたいね、準主役で喜ぶなんて!」
「そうですよ。美和子さんみたいに主役を取らないとね」
「でも、ちょっぴり、恥ずかしかったわよ。オッパイはいいとして、ヘアを見せるのは抵抗があったわよ」
「でも、私の作戦通りになったでしょう。ヘアをだせば、男は弱いですから」
「そうよね。ヘアとオッパイを見せれば、大抵参るわよね」話し合う美和子とマネージャーだ。

 こうして、出演者が決まると収録が開始された。
この業界では、主役と脇役では待遇が全然違うのが当然で、BBNでも例外なく、控え室の割り振りが行われている。
「こんな拾い部屋でだなんて、信じられないわ!」香奈子は夢心地だったが、脇役の3人は主役に選ばれた美和子を、良くは思っていない。
「色気で主役を取ったんだからね」3人は相部屋に入れらたから、不満や嫉妬を美和子にぶつけている。

 そんな態度が時折、収録の時にも出て、わざと美和子がNGを出すように仕向けている。
(そんな、子供だましに掛からないわよ!)だが、美和子の方が上手で、難なく演技をこなして(悔しいわ。掛からないなんて!)悔しがりながら、演技をしていく脇役達だ。

 収録は2ヶ月で終わったが、収録が済んだと言う事は、お役ご免だ。
「何かないかしら?」弱小プロに入った香奈子は、次の仕事を探さなければならない。
だが、仕事はなかなか見つからず、時だけが空しく過ぎていく。

 そんな中、BBNでは美和子が主演のドラマが放送され、全く無名だった香奈子の名前も、少しだが知れ渡っていく。
「葵プロの樋山香奈子です、ご用の節はよろしくお願いします」
「ああ、樋山さんですか。いい演技でしたよ。今度のドラマはお願いしましよう」
「はい、こちらこそお願いします」笑顔でテレビ局や映画会社を回っていくが、思うように仕事にはありつけない。

 「名前が知られたからもう少しね」
「そうよ。もう一押しよ」康子と一緒に仕事探しをしていく香奈子だ。

 そんな中「どうでしょう。香奈子さんにバラエティですが出演して貰えませんか?」葵プロとは全く付き合いがないFBCからだ。
康子はしばらく考えて「本音でいいんですね?」尋ねると「ええ、本音でお願いします」
「分かりました。OKします」康子の言葉で、昼間のバラエティ番組への出演が決まった。

 仕事がない香奈子にとっては福の神で「良かったわ。これで助かるのよ」康子と喜んでいる。
香奈子がバラエティに出演すると、次第に名前が売れて「あっ、あのドラマにでた人だ!」見覚えのある顔に、家庭を守る主婦達の間で、香奈子の名前が次第に知れ渡っていく。

 一方、主役をやった美和子は、その後は目立った仕事をしてない。
プロダクションの方も、美和子の仕事を選んでいたからで、その事が、美和子に対して負い目になっている。

 ドラマが放送されてから3ヶ月ほど経った日に、大作映画の制作が計画されていたのをマスコミに流された。
康子は「今度は映画よ。大物俳優との競演よ!」はしゃいでいる。
「でも、無理よ。こんな小さなプロなんか目も掛けないわよ」
「わからないわ。やってみないと!」康子は強気だ。

 「わかったわよ。そのかわり康子さんも一緒に付いてきて!」
「当然よ。マネージャーの仕事だから」2人は早速、映画の企画をしている関係者に売り込みに行く。
「樋山香奈子です、ご用の節はぜひ、お声をおかけ下さい」2人が丁寧に挨拶しても「樋山香奈子ね…。確かテレビで脇役をやっていた子だね。考えておくよ」素っ気ない返事が返ってくる。
それでも、関係者の皆に売り込みを計っている。

 売り込んでいたのは、香奈子ばかりではなかった。
「今度の映画、私を使って貰えませんかしら?」美和子も売り込みを計っていた。
「考えておくよ」やはり素っ気ない返事に(このままだとダメだわ。あの手で行くしかないわ…)「私、今度の映画にこんなに燃えていますのよ」美和子は着ていたスーツのボタンを外しだす。

 「?」不思議な顔で美和子の行為を見ているが(これを脱いだら、驚くはずよ。オッパイが丸出しだし!)上着のボタンを外し終えると前を広げって「あ、オッパイが!」思わず声があがった。
シャツは胸の部分が楕円形にくり抜かれ、乳房が飛び出している。

 「ほら、熱いでしょう?」相手の手を掴み、乳房に押しつけた。
「暖かいし、それに柔らかい!」空いていた片手も乳房を撫でていき(決まったわ。これで主役だ!)美和子の両乳房が撫でられ、乳首が吸われていく。

 「わかって貰えましたか、熱意が…」
「少しはわかったよ。もっと調べてみないと…」
(いよいよね。恥ずかしいけど、触られるだけだから)美和子はスカートのホックも外して、ファスナーも下げていく。

 スカートが一気に落ちて、真っ黒な絨毛に覆われている股間が露わになった。
「下も調べるからね」男の掌が股間を撫でてから、指がゆっくりと淫裂の中に入っていく。
「膣の中まで調べないとな」指が美和子も胎内を掻き回して「あふん、あふん!」美和子は鼻から抜けるような甘い声をあげている。

 (オ○ンコしてもいいのかな?)香奈子を椅子に座らせて、足を開いて「燃えている。オ○ンコの中までピンクに染まっているぞ!」チャックを下げた。
(そう簡単に、セックスはさせないわよ。主役が決まってからよ)「それはだめです。主役が決まったら、必ずさせてあげますから、それまではお預けです!」

 「俺だって、こんなに燃えているのを知って欲しかったのに…」開いたチャックからは、そそりたった肉竿が飛び出ている。
(仕方ないわ、フェラでごまかすか…)「でしたら、私のお口で確かめさせてください」その肉竿を握りしめて、口に迎え入れた。

 「あ、あ、あー!」気持ちよさそうな声を上げて、目を閉じていく関係者に(もう少しで出そうだわ。ヌルヌルしてきたし…)動きを早めると「もうすぐ爆発しそうだ…」
(射精はもうすぐなんだ。飲むしかないわね)口の中への射精を覚悟して続けていくと「出してもいいんだね、出すよ、出す~!」美和子の頭が押さえられた。

 「フグ、フグ!」(オチンチンが咽に刺さっている!)それと同時に、咽の中に不快感が漂っていく。
(精液だわ、射精が終わったんだ!)頭を押さえている手も退けられ、萎縮していく肉竿が抜かれ「ゴクン!」精液を飲み込んだ。

 「これで、私の気持ちがわかって貰えましたね?」萎縮していく肉竿をハンカチで拭いていく。
「ああ、わかったよ、君の情熱が!」再び乳房が撫でられ「わかって貰えて、うれしいです」美和子はされるがままにしているが(早く終わって。もっと回らないといけないんだから!)笑顔で、肉竿をズボンの中に仕舞い込んでいく。

 その後、スカートを履き、上着を着込んで来た時と同じ姿になった。
「主役の件、よろしくお願いしますね」
「考えておくよ。決まったら、約束は守って貰えるだろうな?」
「はい、必ず守ります。ですが、他言は無用にして下さいよ」

 「当然だよ。そんな事言ったら、私の立場もなくなってしまうからな」笑いながらいい「それを聞いて安心しました」美和子が事務所から出た。
「今度は、配給会社よ」こうして美和子は関係者の間を回り続け、乳房と淫裂を晒して、セックスする約束をした。

 それから数週間後に、大作映画の制作のスタッフが発表されて、記者会見が行われた。
「主役に抜擢されました、酒井美和子です」笑顔を振りまいている。
当然、記者達は美和子に質問が集中して「主役に選ばれた感想はいかがですか?」「天にも昇る気持ちです」その質問にも笑顔で答えている。
だが(これで、美和子とオ○ンコができる!)そんな美和子を、目を輝かせながら見つめている関係者達だ。

 その会見は、雑誌やテレビでも取り上げられている。
「残念だったわね、香奈子」
「仕方ないわよ。でも、仕事を貰ったから文句は言えないわよ」
「そうね、こんな小さなプロだから、仕事を貰えただけでもありがたいと思わないとね」香奈子と康子は、美和子の写真を見ながら話し合っている。



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